仕掛人・藤枝梅安のレビュー・感想・評価
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そういうもんだろ人なんて
表の仕事は鍼医者の仕掛人、藤枝梅安が料理屋万七の女将おしずの仕掛を依頼される話。
3年前に一度だけ絡んだ蔓の田中屋久兵衛の依頼で万七の先代女将を仕掛ていた梅安が、内情を探る為に万七の女中に近づき、そしておしずと対面して…というストーリー。
単独仕事の仕掛人だけど、気の合う仕掛人で表の仕事は楊枝職人の彦次郎とも絡みつつ、おしずの裏の顔や過去に迫って行く展開で、同じ原作からの派生の必殺シリーズとは異なりエンタメ感はあまりなく、シリアスだけど堅過ぎず、そして適度にドロドロ。そして仕掛はお見事。
淡々としているけれど悲しさも孕んだ物語で面白かった。
エンドロール後次作の切っ掛けと思しき、彦次郎の過去に纏わる胸糞エピソードがあるので、次作も観賞するつもりの方はしっかりみましょうね。
作品とは関係ないけれど、途中20分間ぐらい客電が点灯した状態で上映が続き、映像があまり良く見えず…タイミングを見計らってスタッフに連絡しに行ってようやく消灯する始末。
上映後ポップコーンの割引券渡されてイラッとした。誰もが映画館でポップコーン食べると思ってんのか?
しかも割引券、しかも期限付きって…ただ謝罪してくれた方がよっぽどスッキリするわっ!!
お金に目が眩んだ結果
純真無垢だった女性の気持ちまで変えてしまう過程を、痛切に描かれていました。
冒頭部分の場面で無理やり男性の相手をさせられていた着物の女性が艶っぽい姿でした。
鍼医者である梅安が男性を始末して、海に水死体が浮かび上がりました。
しかし、それで無事に解決とはならず女性が亡くなることを何となく予知して感情移入氏ながら見ることが出来ました。
万七の店を天海祐希演じるおみやが切り盛りするようになった後に、料理にもお客にも品格があった店を梅安が器から見抜いていて
陰陽、表の顔と裏の顔がある鋭い感覚が研ぎ澄まされていました。
おもん、菅野美穂も未亡人を演じていて
男性に尽くす健気さがありました。
第一部となっていますが続きが気になるラストでした。
池波正太郎の時代小説を読んだことが無かったのですが、こちらの映画を見たことがきっかけで知識を得ることが出来て良かったです。
ザ・和の色気
多分カメラさん照明さんの手腕なのでしょうが小道具の見せ方がうまいですよね 殺しの道具とか冒頭の人妻が力なく横たわる布団とか。原作もいいんだけれど「これが俺の文体や、お前らついてこれてるな?」みたいな、情緒をそぎ落としてふくらませない感じがあるんで映像化してもらって、おきちの目に兄と梅安がオーバーラップするシーンとか、小鳥のいる風景とかで悪女の内面を入りやすく描いてもらって、私みたいな中途半端な池波先生ファンにはすごくすごくラッキーだったな。
原作では妹エピ数行でしたし。
いつも美しい早乙女さんが汚く月代伸ばした浪人になってるのもなんていうか凄艶な感じでした
何もかもがかっこいい
かつてない、かっこいい梅安に痺れました。
照明・色味、カメラワーク。
巧妙なミニチュアやVFXの組み合わせ。
川井憲次の音楽。
トヨエツに片岡愛之助。
何もかもがかっこよかったです。
(過去作を否定するわけでなく、新しい切口というイメージ。ただ、TVが主戦場の監督のせいか、少し細かくカット割すぎかも、ってとこはありましたが)
絶対に続編も観る!!
あと、腹が……減った……
分とく山や京都八百忠監修の料理が、次々と画面に。
観終わった頃には、井之頭五郎状態に!
梅安さん、こいつぁうめぇや!
