クライ・マッチョのレビュー・感想・評価
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とても優しい作品
大スタークリント・イーストウッドが90歳代で監督主演を張った作品だから、面白いとかつまらないとか良いとか悪いとか、そんな目線で観るべき作品ではないのかもしれない。 ストーリー・映像ともに特筆するところはなかったが、老若男女誰でもほのぼの鑑賞できる作品といったところかな。
なんなのマジで
この爺さんなんなのマジで。最高なんだけど。 「グラントリノ」「運び屋」と併せて遺書三部作って感じ。 まだまだやれるとは言えない歳だろうけど、まだまだやってほしい。 イーストウッド御大、ありがとう。
マッチョな心
クリント・イーストウッド監督 主演・製作のロードムービー テキサスで孤独に暮らす ロデオ界の元チャンピオンの 老人マイクは 恩がある元の雇い主から メキシコで、前妻と暮らす息子を 連れて来て欲しいと頼まれ 13歳の息子ラフォを探しに 国境越えをする。 母親が原因で荒れた生活を していたラフォは 闘鶏用のニワトリを マッチョと名付け ストリートで生活をしていた。 父親の事を伝え 国境を目指す二人だが 警察や追手に追われながら ある街に辿り着く 未亡人のマルタという 女性のお店で休憩することになり マルタの優しさに 居心地の良さを感じ 車が故障中という事もあって 牧場で野生馬の訓練を手伝う マイクとラフォ そんな流れで進行してゆく物語。 公開時91歳(現在は93歳)の 監督 主演だが 目の輝きが確認できたり 存在感がありました。 年老いた自分を 自然のままに 表現されていて素晴らしかったです。 ラフォ役の若手俳優さんも しっかりとした演技で好演。 雰囲気の良い ロマンスもあったりで こういった作品も好きです。 主題歌? カントリーミュージックも 渋さがあってステキでした。 「荒野の用心棒」 「夕陽のガンマン」等 西部劇が似合う俳優さんの イメージがありますが 「ダーティ・ハリー」シリーズの アクション物があったり 「マディソン郡の橋」では ラブロマンスも その他 マット・デイモンの「ヒアアフター」 トム・ハンクスの 「ハドソン川の奇跡」 「運び屋」他 後半は、監督としての 作品も沢山ありますね。 まだ、観ていない作品が 多くあるので 鑑賞したいです。
大したカウボーイとしての実力
クリントイーストウッド扮するロデオの名手マイクマイロは、酒に溺れ落ちぶれたカウボーイをしていた。そんなマイクマイロにメキシコから13歳の息子を連れて来て欲しいと依頼があった。しかし息子はモンスターだと母親は言った。 クリントイーストウッドはもうじいさんの様相だね。旅が進むにつれ、ふたりに友情めいたものが生まれたものの車盗まれちゃったね。やっぱりメキシコはそういうところなんだね。それにしても良く慣れてる鶏マッチョだな。ましてやカウボーイとしての実力も大したものだ。メキシコの人情も最高だね。
最後の鶏の雄叫びはいいね
いい映画だった。少年と老境の男との短い旅。 男は言う、人生は選択だと。 少年は言う、前に進む、と。 だよね、結局自分の人生の責任は自分にある、誰のせいでもない。 主人公も波乱万丈の人生を経て、最後に居場所を見つける。 少年も、これから自分の人生を歩むのだ。 老境でも、こんないい映画作って、演技もできるクリントイーストウッドは やはり、すごいね。
主人公を演じるには齢をとりすぎ
主人公はイーストウッドではなく、他の役者にさせた方が良かったのでは? メキシコのギャングの元妻から息子を誘拐させる、という物騒な任務をさせるには齢をとりすぎで動きがスロー過ぎる。 (同様のことは、「アイリッシュマン」のデ・ニーロ、パチーノ、ペシの3人の主役にも感じたが、皆、好きな役者なので、彼らを見たい気持ち半分、作品の魅力が削がれている気持ちも半分) 例えば、「ミスティックリバー」の主演3人(ショーン・ペン、ティム・ロビンス、ケビン・ベーコンなら60過ぎ)でも、本作の主役を演じることもできただろう。とかね。 最初は、「グラン・トリノ」みたいな映画かと思ったが、また違うな。 疑似親という以外にも、2人とも「居場所」が無く、それを探すロードムービー、というかな。 あとは、「少年の成長を描く物語」とすれば、父親、母親と対峙させる必要があると思うが、最後までそれは無し。 それは消化不良感が否めない。 まあ、良く言えば「観客の想像の余地を残す」とも言えるが。
好きな人は好きな作品だと思う。
