ひらいてのレビュー・感想・評価
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いちばん病んでる女子
山田杏奈が好きなので鑑賞です。
できるだけ先入観や前知識なしで鑑賞です。原作も知りませんでした。
主人公とあと2人を入れた3人の高校生の話ですが、単純か三角関係ということではありません。というか、かなりドロドロしたものです。
また高校生の危うさのようなものが絶妙で、見ていていろいろな意味でドキドキします。性的な表現もなかなかリアルな表現がありますし、高校生の将来や家族・友情などの危うさ、命に対する危うさも感じました。
ただ、、、ちょっと分かりにくいところもあります。特に最後は「?」となってしまったので、早速ネットの原作のあらすじを読んで、ようやく意味がわかりました(ある意味わかっていませんが)。
原作やあらすじを読まないと分かりにくいのは残念ですが、「なるほど!」という快感もありますね。
綿矢りささん原作ということも、見終わってから気が付きましたが、「なるほど」いろいろな意味で病んでいる女子は、綿矢りさっぽい。
「勝手にふるえてろ」「わたしをくいとめて」などいくつか映画を見ていますが、この主人公がいちばん病んでいるかと。
正直、なんでそこまでするのか?とイライラする部分もありましたが、それ以上にとても魅力的で人間的な女の子になっているのは、さすがです。
2人の女優さんの演技が良い。
PG12で良いの?という部分もありますが、18禁とは言いませんが、もう少し見たいとも思いました。
女優さんの演技力は素晴らしい、だが…
原作未読。綿矢ワールドと聞いていたので、どうせ難解なんだろうなと思ったら想像以上に難解な作品だった。
身も蓋もない言い方をすると、外見女子で属性漢の主人公が出来上がってる男女の間に己のポジションを求める話。
ポジションの求め方がかなり即物的なので、人によっては賛否両論だと思います。個人的には描写よりも、今から百合入りまーす的なBGMの方が気になった。ポルノ映画じゃないんだから。
女優さんの演技力は素晴らしかったです。
主演の山田杏奈さん。
好きな男に振られて死んだ目になる時と、好きな男の敵を睨みつける時のイキイキとした目の対比。凄いですね。いやホント怖いです。
芋生悠さん。
他の作品で独特の空気感を醸し出していましたが、こんなおどついたタイプの役もやれるんだなと少しびっくりしました。
この2人の存在感が強過ぎて、作間さん…ごめんな…。
原作未読だったのが悪かったのか、なんで主人公が『暴力的で欲しいものは何でも手に入れる』タイプと評されているのか、よくわからなかった。
逆にモブの告白をスルーしていたので、美人の設定でもあるので、別に欲しくないけど何でも懐に入ってくるタイプなのかと思ったが。
同時に主人公がたとえの性格を指摘する場面もあったが、あの指摘もよく分からなかった。
多分原作には描写されてるんだろうが、尺の都合でカットしたのだろうか。
全体的に語られるべき点が落ちてるように見えたこと、あと物凄くきついことを言えば、全体的に描写がわざとらしすぎて(突然降ってくる雨、風に舞う花びらに見せかけた鶴など)、観終わった後どっと疲れました。
ただ、足利市がメインロケ地なのは良いですね…一度行ってみたいもんです…
恋のためならどこまでできる?
原作は未読。
恋のためなら何でも許されるってわけではない。でも多少のあざとさや裏工作くらいはアリかもしれない。ゴミ箱をわざと落として一緒にゴミを集めたり、わからない問題を教えてもらったり、文化祭の準備で2人残って一緒に作業しようとするのはアリの範疇。
でも、彼女からの手紙を盗み見したり、彼女に近づいて仲良くなって情報を聞き出そうとしたり、彼女のスマホを使って男の子を呼び出したりするのはなしだ。
本作の主人公・愛は好きな人とうまくいくために手段を選ばない。それは正解なのか?と思うことまでしてしまう。とても共感できるものではないが、なぜだか引き込まれていた。
美雪と愛、対象的な2人のやりとりがよかったからだろう。移ろいやすい10代の恋ではあるが、一途に思う気持ちが伝わってきた。やり方は間違っていたとしても。
ただ、たとえ君の魅力が今一つ伝わらなかったのが残念だった。いや、見た目はかっこいい。でも、それだけではそこまで好きにはならないんじゃないの?と思う。これは男目線の意見かもしれないが。
ちなみに美雪役の芋生悠は、最近いろんな映画で顔を見る注目の女優。いずれも少し不幸そうな佇まいの役を演じていてそれがまたよく似合っている。今後も注目の女優だ。ちなみに、「いもうゆう」と思っていたが、「いもうはるか」だった。今のうちにちゃんと覚えておきたい。
本当は興味と欲望
美雪を利用する様に近づく愛、話術が上手いのと本当に理解してくれてるのは違う。
とはいえ、愛と美雪の距離が縮んで触れ合う瞬間に、入り混じる興味と欲望が見え隠れするのが生々しくてよかった。
好きで好きでたまらないの!ってのを払拭させる最後のセリフに物凄くスッキリした。
(聞き取れなくて友人に後から聞いたんだけど、耳がイカれちゃったのか?!)