池波正太郎(1923-1990)
戦後日本を代表する時代・歴史作家
劇作家から小説家として身を立て
1960年には直木賞を受賞
「鬼平犯科帳」
「剣客商売」
「仕掛人藤枝梅安」
などの代表作を発表
忠実な歴史考証よりも
「造語」を中心にした
妙にリアリティのある表現の
独特の世界観でどんどん
読者を引き込む作風が
人気を博した
料理も精通しており
作中には詳細な調理法などが
記されドラマ化の際にも
撮影には一流料理人によって
調理された料理が並ぶ
徹底ぶりを現場に申しつけ
異様な高クオリティを実現
登場した料理のムックまで刊行
されたほどである
自分も死んだ父が鬼平の
大ファンだったこともあり
藤枝梅安も渡辺謙版が強く
記憶にありますが
でどうだったか
旧来の池波ファンもきっと
満足するクオリティで
大スクリーンで映える出来で
大変満足しました
逆に言えばこれほどの
作品はもう地上波で放送
されることがないのかという
寂しさすら感じるほど
時代劇そのものがレアな
時代になってしまいました
二部作一つ目のストーリーは
藤枝梅安の定番エピソード
「おんなごろし」
依頼人「起こし」の依頼を
元締「蔓(つる)」が吟味し
暗殺者「仕掛人」に前金で依頼
完了後に後金を支払う
という造語を含めた
池波ワールドが
いきなり展開します
配下の嫁に手を出した
エロ侍の仕掛を完了した
藤枝梅安が盟友の仕掛人
彦次郎の家に立ち寄り
ネギと醤油に粗削りの
鰹節をかけた
うまそうなお粥を馳走になる
というつかみはおkの冒頭
そんな裏稼業では凄腕の
仕掛人の梅安も表向きは
品川の評判の鍼医者
そこへ蔓の嘉兵衛が後金を
渡す用事でもう一つ依頼をします
その標的は高級料亭万七の女将
「おみの」
数年前に万七の旦那善四郎の後妻で
前妻は急死だったのですが実は
梅安の仕掛によるものだったのです
その依頼は嘉兵衛ではなく
田中屋久兵衛という
そう付き合いのない
元締によるもの
自分の仕掛が誰かを救いに
なっていればという願いも
空しく女殺しの因果かと
梅安は前金を受け取ります
早速万七へ足を運ぶ梅安
万七は評判の料亭だった
ものの女将が変わってからは
料理の質も落ち騒がしい店に
なったことを女中のおもんから
聞き出し身の上を案じつつ
標的の素性を探ると
そんな時に彦次郎が
よもや久兵衛から
元盗賊という噂のある
大工「為吉」の
仕掛を依頼されます
為吉を調べると彦次郎は
盗賊で間違いないと
確信します
なぜなら「元同僚」だったから
彦次郎は元盗賊だった
もののやり方に嫌気がさし
御座松の孫八を殺害して
金を奪って逃げた過去を
梅安との食事の際に
打ち明けます
為吉はその通りで
おみのとも旧知の中であり
万七襲撃を持ち掛け
ウザがらみするところを
梅安が締め上げて
追っ払いますが
そこで間近で見たのと
おみのも恐らく孫八の娘だと
彦次郎に告げられ
梅安もおみのが生き別れの
妹であることを確信します
この異様なほどの世間の狭さ
こそ池波作品!
梅安はその名の通り
静岡は藤枝の出で父が死ぬと
母は妹を連れて男と失踪
その男が孫八だったのです
梅安は妹が標的になった事に
驚きを隠せないものの
無事に生きていたこと自体を
喜ぶかのような笑みで寝転がる
シーンは印象的でした
さて
為吉の始末を終えた彦次郎
のところへ今度は久兵衛は
ある剣士の始末を依頼してきます
旗本島田大学の元から
女をさらってかくまう
ふてえ野郎だとの事
目星をつけ調べていくと
行きついた寺で梅安と
ばったり会ってしまいます
梅安は寺から往診を頼まれ
ありえないケガをした
女性を介抱していました
その道すがら以前
会ったことがある
凄腕の剣士につけられますが
逆につけ返して
事情を聞きます
その剣士は名を
石川友五郎と言い
島田大学の元で
仕えていたが
大学は万七のお得意で
女遊びが過ぎて
配下の妻に手を出し
自刃した両親の娘にまで
手を出したところで
我慢が出来ず
連れて逃げ出したとの事
その剣士の始末を
彦次郎が久兵衛から受けた
ことで田中屋と万七
おみのらとの繋がりが
ハッキリしたところで
まず梅安はさして
悪人でなかった万七の前妻
のいらぬ仕掛をさせた
久兵衛を始末
彦次郎は田中屋に顔を
出させてアリバイ作り
大学はその後寺へ急襲を
かけますがメチャクチャ
強い友五郎が立ちはだかり
彦次郎も加勢します
その間に梅安は
万七で寝ている大学を始末
その後おみのが出てきた
ところを最後の最後に
自分の正体を打ち明け始末
梅安の正体に
全く気づいておらず
善四郎を殺してくれたら
私を抱いてもいい
といった妹おみのの
最後の願いを聞くように
その後旦那も始末・・
たとえ妹であっても
蔓が見極めた前提の仕掛を貫く
後戻りできない修羅道
ただおみの始末の依頼を
吟味したのは嘉兵衛
その嘉兵衛の真意とは?
