とんびのレビュー・感想・評価
全210件中、1~20件目を表示
笑いと涙が交差する、人情パンチが強めの良作
重松清のベストセラー小説を、阿部寛(ヤス役)と北村匠海(ヤスの息子アキラ役)の共演で実写映画化。原作やTVドラマは昭和37年から平成の入口で終わるが、映画では令和までオリジナルで描かれている。
本作は、「64 ロクヨン」「護られなかった者たちへ」の瀬々敬久監督がメガホンをとり、監督の指名で港岳彦が脚本を務めている。〝今観るべき映画”にするのが脚本開発における最大の課題。
私は本作を見て、その課題はクリアできていると感じた。特に後半に出てくるアキラの作文がカギとなり、親子の心の距離をぐっと近づけ、普遍的な人間模様を描き出すことに成功していた。
実親の愛を知らない不器用なヤスが様々な人に助けられながらアキラを育てている姿は、破天荒でありながらも息子への愛情を感じずにはいられない。というより父子の歪な愛の形がどこに到着するのかも最後までわからない。
ヤスの生活の一部となっている商店街には古き良き日本の活気と人情があり、いつまでも見ていたい風景だった。
約1ヶ月間の撮影では岡山の街を封鎖し、地元のエキストラ総勢500人という大規模なロケを実施。風景の小道具などに美術スタッフがこだわり、雰囲気はしっかりと描かれていた。
この風情も見どころだが、重松清らしい人情模様が映画全体に表れているので、子供から大人まで楽しめる作品に仕上がっている。
不器用な大人の優しい「嘘」にも注目してほしい、今の時代に見たい作品だった。
名ドラマにもなった人気小説の映画化、どこに美点を見出すか
これまでにNHKとTBSで連続ドラマとしてじっくり描かれてきた、直木賞作家・重松清氏の人気小説を映画化したもの。ドラマを見ていた…という方は多くいるだろう。
それだけに、名手・瀬々敬久の手によって、どう描かれるか興味深く拝見。映画として、よくぞ139分という尺でまとめあげたという感嘆とともに、阿部寛と北村匠海の親子役としての相性の良さもうなずける。だが、旭が就職して以降の流れが駆け足すぎて、幾つかの心を通わせるべきポイントが抜け落ちているようにも、個人的には感じた。
「過去に出来の良いドラマがあるのにどうして今さら映画化?」ととらえるのか、「こんな時代だからこそ改めてスクリーンで『とんび』の世界を味わって欲しいという願いが込められているんだな」ととらえるのかは、千差万別だろうが、穿った見方をせずとも十分に楽しめる力作である。
子供の成長を願う。親子の絆とコミュニティ
この映画は、母親を亡くした息子と、不器用ながら一生懸命に育てる父親の感動的なストーリーです。観ている間、何度も何度も涙が溢れました。
主人公の父親は、不器用で感情表現が苦手ですが、息子を大切に思う気持ちは誰にも負けません。映画は、父と子の関係だけでなく、近所の人々との絆も描いています。おじさんやおばさんたちがまるで家族のように支え合い、共に笑い、共に泣く姿が心温まります。
現代社会において、ご近所付き合いが薄れ、子育ては親と子の関係に限定されがちですが、地域みんなで子供を育てる文化は、これからも大事にしたいと思いました。
🌀『殴られんはホンマにイテェの〜』 ★彡痺れたこのセリフ!
とんび
🇯🇵1972年(昭和47)〜昭和1988年(昭和63)広島県越後市
🌀『殴られんはホンマにイテェの〜』
★彡痺れたな〜このセリフ!
🔵軽くあらすじ。
破天荒で男らしい生き方をしていた主人公が結婚し、子供を授かる。
近所の仲間達で息子を育てていきながら、大人の主人公も成長していく心情ドラマ。
◉80C点。
★彡捻りのない平凡なストーリーが心に迫ってきました。ありそうでありそうなストーリー。
🟢感想。
1️⃣昭和の雰囲気が上手く描かれて、時代にタイムスリップした気分になるじゃけんよ。
2️⃣喧嘩上等!古き良き時代。🤛
★彡この時代の喧嘩は今の喧嘩と全く違う性質ですね。喧嘩していても愛を感じます。
こんな喧嘩なら一度はしてみたい気がしたけんの。
3️⃣居酒屋の名シーンには号泣。
★彡薬師丸さん!そして周囲の演者さん!素晴らしい名シーン!号泣でした!
