クライ・マッチョのレビュー・感想・評価
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クリント・イーストウッドが監督・製作・主演を務め、落ちぶれた元ロデ...
クリント・イーストウッドが監督・製作・主演を務め、落ちぶれた元ロデオスターの男が、親の愛を知らない少年とともにメキシコを旅する中で「本当の強さ」の新たな価値観に目覚めていく姿を描いたヒューマンドラマ。
永遠のカウボーイ、尊敬を込めて
かつて日本のテレビでも、アメリカの西部劇番組が人気で、そこにはタフで正義感が強く、だけど弱い者には優しいカウボーイが居た。ローハイド、ララミー牧場、拳銃無宿。 彼らは死んではいなかった、この映画の中に居た。たとえ老いてはしても、西部の大牧場の中ではなくとも。 少年の父親が実は嘘をついていたのを知った後も、主人公は少年を連れて行く。それは、理屈よりも自分の人生を生きろ、世の中悪いことばかりじゃない、というクリント・イーストウッドのメッセージだろう。最後の「Find new home」の歌には泣けた。
とても良い映画を観てしまった感じ。
お爺ちゃんと子供。そしてマッチョとのロードムービー。 イーストウッドさん。 お爺ちゃんになってもやっぱり良いな。 そして何でも出来るキャラが最高。 少年ラフィオと最初は馬が合わなかったけど、徐々に仲良くなっていく展開が良かった。 田舎町での乗馬のシーンも好き。 マイクとラフィオとマッチョが道を歩いて行く姿も好き。 マッチョのグットジョブも好き(笑) ずっとこの作品を観ていたかった。 マイクの乗る車の最後が高級車になって良かったです( ´∀`)
ベタ過ぎるロードムービー
驚くほど意外性のない映画。嫌々引き受けた役割のなかで思いのほか価値を見いだすというよくある話。
まず少年との出会いが急過ぎる。出会いの背景はわかったけれど、すぐに少年の居場所を見つけて、すぐに意気投合して、じゃあ一緒に行動を共にしましょう、なんて展開になるの早すぎない?って感じ。
そもそも少年がいい子過ぎる。ちっとも不良じゃない。
この手のストーリーで大事なのは、やさぐれて箸にも棒にもかからない救いようのない悪ガキを、人生経験豊富な大人が人生諭しながら心通わせていく過程に感銘を受けることにカタルシスがあると思うのだけど、その辺が端折られ過ぎているのか、ちっとも共鳴出来なかった。
旅が始まってからも、その過程で起きることがぜーんぶありきたり過ぎて…。トラブルに巻き込まれて、なんとかそれを回避して…、たまたま寄った所でいい人に知り合ったり…、その出会いに心奪われて、当初の目的から外れそうになったり…とか。
ほんとにこれ、あのミスティックリバーとかグラントリノと同じ監督なの?イーストウッド作品に憧れた新人監督が真似て作ったんじゃないの?って疑いたくなるくらい、なんの含みも深みもなかったよ。
なんとかクライマックスを持たせようとしたのか、パトカーに追われて尋問されてたけど、ちっともハラハラしなかったし、あの奥さんの手下だか家来だかに追い詰められてカーチェイスしてピストル突きつけられてたけど、闘鶏に反撃されたくらいで拳銃落としちゃうって情けなさ過ぎだよ。なんなんだあいつは。
それでも何か起きるんじゃないか、何かどんでん返しがあるんじゃないか、あのイーストウッドの映画なんだから、って期待して観ていたけど、最後お父さんとハグして終わりとか、ほんとーーーに意外性のない映画でした。
これで「真の強さとは」って言われても何も伝わってこないですよ。同じロードムービーなら、比較するのも良くないけど「菊次郎の夏」のほうがよっぽど面白いよ。
いろいろ深読みしてこの映画に意味や意義を見いだそうとするのも結構だけど、期待値が高過ぎたのか、本当に残念な映画でした。
こんなイーストウッド見たくない
イーストウッドが思った以上に爺さんになっていたので、残念だった。もっと若い設定だと思うが、イーストウッドがジジイ過ぎた。 エンディングがもう一捻りいるだろうと思っていたが、一番あって欲しくないエンディングだった。 残念の一言。
イーストウッドらしい人間交差系映画
許されざる者とか、グラントリノに似た、人間交差系の映画。 イーストウッドのこの系の映画が好きだ。 こういう経路で、こういう出会いが羨ましい。 彼のように立ち振る舞えないけど。 SNSとかで、接触が少なくなった我々は、もう一度こういう出会いを思い出し、大事にしていきたい。 追伸 マッチョがいい味出している。 名脇役。
まだまだ、現役?
