にしきたショパン
劇場公開日:2021年3月20日
解説
阪神淡路大震災の記憶を語り継ぎ、局所性ジストニアなどのために左手だけでピアノを演奏する「左手のピアニスト」を応援することをテーマにした人間ドラマ。幼なじみの凜子と鍵太郎は、ともに達磨先生とよばれる高校音楽教師のもとでピアノを学んでいた。鍵太郎は門下生の中でも一番のピアノの腕の持ち主で、作曲もこなす天才肌。一方の凜子は、不器用でコツコツと努力するタイプで、彼女はショパンに憧れていた。そんな2人を阪神淡路大震災と、さらに筋肉収縮を引き起こす局所性ジストニアという神経疾患というピアニストとしての試練が襲いかかる。左手のピアノ曲の作曲で知られる近藤浩平による音楽が本編を彩り、実際に「左手のピアニスト」として活躍する演奏家たちに取材してシナリオが作られた。監督はこれが初長編作となる竹本祥乃。
2020年製作/90分/G/日本
スタッフ・キャスト
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2021年4月13日
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鑑賞方法:映画館
ストーリーがリアルに表現されていて、とても共感出来ます。それぞれの生き方や思いが、セリフを用いずして視覚に訴えかけて来る場面が多くあり、表現の奥深さに引き込まれていきました。
また、キャスト自らの演奏シーンは勿論、全体を通して音楽へのこだわりが感じられます。
多くの国際映画祭での受賞や連日の満席、シネコン上映は本当に素晴らしいです。
5月14日から上映される事が決まった神戸ハーバーランドOSシネマズにも観に行きたいと思います。
2021年4月3日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館
ピアノとは?音楽とは?何のために頑張るのか?
一緒に考えて楽しめる作品。
高校生から大人になる二人の気持ちの揺れ動く様がよく表現されている。一方で観る人の、受け取り手が想い考える幅もあり、楽しめた。
2021年4月2日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館
音楽…そもそも音を楽しむために奏でていたメロディー…いつしか手段が目的に…そして訪れるチャンスと転機。掛け違う2人の人生だが、再び…
荒削りな感じが2人の初々しさを際立たせる。切なさと相まって心動かされた。
2021年4月2日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会
ネタバレ! クリックして本文を読む
・最初のシーンで、「技術と感情」の違いの伏線はとてもいいです(凛子は感情、鍵太郎は技術)
・凛子のお母さんの演技も素晴らしいと思います。しつこさを強く感じられました
・タチアナ先生役の女優さんの演技と日本語も素晴らしいです
・鍵太郎みたいに、りんこも片手が動けなくなる恐れということで、なんとなく「ジョゼと虎と魚たち」という映画の話を思い出した
・日本語のセリフで、「あの地震せやなかったら」 --> 「どうしょうもない今 」だったけど、英語字幕は「That's life」というのは素晴らしいと思います。もう「人生に諦めた」という感情ですごく感動しました。
・制作時間と予算には限界があると思いますが、地震で母親が亡くなったシーンはもっと長くなったらもっと感動的になると思います
・映画を見たら感動しました。音楽も、演技も、脚本も素敵です