「今日着ていたワイシャツがメイド・イン・バングラディッシュだった・・・気まずい」グリード ファストファッション帝国の真実 kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
今日着ていたワイシャツがメイド・イン・バングラディッシュだった・・・気まずい
ベン・スティラー、コリン・ファースなどが誕生日の祝辞に登場してビックリ仰天。そして意外な結末へと向かうのですが、とにかくエンディングでの解説が最も心に響いた部分でもあった。
まぁ、とにかく酷い成金男リチャード・マクリディ卿。経済的に成功するにはドケチで値切りが桁外れでないと駄目だという見本のような男。ハリウッド映画でも交渉シーンはよく見かけるけど、提示額の半値以下、ひょっとすると3割くらいからスタートするえげつなさ。その値切りの結果の悲話として、貧困国の縫製工場で仕事をスピードアップしなければ採算が取れなくなったため、手の遅い女性工員が憂き目に遭うといったエピソードがあった。
資本家による搾取を目の当たりにして、憎たらしくてしょうがないリチャード。母親の態度も酷いものだった。ファストファッションなんていうのも、日本では〇ニクロとかが代表だったと思うのですが、この〇ニクロも最近は値段が高い。昔は安物としてバカにされていたのに既にブランドとして確立しているのも不思議だ。
かつては中国なんかにも下請けに出していたのに、今では業種によっては日中逆転現象も起きているし、今後もどうなるかわからない。ふと思い出したのが、BTTFで1955年のドクが日本製品をバカにしていたシーン。現在の日本の最低賃金はG7では実質的に最下位であることから、将来の国際的企業格差の変遷も気になるところです。
個人的にはタクシーの賃金を値切るというのが許せなかった。日本だと法律に守られてるから、即警察に直行ですけどね・・・
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