「これはなんの映画?」クライ・マッチョ クソチキンゴミ眼鏡さんの映画レビュー(感想・評価)
これはなんの映画?
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驚くほどにサラッとした内容で、観終わった後にほとんど何も残っていないというのが正直な感想。
マイクとラフォの2人の関係をしっかり描く人間ドラマかと思いきや、それほど描かれず。それじゃあロードムービーかなと思ったら、中盤で1箇所に留まり始めて移動はほぼ終了。
迫り来る危機はわりとサラッと切り抜けて(違法行為しまくりだけど)、ラフォとの別れもアッサリ。父親も下衆だし、あの後にどうなったのかが知りたいのだけど…
何より、1番描かれていたのが途中で出会ったメキシコ人家族との関係って…まさか高齢男性のラブロマンス映画だとは思わなかった。
演出や脚本の意向で説明をなるべく省いたのかもしれないけど、あれだけ省いてしまうと映画の内容が薄く感じてしまう。
上記にもある通り2人の関係性の変化は「察して」程度にしか描かれず、なんなら途中からラフォはほぼ通訳だし、流石に扱いが雑だったような気がする。
マイクが特別強い人間として描かれてもいないので、終盤のマッチョに関する台詞もあまり響かなかった。
唯一良かったのは、イーストウッドの芝居が枯れても尚若々しかったことか。正直、イーストウッドぐらい人生経験を積んだ役者が演じなかったら、マイクという役は全く説得力が無かったと思う。
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