プラットフォームのレビュー・感想・評価
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明らかだ!汚い穴の世界へようこそ
本作が新鮮なのは"明らか"だ。重要なのは伝言、メッセージ。問題は何を食うか、上の層の者の食べ残し。生き残りたければ食べろ!皆に食べ物を配ることはできるのか、無事に行き渡るのか?食事たべものが大事な作品にも関わらず、食事中の鑑賞はオススメしない汚い世界。 《目》覚めるとそこは初めて見る、知らない場所。オリジナリティ溢れるSFソリッドシチュエーションスリラーでディストピアを描く本作は、例えば非ハリウッドから出てきたアイデア勝ち密室モノという意味で『CUBE』などと重なる。また、縦という高さを生かしたビジュアル・見せ方は例えば『パラサイト』『スノーピアサー』(位置)といったポン・ジュノ作品も思い出した。掴まれるものがある。 クソまみれの連帯感に、上がるために下りる。醜い人間のエゴが剥き出しになる場所で、人として正しいことはできるのか?そこには運しか介在しないという意味である種平等なのかもしれないが、やはり不条理極まりない世界。運営側の意図が最後まで明確に描かれることなく参加者側に徹している点や、終わり方は好きだった。
今の社会転落したら…
今の社会を皮肉ってる⁈何か間違い起こして一度転落したら、這い上がるのは困難!でもこの世界では、ランダムに下と上が入れ替わる。それも人間の生命にとって必要不可欠な食が関係してるから、下の階層の人間は…描写は汚いし、グロい表現もあって、いつか今のこの世界で起こっても不思議ではないかもしれないね😱あー考えただけで悍ましい。
資本主義に警鐘を鳴らす作品
資本主義の本質を突いた作品。 上層は下層のことなど気にかけず、明日は我が身となる可能性があるにも関わらず、一時的な地位から得られる権利を最大限享受する。生きる為ではなく、権利があるから食べる。 そこに全体最適の概念を持ち込む者は、ただ搾取されるのみ。 下層が慢性的に貧困で、逃れる術は隣人からの強奪か自殺のみ。 皆が平等に恩恵を受けるための機構は備わっておらず、暴力に頼るしかない。 需要(穴に入る時に希望した食材)が満たされるのは、情報のごく僅かな人たちのみ。(エスカルゴの描写) 管理者は穴の危険性を理解していない。
シンプル設定の格差社会SF
グロ汚いし、人が人を食べるなんて嫌だけど、格差社会を明確に表した設定で、食べ物というわかりやすい物資しかなくてシンプル。続きが気になる終わり方が見終わったあとの満足感に繋がってよかった。最初の同居人にはハラハラさせられたし、二番目の同居人の女の行動は妙に共感する。3番目の同居人の黒人が死ぬのは悲しかった。いいやつなのに。少女がメッセージってどういうことなんだろう。
ごった煮
この映画に何を見るかはかなり人によるかもしれない。 社会という枠で見るか、その中の感情を見るのか、色々な見方があってそれをごった煮にして、君はこの鍋から何を感じるかと言っている? でもごった煮にした時点で味がはっきりしない。
難解すぎる主張。グロくていびつなシチュエーション・スリラー。
【賛否両論チェック】 賛:生き残りがかかった極限の生活の中で、主人公が直面していく人間の浅ましさや醜さに、思わず考えさせられる。 否:グロいシーンがメチャメチャ多いので、苦手な人は絶対に観られない。主張も抽象的すぎて、なんだかよく分からない。ツッコみどころも勿論ありすぎる。 R15+指定なので、グロテスクなシーンはメチャメチャ多いです。まずはその辺で、好き嫌いが分かれるかと思います。 奇妙な塔での生死を賭けた暮らしの中で、それでも清らかな生き方を模索する主人公・ゴラン。そんな彼が、生き残りがかかった人間の醜い部分を目の当たりにしていくうちに、次第にその考え方にどんな変化が生まれていくのか、その辺りにも考えさせられるものがあります。 ただ、如何せん設定も展開もかなりいびつで、当然のようにツッコみどころも多いので、全体を通して描かれるテーマは非常に難解で、正直あまり伝わってきません。持つ者と持たざる者の関係性や、普遍的な“善”というものへの疑問、自発的に行動を起こすことの重要性等々、特筆すべき主張は沢山あるはずなのですが、世界観が特殊すぎて、どれもあまりピンと来ないのが正直なところです。 気安く観られる作品ではありませんが、気になった方は是非。