本当に名シーンだと胸張れます‼️
★彡泣けるシーンや名セリフたくさんあったけんな。
4️⃣三丁目の夕日にテイストが似てる印象。
★彡なんだろか、世の中どんなに進化しても、親子の関係は何も変わらないと思いました。
悪い奴や嫌な人は誰も出てこないでやんすな。
5️⃣親になってから初めて分かる親の思いや苦労。★彡あらためて思う人生の見直しを考えさせられたじゃけんね。
6️⃣薬師丸ひろ子さんに癒されたじゃけんの。
★彡可愛さと美しさを備えた薬師丸さんのお店『夕なぎ』で飲んでみたい!🍶
🥹😂🥲👊👶🏻👨🍼🦺🧤🌊🍶🚛🛻🏡🏞️💮
父から子へ、子から父へ、目一杯の愛を
Amazon Prime Videoで鑑賞。
原作は未読。
不器用な親父役がこれほど似合う俳優はいないんじゃないかと思うくらいに、阿部寛の演技が良過ぎた。脇を固める安田顕や薬師丸ひろ子も素晴らしい名演で魅せてくれた。
父が子を想い、子が親を想う。父から子への目一杯の愛と人情味溢れる物語に心温まり、涙腺緩みっぱなしだった。
ヤスが旭についた「優しい嘘」が、これまた涙を誘う。不器用だけど、真っ直ぐに貫かれるヤスの愛が沁みて来た。
麿赤兒和尚の名言が刺さる。親子の絆だけでなく、現代社会では希薄になりつつある周囲との繋がりに思いを馳せた。
どこか懐かしさをも感じさせる昭和。なんて温かいのだろうか。過剰とも思える関わり合いを心底羨ましいと感じた。
※修正(2024/06/30)
日本人の心に響く王道的作品
下手でも精いっぱい生きているヤスは、頑固おやじの象徴。
友人も息子でさえも手に負えない。
冒頭からのナレーションに少しクエスチョンマークが点るが、後半でその意味がわかる。
結婚して、子供ができて、いろんな出来事があって…
その一瞬一瞬はハプニングだったかもしれないが、子が親になり、そして爺になり、同じ場所で立場が変わっても似たような光景を目にするとき、その同じ空間に当時の出来事がそのままあるようで、今はもういない妻の姿が、ヤスの目の奥から呼び戻されるように折り重なってゆく。
この何事もない日常。
自分と妻と息子が、いる。この日常の幸せ。かけがえのない一瞬。永遠に失われることのない思い出。
特に当時の情勢から、どうしようもない家庭の事情なるものがあった時代。
飲み屋のたえ子の娘が、皆の反対を振り切ってまで母に会いに来た。結婚の報告をするためだ。自分にそんな資格はないと考えるたえ子。遠回しに娘に「忘れた」とうそぶく。
しかし出された料理は初めて食べるおふくろの味。しかも婚礼仕様。
自分ではうまく処理できないことはたくさんある。だから近所みんなで悩み、考え、手伝う。古き良き時代の日本の風景が作品に描かれている。
ヤスも実父に会うことができた。初めて見た父。いつか自分を責め、生まれてこなかった方がよかったと言って住職から説教を受けた冬の海。抱きしめていたアキラ。そして父の手を握り「ありがとう」を言うことができた幸せ。
頑固おやじは息子の上京が寂しくてたまらない。親父の態度に息子も照雲もなすすべがない。
結婚の話をしに来た由美に、元の旦那の両親に孫をあわせているのかと聞く。
「離婚しても、年寄りにとっては孫は孫」 思いがけない言葉だった。これはヤスがこれまでの経験で得たものだろう。訳アリ娘の関係者の構図から、この結婚は正しいのかなどという考えが浮かんでいたのだろう。
そして令和元年、ヤスの葬儀。
アキラの視点から父ヤスを描いている作品。
この作品は「そして父になる」の昭和バージョンだ。テーマは「親子とは」だろうか。
捨てられようが捨てようが、血はつながっていようがいまいが、初婚だろうがバツイチのこぶつきだろうが… 自分だけでは抱えられないことも、みんなが手助けしてくれる。
心から泣き、心から応援してくれる。
多くを語る必要はない作品。
私も、他人の幸せを心から喜べるくらい、私自身が幸せでいたいと思った。
ありがちなストーリーでしたが
高齢者がターゲットのありがちなホームドラマでしたが、普通に楽しめました。今時ヤスオみたいなあんな頑固親父はいませんが、私が子供の時のテレビドラマはああいう親父が多かったんですよ。
☆☆☆★★ 原作読了済み。計3度製作されたドラマ版はNHK版をなが...
