ローズメイカー 奇跡のバラのレビュー・感想・評価
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あれれ、この手の映画でこの感じは珍しいな。
主人公は、15年前に亡くなった父親から受け継いだバラ園を経営するおばあちゃん。バラの開発は得意だけど経営難で倒産寸前。そこへやってきた、おじさん、にいちゃん、女子の従業員3人。それぞれ訳ありっぽい。素人の3人と会社を立て直す為に最初にやったのは、ライバル会社のバラを盗んで新種を作る事。ん?なんか違和感。
頑固ばあさんの設定なんだけど、細かいこだわりは、ほぼなかった。3人に教えるシーンも基本的な説明だけだった。
従業員のにいちゃんは、前科持ちで、家族との絡みも少しあったけど、他の2人の事は全く無し。
涙ぐましい苦労や、素晴らしい努力、作り上げるチームワーク、などなど、期待してた展開は皆無でした。時間がスルスル進んで、最後はご都合主義的に新種ができてハッピーエンド。
軽すぎるわ。残念でした。
【花のビジネス】
三人寄れば文殊の知恵
できすぎ。
ありえなさすぎ。
ここまで現実味がないと、エンタメとして成立していないと思う。
出だしは良かった。
「ババアの匂いだ」という冒頭のフレッドの発言は、フレッドの嗅覚の鋭さを物語る、何気ない伏線であった。
タトゥーを見て新種のアイデアを思いつくところは面白いし、泥棒シーンでは「おっ!そっちもアリか」と楽しんだ。
優れているが、独りよがりな育種家ヴェルネが、「三人寄れば文殊の知恵」とばかりに、素人メンバーとの交流で、新しい世界を切り開いていく話だと思ったのだ。
しかし、観終わってみれば、どのエピソードを取っても、小手先のありえない話の集積でしかなかった。
唯一、まともな人間ドラマであるフレッドのファミリーストーリーも、バラとは何の関係もない、取って付けたような話だ。
どれもこれも、話が浅すぎる。ここまで浅いと、フレッドの嗅覚の話さえ、ご都合主義に思えてくる。
中国産の原生種っぽいものと、脆弱だが最高の香りを持つ“オールドローズ”をかけ合わせて・・・というのは、いかにもありそうな発想だ。
しかし、たった1年で“コンクールでグランプリを狙う”なんて、ヴェルネのようなプロの育種家ならば、ありえないギャンブルではないだろうか。
自分はバラについて何も知らないので、この映画が育種家の実際の姿を再現してくれることで、いろいろ蘊蓄を与えてくれると期待したが、たいしたことはなかった。
そもそも、畑や温室での作業シーンが乏しすぎる。
コンクールでは、バラの形や色だけでなく、香りも重要な判定要素であることは、「やはりそうなのか」であった。しかし形が悪くても、香りが良い種はあるだろうし、香りの専門家でない審査員に何が分かるのか? と不思議な気がした。
また、記憶違いかもしれないが、ラマルゼル社では、水耕栽培で大量生産しているというシーンがあったと思うが、今やそうなのだろうか?
「最初はバニラとレモンで、次にパイナップル、最後はチョコ」、そんな香りをもつ健康で形の良い「奇跡のバラ」を、“ど素人三人による文殊の知恵”で作れるなら、苦労はないのである。
本作品の制作者は、恥を知れ。
それなりのラスト
HONEY BEE MAGIC
「才能と好きなことが違うこともある。無理に続けなくていい」 巨大企...
必要とされるってすごく大切なこと
人生に大輪のバラを
「ローズメイカー奇跡のバラ」試写会に行ってきました!
道玄坂、円山町のユーロライブ、周りはラブホ街でびっくり。昼間で良かった。
一階はカフェで、猥雑な街の中でここだけオシャレな空間でした。
さて映画は何の予備知識もなく観て、初っ端からバラの美しい映像にやられる。
話は中々入ってこないものの、寂れた農園の小屋や、主人公の多少雑多な部屋などもフランス映画らしく、ものすごくお洒落で絵になる。
肝心のストーリーは、率直に言ってめちゃくちゃ良かった!!
年齢も性格も性別も違うバラバラな人たちが、頑固な職人気質の園芸家エヴの元で安月給なのに(笑)、懸命に働き、そして美しい花を咲かせる…!
美しいバラを咲かせることと人生の美しさが重なり、友情、絆、家族のような温かな繋がりに涙涙涙
あまりネタバレ書かない方が良いので自粛しますが
メインキャストはどの人も迫真の演技が素晴らしい!
エヴの頑固さ、エゴ、それでいて清濁合わせ飲む豪胆さに、すべてを包み込むような寛容な包容力。
ヴェラの不安そうな線の細さと毅然としたところ。
フレッドの前科者らしい迫力なのに、優しい眼差し。
現実的なおっさんくさいサミールに、臆病者なのに芯の強いナデージャ。
彼らの絆と努力が報われるサクセス感の心地良さ。
あなたの人生を生きなさい、というエヴのはな向けの言葉が、見る人すべての心に刺さるはず
温かい気持ちで前向きになれました!
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