仕掛人・藤枝梅安のレビュー・感想・評価
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豊川悦司さんの必殺 仕掛人がめちゃくちゃカッコいい!!
硬派な作りの本格時代劇で見応え満点です
現在でもTVでお馴染みの「必殺!シリーズ」、その1972年に始まった第一作が本作と同じ仕掛人です
TVシリーズは悪い奴らが殺されるプロセスがフィーチャーされているお茶の間エンタメですが、本作は人物に焦点を当てている人間ドラマの色が強いです
現代の日本の時代劇離れに危機感を感じている映画人達が観客に戻ってきてほしいと願い、今の時代に合わせて本気で作っただけあり、映像も殺陣も、そしてキャストも何もかもが一流の上質な薫りに包まれ、時代劇の本気を味わえます
豪華な演技派で固められたキャストの中でも豊川悦司さんの藤枝梅安、坊主と無精髭と和服がむちゃくちゃ似合ってて、すごくカッコよかったです
あと天海祐希さんもすごく綺麗でした、迫力ある汚れ役を観たのは初めてで新鮮でした
最後にエンドクレジット始まっても席は立たないようにしましょう
豊悦さんに誘われて
2.5 内訳 (笑) 俳優の演技は4⇈でもと思いますがカメラアングル=監督がNG、ストーリー展開はほぼ原作・・・セリフもほぼ原作=脚本の方仕事してないような・・・
梅安は原作を全シリーズ読み終えというか途中で池波先生が亡くなって惜しい事でした。
で、私は当初見る気がなかった。
それは梅安のイメージが緒形拳で強烈に残っているから・・・
ところがTVの何の番組か覚えていないけど豊悦さんが同じ感覚だったという。
で、悩んだが監督に・・・(断れない義理かな?)という。
じゃ~観てみようと(笑)
感想・・・可もなく不可もなくです。
豊悦さんは緒形拳さんと違う梅安を好演したと思います。
その他の役者さんたちも今まで見た事ない役柄を上手くこなしたと思います。
問題は他の方もレビューに書かれていましたがカメラアングルの酷さ・・・
ずっと役者のアップばかりであれだけ表情でも役柄をの渾身の演技が迫力にならない・・・それでも豊悦さんがメジロに驚く時の眼は凄かった!
次回作・・・もう取り終えているんだろうね・・・観に行かないかも
だって疲れたんですよ。風景とかなくって町中のしかもアップシーンばかりの
ps
愛之助さんは歌舞伎役者だから仕方ないけど豊悦さんだけは化粧していなかった気が・・・渾身の梅安演じるためにと思います。感心しました。
梅×彦の○○モノとしても、、、
池波正太郎の時代劇。最近、鬼平犯科帳はアニメにもなっていますし、今回トヨエツが梅安とのことで、劇場へ。
ストーリーは原作の「おんなごろし」をアレンジしていると思います。梅安と彦次郎の二人の仕掛人に、別々の蔓(殺しの元締め)から依頼された事案が、複雑に絡み合うサスペンスになっています。
女優陣はヒロインの「おみの」の天海祐希は色っぽいのですが、所作が力強いので好き嫌いが分かれそう。菅野美穂は可愛い年増を、という感じなのだろうが、、、もう少し「したたか」な部分を出すか、甘々感を出すか、梅安が側に置いておこうと感じる何かが欲しい。
文句なしは、通いの飯炊ババアの高畑淳子。シリアスなシーンの連続のなかでの、良い「抜き」になっています。
男優は秀逸でした。トヨエツは相変わらずの色気がたまらん。脇も良い。板尾の悪代官役はどハマりですね。まあ若い頃はリアルにヤバかった人ですが、こういう役どころは見事。
何よりも、彦次郎の愛之助。これもコッテリの艶っぽさ。
冒頭から梅安と彦次郎がイチャイチャしていて、途中から梅・彦のBL設定で楽しんでいました。炬燵で寝る彦様に上着をそっとかける梅様!む〜尊い!料理対決も良かったね〜、鰹節だけの素朴なお粥を彦次郎が振舞えば、梅安はお師匠直伝の鍋。
で、ラストは二人で東海道をお伊勢参りですと!なんと、弥次喜多in deepオチかよ〜、椅子からズリ落ちそうになりました。。。。
正統派の時代劇
幼稚。 物語、演技、映像が稚拙で全体に噛み合わずチグハグ。 薄っぺ...
