漁港の肉子ちゃんのレビュー・感想・評価
全177件中、41~60件目を表示
ジブリも勝らない
西加奈子さんの「漁港の肉子ちゃん」を明石家さんまさんが映画化した作品です。
それだけでも話題性があり、どんな作品になるのかと気になっていました。
原作の小説もどこかあけらんかとしている様もありながら、最後の方になると感動出来る部分もある作品です。
そんな作品をどんな風に描かれるのかと思っていたら、それにも勝らないくらいのポップで明るい作品でありました。
ストーリーを追ってく毎に隠された秘密がどんどんと明らかになっていく。
そんなに中で肉子ちゃんと関係性が分かるシーンは、とても良かったです。
難しい所は無いのに感動出来るメッセージもあって良かったです!
最後に向けての展開で...
細い小学生と大きな肉子ちゃん。その2人の日常が序盤から中盤にかけて長く描かれていたので、正直なにが面白いか全然分からず、どんな作品なんだろう思ったけど、後半に向けての展開でこの作品が示したいものが見えてきて、思わず感動してしまった。大竹しのぶさん、本当にすごい。
映像がキレイ
大竹しのぶの声優が凄く上手くハマってて惹きつけられました
景色も料理も表情もとってもキレイに描かれていて凄いなぁて
肉子ちゃんが作るフレンチトースト食べてみたい.....!
お話は特別感動した!ってわけじゃないけど、まあ家族愛だなあって感じで普通かな
映像美に対しての評価のみです
実写映画化不可能なアニメーションの力。
事前情報における、明石家さんま氏と吉本興業のプロデュースに至る 過程は いっさいわからないのですが、
鑑賞した感想としては、とても素晴らしいアニメーション作品であるということ。
肉子氏のキャラクター性と、その描写が一本槍で、一辺倒であることには、少々 辟易する側面もあるものの
この物語と映像の紡ぐ、素晴らしいアニメーション力に驚愕した。
この映画を仮に、実写映画化したら、5分と観ていられないだろう。
設定としては、極て陳腐な シングルマザーものの小説なのだが、
素晴らしいのが、コミカルな映像に紛れて、きっちり 人間が描けていること。そして、
アニメーション以外で、この作品を表現し得ないこと。
それだけで、この映画が素晴らしい作品であるという証明だと感じた。
何も起きない
港の書き込みとか作画が良かった。
そのくらいですね。
動物がちょくちょく喋ってたり、何でもない日常シーンがやたら長く続くから何か起こるのかと思ってたら、何も起きない。
前フリで助走つけて、出てくる結果が大した事ないという。
現代のおもひでぽろぽろ
どうも表情の動かし方が高畑っぽいと思ったら、おもひでぽろぽろ路線な上に、さらに次の段階を描いてる上に、残酷ショーにも暗くもしないなんて!
れんこんのサラダ食べてて安心するアニメってすごくない?
きくりんも、まりあちゃんも、二宮も、子どもたちみんんなに幸あれ。
予想よりも
はるかに面白かった。
まずアニメの力が凄い。少し暗く湿っぽくなりがちな過去をポップに勢いで描写してるところや、肉子ちゃんの動きが本当にいい。他のキャラクターや背景はしっかりとリアル。ジブリよりもポップで、ジブリ並みにきちんと描かれてるから凄い。
内容もコミカルだけどちょっと考えさせられる人物描写がしっかりあって、自分的には本当に良かった。
軽い気持ちで見てたら意外とリアルで、重すぎないのに心に響く感じがある。ラストまで驚きがあるところが良い。
演技は、大竹しのぶは本当に最高。分かってても途中でもう肉子ちゃんとしか認識できなくなる。他の人たちももちろん良かった。話題のCocomiも本当に上手。一貫して主人公を演じてるわけで、セリフの量も半端ないんだけど、本当に違和感なくあの年頃の女の子を演じきってる。