オマケで。⭐かな。 最後のご褒美に、あれもありかな。。 しかし、追手がマヌケすぎた。。 クリント・イーストウッド 素敵でしたよ✨ 彼の作品では、断トツでミリオンダラー・ベイビーが好きなのです。 ヒリヒリした痛みは、最新作では柔らかな愛あるラスト、でも。。 一緒じゃないんかい?と、突っ込んでしまいました。。 もちろん、チョイとだけですけど。。
退屈と言われるかもしれない、でも、悪くない
元カウボーイ 旧友の義理 旅と出会い 少年との友情 そんな、クリントイーストウッド臭の漂うアイテムで飾られるも、そこには緊迫や衝撃の展開もなければ、意表を突いたラストも用意されていません。 退屈だと評価されるのも仕方ないけど、私は嫌いじゃなかった。 夕陽を背に鶏を間に挟んだシルエット、心を開きふざける少年を眺める老人の表情、小屋のような教会の佇まい、朝日とともに届けられた朝食、レストランの陽だまりの中でのダンス。ゆっくりと、美しい絵画の連なりと温かく深みのある台詞を追う、心地のよい作品です。 そしてもう一つ。老いることも悪くない、楽しみが増えるかも、とも思わせてくれる作品。90歳で監督と主演を務めることのできる唯一無二の存在ゆえの、説得力なんだろうなぁと思います。
生涯現役の姿は見事ですが
御年91歳のクリント・イーストウッドが監督・製作・主演。 盛り上がりも少なく淡々としたテンポで少年と老人の車での旅を描きます。 愛しい女性とのダンスとラブシーンもあり生涯現役感のイーストウッドらしい作品。 しかし彼に思い入れがないと寂しい老人の最後のあがきにも見える微妙な感じもしました。 「アメリカン・スナイパー」「グラン・トリノ」「ミリオンダラー・ベイビー」の感動を思い出しつつ イーストウッドの姿を目に焼き付けておきましょう
かつてマッチョだった男の再生劇
最近の映画は2時間30分声は当たり前になってきた。多くの娯楽映画がアトラクションの要素を増やしてきてもちろんそれは十分見ているものを楽しませてくれるし映画館の大スクリーンで見るそれは面白いのだがやはり長く感じる。しかしそんな中でこの作品は昔ながらの空気感やプロットを今の我々にも伝えてくれる。それは言い換えれば「古臭い」と言われてしまうかもしれない。派手なシーンもなければ、敵も武装はしていないし相手は1人で追いかけてくる。普通は何十人も連れて来るかもしれないがそこはお約束で正々堂々と向かってくる。イーストウッドは見るからに年季がこもっており、彼の振るうパンチは少し弱っちく見えてしまう。その老人のパンチ一発で沈む若者は側からみて違和感を覚える人は多いと思う。しかしこの映画はそんな昔気質で、イーストウッドという人物が好きならば楽しめる作品だとは思う。 この映画を見終わって思ったのは、「ただひたすらのんびりできた」と思ったのが印象的だった。簡潔に言えばメキシコにいる若造をただ連れてくるだけの物語なのだが、メキシコの広大な風景、馬の躍動感、人と人との文字では言い表せない感触の美しさ、そこに生きる人々の絆、よそ者であるイーストウッドたちを受け入れてくれる現地の人々の優しさ、太陽の照具合、遠くに見える荒野の熱気、建物がほとんど出てこない広々とした空間、余計なシーンがないからこそ物語に惹かれるし、その時間はゆっくり静かに流れる。そんなゆったりとした風景を見たときに忙しなく物語に集中して見れたことがこの作品の最大の魅力なのだと思った。
ニワトリが大活躍するのも愛しいです
どの時代も血の繋がりなんていらないのではと思わされるような。数年後かの2人の再会のシーンがあれば見たいな…と思う映画でした。 ところどころ追っ手が急に突撃してくる時にニワトリが大活躍するの愛しい。 てか、追っ手も1人でくるからかわいいもんで、笑 アクション映画じゃないけど、マイクのパンチには惚れ惚れした。 色々考えさせられるけど心温まる映画でした。 将来マイクぐらいに歳を重ねてからも見たいな。 少年に幸あれ!マイクに幸あれ!