クリント・イーストウッドに尽きる作品。 クリント・イーストウッドだから成り立つ作品。 ヨタヨタ歩こーが、声がかすれてよーが、かっこええわ。 昔は親戚にこういう頑固で頼りになる爺さんがおったけど…。 最近は世界の頑固な爺さんが居ない人達のためにイーストウッドが色々大切な事を教えてくれてる。自分の子供を夏休みの間預けておきたい。人間的に成長させてくれそう。 バッドエンドの多い過去の作品の事を考えるとクライマッチョ…じゃなくて、クライマックスの方はハラハラした。
さすがイーストウッド
イーストウッドならではの映画でした。 派手さはないけど、最後まで楽しめた感じです。 一点上げるとすると、主人公が高齢すぎる点です。 60代、悪くて70代であればストーリー的にもフィットしていたのではないでしょうか。 とは言え、90歳超えてあれだけ動けることは賞賛でしかないです。
馬とともに半生を過ごした人柄の魅力
<映画のことば> 「町中の連中が来た。俺はドリトル先生か。」 単に「牧童」と言ってしまうと身も蓋もありませんけれども。しかし、往時は「カウボーイ」といえば、「男の中の男」…最も男らしい職業であったことは、間違いがなさそうです。しかも、マイクには、ロデオ・スターとしての斯々たるキャリアもあった。 そういう過去の「栄光」を自分からは前に出そうとしないマイクの人柄が、頑なだったラフォの心を溶かし、マルタの心を惹きつけ、そして動物(マイクの半生を一緒に生きてきた馬)の扱いを通じて、本来はただ立ち寄っただけのベラクルスの町の人々(実は恐妻家だった保安官を含めて)の信頼を得たたことは、疑いがないと思います。 そして、その根源にあるのが、マイクの「本物の強さ」ということでしょうか。 歳をとって肉体的は衰えたとしても、それまでの馬との生活によって鍛えられた精神的な強さ(輝き)とでも形容すればよいのでしょうか、いぶし銀のように輝く、そういうマイクの人柄としての魅力が根底にあることも疑いのないところです。 マイクは決して強ぶっているわけではなく、それどころか警察の不当な臨検に遭ってクルマの装備をめちゃめちゃにされた時には(ちゃんと?)弱音を吐いているわけです。 ただのマッチョではなく『クライ(cry=泣く)マッチョ』になっている? それでも、マイクの人柄そのものから滲み出てくる「マッチョさ加減」というものは、少しも減殺されていないというべきでしょう。 歳をとって、若い頃のように無理に強がることをしなくなったら、本当の強さが、自分の内側からにじみ出てきた…とでも形容すべきでしょうか。 年齢を重ねたクリント・イーストウッドの「老害」を説くレビュアー諸氏も少なくないようですが、評論子は反対に、さすがのクリント・イーストウッドも、老境に達して、初めて創ることのできた一本なのではないかと、思います。 むしろ、この年齢に達して、初めてこの作品が撮れたのだろうと思います。 評論子も、馬齢を重ねるごとに、疲れやすくなる、息は上がる、耳は遠くなる、目は霞む等々肉体的な衰えは覆うべくもないところですけれども。 それでも、マイクのような「いぶし銀」のような強さを、もし身に付けていられたとしたら、それは、とてもとても素晴らしいことだと思います。 俳優としての味のある演技だけでなく、ヒューマン・ドラマの名手としてのクリント・イーストウッドの神通力は、作品の製作本数を重ね、自身もが老境に達しても、未だに衰えを知らないと評することができると思います。 秀作であったと思います。本作も。名監督にして名優であるクリント・イーストウッドの手になる一本として。 <映画のことば> 「すべての答えを知っているような気になるが、老いとともに無知な自分を知る。気づいていたときには、手遅れなんだ。」 経験を積み重ねるごとに、いかに自分が経験不足であるかを赤裸々に思い知らされ、更なる研鑽が必要なことを思い知る―。 「実るほど/頭を垂れる/稲穂かな」 とは、よく言ったものです。 常に今の自分を是とすることなく研鑽・努力を怠らない…。 自分の「老い」を素直に受け入れながらも、尚その「老い」に抗いながら生きようとする姿は、観ていても素敵です。 何歳(いくつ)になっても、評論子も、そのようにありたいものです。
『運び屋』Version2
齢90を超えてこのレベルの映画を作れる、演技出来るクリント・イーストウッドに最大限の敬意を。すごいねえ。 運び屋が「陰」だとすれば本作は「陽」。それで対になる作品関係と感じました。両作の鑑賞をお勧めします。
超じじいが色恋沙汰したらあかん
平凡な出来事を感動に導くイーストウッド監督。 それは主観を前面に出さないが心にじっくりしみ込んでくる演出。 ただ「運び屋」を頂点に徐々に下がりつつあるか。 65点 0 Tジョイ京都 20220117
イーストウッドのグラビア?