ただ、原作も素晴らしいのだろうけど、タイトルが映画としては良くなかったかも。小説のタイトルとしてはベストなんだけど、アニメ映画のタイトルとしては、華やかさというか引きが弱い。肉子って結構強いイメージで、字面だけ見たらちょい下品というか、可愛くはないというか。小説のタイトルだと可愛いんだけど。実際自分もちょっと品のないイメージを持ってしまった。後、漁港という言葉からは下町人情系を彷彿とさせるんだけど、実際この映画はそういうものよりも親子の愛情とか友情とかの割合が大きいと思う。予想してたよりもずっと爽やかな映画だった。タイトルや宣伝で、もう少しだけその爽やかさをうまく出していけてたら、幅広い視聴者を獲得できたのではと思うと本当に勿体無い。
人は歪な生きものだと言う事を分からせてくれる
アマプラで視聴。
デブスで一般的に言う「碌でもない生き方」をして来た肉子ちゃんと、容姿端麗で聡明な娘キクコとの生活が面白おかしくも時に切なく描かれている。
話の流れとしては、序盤の肉子ちゃんの今までの男性遍歴を事細かにキクコの語りで展開されていくのだが、これがまた長過ぎて欠伸が何度も出て来るくらいだった。
本編が始まり、キクコの学校生活の話辺りからの展開が集中してみられる感じ。
個人的なこの映画の見どころは、肉子と同級生の二宮の個性(発達障害)に有ると思う。二宮は明らかにチック症の症状が見られるし箱庭療法の様なものを受けている。肉子ちゃんも急に陽気になって踊ったりお喋りも一方的な感じだし、人に裏切られ続けるほどお人好しな性質から頭も賢くなければ行動も辿々しい面が見られ、どう見ても定型発達だとは思えない人物である。
だが、その中でキクコの聡明で純粋無垢な性格が一際目立っており、彼らとの関わりによって自分自身を見つけて行く。それは、通常何不自由なく生きていたら見つからなかったものだったのかも知れない。二宮にセンターの教室で親友に対する本心を語った後に、自分を客観的に見出せた事は、彼女の成長でもあり、自分の中にある歪な一面を二宮の存在から気づけたのではないか?と私は感じた。
肉子との関係性もキクコの人格形成において重要な一面を担っており、これが本当の母親であったなら、あのキクコでは無かったのだと思った。キクコが肉子にブスでデブでそう言うふうにはなりたくない、だけど好き!と言った所や、二宮も言ってたがキクコといると楽と言う言葉にその意味があると思える。
個人的には、大人になったキクコの花嫁衣裳姿までが見てみたかったなぁと思った。
たかが半年程度の生活を覗いても「フーン。」と言う感覚止まりで終わってしまう。
話的には後ちょっと物足りないかなぁ?
と言った所。
肉子の大竹しのぶの声は正直あまり合ってない。
Cocomiのキクコは良かった。
ズタボロでも生きているだけで良いと思える映画!!
出だしの境遇説明で没入できました。ズタボロだからこそ人生のささやかな幸せが共感し易かったです。二人とも苦しい状況で正気を保っていて、無意識の高い精神性を感じて勇気をもらいました。実写にしなかったのは面白い判断だと思いますし、無数にある劇場アニメの中でも印象に残る映画でした。人生経験値の低い新●海作品より全然良いし、さんまの趣味は、たけしより遥かに良いと思いました。肉子ちゃん食べ過ぎで早死にしそうな気がします。
キャラの魅力は充分
絵柄もキャラもとても良かった。
キクリンの心の成長と言う部分が話の縦筋だと
思うのだけど
もう少しアニメ的見せ場と言うのか、
ドラマがあっても良かったのかな?と思いました。
作画や演出は文句の付けようもなく、
食事シーンもさすがの一言。
二宮と言うイケメンキャラも良かったし、
キャラも生き生きして素晴らしかった。
肉子ちゃんの躍動感も見てて楽しかったし、
お人好し過ぎるところも愛おしかった。
ただ、話のキモがラスト近くまで分からなくて、
最初からキクリンの成長として見れてたら
一貫性があって観れたのかもしれないけど、
個人の趣味としては、この監督このスタジオで
ファンタジーや冒険活劇などキャラクターが動き回る
映画が観たいと思いました。
結局何が???
