ひらいて

劇場公開日:

解説・あらすじ

芥川賞作家・綿矢りさが、高校生による禁断の三角関係を描いた同名小説を、「ジオラマボーイ・パノラマガール」「樹海村」の山田杏奈主演で映画化。明るく成績優秀で校内では人気者の愛は、同じクラスのたとえに片思いをしている。目立たず、教室でもひっそりと過ごす地味なタイプのたとえは、どこか人と関わりを持つことを避けているように見え、愛はなかなか近づけずにいた。そんなたとえが誰かからの手紙を大事そうに読んでいる姿を偶然目撃した愛は、ある夜、悪友たちと学校に忍び込んだ際、その手紙を盗んでしまう。手紙は、糖尿病の持病を抱える陰気な少女・美雪からのものだった。学校でも目立たない美雪とたとえが密かに交際していることを知った愛の思いは乱れるが、その気持ちを隠して美雪に近づく。そこから愛と美雪、たとえの三角関係が始まるが……。監督はオムニバス映画「21世紀の女の子」でも注目を集めた若手監督・首藤凜。

2021年製作/121分/PG12/日本
配給:ショウゲート
劇場公開日:2021年10月22日

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(C)綿矢りさ・新潮社/「ひらいて」製作委員会

映画レビュー

3.5「私をくいとめて」「勝手にふるえてろ」に比べると小粒感

2021年11月29日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

綿矢りさの小説の映画化といえば、近年では大九明子監督による松岡茉優主演作「勝手にふるえてろ」(17)、のん主演作「私をくいとめて」(20)が記憶に新しい。一方この「ひらいて」は、監督が長編商業映画デビューとなる首藤凜、主演が現在20歳の山田杏奈。単純比較するのは気の毒にも思うが、作品のスケール感(製作費の差ももちろんあるだろう)、演出力、演技のインパクトなどで、先述の2作より小粒な印象だった。

話の筋は、積極的なタイプの女子高生・愛がおとなしい男子の“たとえ”に恋心を抱くが、たとえが手紙のやり取りで病弱な美雪とプラトニックな交際をしていることを知り、美雪に同性愛的なアプローチを仕掛けていく、というもの。片想いをこじらせた挙句の変則的な三角関係の行方はそれなりに興味をそそるものの、そもそも現実味の薄い話であり、演技も演出もそれを丁寧にトレースしたレベルにとどまっていて、作品世界に力づくで引き込むような強度を獲得するには至らなかった。

山田杏奈については、スプラッターホラーの「ミスミソウ」で映画初主演を飾り、本作でも下着姿になるなど、若手女優の中でもかなり意欲的に多様なジャンルや思い切った演技に取り組んできたと評価している。今年公開の映画には5作に出演(うち2作で主演)する売れっ子でもあり、さらなる飛躍を期待したいところだ。

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高森 郁哉

4.0高校生の奇妙な三角関係

2025年6月14日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

若さって武器だけど凶器、そして強くてもろい 不安定な高校生の心情が面白かった!

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ゆうき

4.0魅力的なサイコパス

2025年2月14日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

冒頭のゴミ箱投げで「あ、やばいやつだ」と確信させるのが圧巻。
サイコパスだし淀んだ目が恐ろしいけど、なんでこんなに惹き付けるんだろう。
山田杏奈すごい。
後半の桜の描写もきれいだったし、高校卒業間近の期待と切なさの混じった教室。。
懐かしい感じとラストの余韻が好きだった。

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かずや

5.0ひりひり

2024年10月23日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD
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るる 移行