違う映画のレビューみたいですが…
唐突ですが…
2019年9月23日、国連気候行動サミットにおけるグレタ・トゥーンベリ(当時16歳)さんの演説から一部引用します(執筆者:高橋李桂子さん)。
This is all wrong. I shouldn’t be up here. I should be back in school on the other side of the ocean. Yet you all come to us young people for hope? How dare you!
全てが間違っています。本来なら私は海の向こう側で、学校にいるべきなのです。それなのにまだ、あなたたちは私たちの元に来ている。若者に希望を見出そうと。よく、そんなことができますね。
You say you “hear” us and that you understand the urgency. But no matter how sad and angry I am, I don’t want to believe that. Because if you fully understood the situation and still kept on failing to act, then you would be evil. And I refuse to believe that.
あなたたちは言います。私たちの声は聞こえている、緊急性を理解していると。しかし、どんなに私が悲しくても、怒っていても、それを信じたくはないのです。もしあなたたちが本当に事態を把握していながら行動に移さないのであれば、それは悪でしかない。だから、私は信じません。
普通に考えれば、この映画と上記のグレタさんの発言が結びつくなんて思いつきもしないはずですが、グレタさんのドキュメンタリー映画を昨日見たばかりのせいか、なぜかダブってしまうのです。
共通すると感じたのは、『少女の一途な思いは、関わりのある誰かの行動に劇的な変化を与える強い力がある』ということです。
グレタさんについては、今更いうまでもありません。
木村愛の〝超〟がつくほどの自分本位な言動ですが、それは、友達を作ろうとしなかった美雪の心と身体を蕩かし(とろかすという表現が適切かどうか自信はないですが、私にはそう見えました)、たとえには生理的と言えるほどの嫌悪感を抱かせます。
けれども、愛が絡んでこなければ、たとえと美雪の未来への展望は今よりも閉じられたままだったはずです。冒頭の怒りに満ちたグレタの発言はそのまま、たとえの父親やそのことを把握していない教師たちにぶつけても違和感がありません。そのこれまで我慢してきた思いをたとえが表出させ、美雪との未来を具体的に描く選択肢(映画では描かれておらず、あくまでも鑑賞者の想像力に委ねられています)が生まれたとすれば、それはたとえが嫌悪する木村愛がもたらしたものです。
『最後の決闘裁判』には出てきませんが、百年戦争で有名なジャンヌ・ダルクも19歳で処刑されていることからすると、10代半ばの若さで、フランス軍に多大なる影響を与えたことになります。
10代の少女の一途な思いは、多くの敵を作ろうとも、確実に世界を変える力を持っている。
かなりのこじつけだと一応認識したうえで言いますが、強権的な国家ほど、そういう力の台頭が起こらないように、教育も社会規範も制御しているように思えてきます。
※原作未読ですが、木村家のスイーツ作りが得意な母と謎の父のキャラクターがどう描かれているのか、とても気になります。今度、近くの図書館に行って確認します。
※山田杏奈さんのあいみょん、めちゃくちゃ良かった‼️
もっと聞きたいです。
ひらいて
瞳に光がまったく入らないし表情も硬くて本音を見せてくれない愛ちゃんだけど、細かな顔の筋肉の動きから心情を読み取れてしまうから、愛ちゃんから目が離せませんでした。
かわいくて頭も良くてモテて推薦も貰えて今までスルッとうまいことやってきた子のどうしても思い通りにならないことが恋愛だけで、そのもどかしさからうまれる狂気に共感してしまうところもあったりなかったり。
恋愛って全然きれいじゃない。
もう二度とこんなにぐちゃぐちゃになりながらの無茶苦茶な恋愛は自分にはできないだろうなと思いながら帰りました。
26歳女性の初監督作品
ビジュアル的に美しい画が展開されます。
登場する女性の感情表現が細やかで良いですね。
反面、男性目線で見れば、ちょっと違うかな〜ぁと思うところもあった。
原作者が綿矢りささんだから、忠実に映像化したら、こうなったのかもしれないけど。
もはや山田杏奈さんワールド!
今まで観た彼女が出ている作品の中で一番良かったぁー!
