ビリー・アイリッシュ 世界は少しぼやけているのレビュー・感想・評価
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若衝のドキュメンタリー
若さだけでは片付けられない。人生の熟練は他者に負けない。変わってしまった世界でも自分を見失わない。圧倒的なドキュメントではなくささやかなドキュメント。
18歳の女の子
とてつもない才能を持った素晴らしいアーティストだけど、
その前に大事な家族に大切にされ、愛され、
時には傷つき、怒ったり、普通の18才能女の子。
ありのままの彼女を詳細に映像として残して、ありのままの彼女を知り、よりファンになった。
ビリー・アイリッシュは人生を演じる。
これは、すでにドキュメンタリーではない。ビリー・アイリッシュは人生そのものを演じてしまっている。
本人も、すでに虚と実の区別はつかない。ライブで捻挫するのも、もはや自作自演だ。ヒーローにはピンチが必要だからだ。
わざとやっている訳でもない。スターとしての自分を演じているのだ。
家族の存在は大きい。彼女の小さな心は急激な変化に付いて行けず、バランスを失いかけているが、家族がサポートし、支え続けている。
悪魔的な表現はやめたほうがいい。明るい方向に向かっていってほしい。転落への道はたやすいからだ。
ビリー・アイリッシュは、これからもビリー・アイリッシュを演じ続けるだろう。心と体をケアして、ファンの夢であってほしい。自由に自分らしさを表現していってほしい。
そう、何も失わない。何も恐れることはない。スターの座にしがみつくこともない。
ファンはあなたの中に自分を投影している。等身大のビリー・アイリッシュの中に自分のあこがれを見つけているのだ。
だから、今までどおり、歌い続けてほしいのだ。等身大の姿でいつまでも…。
彼女のことが少し知れました
何故こんなにも人気があるのか?
よく分かっていなかったけど·····
生い立ちが大きいのかな?
いろいろ知れた。一部だろうけど。
裏表ないピュアな所に共感と
その若さでも伸し掛る重圧に耐える姿に尊敬
家庭環境は違えど、
連想してしまうのがジャニス・ジョプリン
ビリー・アイリッシュの方は
歌詞の内容までは理解してませんが
人への愛情の注ぎ方や
一見明るいけど、
内に秘めてる想いはとてもネガティブな事が多くて
訴えるように心の声を歌にしてる、って感じ
とても好きになりました。
見てよかった!
早熟。19歳の女性として、これからがちょっと心配。
この家族を見ていると、音楽プロデュースと家内制手工業がいかにも親和性が高いのだなあと思う。100%信頼できる人と共に寝室やリビングで妥協せず創り出すサウンドと言葉。(お母さんはちょっと干渉しすぎかな。でも娘は適当に流してるので良しとする)音楽以外のどんな文化や刺激を受けて育ったのかよくわからないけど、学校にもろくに行ってない?みたいだし、余計なノイズがない分か、彼女の言葉はシンプルで普遍的な響きと説得力を持つのだと思う。
たくさんのファンがほとんど女の子なのには驚いた。命を救われたとまで感激している子もいた。それを思うと英語ネーティブじゃない日本人ってどれだけ不利なんだろうと思う。
幼い頃から露出慣れしてそうな映像記録は残っているけど、それにしても10代で天下取ってしまった一人の女性としての将来は心配だ。チック症は身体と心の悲鳴だろうし。
万人ウケするヒットと本人が作りたいもの、二者択一だったら絶対に後者の道を行ってほしい。もう随分稼いだらしいし。幸い一家は堅実そうな暮らしぶりだし。
とても良い映画
劇中、ビリーと母兄との間で、作風について対立するシーンがあります。ビリーはいわゆる"売れ線"な、大衆に迎合したスタイルを嫌います。しかし、ほとんどの曲を実際に作曲しプロデュースしているのは兄のフィニアスです。彼らの音楽が変わって行くとしたら、それは正にビリーの人間としての成長や成功と挫折といった、今までとはまた違う人生経験が反映されたものなんでしょうね…まぁ、こんな事、当たり前と言えば当たり前のことなんですが…笑
そういう意味でも、彼らが発表する新作はこれからも目が離せません。
*2021年7月には、新作が出るようです…この映画のエンディング曲も収められているようで楽しみです!
*ファンには至福の140分と言えるそんな素敵な作品です…オススメ!
Ouch. Life is good.
