遊星王子2021

団時朗さん
2023年3月22日肺がんのため74歳で他界
団時朗といえばやっぱり『帰ってきたウルトラマン』の主人公郷秀樹役
別人だから帰ってきたわけじゃないんだけどね
子供の頃は情報不足で知らなかったがどうやらスポンサーの意向で急遽変更したらしい
本名は村田秀雄
日本人の母とイギリス人の父のハーフ
改めて合唱

58年から59年に日本テレビで放送された村上不二夫主演TVドラマ『遊星王子』未鑑賞
59年に公開された梅宮辰夫主演映画『遊星王子』未鑑賞

原脚本は『怪竜大決戦』の伊上勝
監督と脚本は『地球防衛少女イコちゃん』『日本以外全部沈没』『大怪獣モノ』『いかレスラー』『ロバマン』の河崎実
脚本は他に『ロバマン』の木川明彦

200年前に宇宙連邦の調査員として円盤で地球にやって来た宇宙人が墜落のショックで記憶喪失になり長い眠りから目をさます話
パン屋の皆さんにお世話になるアンパン大好き遊星王子
そっくりさんと入れ替わり芸能界デビューする遊星王子
昔のヒーロー的な独特の高笑いをする遊星王子
星を滅ぼされたと主張し遊星王子を恨むタルタン人たちとの戦い

河崎実監督の世界
B級というかC級
だがそれでも王道のヒーローもの

『遊星王子』といえばまず宇津井健を思い浮かべたが全く勘違い記憶違い
あれは『スーパージャイアンツ』
梅宮辰夫がこの作品を引き合いに出し『仮面ライダーアマゾン』の主演依頼を断った後輩の岡崎徹を「仕事を選べる立場か」と叱ったキワモノである
デザインがダサすぎる
顔が剥き出しなのが拍車を掛けている
梅宮辰夫も流石に映画版では仮面をつけている
今回の作品は村上不二夫のテレビドラマ版を踏襲している
敵がくりだすロボットのデザインもダサい

本人役で大林素子や吉田照美が登場しテレビ番組でインタビューを受けている
本人役でウクレレえいじやなべやかんや有村昆が番組司会者として出演している

最後の最後で団時朗さん登場

君子の家に居候している宇宙人の遊星王子に日向野祥
君子も憧れる売れっ子歌手で遊星王子にそっくりな舟木康介に日向野祥
パン屋の娘で遊星王子と同居している大村君子に織田奈那
タルタン星のクローディア姫に織田奈那
君子の弟の大村まことに平優心
奈那の母親でパン屋の経営者の大村曜子に岩井志麻子
遺影として登場しおそらく他界しているであろう曜子の夫に徳光正行
君子に憧れ同じ大学に通う石森正巳に若林司
遊星王に団時朗

僕らの熱いのんき者、低予算特撮の手品師、河崎・フリーダム・実監督が令和に白羽の矢を立てたのは、月光仮面の次に古い超古典国産ヒーロー番組！ツイッターでこれの告知が流れてきた時はひっくり返ってしまったw。絶対に監督以外は手を出さない題材だ。以前「ローン・レンジャー」がリメイクされた時、RHYMESTER宇多丸さんが「日本で例えるなら鞍馬天狗をリバイバルする様な(無茶な)企画」と評したのを聞いたが、そんな恐れをあの人が感じるわけもないのだ。

令和に入りツヤツヤのラメタイツをテカテカのメタリックタイツに着替えた王子は、さながら毒の抜けたスッパマン...いやケロロ軍曹の556のが近いか？ひたすら高笑いをし、ひたすらお人好しで、ひたすら意味もなく強い(ただし初期も初期のヒーローなので、どうやら必殺武器も技もない)。
正直申し上げると「遊星王子」、流石に何かで主題歌を聞いたくらいしか知識は無いのですが、原点でもああいう風に笑うんでしょうかね？
資料があまりないのか、監督も「ウルトラマン」や「黄金バット」など、古いは古いがそんなに関係ないヒーロー物のネタを散りばめまくってる。それって企画倒rおっと誰か来たようだ。

予算など期待すべくもない合成(きっと監督流の昭和リスペクト精神も大いにある)や、河崎節全開の脱力強引ギャグ時空に気を取られがちだが、意外と1本のヒーローもの、スペースオペラとして抑揚のあるドラマになっており、中盤で遊星王子に恩のできた青年が社会的立場を危険に晒しても助けに来てくれたり、逆にヒロインを(この時点では実質的に)とられた嫉妬と義憤にかられた別の青年が結果的にヒロインを1番悲しませる行動をとってしまったりと、「表現がユルいので気づかないが、よく考えてみると厚みのある展開」を抑えてるのが何とも洒落臭い。そして厚みがあったところで印象はユルいので意味は無い。褒めてますよ？！

色んな意味で豪華すぎる出演陣の締めくくりに、風格たっぷりのお父さんがゾフィーの如く現れ全てを円満解決した所で(全部いい感じに片付けるあたりは寧ろコンバトラーVのデウスみたいだ)、ゆったり牧歌的に映画は空へパンして締めくくる。
このフワァ...っと終わっていく空気に「え...あ...終わるんだ。まあそういう映画を見てたんだもんなぁ」と戸惑いつつも、腹八分のゴハンを食べて後からおなかが脹れてくような満足感を得て鑑賞も終わり。

結局何処までが「遊星王子のリブート」として合ってたのかもよく分からない(分かるとしたら当時の記憶がある凄く記憶力の強い御方か、テレビ版のDVDボックス持ってるマニアだけだ)が、取り敢えず平和な気持ちにはなったので、遊星王子は僕の平和を守ってくれたとは言える。ありがとう、遊星王子のおじさん！

宇宙から来た闖入者が下町のパン屋に居候するという、いわば特撮版オバＱといった感じ。悪役もどこか素っ頓狂だし。遊星王子を演じた俳優は、まさにハマり役。団時朗の起用はシン・ウルトラマンにぶつけるためか？さすがに令和の若者には分からん笑
河崎実監督作品につきツッコミどころは満載。けれど古き良き昭和特撮のテイストで、遊星王子と彼を取り巻く人々との固い友情を描いた手腕はさすが。今の子供達にこそ観て貰いたいなぁ。従ってスコアは少々甘め。

予告編の時点で薄々察してはいたが、欅坂時代に織田さんが大好きだったので鑑賞。

苦痛の2時間弱を味わった。

そもそも原作をよく知らないのであれなのだがなぜ今リメイクしようとしたのだろう。

兎にも角にも演者がひどい。
織田さんこんな演技棒だっけ？
他の演者も皆一様に声のトーンが一定という酷さ。

脚本も酷い。
この手の映画に伏線とかは求めていないが、それにしたって台詞に味気がない。
展開も「なぜそうなる！？」の連続で無理極まりない。

B級映画の楽しみ方を知らなかった僕も悪いがもう少しちゃんと作っていただいても・・・
というか無駄に人が出過ぎというかなんというか。
団時朗さんはわかる。やはりウルトラマンジャックのイメージはあるし。

しかし、有○昆さんとか必要？
他の部分に予算使えばと思ってしまった。
まぁこんなことを言うのは野暮なんだろうが。