漁港の肉子ちゃんのレビュー・感想・評価
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最初は不安でしたが、観てよかった
冒頭の何分かで、この映画を見に来たことを後悔しました。
薄っぺらい設定、笑えないギャグ、感情移入できない登場人物たち。
しかし、段々明かされていくそれぞれのキャラの設定の理由を知っていくと、落ち着いて観れるようになっていきました。
学校での人間関係がリアルで、普通のアニメのように主人公だけ清くて正義!という風でなかったのが逆に心に響きました。
肉子ちゃんも、こんな奴いねえよ、ギャグのためにキャラ作ってしまっていて見るに堪えないな、と思っていたのが最後には、ああ。いたいた。こういう人、そういえばいたわ周りにも。と思うようになりました。
最後まで見終わって、ああ、いいものを見たなと思いました。
泣きました
何気ない日常を描いた作品だったのに後半は涙が止まりませんでした。美しい映像と音楽に感動しました。なによりさんまさんの心根の優しさと覚悟が伝わったからだと思います。ステキな作品をありがとうございました。
オチがない
部分的な感動はあったけど、ストーリーが継ぎ接ぎで、感情移入ができない。
主人公たちは一体なにを目的としているのかまったくわからなかった。誰の物語?日常のストーリーで、え、ここで終わらす?て終わりかたで呆気に取られました。
エンドロールのあと、最後の映像でさらに白けた。あれはいらんやろ。台無しにしてる。
女版の寅さん、「女はつらいよ」だね
肉子ちゃんの生き方がうらやましい。
これは寅さんを観た時にも感じたな。
土地に縛られない。お金にも縛られない。
見栄を張らず。外見にこだわらず。
人を恨まず。妬まず。
人の噂を気にせず。人を悪く言わず。
悩みにとらわれず、いつも心が自由だ~
こういう肉子ちゃんのような心境になれるのが、
仏教でいうところの解脱ってやつか?
肉子ちゃんを観て、もっと心を自由にしよう!
レッツげだーつ!
声優に芸能人をつかうリスク。もったいない。
ストーリーもテンポよく、キャラクターも1人1人個性が光っている。
なにより非常に絵が綺麗。さすがでした。
原作も気になるところです。
ゆえに「もったいない作品」でした。
最近のアニメ映画での芸能人起用率の高さはなんなんでしょうね。
話題性ばかり求めるばかりに、クオリティーを蔑ろにしていると感じます。
もちろんタレントさんでも声の仕事に真摯に向き合っている方、才能がある方もいらっしゃいますし、
この人だからこそ生み出せたという作品も世の中には沢山あります。
ただ、声優が本業でない人間を使うことで
作品を台無しにする可能性があることもわかって欲しいです。
今回はさんまさんプロデュースということなので、致し方ない気もしますが…
一度見れば十分なので、星2.5です。
「大好きだよ」と言える人が傍にいる幸せ
STUDIO4℃の風景画が素敵すぎです、まずw
そもそも、漁港のグラスボートで生活する、「訳あり少女の成長物語」パートだけでも十分に切ないのに、落としどころが「昭和の人情噺」ですよ。
これは、これは、これは。昭和世代の涙腺刺激してくれるよなぁ。なんて思ってたらですよ。前列右斜め前のカップルの女子、左隣の女子中生、後列の女高生2人組、ボロボロに泣いてるやん、音立てて!
これ、平成世代にも刺さるんだ。刺さる子にはw
目の前にいる人の不幸は見過ごせないのに、自分の不幸には鈍感。
「お母さん」と呼ぶことを強要しなかったから、喜久子に「肉子ちゃん」と呼ばれてしまい。
何の迷いもなく、それを受け入れている菊子。
いねーよ、今時、そんなお人好し。
なんて気分にもなるけれど。他人の不幸への敏感さは、過ぎ去った日々の遺物、だなんて世の中になるんは嫌だよねぇ。って思う。
終わりは無いと言う二宮君の模型。ラストは母子が陸に上がった姿が再現されています。グラスボート、やっぱり冬は寒いよねぇ。って、そんなんじゃ無いってw
2人の未来を示唆する、その画で「完」にすべきだったと、真剣に真剣に真剣に、大声で言いたいw
良かった。とっても。
もっと太ってるように見えますけど?