ってか、こんなに演技が上手かったのね(笑)
彼女が演じる愛は難しいキャラなんだけど上手くこなしていた感じ。
笑顔の少ないキャラ。
目で語る演技が素晴らしい。
他の皆さんも良いキャスティング。
美雪役の芋生悠さんは控え目な感じがお似合い。
たとえ役の作間龍斗さん。
イケメンぽく無いけど良い雰囲気を演出。
愛、たとえ、美雪の三人が全く違う性格でそれぞれの会話が見所だった感じ。
この三人の三角関係が切なくて恐ろしい。
三人の名前。愛を例えるなら儚い美しい雪。って本作を観ながら連想してしまったのは自分だけなのか?
気になるところ。
鑑賞中。恐ろしい展開に進むと思ったけど終わり方も良かった。
山田杏奈さんが美しい。
学生服のシーンが多目。
たまに着る私服がとても良い。
もはやモデルさんの様相(笑)
劇中で歌われる「夕立ダダダダダッ」の歌がとても良い。
歌詞を調べたら本作のストーリーと被っていて泣ける。
更に調べたら、歌っている方はプロデューサーの娘さんとか一般人という事にびっくり(笑)
この歌。売れそうな気がします(笑)
美雪はとても達筆でした( ´∀`)
よい映画でした。
10代の若さ、純粋さ、情熱がほと走るストーリー。
こう書くと、爽やかな青春スポーツドラマのようだが、実際には正反対のドロドロ物語。
「綿谷りさ、久しぶりだな…」という単純な理由で本を買い、原作を読んでストーリーに引き込まれたので映画を見ることに。
観客は8割くらい若い思い込み女性だったことにちょっとビックリ!なんで?
美しい容姿、明るい性格、勉強もできるスーパー女子。
でも、何でも思い通りに行くが故に性格はやや傲慢。
一方で、ひっそりと目立たず、一人でいることが多く、見るからに自信がなさそうな地味な女子。
どちらも「いたよなぁ、高校の時…」と思い出す。
でも、スーパー女子でも地味女子に勝てないこともあるわけで…。
大人からするとあり得ないような無茶な行動も、高校時代を思い出すとあり得ると理解できる。
一方で、地味女子の危うさを伴う純粋さも、10代の若さ故に理解できる。
同じ学校に通っていても、普通なら交わることのない2人が1人の男子を巡って交わって生じた純粋過ぎる、同時に危険な世界。
ある意味、原作以上にこの世界をしっかりと表現できた映画だと思う。
映画のような経験はしてないけど、自分の若き日々を思い出させてくれる映画でした。
女子2人の濡れ場は、超ドキドキでした…!
あ、ラストのセリフ、聞き取れなかったんだけど、あれは何と言ったのか誰か教えて下さい!
え〜!怖すぎる同級生の秘密。
女子高生の気持ちは分からないので、残念な気持ちになる事が多いんだけど、原作が綿矢りさなので、しっかり作られてるに違いないと思って着席。
初めはとても普通な感じ。よくある学生の三角関係かなと、一般的な展開を予想。
え?こいつレズだったのか!?まて、さっき男子に告ってたぞ。てことは、どちらかが嘘??
こ、こいつヤバイ〜!最後までどっちともやりたいって。
この映画、テーマは何だったのだろう。ソコソコ可愛い女子で強欲。自分の事しか考えていない。欲しいものは強引に取りに行く。相手の気持ちなんて関係ない。それなりに悩んでいるけれど、導き出す答は自分の欲望を満たしてくれるモノ限定。嫌な事があったり、用事を思いつくと授業中でも勝手に教室から出ていっちゃいます。自分の好きな人には、自分の物になって欲しいなんて。人を物扱いしてやがる。勝手過ぎでしょ。周囲から指摘されてもどこ吹く風ね。
なんだか同級生の裏側を観せられている様な不思議な感覚の映画。面白かったです。
素晴らしい
山田杏奈さんは、私の大好きな映画のミスミソウで知りました。非常に魅力的な女優さんだと思います。今作でも、これ以上にない配役だと思いました。そして、私の大好きな映画のひとつに入りました。
肝心の内容は、月並みな表現ですが、「見て感じる」ことが1番だと思います。見る人によって湧き出る感情の種類も違うのではないでしょうか。ただ、間違いなく、人生を豊かにする映画の1つだと思います。今後も山田さんの活躍に期待して、陰ながら応援したいと思います。
ムキ出しの恋愛もの。「人間失格」の主人公とアホの竹一の女性版と思う。あと何の意図あるのか非常に不審なのだが、固有名詞のイメージ宣伝はやめなさいよ。
教学社の赤本と駿台の青本、どこの進学校の誰が?学校に持ってくんだよ??分厚いし、字が細かいし、体系だってないから内職にも授業の合間にも適さない。40年前から家でやるもんだろや?「東京」を表すのに固有名詞「愚塾」カット出す必要ないだろよ。とにかくイヤらしいイメージ刷り込みで腹たった。金返してくれよ!・応ブシはもうたくさん。どうせ製作者に混じってんだろや、いやらしい製作担当者の洗脳刷り込みでイラついた。ええ加減にせいよ。原作の綿矢りさは早・・のはずだが??