彦次郎がいつも「こいつぁうめぇや」
と感嘆するほどの食事に
梅安がこだわるのは
それが最後の食事になっても
いいように…
ハードボイルドな世界が
むんむん
ガキっぽいヒーローたちの
運動会にウンザリしていた
自分には刺さりました
これは海外の人にも見てほしい
と思います
スタッフロールが英字表記も
あったんで意識してる
んでしょうね
次作も楽しみ
エンドロールが始まっても最後まで椅子に座ってて
せっかちなおじさん達が5名ほどエンドロールが始まったら外に出て行ったけどエンドロールが終わったらパート2のプロローグがある。これから見る人はすぐに席を立たないように。池波さんのは小説で読んだりテレビで見たりしています。あのテイストを継承はしているものの少し暗めのトーンで物語は進んでいく。も少し明るめの色彩も見せてくれたらよかったなー。仕掛け人が2人しかいなくてつなぎの役割の人とかもう少し登場人物がいてもよかった。悪役ももっと巨悪にしてほしかったな。見てるこっちが殴りたくなるぐらいの悪役。それと池波小説に外せない江戸料理。その画をもう少し多めに見せてくれたらよかったなー。でも、見終わったら当然、蕎麦屋に直行して、熱燗で一杯やりました。パート2も期待してます。
仕掛人ならではの苦悩
豊川悦司さんの演技が光ります。
脇を支える重鎮の役者さん、女優さん、共にすばらしいです。
仕掛人ならではの苦悩もしばしば、特に藤枝梅安ならではの悲しみも。
元締めも渋い。
続編がたのしみです。
ストーリーもしゅうえつでした。
世界に日本の時代劇を
豊川悦司演じる藤枝梅安と
片岡愛之助演じる彦次郎
2人の眼光鋭く悪人を仕掛ける姿と
「彦さん」「梅安さん」と呼び合い
「今日は泊まって行きなよ。」とか
「炬燵の熱はちょうどいいかい。」なんて
トヨエツの色気は女だけに
向けられるものではないね😍
.
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脇も錚々たるメンツで、
その場をパッと明るくさせる高畑淳子の
おせきには何度も頬を緩まされたし
早乙女太一の殺陣のシーンは
「あぁこれこそ時代劇の殺陣」と惚れ惚れした。
石丸謙二郎と板尾創路の下衆さは、まさに顔芸🤣
餌食となる女中の手の甲をデロンと舐めた
あれは鳥肌ものよ👅笑
そして、なんと言っても天海祐希の
悪女っぷりが小気味いい。
ドスのきいた声と貫禄と大人の色気はさすが👏
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おみのと梅安のラストの刹那
梅安の心中と雪が舞う空
ひとり縁側で見上げながら🍶を飲む梅安
美しい日本の風景と哀愁とが見事に調和🇯🇵
エンドロール後、4月公開の第2部に
繋がるシーンもあり途中退席はお控えください✋
いい塩梅の梅安
「起こり」とは仕掛人との仲介役である蔓に直接仕掛を依頼する人。「蔓」とはいわゆる元締であり、人物を見極めた上で仕掛人に依頼する。知らなかった。これだけの専門用語を用いること自体、以前のTVシリーズや劇場版よりも原作に近いのだろうと思わせてくれる。
とにかくシビアな時代劇。デジタル技術の発達によってTVでは味わえないほど行燈の光だけで浮き出す陰影が渋みを増している。まるで白黒映画のような印象さえ残るほど。思わずトヨエツの顔のシミがいくつあるのか数えてしまいそうになった。
ストーリーとしては劇場版一作目『必殺仕掛人』(1973)と被っているが、メインとなるのは仕掛の相手が梅安の妹だったというところ。プロローグの次に依頼されたのが、料亭の女将おみの(天海祐希)。女に縁があるなぁと因縁のようなものを感じる梅安だったが、3年前に仕掛けた女も同じ料亭の女将だった・・・偶然にしちゃ出木杉。一方、同業の仕掛人・毒爪楊枝の彦次郎(片岡愛之助)は別の蔓から侍の仕掛を依頼されるが、その浪人は寺に女を匿ってる様子。そこで梅安とばったり出会って仕掛を中止するのだった。