時代劇の良さが詰まった映画だった。
池波正太郎の藤枝梅安とくれば面白いに決まってると思ったけれど、期待を裏切らないクオリティだった。
なんと言っても役者達が素晴らしい。
豊川悦司の静かだけれどちょっとした表情の動きで感情を表す演技は引き込まれたし、悪女を演じた天海祐希は悪さMAXで迫力満点の中、最後になんとも言えない可愛いさを見せてくれた。そして相変わらずキレキレの殺陣の早乙女太一は舞台でも大好きな役者。スピードと華のある殺陣は出てきた瞬間にその場を支配する。相棒の愛之助も実はあまり好きじゃないけれど、いい味出ていた。
わかりやすい勧善懲悪の中に、人の悲しさと喜びを含んだ時代劇だった。そして、池波ファンの人にはあの料理の数々がたまらないだろうなぁ。
善と悪は紙一重
"仕掛人・藤枝梅安" 二部作第1部。
通常スクリーンで鑑賞。
原作シリーズは未読(※現在は既読)。
映画らしい重厚な映像と多彩な演技陣によって、「仕掛人・藤枝梅安」の世界観が令和に新生。因果を巡る人間ドラマと華麗な仕掛けの技に魅せられ、匂い立つ様に発散される色気に酔いしれる、極上のハードボイルド時代劇だった。
藤枝梅安と云えば、男の色気と仕掛けの身のこなしが魅力的だが、本作で梅安を演じる豊川悦司はそれらを十二分に体現し、歴代の梅安役に負けず劣らず、素晴らしい演技であった。
仕掛人の掟と善悪の紙一重な境界に想いを巡らせながら、許せぬ悪を始末するべく動く梅安と相棒の彦次郎。因果は巡る糸車、残酷な運命の結末に胸がぎゅっと締めつけられた。
梅安が実の妹と知った上で標的の命を奪うシーンの寂寥感たるや、映像の薄暗さも相まってとても良かった。豊川悦司と天海祐希、演技巧者だからこその息の合った名演が沁みる。
第2部へのブリッジも見事だった。
[余談]
天海祐希の悪女演技が素晴らしい。死の刹那、全てを悟った表情になんとも言えない悲哀があり、強く印象に残った。
[追記(2023/02/10)]
池波作品の魅力のひとつとして、食の描写があると思う。本作もそれをしっかり描いていて、どれも全部美味しそうだ。
「こりゃうめぇや」と舌鼓を打つ彦次郎の表情と口調は最高の食リポである。観ていてとてもお腹が空いてしまった。
素朴だけど、シンプルがいちばん美味いんだよなぁ…
[以降の鑑賞記録]
2023/09/24:Lemino(期間限定無料配信)
2024/12/30:サンテレビ「年末時代劇」
※修正(2024/12/30)
欲しいものがある世界
実に勿体無い。
俳優さんたちはとても良かったと思うし、豪華でした。特に天海祐希さんは群を抜いて良かった。
それ以外は、カメラワークもアングルも演出も音楽も全く良くない。
俳優さんが頑張ってるし、原作が良いから観れますが、兎に角必殺のシーンは緩急もなくダラダラしてて工夫もなく既視感だらけで問題外だし、早乙女くんの折角の殺陣も活きてない。濡れ場のシーンもちっとも色っぽくない。素人にもわかる演出の悪さは、俳優さんの問題じゃなくてセンスの問題だと思う。顔映しとけばいいだろーくらいにしか思ってないのがよくわかる。
最後の椎名桔平さんの演出も吹き出してしまうくらい、稚拙で幼稚な出来で、あれでは失礼だと思う。
昔の時代劇の撮り方をカメラの台数減らして撮ってたら、良いものなんか創れませんし、演者に失礼だと思う。
スペシャルドラマくらいでいいよー。お金の掛け方間違ってます!