スーパー爺さんを絶賛する作品
動きもセリフ回しもさすがに老いましたねえ。でも、イースト君相変わらず元気でよろしい、って昔からのファンが感心する作品です。 ハリー・キャラハン知らない若い人はどう観るんだろう? 黒澤が晩年におだやかな映画撮ったのを思い出します。地味だけどいい映画です。名作ではないが佳作。 でもラストが中途半端。この先どうなっちゃうの?ってとこです。
あれ?この既視感は一気に「マディソン郡の橋」まで戻されたような、、、
おじいちゃんのロマンにおつきあいさせていただきました!って感じです。 ロードムービーはそれだけでワクワクするし、エリアは違うけど「ノマド」で見たような美しい地平線の光景も良かったです。 ストーリーの緩慢さも、1979年のお話なのだから、と思えばスマホももちろん出てこないし心地よいはず、、、でもでも、やっぱりもうちょっと脚本にエッジを効かせてほしかったと思うし、91歳の現役監督主演俳優という偉業に対するリスペクトを捨象すると、何だか物足りなかったです、というのが正直な個人的感想です。
「グラン・トリノ」を最後にすれば良かったのに・・と切に思った・・。...
「グラン・トリノ」を最後にすれば良かったのに・・と切に思った・・。 プロットに無理がありすぎ・・。 母親の子供を追わせる動機が・・ありえない・・・。 つーか・・老人の願望はあるかもだけど・・逆はないだろ??? 願望が色々とインスタント過ぎる・・・。 ニワトリの使い方も・・。 クリント・イーストウッドの立ち姿、立ち振る舞いの老い以上に、創作の心が老いてしまったように感じられることが悲しい・・・。 黒澤明監督の最後の作品を観た時の悲しみが蘇った。
マッチョ。
2人と一匹の物語でした、良いエンディングだったと思います。 人はマッチョ(強く)見せたがるというのはその通りだなと感じました。 監督がこれからも元気である事を祈ります。 ちなみに今回は運び屋では無いそうです、少し笑えました。
如何せんおじいちゃん
齢91歳、名匠クリント・イーストウッドの新作とあって、『本当これがイーストウッド新作を劇場で観るのは最後だろうな』と思い、観てきた。
恩人から頼まれ、彼の息子をメキシコから連れ出し、無事に連れて行くというミッション。
そしてそこにメキシコの母親がその息子を自分の元に戻そうとし、手下を2人の元に送り込むという、極めて簡単なストーリーだ。
少年ラフォと、イーストウッド演じる老いぼれた元ロデオ選手のマイクのバディムービーともとれる、またはロードムービーともとれる内容だが、極めて穏やか。ロード、と言えるほど旅をしてないし、2人で困難を乗り越えるというほど、熾烈なものでもなかった。
これまでイーストウッドが描いてきたような、真っ直ぐで信念を曲げない主人公像は健在で、少年とのやりとりの中でもそれが示されている。そこは2000年代に観た『グラントリノ』や『ミリオンダラーベイビー』にも通ずるものがあったと思う。
しかし、映画が本当穏やかで、『もはや映画にするような事か』と思う点がいくつか。
最後もちょっと『これで終わり?』感が否めなかった。
あと、適役で出てくる連中が雑魚過ぎて雑魚過ぎて。。。
あの母親が送り込んだアウレリオという奴は何だったのか。そもそも母親は何者で、悪の組織なのか、ただの放蕩人間なだけなのかわからず。終始、丸く作りこまれた感が否めない。
どこかイーストウッドの齢に合わせて、刺激の内容に、そしてかなり省エネで作られたようだった。
穏やかで悪い映画ではないが、若干の肩透かしは喰らった感じだ。
奇しくも同じ時期に、同じようにメキシコから来た少年を目的地に届けるというミッションを担った主人公をい描いた『マークスマン』という映画を観たが、そちらではリーアム・ニーソン(現在69歳)が麻薬カルテル相手にバリバリ戦っていた。
90代になっても新作を届けるというのは本当凄いことだが、期待に負荷をかけないで観れば良いかな、と言う感じの映画だった。
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