今後も登場するであろう梅安と心身ともに通じ合った井筒屋の女中おもん(菅野美穂)との馴れ初めエピソードもあるし、鍼の師匠でもある津山悦堂(小林薫)の映像もあったりして、ファンサービスとしても満点。鍼治療のシーンもリアルだった。
二本の仕掛が絶妙に絡み合う内容ではあるものの、ご法度である「起こり」について質問や「蔓」の信憑性などに疑問を持ち、結局はその元締め久兵衛がおみのと通じ合っていたことで彼を殺してしまうという意外な展開。半金は貰っているが金蔓を失った形だ。そして共に許せない相手・嶋田大学(板尾創路)に狙いを定める・・・
劇場版(1973)では殺してしまったのが妹だったのかもしれないという思いだけで、3作目『春雪仕掛針』(1974)でははっきり梅安が「実妹を殺したこともある」と語っていた。ややこしい。しかし、今作ではフラッシュバック映像によって実妹「おきち」であることが確定。「おきち」と囁かれたおみの本人だけが知らないまま、実兄によって殺されていくシーンは最高潮。おみのは走馬灯のように巡る幼少期を思い出したのだろうか、涙を誘うシーンでもあった。
エンドクレジットに椎名桔平!?どこに出てたんだと思っていたらクレジット後に登場。次の敵確定か?その手は桑名の焼き蛤・・・まぁ、次作が依頼によらない復讐劇だとしたら、また違った面白味も出てくるんですけどね・・・
これぞ時代劇
「これぞ時代劇!」を十二分に堪能させていただきました。ワンシーンワンシーンが丁寧に撮られており、画面に散りばめられた闇の部分の存在感が正に時代劇的でした。役者の皆さんの演技も素晴らしく「時代劇の灯を消すまじ」といった気概を感じました。
こういう映画を観させられると「時代劇よ永遠なれ!」という気持ちになりますね。この正統派時代劇を映画館で観る贅沢を体験してほしいです。私の観た回では高齢者層に観客が偏っていましたが、是非若年層の皆さんに時代劇の良さを知ってほしいと思いました。
久し振りに時代劇を観た
眼福。この映画を評論する言葉は持ちあわせていない。久し振りに時代劇らしい時代劇を観た。現代で考えられる時代劇としては最高峰の水準だろう。この映画を生み出した全てのスタッフとキャストに称賛の拍手を送りたい。後編が楽しみだ。
部屋の暗がりなど細部にこだわった映像も見事で、全編に渡って、殺気と緊迫感に包まれていたのです。最後までどっぷりと物語に浸れました。
普段は腕の良い江戸の鍼医者だが、実は悪人を葬るすご腕の。仕掛人”でもある。藤枝梅安。テレビドラマや映画で数々の名優が演じてきたキャラクターに、豊川悦司が新たな命を吹き込んだ。紛れもなく、当たり役である。
品川台町の藤枝梅安(豊川悦司)にはふたつの顔がありました。腕の良い鍼医者の表の顔と、“蔓(つる)”と呼ばれる裏稼業の元締から金をもらって、生かしておいては為にならない奴らを 闇に葬る冷酷な“仕掛人”の裏の顔だったのです。
ある晩、仕掛の後、仕掛人でもある楊枝作りの職人・彦次郎(片岡愛之助)の家に泊った梅安は、帰り道、浪人・石川友五郎(早乙女太一)が刺客を斬り捨てる場面を目撃します。刺客が死んだことを確かめ、医者が出る幕ではないと悠然と立ち去る梅安を、浪人はにらみつけていました。その後、梅安は蔓である羽沢の嘉兵衛(柳葉敏郎)から料理屋・万七の内儀おみの(天海祐希)の仕掛を依頼されます。実は三年前、万七の前の女房おしずを仕掛けたのは他ならぬ梅安だったのです。
梅安は、万七の女中おもん(菅野美穂)と深い仲になり、店の内情を聞き出す。おもんの話では、おしずの死後、おみのが内儀になってから、古参の奉公人たちが次々と去り、店の評判は落ちているのに儲けだけはあるというのです。おみのは店に見栄えのいい娘を女中として雇い入れ、客をとらせているのでした。
おしず殺しの依頼人はおみのなのか?...。殺しの起り(依頼人)の身元を探るのは、仕掛人の掟に反すると知りながら、梅安は三年前のいきさつを知りたいと思い始めました。そして、初めておみのの顔を見た梅安は息を吞むのです。それは梅安に暗い身の上を思い出させる対面だったのです...。
