「スラムダンクが好きで良かった……」THE FIRST SLAM DUNK myblueさんの映画レビュー(感想・評価)
スラムダンクが好きで良かった……
個人的には大満足。
①アニメーション
…バスケ経験者で普段Bリーグも見ているが、本当にバスケが上手い人の動きになっていて説得力がある。(花道の素人感も分かる)
モーションキャプチャーを使用したとのことで、描写が丁寧で細かいスラムダンクと非常に相性が良い。
②オリジナルストーリー
…原作時の宮城が深掘りされていなかったので、宮城視点というのは新鮮で良かった。
かといって原作改変でも辻褄合わなくなるという程でもなく、寧ろ世界が広がった感じ。
ラストのアメリカ行きは色々言われてるが、作者自身が述べてた谷沢の件とスラムダンク奨学金を考えると、よっぽど筋が通ったエンディングでメッセージ性もある。
③ストーリー構成
…試合と宮城の過去を交互に見せる構成だったが、細かく区切りすぎだと思う箇所が2ターンくらいあった。(評価1つ下げるほどではない)
良くある不満点に個人的に応えるなら、
・いくつかの名言・名シーンカット
→そこを見せるにはフリが必要でその尺なんで映画にはないし、新規は意味不明だろう。
本当に重要なシーンはカットされてないし、仮にカットされても瞬時に脳内補完される為問題無し。
・声優交代、CGアニメーション
→旧アニメを大して見てないし、さすがに思い出補正無しで見るには、デザイン、画質、音質が古い。
草尾さんにはTOFのクレスのイメージが付いているため、寧ろ花道にずっと違和感があった。
新声優のどらえもんも見ない為問題なし。
今回の楽しめなかった層は、変化を受け入れられない高齢者&原作1~5週の我儘な子供といったところか。
レジェンド漫画の20数年越しの映画化がどのような意味を持つのか考えよう。
細かい不満というか消化不良な部分も無くはないが、総じて評価を下げるほどではなかった。
一緒に行った原作未読の知人は普通に楽しんでたし、最近原作を読み始めているようで嬉しい。