スポンティニアスのレビュー・感想・評価
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不気味でないのが救い。
ある高校で、突然人が跡形もなく爆発する。 しかも、収まる気配すらなく爆発が止まらない。 いつ自分が爆発するかもしれないという恐怖。 そして、原因不明のなか地域からも孤立する。 普通の平凡な生活が一転してしまうお話。
COVINGTON CURSE
クローネンバーグか!?という台詞にもあるように、突然人体が爆発するシーンからのスタートだ(参照:『スキャナーズ、』『イグジステンズ』)。とは言っても、全体を通してみれば学園ロマコメといった主軸に背景がホラーといった感じ。 そんな自然発生的爆発は原因不明で、局所的、エピデミックと言えようか。しかもコビントン高校の3年生だけに頻発するのです。“コビントンの呪い”とも揶揄され、FBIが原因究明しようとしたり、政府が介入したりと、世間の注目を集めるのですが、生徒たちは次は自分が爆発する番だと戦々恐々としている。1日1日を大切に生きよう、ドラッグやりまくろう、などと厭世観も人それぞれ。そんな中、思い切って告白したディランとマーラが距離を縮めていく。 製作は2019年だというからコロナ発生前。しかし、コビントンの名にcovitの文字が隠されているのは単なる偶然なのか?3年生たちはビニールテントに隔離され、製薬会社の治験に使われ、FBI捜査官のチェックを受ける。宇宙の始まりビッグバンだって何故起こったのかわからないんだし、原因がなくてもいいじゃん!死に怯えつつも楽観的だったりするのが微笑ましくもあります。 終盤の悩みをぶちまけるマーラの気持ちも切ないものがあるけど、シュールで残酷でポップな学園ドラマが楽しめます。また、ディランが映画ヲタクということもあり、色んなネタが仕組まれています。特に『キャリー』や『ET』は観ておいた方が楽しめるハズ。
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