歩く姿を見るにつけさすがにもう主役は無理だよ。グラントリノとか運び屋は年寄りであることが重要なファクターだったからまだ見れたけど(そしてグラントリノは14年も前の映画...)車でメキシコまで来て若者とケンカしたりするのはさすがに不自然すぎる。あとこの映画としての質の悪さはどうしたことでしょう?ほんの数年前のリチャードジュエルはさすがの出来だったのに、筋の凡庸さ、展開の唐突さ、子役の大根ぶりなどすべてが衝撃。コロナでボケたのか?生きている最後の姿を残しておきたかったのかな?というだけの映画でした。
イーストウッドが馬に乗って現れるシーンで涙。 おじいさんになっても...
イーストウッドが馬に乗って現れるシーンで涙。 おじいさんになってもモテモテのイーストウッドに笑。 ラストにかけて尻すぼみですっきりせず。 イーストウッドが見れただけで満足。
強さとは何か。男性の方が見ていて心に刺さる映画かも?
いやぁ、素晴らしい。 イーストウッド作品は本当に心動かされる。 父の思いと子の思いに考えさせられ、出逢いと優しさに胸を打たれます。 強い男、本当の“マッチョ”とは何なのか。 自分もこういう芯の通った歳のとり方をしたい。 人生長く生きていれば色々な事を経験し積み重ねる。 逆に若いほど野心が強く周りが見え辛い。 その二人が上手く合わさって少しずつ良い方向に向かっていく様子が、なんとも暖かい気持ちになりました。 ただ唯一、「その後どうなったのか」だけ知りたかったかなぁ。
イーストウッド、元気過ぎ!
男にふしだらな母親から子供を父親に頼まれて半ば強引に連れていく。 なんか…。 男の子の状況を思うと切ない。 最後、父親との関係がどうなるのか?知りたかったけど、 違う展開で終わったので、 そっちで終わりかい!と突っ込み
イーストウッドの生存確認
セリフが説明的だったり、ストーリー展開がご都合主義的だったり、男の子の役者が魅力に欠けていたりと、今ひとつな作品であり、さすがのイーストウッドもクリエイティビティが枯渇したかと心配になる。 とりあえずは90過ぎにしては元気でよかったが。
男性諸氏、刮目せよ。
イーストウッドの終活劇画に現代の男気をみた気がした。 60年以上のキャリアで、アメリカ社会が求め、彼が背負ったものは決して小さいものではないことを考えると、この末路を自ら監督・主演することでケジメをつけるとともに、男性諸氏に変わりゆく男性性を見つめ直す機会を与えた作品なのかも。 生きることを諦めない猪木の使命感にも似ているのかな。
元雇用主に息子を連れ戻すように頼まれる。 その動機は不純なものがあ...
元雇用主に息子を連れ戻すように頼まれる。 その動機は不純なものがあったが、あの母親と一緒に暮らすよりはましか。 その息子は母親が言うような手の付けられない不良ではなく、純粋な少年だった。 母親の情夫の妨害もありつつ、テキサスに向かう途中で出会った女性とその孫娘たちとの交流など、ほのぼのとした展開もあり、最終的に良作に仕上がったと思う。
一言「力の抜け加減が、またよろし」
全てを失ったロデオ・スターが、一つの出来事で起き上がる。 ストーリーはシンプルで、時々クスッと笑うところも。 馬使いだったから、動物には慣れてる→「俺はドリトル先生か?」って。 旅の相棒は、訳あり恩人の息子&闘鶏。 この鶏がまたいい味(役目)したりして。 もうここまできたら、イーストウッド作品どれだけ見れるか。 これはコロナ禍で、行けなかったんだなあ。 正直声も枯れてるし、シャキシャキ動けてはいないけど。 ボロくてでかい車を転がしている横で、馬たちが駆け抜けていく。 その風が伝わってきたなあ。 余談ですが。 「イーストウッド」「鶏(チキン)」で連想される映画。あれあれ!。 ⭐️今日のマーカーワード⭐️ 「それでも、行かなきゃ」
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