仕掛人を雇う。蔓へ依頼人を指す。起り”など、原作者の池波正太郎による造語の説明がそれとなく入ります。さらにVFX(視覚効果)の活用により再現された江戸の街並みや、梅安は鍼、彦次郎は吹き矢で人を籾めるシーンのリアリティーもすさまじかったです。 石川友五郎が大勢の刺客に囲まれたとき見せる、殺陣のシーンも、従来のチャンバラ時代劇とは違って、ヨレヨレになりつつも紙一重で相手の剣から逃れて、必死で斬り殺すという大変リアルなものでした。部屋の暗がりなど細部にこだわった映像も見事で、全編に渡って、殺気と緊迫感に包まれていたのです。最後までどっぷりと物語に浸れました。
これならこのシリーズや時代劇になじみがない人でも、違和感なく世界観に入り込めるはずです。
本作では、皆さんがイメージしがちな必殺シリーズでは、考えられないことが起こります。
原作をご存じなら、幼い頃に生き別れた妹をこともあろうにも殺しの依頼を受けて殺してしまうのです。妹であることを知ったうえで。梅安は、いったん引き受けた仕掛は、絶対に遂行するという仕掛け人の掟を、冷徹に顔色一つ変えることなく貫徹させるのです。 では梅安は鬼なような男だったのか?いいえ、妹を殺したあとは幼い時の妹の思い出がよぎり、人としての悲しみの表情をみせてグッときました。そんな梅安の表の顔と裏の顔の落差が本作の一番の魅力でしょう。
豊川が演じる梅安は優しさの一方で冷酷さ、そして男の色気も醸し出します。彦次郎と2人きりで会話する場面が多いのですが、言葉の端々から揺るがない信頼関係が伝わってきます。4月には第2作が公開予定です。エンドロール後には、第2作につながる京への二人旅の途中がわりと長く描かれました。
時代劇という名の日本人の命脈
期待をせずに唯必殺シリーズの元となった藤枝梅安。ただそれだけの軽い気持ちで見に行った本作ではただただ圧倒された。
最初に絡みから始まった時点ではこれはダメかなと思いきや、最初の仕掛けとの繋ぎ。
そして、仕掛けの裏側そこからのシーンに惹き込まれる。
基本的に梅安と彦さんのシーンでは淡々とした中にも親愛の感じで溢れている。
これらのシーンではBL感を感じるので今の時代に合ったのかとも感じるがそもそも衆道という形で古来から存在し、世界観にマッチしているだろう。
天海祐希演じるおみのも単なる悪女の様な演技から地獄をくぐった背景、そして梅安との関係性も引き込まれる要因だが鳥を見た時の梅安。
その頭によぎったものは。。
また板尾釧路の真面目くさった顔での目線だけで好色を演じる悪役らしき悪役。
早乙女太一の、ひとり若々しさを感じる殺陣と演技が静なる作品に動をアクセントとして加えている。
菅野美穂のおもんが役柄として弱すぎたのが少し残念だが、
全体的に骨太な時代劇の完成形だと思う。
これは是非第2話も見るべき作品です。
ただ、エンディング後の第2部への続き。
彦の仇が見つかった際の回想シーンの腰振りは一切要らない(笑)
本格時代劇!
さすがに映画の時代劇
さすがに池波正太郎生誕記念作品!
配役のカッコ良さ、背景の映像美、行灯の灯り、陰影のある風景、殺陣の美しさ
どれをとっても本格的時代劇
TVドラマの必殺仕事人とは比べ物にならない。
素晴らしい作品に、見終わった後の余韻がすごかった。
2部も楽しみ!
ドラマとしては完璧かと
久しぶりに邦画を映画館で鑑賞 信長にしようか迷ったがトヨエツファンとして梅安にしたしだい
時代劇も久々だが現代風な表現なので素直に溶け込めたかな
必殺仕事人的な善悪のハッキリしたストーリーは明解で絡み合う人間関係もその先の展開に期待しながら飽きさせない
人を殺して善悪もないだろうが後始末の仕方が良かった
池波正太郎の原作かと思うがわかりやすくて良いと思うし食事のこだわりが素晴らしい 食べたくなっちゃったよ
愛之助とトヨエツの食事シーンでの語り合いが良い味出してたね
ただ一つどうでも良い事だが映画館でなくても十分楽しめると思う 次回作はテレビで良いかな
全178件中、101~120件目を表示