THE FIRST SLAM DUNKのレビュー・感想・評価
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とても素晴らしかったが…
とても良かった。
アニメーション技術は映画の新たな一時代を開いたような気がしたし、素晴らしいと思った。
以下、ネタバレ
有名な安西先生の「諦めたらそこで試合終了」が聞けたのは良かったが、三井のエピソードが少なく、「バスケがしたいです」が聞けなかったのが残念だった。また流川、桜木、ゴリのエピソードも少なく、感動的なシーンがたくさんあったのに、割愛されて残念だった。
改めてマンガ全巻を読み直したいという気持ちになった。(そういう意味では成功?)
また、山王戦で湘北は勝ったのか負けたのか、最後にシュートは決まったが時間切れだったのでは?というところがわかりにくかった。少し後になって、山王が負けて悔しがっているシーンが出てきて、やっと湘北が勝ったことがわかったが、カット割りがちょっと悪かったと思う。
また、湘北は一回戦は勝利したが、二回戦で負けたこと、特に桜木の背中の怪我がどうなったのか、最後にリハビリに励んでいるシーンだけでも少し入れて欲しかった。
主軸となったリョータのエピソードについては、お母さんの行動が意味不明だった。リョータも兄を亡くして傷ついているのに、なぜ「兄の代わりに俺が死ねばよかった」と思わせてしまうような対応をするのか?わざわざ神戸まで山王戦の応援に行ったのに、なぜ途中からなのか?そして山王戦の応援に行ったことをなぜリョータに隠すのか。
夫と長男を亡くして大きなショックを受けており、リョータとその妹を抱えて生きていくのに疲れているのかもしれないが、さらに住み慣れた沖縄を離れ、母子3人で神奈川県に引っ越したことで、さらにストレスは増したのではないかと思う。
…しかしこのような境遇の母子は実際にいるのかもしれないし、その中でリョータは、バスケがあったおかげで素晴らしい人生を掴み取っている。母との関係も、リョータから母に宛てた手紙で、親を超えた成長の瞬間を感じることが出来たので、…これで良かったのかな?
熱い!
僕たちは本当の湘北を何も知らなかった。
控えめに言っても、シン・湘北な本作。
私たちが知っているアノ試合と、スラムダンクという物語のキーマン達の裏側を肉付けする事で物語の厚みが劇的に増している。これまで自分が読んでいた漫画版、テレビ版のどれとも違う、本当にリアルな熱量を感じられる。
特に漫画版って、読むスピードを無意識に自身で調整しているが、作者が感じているスピード感は、まさにこのファーストであり、だからこその胸熱がある。これまでいかに自分がそのスピードについていけてなかったか、認識させられる。
本作のストーリー自体は、漫画版と変わっていない。しかし、知っている内容にも関わらず、全編にわたり観ている私たちの涙腺を刺激し続ける。カタルシスまでの沈黙に耐えきれず身体が震えるほどだった。ここまで興奮と感動で鑑賞後疲れた映画はいつ以来だろうか。
とにかく、スラムダンク漫画版に少しでも胸を熱くした人は、映画館で観た方がいい。携帯も、時間も何にも邪魔されない、思う存分没頭できる環境で観られたら絶対幸せ。
涙と鼻水でマスクをダメにするので、替えの準備は絶対必要。
元日に鑑賞したけど、すでに2023年ベスト予定。
Rookies again
当該作品の週末興行成績は、初登場から4週連続1位で、
なんと、すずめの戸締り・AVATARを抑え、50億円を突破しています。
1990年から1996年まで少年誌に連載され大ヒットしていましたが、
当時バリバリの社会人だった私は、全く興味を持ちませんでした。
失敗も成功も経験し高齢者となった今、
ひょっとしたら、何か心打つ事を学べるかもしれないと思い、
今回のヒット理由を探るべく、元旦から映画館に足を運んでみました。
しかし、やっぱり、面白くなかった。。。
2008年TVドラマでヒットし、2009年には映画化もされた「Rookies」
と同じ理由で、当該作品もヒットしたのでしょう。。。
まさに、"Rookies again" でした。
Michi
原作未読者からの意見。
見たかったものがここに
まず人物の動きの描写が、実際の人間の動きのように極めてリアルに描かれている事に驚いた。
フリースローを打つ前に少しだけ顔の汗を拭う仕草、相手ゴール前に迫ったボールホルダーがドリブルしながらパスの出し先を探る微細な目線の動き、シュートモーションでボールリリースの瞬間の微妙な指先の動き、など挙げればきりがないくらい、ベンチで応援してる人とか、フォーカスが当たってないキャラクターの動きさえも一人一人全く違っていて、それぞれ個性の宿ったちゃんとした人間の動きをしている。
モーションキャプチャーを使って実際の人間の動きをトレースしているので、当たり前といえば当たり前なんだけど、よく見るアニメの3D描写のような絵の不自然さは感じず、あくまで井上先生の絵そのまま。
そんな調子で赤木、三井、宮城、流川、桜木、小暮が躍動するもんだから、ミッチーのシュートモーションってこうなんだとか、リョータのドリブルってこんなムーブなのかとか、いちいち興奮せざるを得ない羽目になる。
(当然この動きも井上先生のディレクションによるものだろうから、まさに彼らの動きそのものということ!)