☆☆☆★★
原作読了済み。計3度製作されたドラマ版はNHK版をながら見した程度。
簡単な感想で。
分かりきっていた事ではありますが、原作は400頁強。
どこを切り取っても読み応え満点な原作なだけに。この映像化に関しては、2時間の映画化よりも数回に分けたドラマ版の方が、親子愛の物語をじっくりと描き切れる。
その為に今回の映画化は、脚本上で苦労している感は感じられ。ケツバット事件であり、受験を巡る親子喧嘩等を始めとする多くの確執等は、簡単に処理され。映画全体が駆け足なダイジェスト版の様に見えてしまっているのでは?と感じた。
細かな原作との変更箇所も目立っ。
その中では、濱田岳をコメディーリリーフとする面白い使い方であったり、確執を極めていた父と息子。その和解に暴れ◯◯◯を使うアイデアは良かった。最後に原作にはないエピソードを加えたのも《アリ》だと思った。
全体的にダイジェスト感が強いだけに、どうしても1つ1つのエピソードが途切れがちになってしまうのはどうしても勿体ない。無い物ねだりで言ってしまうと。やっと1つとなった《家族》それを見守る美佐子さんが、そ〜っと健介を抱きしめる場面。
原作にも描かれていたこれらの描写等をもう少しじっくりと描く事が出来たのなら、、、と。
2022年4月13日 TOHOシネマズ錦糸町オリナス
息子と父の素敵な映画
息子と自宅で鑑賞しました。
阿部寛さんは本当に昭和のおじさんでした。
人情、昭和感満載で楽しめました。
感動もしたし、物語も良かったです。
一緒に観ていた息子が感動していました。
ストレートな物語なので、心に響いたのかなぁ?
と思い嬉しかったです。
かなり泣いたけど・・・
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トラック運転手の阿部。ある日、嫁と息子が仕事を見学に来る。
そして息子のせいで荷崩れが起こり、息子をかばった嫁が死亡。
但し小さ過ぎたため、息子にその記憶はなかった。
阿部はガサツで色々ダメな男だったが、一生懸命育てた。
そして息子は早稲田に受かり、東京に出ることになった。
不器用ながら、送り出す阿部。
やがて息子の所に、昔世話になった坊主の遺言の手紙が来る。
こうして息子は母の死の真相を知る。
そして7つ年上で子持ちの杏を、婚約者として父に紹介する。
最初は受け入れられなかった阿部も、杏の人柄を認める。
こうして息子は杏と結婚する。
具体的には描かれないが、息子は直木賞作家となった。
ラストシーン、阿部は死んでて、息子や孫が彼を偲ぶ。
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ガサツで不器用ながら一生懸命に息子を育てる阿部。
父と違って真面目で繊細な息子。
思いがよく描かれてて、序盤から泣くシーンが多かった。
あと安田顕や薬師丸ひろ子らも最高。本当に心に響く演技。
魅力的な役柄でもあり、彼らの言動にも泣かされまくり。
ただこういう主人公、現実にいたら絶対好きにならないw
阿部が演じるから、粗暴な中にもどこか知的で品がある。
でも現実で見かけるこのタイプって、救いようがないもんな。
身近にいたら、アホやなあ、無計画やなあ、ってイラつくやろし、
いつしか応援する気力も失い、自業自得じゃとか思うだろう。
あくまで阿部が演じるから共感できた映画やと思うw
父と子‼️
若くして妻を亡くした父と、母を亡くした息子の愛と絆の物語‼️別になんてことないイイ物語なんですが、阿部寛さんを始めとする役者陣の好演と、瀬々敬久監督のソツのない演出で、2時間20分の長尺を一気に観せてくれる、泣いて笑えるイイ映画です‼️
TBSのテレビ版は観たことがあるが、やはり映画だと尺が足りない。さ...