ストーリーはまだ未熟かつ女子高生。肉食系女子の強引かつ策略的な、彼氏奪取作戦の大失態→それよりも大切な友情への目覚め(最後の最後)
という文字にしてしまうと誠に単純な恋愛ストーリー。
主人公の行動的かつ胡散臭さを、意中の不器用、真面目そうな青年が看破するから悲惨。告っておいて、肉体も曝け出して、その結果「お前のような女は嫌いだ。」とブーメランが突き刺さる。イタイイタイ。普通だったらこの状況、生きてられないよ。おまけに意中の彼氏と文通で深い?中にある糖尿病の女子高生の仲は更に深まるし。手紙盗み出しは逆効果。
当然女性客が多い。こういうの好きだねー女性は。男の私はイマイチ乗れなかったが、テンポも適度で、キャラが立っておりまあ良い。ただ最後の彼氏の父親の状況が意味不明。最初から地元国立行かせば丸く収まるじゃんか?突然、かまぼこ食いたくなったのは皮肉。
まあ太宰治の「人間失格」の主人公が中学校のお道化をアホの竹一に「ワザワザ・・」と見破られたのに震撼し、竹一を見張らなければ、死を望むのが無理なら、親友になってあれがワザではないと思い込ませたいと策を講じたのに似ている。
明らかにウブな女子を、同性愛の罠に誘い込み、形勢逆転を狙うのはチト卑怯すぎ。
配役はベスト、山田杏奈の破天荒な肉食の安っぽさ。意中の男子を作間龍斗、その忍ぶ恋の彼女、芋生悠が好演している。それぞれ役にハマっていて良い。
原作より面白い
普段からミニシアターでやる映画に期待はしない方なのですが、なかなかの出来でした。
主演の子の演技が棒演技というか棒立ち演技だったので、これはダメだなと思ったのですが、ストーリーが進むにつれて表情から緊張が取れていって、良い顔になっていく演技を見て最終的に好印象を持ちました。
たとえの演技はいい意味で無骨で役にはまったと思います。
原作より映画の方が面白かったと思います。これも一種の青春映画だと思います。
もういい加減こういうの…
じゃあレビューしなけりゃ良いじゃんって言われるかもしれないけど、お金を払って見た側とすればほんとうに腹正しい映画。LGBTQや女性問題をファッション感覚で描いちゃう未熟な感じ。
周りの大人がしっかりしなきゃいけないんじゃないの?
子供な発想と安い映像。
普通のラブストーリーのはずが、途中レズ行為
スタートが乃木坂風からスタートで、てっきり46系の子が主役なのかと思ったら違った。
内容は学生青春ラブストーリーってより、少しミステリアスな物語。
主役の子はとても可愛く気が強い。前から好きだったクラスメイトの男子には、か弱い彼女がいた。
好き過ぎる所以だが、彼にも彼女にも色々仕掛ける。
これらは男子には中々ない深層。
女子にはあるある、理解できるものだと思った。レズ行為は抜いて。
女子の敵は女子!?リアルだった。
女子、女子同士って怖いな。。。
暫くはいい面だけを観れる映画にしたい。
別談、ジャニーズの子は顔はイケメンじゃなかったが、クールでいい役だった。イケメンなら、ちょっとチャラい告白してきた彼が良かった。
因みに会場内は満席に近く、若い女性が7割でした。
折り鶴の桜
もう本当にこの桜の木がもの凄く日本的で美しく、
正直これだけでも観て良かった、と思ってしまうほど。
(文化祭どころか世界規模のイベントで通用するのでは…!)
始まりのイントロからのダンスですでに惹きこまれ、
木村愛の何考えてるか分からない感、
明るくわらってるけど本音じゃなさそうで、周りにどう思われても構わない、
何をしでかすか分からない肝がすわりまくった主人公を演じる山田杏奈さん、
独特な危うい雰囲気、笑ってない目、本当に素晴らしかったです。
こんな高校生いるか?と思いながらこの年齢だから成立する物語
映画などで描かれる高校生は度々大人のように描かれて、自分が高校生の時もっと単純だったよなあ、とよく思って共感できない事が多いです。
この作品の主人公達も人の心を全て見透かしたような子達で、共感しづらくはあるのですが、行動としては確かに子供っぽくて、大人ならこうはしないだろう、逆に大人なら死人が出る方に物語を持っていきがちになりそうだなと思いました。
登場人物の考え方は大人によるファンダジーながら、物語としては高校生時代という設定が成立させる為には必要だったと思います。共感は出来ませんが、こういう物語もあるな、という点では面白かったです。
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