ワンデーフリーパスポート2本目は本作です。
特に期待もしておらず、明石家さんまがプロデュースしているということでなんとなーくで鑑賞。
なかなか良かったです。
芸人が映画を作ると中身がペラペラになりがちですが、今作はそんなこと無かった。軸がしっかりしている。
漁港で暮らす食いしん坊でおバカの明るい肉子ちゃん(大竹しのぶ)と、しっかり者でクールな小学5年生の娘キクコ(Cocomi)。この地に落ち着くまで肉子ちゃんは男に騙され続けていた。
スタジオ4℃らしい絵で魅了される。
何度もレビューで言っていますが、私アニメが苦手なんですよ。特に新海誠監督のようなリアルな作画が苦手でして。でも今作はリアルさもありつつ、アニメの良さもありつつ、可愛らしくもあり現実味もありで非常に見やすかった。小学生らしい絵がちょいちょい出てきて癒されました。
話の展開が上手いなと。
四季折々、旬のものを取り入れながら話を進めていくので結構面白い。過去の出来事も上手いこと挟みつつ、キクコのナレーションも適度に入る。なので、話自体はありがちなのに感動できる。
音楽が凄く良いなと思った。
主題歌のGReeeeNも雰囲気にあっていているし、安らかな気持ちになって余韻に浸らせてくれる。
挿入歌である「たけてん」もかなりいい。同じくGReeeeNが書き下ろしており、10歳の少女の歌声も感動を誘い聞き心地がいい。
でも、あくまでも子供向けなのでしょうがないが過剰で子供っぽい演出にはうーんと思った。
水族館の話なんか特に無駄なスローモーションや謎の虹が世界から引き離すようで一気に冷めてしまう。
ストーリー自体はいいんだけど、明石家さんまがプロデュースしているということもあり、余計なコメディさが加わっている。しかも全然笑えない。
これ、どの客層をターゲットに笑わせようとしているのかな。子供でも別に笑えないと思うけどな...。
中だるみも少々。
そういった無駄な要素も盛り込まれているので、中盤になると飽きる。もうちょい短く話をギュッとして欲しかった。
まぁまぁ、期待してたよりは良かったので満足です。
大竹しのぶの声優力に驚かされます。最後のシーンは結構好きです笑
明石家さんまプロデュースということでやや不安な感じでしたが、大変良...
明石家さんまプロデュースということでやや不安な感じでしたが、大変良いアニメ映画だと思います。こういう時代にこういうアニメを作ろうと思ったさんまPに拍手です。
中身は笑いアリ涙アリの良質な人情劇映画です。
大人向けではあると思いますが、子供が見ても楽しめると思います。でも、ラストだけは私も少しだけ減点したいかな^^
展開自体は地味な映画ですので、大ヒットはしないでしょうけど、アクションアニメ映画だけでなく、こういうアニメ映画がきちんと評価される日本であってほしいですね。
絵作りも派手ではないですけど、世界観に沿った美しいものであると思います。こういう港町、きっと日本にまだあるんでしょうね。
普遍性を持つ力のある作品ですので、10年後に見ても泣き笑いできるであろう良作です。
あと、声優に賛否両論あるようですが、個人的には大竹しのぶとcocomiは完璧に近いと感じました。大変良かったですね。
特にcocomiは利発で多感な少女キクコ役にハマっていました。あとはじいちゃんと吉岡里帆も結構良かったです。他の方々も少なくともジブリ映画に見られるような「?」っていう感じの没入感を下げる声優はいないと思いますのでその点は心配不要かなと。
よしもと系の日常アニメ?