TBSのテレビ版は観たことがあるが、やはり映画だと尺が足りない。さらっとしすぎてた印象がちょっと残念。
思うこともうまく言えない不器用な父親の阿部ちゃんは良かったです。
親とんびが鷹になるまで、子とんびが鷹になるまで
昔小説を読んだ時に、大泣きした作品。
映画化されて、北村匠海が演じるなんて必ず見なければと思い、子供と見た。
母を亡くし母方に引き取られ養子となり、父親は身を引いて新たな家庭を築いた環境で育ったヤス。
優しい愛妻とのやっと手にした家庭に息子アキラが産まれて、喧嘩っ早いヤスに親の自覚が芽生えていく。
ところが、ヤスの仕事場の荷捌き場で荷崩れし、妻が息子アキラを守って他界。
父親像のわからないヤスにとって、男手ひとつでアキラを育てるのは大変だが、ヤスの姉のような小料理屋の女将や町の大人達に支えられて、不器用だが心に愛情いっぱい、アキラをどうにか育てていく。
アキラにはその不器用さゆえ、うまく伝わらずすれ違う事も沢山あったが、アキラは沢山の大人から愛されて守られて、大切に大切にされて育つ。
そのアキラが広島から東京の大学に合格し、上京。
巣立つ時もヤスはなかなか素直にアキラに伝えられなかったが、アキラもまた、ヤスの想いを汲み取り、東京で一生懸命生きていた。
勤め先の出版社で7つ上のバツイチの子持ち女性由美と、結婚することに。
ヤスのところに報告に来たが、1度目はヤスは困惑。
2度目に来たときは、由美にはお腹にアキラの子供がいた。
アキラを大切に育ててきた町の面々にびしっと一蹴、
「一生懸命生きとるんじゃけえ由美さんは良い子じゃ」
これは仕事で重い荷物を運んで家計を支え、家では大切なアキラを父親と母親の2役をこなして必死に毎日育ててきた、ヤスなら心底わかること。
アキラは、養子として育ったヤスに育てられ、母親がいない寂しさもあるが、その穴を沢山の人達の温かさに支えられて育った。
だから、由美の子に注ぐ愛や人手が足りない時は、自分が温めようとごく自然に考えたはずで、そこにバツイチとかコブ付きとか、そんな気持ちは全くなかったと思う。
一生懸命、大切に育ててきたヤスのひたむきな数十年が、アキラの言動に現れたとき、ヤスの頑張りは報われた。
そして、孫2人と関わり、幸せな老後が訪れる。
豪快で血の気の多いヤスの人生は、親と妻こそ失ったが、後世に命を繋ぐ豊かな物となった。
とんびが鷹を産んだのではなく、親子鷹。
昔はアキラの立場で本を読み、ヤスが不器用がゆえ、親の心子知らずなだけなのだが、アキラが抱く孤独に泣いていた。
親になると、ヤスが背負っていたプレッシャーの重さがよくわかる。
身体も心も元気に育てなければ。
真っ直ぐな優しい子に育てなければ。
母親がいないからと不利益を被ることのないように。
仕事しつつも物理的にアキラに時間と愛情を沢山注ぎたい。
そしてアキラが立派に育て上がるまで見事に果たせたその原動力こそ、大切なアキラがいたから。
そして、ヤスが真剣に育てる中で時に衝突する時、ヤスやアキラに逃げ道を与えてくれた町の人々。
特に和尚とその息子夫婦は、ヤスがアキラに言えなかった、母親の死の本当の理由を上手な形で伝えてくれた。
愛情が深いがゆえ、特に善悪にまつわる事は、
絶対譲らず曲げてはいけなかったり、
突き放してでも厳しく理解させないといけない時というのがある。
そんな事態が起こるタイミングは子供にとっても、
置かれた環境下で寂しい立場や弱い立場に置かれている時だったりする物で、下手すれば親子関係も崩れてますます孤独が深まったり、悪循環に陥る可能性がある。
アキラを叱り殴ったヤスが、自分の事も殴り、
「痛いなぁ。小さい頃の優しいアキラのままにできなかったのは俺の育て方が悪かったのか。」と嘆く場面は、親という立場の強さを利用しないヤスの一本筋の通った人間性が現れている。
大事なところはブレずに、保身をしない素晴らしい親。
アキラを育てながら、帰る場所がある安心感の大切さ、親と子それぞれの温かい逃げ場所がある必要性、血の繋がりがあってもなくても、親の手が回らないところに優しく力添えしてくれる存在はいくらあっても良いことをこれでもかと経験してきたヤスだから、