バスケは詳しい訳じゃないけど、素人目には、まさに現実のバスケの試合を、現実じゃ不可能なアングルで見てる気分だった。
今作は湘北のメインキャラ5人のうち、ある一人のキャラクターの過去の出来事と、それを経た今、彼がどんな思いでプレーしているのかが描かれる。
(伏せた表現しなくてもおわかりだとは思うが)
ーー漫画やTVアニメで出てきたキャラクターの他にも、実はスタンドからコート上でプレーする彼を見つめる存在がいたーー
彼のバックストーリーを知った上で、今もう一度原作を読み返したくてたまらない。
話題になった声優さんについてだけど、あくまで個人的な印象で、桜木役の木村昴さんの演技だけは、少し違和感を感じざるを得なかった。
木村さんのイケボを活かすような、イケメンキャラっぽさに比重を置いた感じの演技をされてたので、なんというか、桜木の豪快でお調子者なキャラクターに、常に8割9割程度のパワーボリュームで声を当ててるようなイメージ。
ほんの若干、口調や声のトーンが桜木のキャラクターと噛み合ってない印象がずっと続く、僅かな気持ち悪さ。
「イケメンなジャイアンじゃん」とか「一郎ボイスじゃね」とかいった声が聞こえて来そうな、ともすれば微妙に下手だとも評価されてしまいそうな感じ。
今作は基本的にギャグの要素が少なく、他の四人の声優さんも、どっちかというとアニメ調というよりも自然な感じで演じられてたので、アニメの草尾毅さんの時ほど大げさじゃなくて全然いいんだけど、もう少しパンチというか熱さがあればしっくりきたかもしれない。
かつてスラムダンクを読んで涙した方、熱くなった事のある方、影響を受けてバスケを始めた方なんかは特にご覧になって損はないと思う。
というかもう見てほしいと言ってしまいたい。
今さら誰のための映画化なのか
1996年まで「週刊少年ジャンプ」で連載されていたバスケ漫画の金字塔を作者自らが監督し、アニメ映画化した作品「THE FIRST SLAM DUNK」を観てきました。
あいまに湘北高校選手の宮城リョータの過去を描きつつ、漫画でのクライマックスでもあるインターハイでの山王戦の激闘を描いています。
スラムダンクはTVアニメ版は全く観ていませんし、漫画もつい数年前に完全版の中古本を大人買いしたくらいで、それほどの思い入れはありません。映画を観に行く前に、漫画の山王戦だけ予習しました。
映画そのものは、まあ面白かったですし、頑張って作り込んでいるなと思いましたが、感想はその程度です。
今回の映画の主人公は宮城リョータなのですが、漫画では本来なら桜木花道が主人公ですから、なんか少しその辺りが違和感を感じました。やはり、桜木花道の破天荒な活躍がメインでもよかった気がします。
擬似3次元で描かれた選手たちの試合中の動きはよく描けていましたが、リアルに描けば描くほど、背景から人物が浮いて見えて、違和感を感じるところもありました。
なぜ、今さらの映画化なのか?アニメ技術の進歩は垣間見えましたが・・・。
それより、井上氏には本業の漫画製作に集中して欲しいのですけどねぇ。
史上最高の映画
映画館で観て聴いて感じたい映画
おもしろかったです!
個人的に今年No. 1の映画が年末に出ました!