明石家さんまがプロデュースしたというアニメ映画らしい
原作は小説ということだが未読です
この映画は
まず、肉子ちゃんがどういう風に生きてきたのかを語られて
基本的に男に惚れては騙されて別れたりする
そして、最後に惚れた男が小説家志望の人だったが
突然失踪をし、それを追いかけて着いた土地で暮らすことになった
親子ともに「キクコ」という名前なので、
親は「肉子」と呼ばれているっぽい
なんというか、映画の演出がなんとなく吉本を意識しているのかなと思った
そこらへんがまず好き嫌いが分かれそう
ストーリーは一本筋が通っていると感じられないが
基本的に日常的に起きてくることを綴られて感じ
二宮の変顔をするところとこ
女子同士の人間関係トラブル
祭りや運動会など
ラストのほうでキクコの出生の秘密が語られ
肉子は本当の母親ではなく
肉子と同棲していた女性が本当の母親でだった
そして、本当の母親はキクコを肉子に押し付けていなくなった
肉子はお人好しで人に騙されやすい人物として描かれているが
底抜けに明るくて、キクコを実の子のように育てているし
騙された男やキクコの実の母親のことに対しても
不満や愚痴を言わないので聖人ように思えるが
本当の母親に対しては「子供おいていくなよ」とも思ってしまう
しかも、キクコの本当の母親は
一時自分が妊娠できない身体だと思い込んでたというシーンの
すぐあとに妊娠をしたという流れもあってさらによくわからなかった
イモリとかが喋るセリフも必要があるのかわからなかった
あとは生理の話がちょこちょこでてくるので
そこらへんが苦手な人は注意
エンドロール後の映像は明石家さんまへのサービスかな?
「生きてるだけで丸儲け」の心意気が楽しくも感じられる作品です♪
以前から気になっていた作品を鑑賞しました。
で、感想はと言うと、良い♪すっごく良い。
とても良い作品に出会えたのが嬉しいです。
明石家さんまさんが企画・プロデュースした作品と言う事と元ご夫人の大竹しのぶさんが主演声優で出演されてるのも話題の作品ですが、その話題性に負けないだけの面白さがあります。
STUDIO4℃の好感ある作画とほんわかしたキャラクターとストーリー。
大竹しのぶさんやCocomiさんの声優起用は話題性だけでなく、きちんと演技面でも文句も無いし説得力も十分。
それでいて要所要所で実力派の配置しているのも満足度が高い。
何よりもストーリーの起承転結と伏線の張り方と回収が見事。
また、随所に遊び心が散りばめられていて、いろんな作品のリスペクトも感じられる。
「となりのトトロ」へのリスペクトはSTUDIO 4℃の設立経緯からの遊び心も絡められていると考えるといろんな部分でニヤニヤしてしまうw
2019年の不祥事で評価を落としているのが残念ではありますが、元々実力のある制作会社なので、「仕事」で汚名挽回が本筋であり、またそれが出来る制作会社でもあるかと思います。
何よりもキャラクターが秀逸。
肉子ちゃんの愛嬌のあるキャラに大竹しのぶさんの演技が抜群で、多少コミカライズされ過ぎている感はありますが、それでも大竹しのぶさんの良い部分がミックスアップされていて、演技もハマっている。
またキクコ役のCocomiさんの起用は見事です。
様々なキャラが喋る伏線回収も凄いですが、個人的には「イブニング」で連載中の「漫画編集者が会社を辞めて田舎暮らしをしたら異世界だった件」と言う作品を思い出しましたw
さんまさんの座右の銘であり、娘さんのIMALUさんの名前の由来も「生きてるだけで丸儲け」と言うのは有名ですが、大竹しのぶさんのIMALUさんの名前の命名理由は「今を生きる」から来てますが、この作品は2つの理由がピッタリな程ハマっている作品。
いろんな事があっても「今を生きる」事が大切で「生きてるだけで丸儲け」。
それを楽しくも確りと教えてくれる作品です。
アニメ作品はそんなに食指が動かないんですが、この作品は大当たり!
以前に観た「若おかみは小学生!」も大当たりでしたがそれと同じぐらいの満足感。
余談ですが、「若おかみは小学生!」の監督の高坂希太郎さんは「スタジオジブリ」作品に作画監督や原画で参加していたりしてますが、良いアニメ作品にはスタジオジブリとの繋がりや流れがあるのを知るとなんか嬉しくなります♪
他にも観たい作品がありましたが、この作品を観てた事がとても嬉しい!