アキラ夫婦が一緒に住まないか考えてくれても、断る。
東京に送り出す時も、実は誰よりアキラの希望実現を祈っていたが、里心が付かないよう突き放して送り出した。
そういうヤスに育てられ、アキラは物分かりが良い一面や、甘えたい気持ちを堪える一面があり、底抜けに明るくはないし、ヤスのように豪快でもないのだが、本心がどこにあるのかわかりにくい中からでも不器用な愛情を感じ伝え返す優しさがある。
そのアキラを表現できるのは北村匠海以外いないと思うくらい、ぴったりとはまっていた。
時折織り交ぜてくるテルマエロマエな阿部寛と、
薬師丸ひろ子、安田顕の存在感もものすごい。
これでこそ邦画だと感じる、日本人の深い優しさや人情深さの全てが詰まっているようなこの作品。
主題歌は大好きなゆずの、風伸子という楽曲。
もう、100%、余韻どっぷり間違いなしな、悪意ゼロの名作。
全ての登場人物の発言も気持ちもよくわかる大人になって、政治がどれだけ育児世代に辛いものになっても、子供達が見える関わる範囲を優しさで満たせる大人でありたいなと強く感じた。
町ぐるみの大きな家族の構成員でありたい。
文句なしに名作
たくさんテレビドラマを観ているが、このドラマは鮮明に覚えている感動作。
テレビドラマが素晴らしかっただけに
2時間19分に収めるには物足りなさを感じるが、本筋は余すことなく抑えて端折った感じは無かった。
コッテコテの昭和の時代背景
融通の効かない頑固オヤジ
これでもかと襲ってくるお涙頂戴シーン
遠慮なく泣きましょう😭
そこには愛があるから。
あんたは偉い♥
私自身は『鷹』ではなかったが、我が父は『とんび』以下だった。あの『異端の鳥』様な『奴』だった。『協調性の欠けた輩』と言う事だ。
映画の解釈では『息子を助ける為に母親は死んだ』とされているが、この主人公(父親)の本音は『息子の不注意で母親が亡くなった』と思っている様に見える。そこが妙に生々しく醜い。
まぁ、
我が親爺はとんび以下の男だったが、実は、大学は出ているんだよね。つまり、人間の質とか知恵は、学歴とは関係ないと言う事だ。
私も一応大学は5年(一浪)かけて、スネかじって卒業したが、大学から受けた教育には自分の人生は変わる事はなかった。と思う。寧ろ、浪人を含めた大学時代の時間が今の自分に余裕を与えてくれて役立いると思っている。だから、大学へ行けて良かったとは思うが、行けなかった人を『とんび』呼ばわりはしたくない。勿論、自分の為に。理由は簡単だが言わずもがなあ。
『とんびが鷹を産んだ』なんて、フィクションと言えど、半生をモデルにして、良くぞこう言った話を作れるものだ。流石!!
一言「お見事!」
喧嘩っぱやくて、涙脆い備後の男な主人公(〜じゃけん的)。
原作はもうちょっと、とほほでライトな印象でしたが。
人情模様がしっとりしてて、ほろり。
印象的だったのは、事故で妻を亡くした主人公の子育て。
「男手一つで育てた」のでなく、「ぎょうさんの手で育てた」箇所。
地域のおじさん・おばさんの気持ちが、あったかい。
そうやって育った子は、きっと心優しい思いやりのある子に、なる。
男同士の親子物って、小説も映画もあんまりないような。
阿部ちゃん相変わらず、濃くて暑苦しい(褒めてる)役◎。
劇場で見てもよかったかも、なナイスな仕上がりでした。
⭐️今日のマーカーワード⭐️
「最後に帰るところがあると思うと、踏ん張れるじゃろ」
阿部寛の父親像に感動
不器用だけど精一杯生きた田舎の親父を阿部寛が名演!薬師丸ひろ子、安田顕の演技も良かった。
夜の海で背に手を当てるシーンが心に沁みて、このシーンを見られただけでも良かった。
後半、北村匠海と杏の演技がどうしても受け入れられなくて、自分の中でトーンダウンしてしまったのがすごく残念。
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