「女で良かった？」SNS 少女たちの10日間　未夕さんの映画レビュー（感想・評価）

以前、何かと議論の的になる基地の隣に住んでいた。そのことに関して意見も思想もある。おおよそ全ての問題と同じで、結局みんなで考えていかないと解決できないという結論になるのだが、友達にうっかりその話なんかすると「責められてるみたいで気分が悪い。もう話さないで」と言われた。私が男性の身体で生まれていたら、この映画を観たあとに同じことを言っていただろうなと思った。
ただ後半、男女のペアが現れたのには驚いた。「女なのに！？」と思ったその時に自分が小児性愛の問題を他人事にしているのに気づいた。反省。どんな性であろうと、相手の人格を軽視して、自分の欲望を満たすために子供を都合よく騙して脅して傷つけることをどうして悪いと思えないのか。女優が涙を流したとき、同じように自分の身体を手頃なモノ扱いされる軽さを想像し、暗く嫌な気持ちになった。
少女役の方の裸のコラ画像が映画を通して世界中に出回るのは果たして良いんだろうか？　私は嫌だ