まだ未鑑賞の方には是非是非お勧めしたい作品です!
少し残念...
せやなぁ…原作が好きだから、それなりに、期待しちゃうし、
自分の中で、肉子ちゃんはこんなんって出来上がっちゃってるしなー。
やっぱ、関西弁が作品の中でも大事だから、ネイティブな声優さんのが良かったよなぁ…。
原作自体が、とても良いので、そこまでガッカリはしなかったけど、
大人の事情抜きに、顔の浮かんでこない、もっと適した声優さんで観たかったかな。
実写版みたいなぁ…。
港のキクコ ヨコハマ オナガワ
肉子ちゃんの明るい性格と母性愛に癒されます。アニメでよかった。実写だと肉子ちゃん役は3時のヒロインのかなでちゃんがイチオシ。吉本だし。
キクりんは子供のくせに肉子のことを全部丸わかり。頭いいし、美人だし。人生経験が浅いから、わからないところだってありそうなものなのに。
大人の肉子がお人好し過ぎて悲しいくらい。ありえへん。こんないい人おらんやろとつい突っ込んでしまいたくなります。
キクりん(喜久子)を肉子(菊子)の元に残して、姿を消したみゆ(売れっ子ストリッパー?)。托卵(たくらん)じゃないの?どうかんかえても、稼ぎの少ないほうの菊子(肉子)に預けるとはねぇ。
グラスボートで暮らしている。ガラス張りの船底から鯵みたいなお魚が泳いでいるのが見える。いいなぁ~ 自宅から釣りもできる💓😍💓 でも、掃除しないと藻やフジツボですぐ見えなくなってしまう。船底の清掃は大変でお金もかかる。
船のトイレはうんちもトイレットペーパーもそのまま海に。漁港の奥に停泊したままなので、船の近くをプカプカしたり、真下に堆積したりして、よろしくない。肉子ちゃんの💩の量半端ないと思うし。
冒頭、肉子ちゃんの動きがフランスのタイヤ会社のマスコットキャラクターに見えた。なので、星3つにしておきます。
西加奈子のメルヘン調の世界が自分には合わないのだけど、観て損したとまでは思えなかったので。
吉田拓郎のイメージの詩を挿入歌にした理由を誰か教えて下さいな。
セミ(宮迫博之)がうるさかったです。
出っ歯のヤモリ初めて見ました。
プロデューサーのアクは強いがセンスいいアニメ
西加奈子というより明石家さんま&吉本興行の印象が強くなって敬遠してたけどよくよく見れば『海獣』の人たちだしな、と思って観ると、やはり相応の面白さに溢れ、二度ほど泣いた。肉子さん、さすがにアニメキャラ過ぎで劇中言われもするトトロというかおばけか獣かロボットか、くらいのファンタジーキャラで、良くも悪くも童話の世界。ざっくり泣かせの基準はミッドナイトスワンと同じ古典的な人情ものなのだけど、アニメチームの見せ所かセンスよくて心地いい。海獣の兄弟版としてインプットされた。
フレンチトースト
前作「えんとつ町のプペル」が良い意味でも悪い意味でも話題になりましたが、この作品を表現したのは アニメーションスタジオSTUDIO4°C。怪獣の子供もさることながら、劇場にとんでもないスペックの作品を持ってきてくれます。毎度胸躍らせて鑑賞しています。
はっきり言って今作のタイトルやキャラデザを見たときにはあまり期待はしていませんでした。さんまさんがプロデュースするという点では期待が持てたので期待半分不安半分でした。
今作を観た感想ですが、めちゃくちゃ面白かったです。肉子ちゃんのダイナミックな感情表現がひたすらに楽しかったです。キクリンも肉子ちゃんとは相反する大人しさもあり、調和が生まれていました。
