ボディカメラ
2020年製作/98分/アメリカ
原題または英題:Body Cam
スタッフ・キャスト
- 監督
- マリク・ビタル
- 製作
- マット・カプラン
- 原案
- リッチモンド・リーデル
- 脚本
- リッチモンド・リーデル
- ニコラス・マッカーシー
- 撮影
- ペドロ・ルケ
- 編集
- ケン・ブラックウェル
- 音楽
- ジョセフ・ビシャラ
2020年製作/98分/アメリカ
原題または英題:Body Cam
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2018年7月2日キャスティングは主役級の女優さんを辛うじて名前を知っている程度の無名ぶり。はっきり言って『ブラック・アンド・ブルー』と勘違いして最後まで見てしまった。予告編が強く印象に残っていたので、期待だけが膨らんで、見終わってみて、こんなだっけ?と首をかしげたくなるような映画だった。
それは、私の勝手な勘違いだったのだけれど。
スタートから社会派サスペンスを思わせといて、ふたを開けたらスプラッター風ホラー。ゆっくりとカメラがパンしていって、緊張感がマックスになった瞬間にわっ!と驚かす構造の撮り方はもはや古典の領域と言える。
しかも、すべての元凶は白人警官に恨みを抱いた黒人の少年の怨霊がモンスター化したもので、善良な人間には危害を加えないという奇妙さ。すごく浅はかなストーリーは、浮かばれない低所得の黒人たちが、せめて妄想の中だけでも白人の横暴に復讐させてくれよとでも言いたげだ。見終わってみれば残念な印象だが、怖さだけは堪能した。
冒頭の感じからよくあるアメリカのポリス暴力モノかと思ったけど、どうも様相が違うということでみていくうちにホラーだということに気づいた。
ホラーにしては弱弱しく、画面も全体的に暗くてきつかったかな。
同僚警官を殺された女性警官が、犯人を追いかけるうちに事件の背後にある闇に接する物語。
WOWOW公式レビューでは「サスペンス」となっていたのですが、「ホラー」の誤りです。
WOWOWさんのレビューには良く騙されますが、ワザとしているのかな?
息子を失くした女性警官。その警官が復帰直後に事件に遭遇します。自分だけが知った手がかりを元に、犯人を追い詰める主人公。
後輩警官との絡み、事件の真相への展開。もう少し深みや伏線があっても良いように感じましたが、それでもサスペンスの基本設定としては、面白みを感じるものでした。
ただ、肝心のホラーとしては、怖さがありません。
主人公への危害描写がないのが、致命的のように感じます。
閉鎖された空間でなく、街中でのストーリー展開なのも恐怖を和らげたのかもしれません。
冒頭のワイパー音を使って緊迫感を煽る手法等は中々秀逸で期待感が高かっただけに、とても残念に感じた映画でした。
ただのサスペンスじゃ物足りないかな?
だからホラー色いれて…
苦手だけど嫌いな作品ではない。
もっとどちらかの色を強めにすればドキドキ&ハラハラ&切なさがハッキリして良かったんじゃないかと思う。