愛と闇の物語

劇場公開日:

愛と闇の物語

解説

「ブラック・スワン」のナタリー・ポートマンが監督・脚本・主演を務め、イスラエルの作家でジャーナリストのアモス・オズの自伝的小説を映画化。イスラエル建国前夜、幼少期のアモスが両親とともに過ごしていた英国統治下のエルサレムで体験した日々を描いた。1945年、英国統治下のエルサレムで父アリー、母ファニアとともに暮らす少年アモス。一家は、ほかの多くのユダヤ人同様に、迫害から逃れるためヨーロッパから移住してきた。しかし母のファニアは、戦争の恐怖と、その後に続く日々の退屈さによって心に影を落としていた。さまざまな不安や不満が鬱積する中、ファニアは持ち前の想像力を生かして冒険物語を創作しては、息子のアモスに語って聞かせていた。そしてアモスにとっては、母から物語を聞かされたことや詩を詠んでもらったこと、言葉や言語を教えてもらったことが、後の人生に大きな影響を与えていく。ナタリー・ポートマンが母ファニアを演じた。

2015年製作/98分/G/イスラエル・アメリカ合作
原題:A Tale of Love and Darkness
配給:イオンエンターテイメント
劇場公開日:2021年2月19日

スタッフ・キャスト

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映画レビュー

4.0凡庸さの中の哲学

2023年8月11日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

映画、物語として鑑賞するとただただ平板で凡庸な毒にも薬にもならない展開ですが、時々で出てくる言葉が、特に、最初の家族での食事での会話からの流れでの母子の対話、に最後まで引っかかり、その意味を考えながら鑑賞していました。どういう会話だったのかは実際に鑑賞なさって確認下さい。
この映画、ナタリー・ポートマンが伝えたかったことはそこに凝縮されているんだろうなと確信します。
舞台は第二次大戦の終盤の中東でのイスラエル建国前から始まります。イスラエルに世界中からユダヤ人が集まり、アラブ人との摩擦を抱えつつ、なんとか一緒にやっていこうという姿、これは英国を共通の敵として収まっていた、からイスラエルの建国からアラブとの闘争を欧州から引き上げてきたナタリー・ポートマン演じるファニアの家族の様子を通じて描いています。が、そこの描き方がとてもバランスが取れており、誰かに憎悪を向けるものでもなく、そこにも哲学的考察がなされています。
それから、ファニアはいろいろなストレスから壊れていきます。(と私には見えました)
良好に見える夫婦関係、嫁姑問題、引き上げてきた苦しい記憶、甘い思い出、イスラエル建国を巡る世情、内戦、中東戦争、、、、上げればキリがないです。
そういうところをバランス良く、逆に言えば山場もなく淡々と描いていくのは逆にすごいと感じました。

なお、映像に関しては凡庸です。どちらかといえばつまらないです。が、音の演出は秀逸で、常に生活音に囲まれ、町中の喧騒も音の位置が的確で気持ちの緩急が表現されています。(200人以上の箱を私一人だったので余計に。幽霊でもいるんか?というレベル)

そうだ、クリント・イーストウッドっぽい映画ですね。これ。

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zem_movie_review

3.0監督・脚本・主演ナタリー・ポートマン

2023年2月14日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

1945年、ユダヤ人への迫害を逃れ、エルサレムにやってきた主人公一家、少年の母親はこれまでの逃亡劇や引き続き起きるイスラエル独立戦争で、心が少しずつ壊れていった。
原作はこの少年は大きくなって書いた自伝的小説で、ナタリー・ポートマンが監督・脚本・主演を務めている。
静かだが胸に迫るものがある。

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いやよセブン

2.5ロシアとウクライナの指導者には歴史を学んで貰いたい。勿論、我々も同様だ

2023年2月3日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD
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マサシ

3.0イスラエルとパレスチナ問題

2021年5月21日
iPhoneアプリから投稿

主人公アモスの母(ナタリーポートマン)の苦悩がとても伝わってくるストーリー。
今もなお続くイスラエルとパレスチナ問題について知ることができる作品です。
母が子どもに聞かせる冒険物語が哲学的でちょっと怖い。時折出てくる母の想像上の男性が夫よりイケメンなところだけ、人間らしさを感じる。それにしてもアモスの母が、なぜあんなに実母から罵られるのかが最後まで分からなかったな。

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サラ
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