今作の1番の魅力はご飯が美味しそうな飯テロ映画というところです。初っ端に出てきたミスジや、フレンチトーストがとっても美味しそうでした。スパゲティも美味しそうで、朝イチで観たのを後悔するくらいお腹が空きました。
小学五年生という設定は情報を仕入れていなかったので、キクリンの大人びた感じもあり、意外な感じがしましたが、女子の成長過程というものを描く上で必要なものなんだなと物語の最後で気がつきました。後半は中々ハードな展開もありましたが、肉子ちゃんがポップなお陰で、すごい暗くなるということはありませんでした。
途中途中に挟まれる明るい言葉がさんまさんだなぁと感じさせられました。エンドロール後にさんまさんが出てるテレビに小言を呟いてテレビを切る肉子ちゃんもリアルで良かったです。
声優陣もとてもハマっていて、肉子ちゃんは大竹しのぶさんしかもうハマらないんじゃないかという具合のハマり具合です。cocomiさんも上手でした。
とても幸せな気分になった映画でした。STUDIO4°Cは今作で吉本案件から卒業して、自由気ままな作品を作れたら良いなと願っています。
鑑賞日 6/17
鑑賞時間 9:25〜11:15
座席 F-3
肉子は人生の達人。
世間の常識的な見方に従えば、肉子はただの能天気なあほうだ。しかし、彼女の幸せぶりを見ると、この人はある種の人生の達人に思えてくる。男に騙され逃げられても気にせず、誰も恨まず、友人の子供を無条件で引取り、流れ着いた先が小さな漁港のグラスボートが住まいというのは、どんな人生だ。しかし彼女の、一見深く物事を考えないポジティブさがまわりをどれだけ明るくし勇気を与えている事か。キクコは子供にしては老成していて、クラスメイトとの人間関係や出生の事など悩みが尽きないが、肉子の明るさにどれほど助けられているか。「ペーパー・ムーン」のような偽親子の話であるが、二人のキャラクターがうまくかみ合っていてうまくできていると思う。
この作品は「幸せ」が身近にあることを教えてくれる。自分のことを気にかけて思ってくれる人がいるだけで幸せだ。愛する人がいればもっと幸せだ。小さな漁港でも、高台から見るとまるでおとぎの国に見えるように、今、ここで精いっぱい生きていることが幸せなんだと思えてくる。それを肉子が身をもって体現している。
2時間弱の短いアニメでは作り手側の意図が必ずしも十分には伝わっていないと思うが、美しい作画や心に残る主題歌など、見るだけである程度の満足感ある仕上がりになっている。
私も肉子ちゃんが大好きです!
漁港で暮らす食べるのが大好きなぽっちゃりさん。
肉子ちゃんは人のことも大好きなんだね。
だから惚れっぽくてすぐに騙されてしまう。
それでも嫌いになんかならない。前向きで人を憎んだり恨んだりしない。
毎日ニコニコ笑って幸せそう。
11歳の娘キクリンは肉子ちゃんより大人かもしれない。
私はキクリンに気持ちを重ねながら鑑賞しました。
肉子ちゃんと苦楽を共にしている娘だもの。いろんな友達の気持ちが分かる賢い子。
やがて母娘の秘密がわかっても2人の絆は変わらない。
大竹しのぶさんの肉子ちゃんとCocomiさんのキクリンにぴったり!
舞台挨拶中継付きで鑑賞。
明石家さんまさんは珍しく緊張した面持ちでした。
さんま組はメンバーが超豪華。
さんまさんの人徳?経済力?の賜物ですね〜笑笑
私も底抜けに明るくパワフルな肉子ちゃんが大好きです。
元気もらいました!
