グリード ファストファッション帝国の真実のレビュー・感想・評価
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話のネタとしては興味深い。
しっかりした社会問題を提議しているけれど時間軸がいったり来たりで話をややっこしくしまっていて残念な気がする。あと帝王の家族問題を絡めているけど描きかたが弱く中途半端。帝王だけの生き様に絞ってストレートに時間に流して描いたほうが良かったのでは。
成金ほどFワードを使いたがる
これ、実在のモデルがいるそうですね。アルカディア・グループとか。あんまりよく知りませんが。
セリフがひどい。全般的にひどい。きれいなセリフが古典劇のセリフを除きほぼない。
もはやそこからリアルセレブと似非セレブの断絶が始まっている感はあります。息を吐くように連呼されるFワード。所詮は庶民上がりの叩き上げといったキャラづけなのでしょうか。そりゃコリン・ファースも棒読みで誕生日を祝福するってもんです。いやひどい。
内容はファストファッション業界の雄、リチャード卿の目覚ましい活躍…の裏で、爪に火を点すような生活を強いられている途上国の労働者。その生活の対比をクローズアップさせた話。
成金が誕生日にコロシアムを建てたり、死にかけの有名人を呼ぶために巨額を投じる一方で、労働対価に見合わない給料で苦しい生活を強いられる労働者がいる。その点について裁判のネタにされても、しれっと居直るリチャードのふてぶてしさがいっそのこと清々しい(皮肉)。
『ファストファッション帝国』と銘打たれた邦題ですが、ファッション業界に限らず、どの企業も同じことをしてたりしますわ。我が国の企業もしかり。
社会派作品としては非常に観やすかったです。
あとどうでも良いことですが、アデルさんは今はもっとコンパクトになられています。
お金に対する執着心が半端ない主人公 値切って、値切って、買い叩いて...
お金に対する執着心が半端ない主人公
値切って、値切って、買い叩いて
そうすることで
貧困な人々を更に苦しませ
得られた富で
ほとんど無駄に見える贅沢三昧
こんな弱肉強食の世界を
目の当たりにしながら
何もできない一般大衆
品質が同程度なら
やはり安い方を買ってしまうから
胸が痛む
主人公の家系は
強欲な血が受け継がれているから怖い
とりあえず、こんな人達とは
仕事といえども
関わりを持ちたくない
ある種のナルシズム
豪腕で傲慢で高慢ファストファッションブランドの経営者リチャードの話。
ギリシャはミコノス島で盛大に催される60歳の誕生日パーティーの準備からパーティーの様子に、3ヵ月前のこと、及び、70年代の学生の頃からビジネスで成り上がって行く様をみせていくけれど、時間軸や場面があっちこっち飛びまくり、何だか面倒臭い。
ズバ抜けた商才があるわけでもなく、母親譲りのコンプレックスの塊で、尊敬されないクソ野郎というのは良くわかるけれど。
それに、現在は一時的に金もってるみたいだけど、いうほど成功者という感じでも無くない?
難民がどうたら、恋愛エセドキュメンタリー番組がどうたらも賑やかしだけだし、落とし方はコッテコテのコントの様だし。
まあ、確かにそれが皮肉なのかも知れないけれど、余計なものが多過ぎて、もう少し何とかならなかったのかな。
いろんな描写が多すぎる…
主人公のリチャードはファストファッション事業で成功を収め、自身の誕生日パーティーが数日後に控える。
そのパーティーまでのリチャードの休暇期間そして従業員によるパーティーの準備、リチャードのこれまでの半生をコメディチックに描いた作品である。
このリチャードは何かモデルとなる実在する人物がいるのか分からないが、正直この作品でリチャードを通して何を描きたいのかイマイチ分からず。
この作品の主たるコメディシーンも普通のコメディより中々毒の効いたブラックコメディシーンが多い為あまりこういうノリを好まない者にとっては途中からあまりいい気分せず、加えて退屈となってしまった。個人的にはリチャードおよびその周辺がただ横柄な人物にしか見えず…
リチャード自身事業を成功した事や昔から金を儲ける才能に長けていたという過去描写は続くがなんかその辺もあっさりしていて目の付け所間違えると結局よく分からない作品だったなというのが率直な感想である。
まぁ基本はブラックコメディが主たる作品なのであろう。この辺りが合わないと結構退屈であった。
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