明石家さんまの名前が無かったら
大竹しのぶが主演声優でなかったら
ここまで注目されるだろうか
肉子のキャラがまず受け付けられない
現実にもこういう人いる
ハッキリ言って嫌い
それからこれは後妻業の女でも書いたが、大竹しのぶの大阪弁はダメなんだって
聞いてられない
あと所々のギャグやボケ、大喜利があるけどこれ、関西でも別にツボじゃないから
上映後のインタビューでありがちに「泣きました〜」って見たけどホンマかいな?って
作られてるんやなぁ😩
本編に触れる感想はありませんでした
さんまさんのプロデュースが利いている。
惚れっぽく、その度に貧乏クジを引かされる母親(肉子)を、どこか温かい目線で見ているキクコが印象的でした。結局は「血は水よりも濃かったと」ということなのでしょう。
他のレビュアー氏が指摘する通り、評論子も、子供向けのアニメ作品というよりは、立派なホームドラマに仕上がっていたと言えそうです。
笑いの中には、時に鋭い風刺やアイロニーが含まれますが、その点では、いかにも明石家さんまさんのプロデュースが利いていたとも思います。
似てないてか・・・正反対の母娘
2021年公開のアニメ映画です。
原作(西加奈子の同名小説)に惚れ込んだ明石家さんまが企画・プロデュース。
肉子(声=大竹しのぶ)大阪弁の指導や、随所にアイデアを出して
心と時間を注いで完成に漕ぎ着けました。
笑いの要素は満載です。
国内外のアニメの作品賞やら観客賞などを多数受賞。
肉子ちゃん。
本名・見須子(みすじ)菊子。
16歳で大阪に出て働くものの、男に騙されては借金を押し付けられ北へ北へと。
なぜかたどり着く場所はどこも港町・・・漁港なのでした。
やっと腰を落ち着けたのは多分東北(石巻がモデルと西加奈子は言ってます)
焼肉屋なのに「うをがし」と言う名の店主サッサン(声・中村育二)に雇われ、
船で暮らすことになります(後に店の横の部屋に引っ越す)
そしてなぜか肉子ちゃんは小学校5年生のキクりんを連れてました。
アニメは賢くボーイッシュで短髪のキクりんの視点を通して描かれます。
キクりんから見える女子生徒たちのいざこざ。
(親友のマリアの巻き込まれる女子の権力争い・・そして孤立)
母親の肉子ちゃんへの不安。
(キクりんは、また母親が新しい男と違う町へ引っ越すのではと、恐れています)
そしてちょっと気になる男子・二宮のこと。
変顔をするのが気分転換なのか二宮は驚くほどの変顔術の持ち主。
好きとか嫌いとか、そんな気持ちはまだありません。
(ただ気になる男の子が二宮)
焼肉屋「うをがし」店主のサッサンも肉子ちゃんに救われたひとり。
肉子ちゃんを見て「肉の神様が現れた」と、妻を亡くして閉店を決めていたのに、
撤回したのです。
キクりんも内心、お腹を壊さないように実はプレッシャーを感じてます。
サッサンが肉子ちゃん母娘を雇う時の条件が「お腹を下さないこと」
アニメの中ではやや説明不足なのですが、
腹痛のキクりんが限界ギリギリまで腹痛を我慢したのはそのせいなのです。
・・・食べ物屋で食中毒は御法度だもんね・・・
キクりんの出生の秘密もサラリと触れる程度で
重い話にはなりません。
作画は素晴らしく見事です。
STDUIO4℃のスタッフや総勢500人のアニメーターが集結しました。
ラストを飾る主題歌GR eeeeNの「たけてん」もとても心地よいですね。
テンポ良く楽しめてジーンとする素敵な映画でした。
たけてん!
さんまちゃんがプロデュースということで観ました。キクリン腹痛からの展開で一瞬アレってなるけど…その後の病室でのさっさんのセリフが泣けました。肉子さんの底抜けの明るさと優しさに心がポカポカしました。エンディングの「たけてん」も良き。エンドロールで意外な人が声を当ててるのがわかって確認したくなります。
映画にする必要があったのか
いくつかのエピソードがあるが繋がりがないので、連続アニメで良かった
全体に軸が欲しい
大きなイベントは無いが、平凡な日々を良いとするか悪いとするか
この状況をいい話で終わらせていいのかとも思う
一人の女性としての成長物語
内容は思春期の年頃の子どもが
一度はとおるもがき苦しみ理解し
納得し前を向く。
そもそもアニメとしてのクオリティが凄い。
細かいところまで丁寧に描き込まれていて
妥協していないのがうかがえる。
そのおかげで感傷的な部分も
受け取りやすくなっている。
背伸びしたいお年頃の若者に見てもらいたい作品。
さんまプロデュースやらキャストが大竹しのぶやら完全に身内で金儲けし...
さんまプロデュースやらキャストが大竹しのぶやら完全に身内で金儲けしてやろうって魂胆見え見えで期待してなかったけど
良かった
なんでこんな欲の為に作っただけの映画が良いのかと思ったら西加奈子だ
やっぱり原作が良いとそうそう駄作にはならない
さんまや監督云々ではなく西加奈子の凄さ
柔らかいアニメなのに妙にリアルで辛辣な部分もある
のんびり見ていられるようで現実突きつけられてるような気もしてどちらかではない
最後の肉子ちゃんが良い表現をする
ちょっとだけ感動した
人生は 生きてるだけで まるもうけ! 驚くほどに「さんまのまんま」なアニメ映画。
東北の漁港で暮らす母娘・菊子と喜久子。
この一風変わった母娘の絆を、娘・喜久子の視点から描くホームコメディ・アニメーション。
若かりし頃の菊子の親友・みうの声を演じるのは『名探偵コナン から紅の恋歌』『見えない目撃者』の吉岡里帆。
・吉本興業
・有名芸能人がプロデュース
・タレント〇〇が声優初挑戦
・家族の絆を描くハートウォーミングなストーリー
自分のような偏屈なアニメファンは、このような要素が一つでもあったら「あっ…大丈夫っす…」となってしまうものでして…。
この映画は上記の要素を全てクリアーしており、当然ながら映画館での観賞はスルー。
とはいえ、制作はあの名門「STUDIO4℃」。気になるっちゃ気になる。
ということで、地上波で放送していたものを観賞してみることに。
ちなみに、西加奈子先生の原作小説は未読であります。
結論としては、いや観て良かった!!