ほぼ昭和の世界観
ほぼ昭和の世界観だ。映倫G(誰でも鑑賞できる)だが、小学校の低学年以下は理解できないことがたくさんあると思う。
ラストシーンは特に説明に困る親もいるのではないか。たしかに洒落は効いている。昔は赤飯を炊いてお祝いしていた代わりに、赤い饅頭を見せる。しかしどうしてお祝いしたのかを説明するとなると「家」の存続といった、やや封建的な考え方を説明しなければならない。未婚、晩婚、それに生涯未出産といった現代の女性の生き方に真っ向から対立する考え方だから、説明してもいまの子供が理解するとは思えない。
本作品をプロデュースした明石家さんまは娘に「いまる」という名前をつけた。有名な話だからご存知の方も多いと思うが、「いまる」は「生きてるだけでまるもうけ」の省略だそうだ。他人の名前にケチを付けるつもりは毛頭ないが、本作品が「生きてるだけでまるもうけ」という浅い世界観にまとめられているのが、少し残念である。
冒頭のCocomiのナレーションは落ち着いた柔らかい声でとてもよかった。「◯◯歳、ボロボロだった」のオチが繰り返される肉子ちゃんの人生のまとめもよかった。大竹しのぶの声は流石のひと言である。どうしてさんまなんかと結婚したのだろうか。いや、そんなことはどうでもいい。
バスケットボールの挿話はありがちな話で、大して面白くはない。小学生の人間関係の大部分は学校での人間関係であり、悩みの殆どもそこにある。どうしていいかわからないキクコに対して、肉子ちゃんが「行きたくなかったら行かなければいい」という単純で明快な答えを投げかける。それをきっかけにキクコの心が軽くなるという訳だが、現実の小学生の人間関係は、教師も絡んでもう少し複雑だ。小学校高学年の女子が観たら、あまりの単純さに溜め息をつくだろう。
それでもいいところはふたつあった。ひとつは、みうの声を担当した吉岡里帆。唯一の相手役である肉子ちゃんを包み込むような温かい声に、やられました。
もうひとつは稲垣来泉ちゃんが歌った吉田拓郎の「イメージの詩」である。吉田拓郎には「流星」のように、地面を這い回るような人生を、地面からと俯瞰したところの両方から歌うようないい歌がある。「イメージの詩」は吉田拓郎のデビューシングルであり、小説その他のあらゆるデビュー作と同じように、作者のすべてが詰まっている。
稲垣来泉ちゃんはこの難しい世界観の歌を精一杯歌っている。声もいいし、歌い方もいい。子供の声なのに、なぜか吉田拓郎の世界観がひしひしと伝わってきた。本作品の世界観と相容れないこの歌を主題歌に選んだのはどうしてなのか。本当は明石家さんまは「生きてるだけでまるもうけ」などとはこれっぽっちも思っていないのかもしれないが、この歌のシーンだけ急に作品の世界観が深まったことだけは確かだ。
脚本とキャスティングは大切
イオンワンデーフリーパスポート1本目
明石家さんまさん企画・プロデュースということで話題になり、レビュアーの評価も上々だったので、とりあえず鑑賞してきました。
内容を簡単にまとめると、小学生の娘のキクリンの目線で、母の肉子ちゃんの生き方や人となりが語られるというものです。日常のやりとりを通して描かれる二人の姿が終盤への伏線となっており、ラストは涙があふれ、温かい気持ちになりました。
しかし、そこに至るまでの構成やテンポはイマイチだったように感じます。序盤からなんとなく盛り上がりに欠け、何を伝えたいのかよくわからず、前半はやや退屈でした。物語が動き始めてからは多少おもしろくなるものの、そこまでが長かったので、よけいにそう感じてしまいました。
また、キクリンの女友達の派閥争い、変顔する男子との交流、運動会での肉子の奮闘、焼肉屋の親父との関係など、おもしろそうなエピソードがいろいろあるのにまとまりきらず、とっ散らかった印象を受けました。メインであるキクリンと肉子の関係にうまく絡められれば、もっと深みが出たように思います。なんだかアイデアが生かしきれてない感じの脚本で、もったいなく感じました。
あと、最もダメなのはキャスティング。もうこれは壊滅的にアウトです。なぜ大竹しのぶさん?なぜ Cocomiさん?お世辞にも上手とは言えないし、キャラに合ってもなかったです。さんまさんのこだわりがここに一番感じられ、だったら作品に関わらない方がよかったのではないかと思えてしまいました。まあそれでも、今回はフリーパスでの鑑賞なので、最後まで大らかな気持ちで、それなりに楽しむことはできました。
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