日本の時代劇は日本にしか作れないはず?なのだから笑、大事にして欲しい。
邦画もこういうのは最高ですね
そういうもんだぜ、人なんて。善いことをしながら悪いことをする。悪いことをしながら善いこともする。
最近、廃れ気味の時代劇。だからこそ、ようやく予算をつけて作る時代劇には、製作陣や出演者の意気込みが感じられる。ある意味、建築の分野や伝統工芸の世界のように、作り続けることでしか得られない、現場でこその技術の継承があると思う。
・・・と、そんな気持ちを湧かせながら、この映画を観た。そして唸った。かつての緒形拳も渡辺謙も良かったけど、けっこういいのよ、トヨエツが。そして、愛之助も天海祐希も。ちょっと出の和尚なんて、誰だ?と思ったら若林豪じゃないか。いい役者がピリッとしめるなあ。この頃はどうも、時代考証そっちのけで、ウケを狙ったかのような派手な衣装や人物設定があったりしてがっかりすることもあったが、ニヤニヤしながら安心して観ていられた。セリフも所作も、やりすぎないのがいい。そしてダークヒーロー梅安の死生観、処世術のようなものが、物語の根底にしっかりと流れているのが感じられる。かつての池波作品とフジテレビの相性の良さを彷彿とさせる、良質の時代劇だ。話の続き、次回作はまもなく。楽しみでしかたがない。
至極のエンターテイメント!「お色気」だけじゃなく、全編に漂う色気!
まずは天海祐希の色気たっぷりの演技は圧巻です。テレビドラマでは正義の味方のイメージが強い彼女ですが、悪女こそ演技力が発揮されるようです。そして、着物姿の美しさ、所作の美しさ…思わず見とれてしまいます。
主人公の梅安役の豊川悦司がこれほどまでに時代劇をこなすとは、想像以上でした。適役だと思いました。常に哀愁を帯びていて、人の温もりを求め続けている。裏稼業は高収入だが、心がや
はり痛むのでしょう。唯一の友人と言える同じ稼業の彦次郎と飲み食いするのが、本当に嬉しそう。決して癒されることはない。それでも一瞬、心の痛みを忘れられる瞬間なのだと思います。
その彦次郎役の片岡愛之助には驚かされました!誠に失礼ながら…ここまで演技が上手いとは想像しておりませんでした。梅安に気を遣う…その遣い方がぎこちない彦次郎。その「ぎこちなさ」を見事に表現されてました。お見事!
また、悪役の板尾創路がすごい!本当に悪役はうまいなぁ(^^♪憎たらしいこと、憎たらしいこと。この映画のエンターテイメント性はこの悪役があってこそ成立する。お見事!
CGとの融合もスムーズで時代劇の新しい在り方を感じさせる作品です。そして、この作品を色気と哀愁で支える見事なキャスティングに脱帽です。シリーズ化を期待してしまいそう…(^^)/
正統派の昭和時代劇の進化
トヨエツの梅安、イイね!
時代劇のシブさにはまったぁー!!
時代劇のイメージが全く変わった!
画面全体が薄暗い照明でモノトーン調にまとめられ、小道具類、登場人物たちの所作、VFXを駆使して再現された江戸の街並みや風景など、
すべてが洗練されていて今どきのセンス満載!
…シブい!
また、キャストがいい!
トヨエツの梅安、ハマり過ぎー
愛之助の彦次郎、天海祐希のおみのもよかった
梅安と彦次郎のほのぼの仲良し男やもめコンビの
裏の顔が仕掛人!
このギャップがたまらん!
善悪が入り混じった日本オリジナルの
ダークヒーローの誕生だ
バックに流れる音楽も
映像にしっくり合ってて、
時代の雰囲気を盛り上げる
同じ時代劇でも、
公開中の「レジェンド&バタフライ」が
華やかエンタメ系、夫婦愛を軸にしたロマンチック路線だとすると
この作品は
年齢層問わずに受け入れられそうな
シブくて、とにかく冷徹なところもカッコいい、
けど!人情系ヒーローものって感じ?
見比べてみるのもおもしろいかも
あー、日本映画には
まだまだこんなにいろんな味付けができる
「時代劇」って素晴らしいジャンルがあったじゃん!
…って、あらためて気付かされた
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