ザ・浪花節な、ベタで地味な映画なんだけども、家族愛
が衒いもなくストレートに描かれていて、コレがグッと胸に迫ってくるんです。
「家族の絆再確認映画なんて興味ねーわ」なんて思っていたけど、クライマックスではまんまとボロ泣き😭
やっぱり先入観ってやつは捨てないとダメっすね。
本作はお笑い芸人・明石家さんまが初めて映画のプロデュースを務めたということで話題になった作品。
西加奈子先生の原作小説に甚く感動した明石家さんまが映像化権を取得し、自ら陣頭指揮を取りながら約5年をかけて制作したという正に力作。
有名人がプロデュースしていると聞くと、「どうせ名義貸しみたいなもんでしょ」とか思ってしまうものですが、本作は明石家さんま本人により脚本・演出・セリフなどの監修、声優や歌手のキャスティング、演技や関西弁の指導などが行われている。さんちゃん、本当に仕事熱心ね〜。
そのため、本作は明石家さんまの人となりがハッキリと表れた、想像以上に「さんまのまんま」な映画になっているという印象を受けた。
声優の人選からして、元嫁、友達の娘、可愛がっている後輩芸人、信頼する仕事仲間、ファンであることを公言しているアニメ『鬼滅の刃』の声優陣、という完璧な縁故採用。
作品を私物化していると言えなくもないんだけど、まぁさんまさんがやりたいようにやった結果なんだろう。
脚本も「生きてるだけで丸儲け」的な思想が軸。
さらに娘への無償の愛&血縁以上の絆で結ばれた親子が描かれているという、他人が書いた小説が原作だとは信じられないほど、明石家さんまの自伝のような映画となっていた。
ストーリーは本当に地味。
事件らしい事件は何一つ起こらない。東北の漁港が舞台ということで、もしかして震災を舞台にした映画なのかな?とか思っていたけど全くそんなことはなかった。
主人公は菊子(あだ名は肉子)の娘・喜久子。
タイトルになっているキャラが主人公じゃないという点では、作中でオマージュされまくっていた『となりのトトロ』に通じるものがある。
この喜久子が心身共に成長していく過程を、約100分というランタイムをフルに使って描き出している。
本当に超絶地味なストーリーで、明石家さんまプロデュースでなかったら絶対にアニメ化出来なかっただろう。
実際の話、興味の持続で物語を引っ張るタイプの映画ではないし、原爆が落ちたり隕石が降ってきたり仮想空間の世界に飛び込んだり汎用人型決戦兵器に乗り込んだり異世界で働いたりするような超現実的な出来事も起こらないので、かなり退屈しちゃった🥱
正直なところ、これアニメでやる必要ある?と言いたくなる物語ではある。
当初の企画としては、実写映画かテレビドラマで映像化しよう、ということで動いていたらしい。脚本を担当しているのが大島里美さんというテレビドラマ畑の人なのはその名残りなんだそうです。
とはいえ、さすがSTUDIO4℃が制作しただけあって、アニメーションのクオリティは文句なしに素晴らしい👏
作画監督/キャラクター・デザインはジブリ出身の小西賢一さん。
小西さんはあの狂気的な怪作『かぐや姫の物語』の作画監督を務めたという怪物中の怪物。
そんな天才が作画監督を務めているだけあって、作画レベルは史上最高クラス。
美しい背景美術と相まって、未だかつて観たことのないような幻想的な世界へと観客を誘ってくれます。
キャラクターのデザインも素晴らしかった!喜久子ちゃんは近年稀に見る少女漫画的正統派美少女だったね✨
主人公・喜久子の声優は木村拓哉・工藤静香夫妻の長女、Cocomi。
今回が演技初挑戦ということでかなり不安だったのだが、キャラクターにピッタリとあった声質と演技でかなり良かったです!
フルート奏者である彼女は、関西弁を演じる際、そのイントネーションを音符に変換することで自分のものにしていったのだそう。絶対音感という奴ですか…。うーんさすがサラブレッド。
もう少しドラマ的な盛り上がりが欲しかったが、単調なストーリーだったからこそ、クライマックスにひときわ感動した訳だし、これはこれで良いのかも。
吉本興業製作、明石家さんま企画・プロデュースということで嫌厭している人もいるだろうが、それで観ないのは勿体ない上質なアニメーションでした!
さんちゃん、あなたプロデューサーの才能あるよ!
明石家さんまプロデュース、北野武監督、タモリ脚本とかで一本映画作ったらどうでっか?
全177件中、41~60件目を表示