ビリー!ビリー!ビリー!あちこちから彼女を呼ぶ声。アイコニックに叫ばれる。それはまるで『ビリー/スター誕生』とでも形容したくなるような、ビリー・アイリッシュという現象。彼女は曲を書くのが大嫌いで、ライブをすることは大好き。憧れの人ジャスティン・ビーバーへの想い、彼に対するエピソードが本作の中でも度々出てくるが、僕たち観客もまたビリー・アイリッシュに対して同じような気持ちを抱いていく。そんな作品。
十代の肩には重すぎる荷。売れて有名になっていくにつれて絵に描いたようにズレていくボーイフレンドQとの関係、全力でパフォーマンスするがためにアスリートのように絶えない怪我。また、いつでも愛想よくスター然とした対応を求められる周囲の期待にパブリックイメージや心無い批判にさらされ疲弊していく。擦り減っていく。その中で彼女は本当によくやっていると思った。そうして、どれだけきらびやかで非現実的な世界に身を投じても、理解ある親や家族、犬は変わらない。地元での生活を大事にするかけがえのない一時、日常。140分はやはり長すぎる気もしたけど、見終わった後にはその価値があったと思える。
【”家族の愛に支えられ、稀代の若き歌い手は世に素晴らしき歌を届け続ける・・。様々な葛藤と向き合いつつ・・。”彼女が抱える諸問題に対峙し、妥協せず、成功して行く姿を描いた稀有なドキュメンタリー作品。】
ー ビリー・アイリッシュの歌は、カテゴリーから言えばエレクトロポップになるのだろうか。だが、時にウィスパーボイスで囁くように、時に優美極まりないロック調の歌であったり・・。
そして、多くの方が指摘しているようにポップだが、ややダークテイストな曲調が印象的である。
彼女の才能溢れる曲群をカテゴライズするのは、難しい・・。ー
◆13歳で「Ocean Eyes」(格好良くて、ビックリした。年齢を知って更にビックリ。)で、ブレイクするまでは、今作で描かれているように、ダンスと音楽好きな可愛い女の子だった、ビリー・アイリッシュ。
あれよあれよ、と言う間に天賦の才能と、兄のフィニアスの曲の良さもあり(劇中でも、彼女は曲を作るのは嫌いと言っているが・・。)大スターに。
◆今作を鑑賞して良く分かるのは、
”彼女の両親が彼女の自主性を如何に重んじているか”
という事である。
見ていて、ハラハラするような言葉を平気で使うし、PDとして、母親にMVのモデルの役(目から黒い涙が出るやつね・・。)を遣って貰っている際には、母親に”idiot !"とまで、言っている。
オイオイと思うが、そして、母親も困惑した顔をしていたが、彼女と両親、そして実質的共同作業者の兄フィニアスとの関係性は強固な事が分かる数々のシーンが映される。
彼女の両親の器の大きさには、感服する。
(とはいえ、心配だろう・・。父親の彼女の初ドライブの際の言葉の数々・・。
けれど父に対し”ハイ”とキチンと返事をするビリー・アイリッシュの姿。
キチンと育てられた事が分かる。)
◆ビリー・アイリッシュ自身の、自らの音楽に対して一切妥協をしない姿勢も清々しい。
そして、ファンに対する真摯な態度。
◆心配なのは、劇中でも度々映される彼女のチックの症状や、脚の状態や、最後半に語られる彼女が抱えてきた、精神状態の問題である。
ー 良く、撮影を許可したなあ・・。
エンドロールの最後で”オコンネル一家”と出てくるから、承知の上でだろう。
けれど、このドキュメンタリー作品が、観ている側に響くのは、彼女の真の姿を描いている点である事なのである。ー
ビリー・アイリッシュには身体の不調を、時間を掛けて、少しづつ乗り越えて行ってほしいと切に願う。
<ロックのドキュメンタリー作品は、多数見てきたが、涙が出た作品はそう多くない。
今作はその一作だ。
涙の理由は、未だ10代の女性がシビアな音楽業界で生きて行くと決めた決意と、現実とのギャップに悩む姿や、マスコミ対応に苦慮する”オコンネル一家”の素の姿が描かれているからだ。
そして、彼女が今でも抱える精神的な問題に対峙しつつ、成功して行く姿がキチンと描かれているからだ。
彼女が大好きな、ジャスティン・ビーバーとコンサート会場で出会った際の表情は、普通の10代の女の子だ。彼に抱きしめられて、涙する姿。
彼女は、現在、問題発言をしてしまい、叩かれているが、少しづつ人間としても成長し続け、ドラッグ(彼女はやらない・・。)&ロックンロールな世界に行かずに、良質な音楽をもっともっと世界に届けて欲しい。
ー 彼女の母親の至言 ー
”このような世の中だからこそ、悩みを抱える人に届く音楽を・・。”
今作は、ビリー・アイリッシュには、全力疾走ではなくて良いので、彼女にしか作れない音楽を、世に出し続けて貰いたいと、心から思ったドキュメンタリー作品です。>
実はスキャンダルの予告で使われていた曲から知ったアーティストだった...
