地獄の花園のレビュー・感想・評価
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設定の面白さがすべてだったかな・・・
派閥争いをしていた3グループの闘いぶりが面白く、途中までは楽しめたのですが、圧倒的強さを見せる蘭(広瀬アリス)が仕切るようになったからはトーンダウン。結局、サラリーマンを経験した者からすれば、対外的なヤンキーの戦いは会社そのものにも影響するだろうと想像してしまい、会社間の背景がまったく見えないことに不満でした。
鬼丸(小池栄子)のキャラは見事だったし、小ネタも効いていた。後半も面白くなるかと思ったけど、それだけだったかなぁ。それぞれの個性も境遇も主人公の永野芽郁のみ。伝説なんかどうでもいいんで、戦い、てっぺんを取るにいたる動機付けが欲しかった。
下らない映画(褒め言葉)
バカリズムの視点はおもしろい
期待通り、とても面白かった。
ものすごく、バカリズムらしい脚本。
様々なもののパロディ… いや「揶揄」に溢れてたw
基本的に、ヤンキー映画は好きではありません。
好き勝手に暴れてるのを「かっこいい」ことにして、
友情だの恋愛だのを絡めて、美談に仕上げてるでしょ。
全然、好きではない。
バカリズムは、そういうのを腹の中でバカにしつつも、アクションの痛快さだけを引っ張り出してる。
その礎となるのが、この特殊な設定ですよね。
「OLがヤンキーさながらの勢力争いをしている」というバカバカしい設定をベースにしてるから、「くっだらねーw」と思いながらアクションのキレだけ楽しめる。
少年マンガにありがちな要素をふんだんに盛り込みながら、登場人物自身にツッコミを入れさせながらバランスをとる。
この映画の設定をベースにジャッキー映画っぽいことをやらせてみたりw
福田作品みたいに「役者自身のおもしろさ」にオンブニダッコすることもなく、脚本のおもしろさできちんと笑わせてくれます。
それでいて、キャスティングがとても的確で、それぞれの芝居の上手さと相俟って、ストーリーの可笑しさをきちんと引き立てています。
この作品、オススメです。
・・・ま、べつに映画館でみなくても良いかもしれませんけどね。
どうせなら、映画館でみた方がアクションを楽しめるとは思います。
今年見た映画で間違いなくNo.1
今年14本見たなかでは、間違いなくNo.1。緊急事態に伴う休業明け、この映画に決めたが、休業明け1本目にふさわしい期待通りの出来だった。
永野、広瀬、菜々緒、川栄らのキャラが立っており、女優メインのギャグアクションとしてなかなかの迫力。バカリズムでは『架空OL日記』でも感じたが、振り切れた筋立てと、細やかなコメディ要素がバランス良くテンポ良く描かれる。あと出番は少ないが、老けメイクの室井滋をこんなギャグ映画で使うのはズルい。あのシーンで一番笑いました。
関和亮監督の映画作品はたぶん見るのは初めてだが、調べてみたら私の好きなlittle gree monsterの『私らしく生きてみたい』のMVは関監督の作品なんですね。今作のVFXなどの映像効果も抜群で、次回作にも期待したいと思います。
人生のわき役は誰だ?
OLが派閥争いに巻き込まれる話
バカリズムの映画は「殺意の道程」が面白かったので期待していた。
結論から言うと、迫力不足。
面白かったけれど、満足感は少なかったですね。
ストーリーは少年漫画の定番感があるし、劇中でも不良漫画の話が出るのでそれにのっとた話なのは重々承知だが、捻りはほとんどなかった。
役者のビジュアルと所々挟まれるバカリズム節が面白いんだけれど、肝心の喧嘩シーンがなんとも微妙。
ドキュメンタリー「スタントウーマン」を見ていたので女性のスタントの凄さや可能性はある程度理解していたけれど、この作品にはもう少しアクションを頑張ってほしかった。
難しいのはわかる、綺麗な女優さんばかりだし、ケガさせちゃ駄目だし、いろいろと制約があってのことだろうから。
でも「クローズ」「ハイアンドロウ」などの昨今の喧嘩映画を見てる側としては物足りなさ凄かった。
殴るにせよ蹴るにせよもっと腰を入れてくれ…
喧嘩以外はよかったです、普段絶対に見ることのできない不良OLの姿が見れたのは喜ばしいし、この発想は素直に凄いと思う。
菜々緒のコーンロウとかかっこよすぎて最高です、これを拝めただけで鑑賞の価値ありだった気もする。
小池栄子の神々しさ最強感もよかったですね。
男性俳優陣は微妙だったかな、衣装とかの見た目はなかなかだけれど、パワフルさ力強い攻撃はあまりなかったので、ただのお笑い担当って感じでしたね。
遠藤憲一は高身長なだけにスラっとしてて見入っちゃいましたがね。
社内派閥→他社派閥→最大最強派閥→ライバル戦
不良、ヤンキー漫画の鉄板ネタが目白押しで楽しい。
あえて女性でやるからこそのギャップがこの映画の醍醐味なのでそこだけで十分なのだろう、これ以上を求めるのはもはや贅沢なのかもしれない。
見せかけの喧嘩だっていいじゃない、これはコメディなんだし。そう割り切れなかった私が勝手に不満がってるだけです。
万人受けする面白い映画だと思います。頭空っぽにして楽しみましょう。
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劇中セリフより
「あんたと戦わなきゃあたしは進めないんだよ」
真の友情は対等な立場でないと成り立たない。
強さの有無ではなく対等に殴り合うことが大事なんだけれど…
彼女らはこの喧嘩の後に対等になれたのか?
ストーリーはよく分からなかったがまあまあ面白かった
面白かったー!永野芽郁さんを満喫!
ヤンキーマンガのオマージュ満載
アメトーークのマンガ大好き芸人で好きなマンガを紹介した際、バカリズムは見事にバイオレンス系のマンガを列挙していた。バカリズム祭というドラマでも本棚には刃牙とかクローズとかが並ぶ。そんなバカリズムが脚本を書いた本作。本人も好きな話を書いたと言っていたし、もう本当にそんなヤンキーマンガ王道の話だった。
ただ、それが企業で働くOLたちの話だってところが笑えるところ。主人公の直子(永野芽郁)が語り部としてこの奇妙な設定を客観視しているところがうまい。これで普通のOL生活とヤンキーの勢力争いが共存する世界観を楽しめるようになった。キャラクターの異名、ケンカの話をしている後での換気扇のスイッチ・分別ゴミの話題…。たしかにバカリズムの好きなヤンキーマンガのオマージュと、OL生活を小バカにした感じがたくさん込められた話だった。
でも、エンケンが出てきたあたりからバカリズムのオリジナル感が色濃く出てきてさらに面白くなった。小池栄子のエピソードも最高だった。
アクションとかはこの際目をつぶった方がいい。いや、コメディの割にがんばっていたと考えるべきなのかもしれない。とにかくこのバカらしさを受け入れられるかどうかが評価の分かれ道。私はめちゃくちゃ楽しんだ。ヤンキーマンガになじみのない女性には若干厳しいかもしれない。
何も考えずに見るといい!
『悪名』を見てから半世紀 どえらい快作に出会えた!
あり得ないけど違和感ない(笑)
ずっと楽しい!
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