スラムダンクが好きな方はもちろん、あまり詳しくない方、全く知らない方でも楽しめると思います。
実際スラムダンクを読んだことも見たこともない相手と観に行きましたが、とても楽しめていました。
私自身は元々原作のファンで、もっと言えば井上雄彦先生のファンです。
一方でアニメ版のファンということではないので、声優の変更については大して気になりませんでした。
もちろんオープニング曲やエンディング曲をカラオケで歌うくらいにはアニメ版も観ているので、上映開始直後は違和感がありました。
久しぶりに会った友人の声が変わっていたという感じですね。
しかしすぐに慣れました。
さてタイトルにもある通り、映画館で観て聴いて感じたい映画でした。
サブスクやテレビ放送を待つのもいいですが、映画館でなければあの体験はできないでしょう。
年々上がる井上先生の画力とモーションキャプチャを合わせて作られた映像と大画面。
場面に見事に合わせて使われた、あるいは使われなかった音と音響設備。
それらがかけ合わさって生まれた臨場感。
聴こえてくる鼓動が映画のものなのか、自分自身のものなのかわからなくなるほどの没入感でした。
ここから若干のネタバレですが、少し書きたいと思います。
それは上映中何度かある無音のシーンです。
序盤は無音のシーンの度に観客席からポップコーンを食べる音が響いていました。
それが最後の無音のシーンでは観客席からそういった音が立ちませんでした。
もちろんポップコーンを食べ終わったのかもしれません。
しかしそれ以上に夢中になって観ていたのだと思います。
観客皆が呼吸を忘れたのかというほどの観客席の静寂がありました。
とてもおもしろかったです。
それでは皆さま良いお年を。
−100点でも余裕の満点
また観に行きます!
息、詰まった
バスケがしたくなる!躍動感がすごい
バスケをしたことがなくても見終わったらバスケがしたいと思いました。実際、一緒に見に行った私の友達もバスケのルールが分からないと言っていましたが見終わったとき興奮していました。
詳しくはないのですが3DCGという手法によって制作されたのだそうです。見た感じではとても迫力があり、リアルのバスケらしい躍動感がありました。一方、見た目のタッチはアニメの持ち味であるスケッチした感を活かしており、あのSLAM DUNKが映画になった!という感じでした。
個人的には宮城リョータがかっこよすぎました!見た目がイケメンというのもありますが、身長が低くても幼少期から1on1で鍛えてきた、ドリブルを武器に挑んでいく姿に心動かされます。
尺が限られた映画のなかでも、山王戦での相手チームの選手、深津の背景を描くというシーンにも個人的には好感を持てました。スポーツってそれぞれにドラマがあるよな、と思いました。敵側をまるで悪役のように描いていなくてよいと思いました。
映画のメインである山王戦の臨場感がたまりません。手に汗を握る思いでした。
ストーリー的にも原作マンガ、アニメを知らなくても充分に楽しめると思います。見終わったらバスケがしたいと思うはず!
誰でも楽しめる
タイトルなし(ネタバレ)
これはもう『シン・スラムダンク』なのかと思うほどの大傑作。コミックに色をつけて3D動画にした作りは、臨場感と「温もり」を感じさせる。やはり井上雄彦は誰よりも「SLAM DUNK」を大切にしているんだな。
宮城のオリジナルストーリー+山王戦ダイジェスト
正直不満はある
スラムダンクは漫画も全巻所持、アニメも今回一から見直して、いざ映画館に乗り込んできました。
(試合の結末を知らない人の反応が見たかったので、同行したスラダン世代じゃない嫁には山王戦まで無理やり漫画読ませました。)
・CGアニメーション自体に関して
初めは違和感ありましたが、アニメだと表現しきれない細かいバスケの動きをうまく表現できていて感動しました。特に宮城がダブルチームでボール囲まれてるシーンとかハンドラーで相手のディフェンスをいなす動きなんかは、バスケを良く知ってる人が作られてるのがよく分かります。
まぁ、あとのいい所は散々他の方がレビューで書かれているので自分はあえて残念だった点を
・声優について
レビューで違和感が少ないとの意見が多かったので大丈夫だろう。と思いましたがやはり花道の声がちょっと違和感拭えませんでした。声というかなぜあんなにスカしたような冷めたような喋り方なのか。声優さんにはアニメをしっかり予習してから収録に臨んでほしかった。「かえせ」のシーンとか棒読みで最悪でした。製作陣もあれでオーケー出したのは残念。
花道はやっぱ少し煩いぐらいじゃないとキャラに合ってません。
・ハイタッチシーンについて
これは自分が一番期待していたシーンなので期待が重過ぎたのかもしれません。あのシーンは漫画トーンにするなどもっとインパクトが欲しかった。
花道のシュート入るまでの時間も少し長過ぎる。
ちょっと表現が中途半端で残念...
・カットされた原作シーン
漫画の最後の「天才ですから」のシーンや、ハルコに対してバスケが本気で好きだと伝えるシーンがカットされていて残念。嫁も後日漫画読んで、「えー!なんでこのシーン入れなかったんだろ」と言ってました
とまぁ、色々不満はありましたが総合的には満足しています。というか、このCGテイストで一からアニメリメイクして地上波で流して欲しかったな...
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