実はスキャンダルの予告で使われていた曲から知ったアーティストだったから、全ての情報は新鮮だった。
青くてダークな歌詞からイメージしていた人物像とは違って、家族には全て曝け出して良好な関係。恋愛模様に思い悩む姿は普通の女の子だった。
そんな等身大な彼女だからこそ、若者たちから絶大な人気がある事がよくわかる作品だった。
やり過ぎな程に全力でぶつかっていく姿にちょっと感動してしまう。
歌詞に共感なのかな
2020年1月に開催された第62回グラミー賞で、18歳の史上最年少で主要4部門制覇したビリー・アイリッシュに密着したドキュメンタリー作品。
ツアーの様子、ライブパフォーマンス、デビューアルバムの制作過程、兄フィニアスや両親との関係、病気・恋愛などの様々な悩みに葛藤するビリーの姿を映し出していた。
特に歌声が素晴らしいわけでもなく、顔もスタイルも大したこと無いのに世界中から支持される原因は、彼女の曲の歌詞に共感する同世代が多い事なのかも。
公開延期になってるが、次の007の主題歌も歌っているらしく、凄いの一言。
ただし、2時間20分は長すぎる。歌ってるシーンは少ないのに、それ以外で似たようなシーンが多すぎる。もっと上手く編集してほしい。
【ありのまま、等身大、率直】
余談から。
先般、14、5の頃、ビリー・アイリッシュが、アジア系人種に差別的発言をした動画が公開されて、非難に晒され、謝罪に追い込まれたニュースを見た。
まあ、若気の至りなんだから、もうビリー・アイリッシュの曲は聴きません!なんて言わないで、許してあげなよって思う。
それくらい彼女の曲は魅力的なのだ。
映画のなかでも、家族が乗ってる車を揶揄する場面があって、ワゴンだ、マツダだ、ホンダのフィットだなんて貧乏くさいみたいに言っていて、確かに良い気がしない人は結構いるとは思うけど、若者なんて、悪気もなくそんなことを言うものだと思う。
本題。
神にも敵がいる。
ビリー・アイリッシュは、決して神を冒涜しているわけではない。
変に神格化するより、神をより身近にしてる彼女ならではの歌詞だと思う。
ビリー・アイリッシュの魅力は何だろうか。
若者には同じジェネレーションの等身大の心のうちを歌った歌が響くのだろうし、僕なんかは、昔のことが思い出されるとか少しノスタルジックな感覚も覚える。
新しいとか古いとか、そういうものを超えて響くものがあるのだ。
ベッドの上で楽曲が出来たと言っていたが、昔、宇多田ヒカルが、曲を作る時は、ベッドで布団を頭から被り、ハミングしてみるというようなことを言っていた。
奇しくも、二人は若くしてスポットライトの中心に立った。
ベッドのシンガーだ。
宇多田ヒカルは、日本の90年代のシンガーやグループが陥った商業主義の罠やマンネリ化を上手いこと避けて今に至っているように思う。
ケイティ・ペリーが、これからの10年が大変なんだと、ビリー・アイリッシュにアドバイスしていたが、彼女にはコマーシャリズムとはうまい距離感で、活動を続けてほしい。
※ たぶん、あんなラフなオーランド・ブルームを見たら、誰も分からないよね。この日、僕はスーパーで、たまたま板尾創路さんを見かけたが、マスクして目だけだってけど、すぐ本人だと分かった笑笑
映画としては、もっと音楽シーンがあっても良かったような気がして、まあまあというところ。
試写会にて 元々ビリーが大好きだったのですが、この映画を見てもっと...
試写会にて
元々ビリーが大好きだったのですが、この映画を見てもっと好きになりました!!!
彼女の音楽を大音量で聞けただけでも大感動でした!
ビリーの関係者が彼女の音楽を聞いて「ビリーの泣き叫ぶ声が聞こえる」と言っていたり、ライブでILoveYouを歌いながら感極まって泣いているビリーをみてこちらまで涙が出てきました。そしてビリーを支える兄のフィニアス。本当に素晴らしいアーティストです。大好き!
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