格差社会
タワーの上階から食べ物が降りてくる。食べ物は上階の住人が食べた残飯で、下の階に行くとそれすらもない。飢えた住人は互いに殺し合い、同居人を食べるしかない。 食べ物が富を表していることはすぐにわかる。上階の住人は必要以上に食べ、下の階の人間など気にもかけない。下の階の住人も、より下の階の住人のことは気にしない。我々の生きる社会も同じである。 しかし、主人公はそれを打開するために戦う。その戦い方には賛否あるだろう。私はあまり納得はいかなかった。 とはいえ、自分が主人公ならどうするか、現実社会ではどうすればいいのかなど考える切っ掛けにはなり、悪くない映画だと思った。友人と見に行って話し合ってもいいかもしれない。 人をナイフで切り食べるシーンなどはR15+に対応するためボカシなど入っていたのは残念。
名作「CUBE」の様なエッジ効いてる感じでも、何処か似て非な感じもします。
最近では珍しい感じのエッジの効いた作品で、あの名作「CUBE」を思い出す様な感じで興味があって鑑賞しました。
で、感想はと言うと、ちょっとややこしいw
確かにCUBEみたいな感じなシチュエーションソリッドホラーですが、ラストに近づくにつれ、独特な倫理観と世界観、宗教観が垣間見えてきますが、個人的には少しややこしくし過ぎかな。
この手の作品は「何故こうなった?」「何故こういう設定?」と言うのは正直言いっこ無しな訳ですがw、その分変にややこしくすると本来の趣旨と言うか、テーマ性がボケる所があったりするので、シンプルかつ深いと言うのが一番ベストに感じますが、それでもこの世界観は嫌いじゃない。でもカニバリズムに拒否反応の方と食べ物の食い散らかしが汚いのが許しがたい方には…無理でしょうねw
主人公のゴレンが目が覚めると壁に「48」と書かれている階層におり、そこにはもう一人の男性がいて、塔の様な建物には各階層の真ん中に最上階か最下層まで伸びる穴が空いていて、巨大な台座が定期的に降りてきて、そこには食事が乗せられていたが、上の階層者の残飯で、口に出来るのはそれしか無かった。
ゴレンの他に同じ階層にいた男性から、1カ月ごとに階層が入れ替わる事、そして食事を摂れるのは台座=プラットフォームが自分の階層にある間だけ、というルールを聞かされ、1ヶ月後、ゴレンが目を覚ますと、そこは以前より遥か下の「171階層」で、しかも彼はベッドに縛り付けられ身動きが取れなくなっていた…
1ヶ月ごとに入れ替わる階はランダムでどの階に行くのかは運次第。
下の階に行くほど食べ物を口にする事が出来なくなり、そうする事で生まれる様々なエゴや狂気が面白いんですが、台座に乗って皆を助けよう!とする所からややこしくなったw
もちろん真相を究明する為には必要な事ではあるけど、どうにもラスト辺りからざっくりになってるんですよね。
ハッピーエンドでもアンハッピーでも良いがどっちもつかずが一番ダメで、それでいて結局何が言いたかったのかがよく分かんないとなると“そういうもんだ”と言えばそういうもんだけど、それって不条理な世界観に甘えていると言う風にも感じられる。
この辺りで評価が分かれるかな。
ちょっと「CUBE」寄りに期待をし過ぎた感じはしますが、それでも最近では珍しいエッジの効いたソリッドな作品なので、個人的にはちょいと惜しい。
あくまでも個人的な一意見ではありますが、もっと唸るような設定が欲しかったかな。
でも、なんか凄い作品を観た様な感じで、後に評価が変わるかもですが、変な映画が好きな方には満足感はある作品ですw
「ドン・キホーテ」との関連性
感情と妄想が監督の頭の中で描かれていて それを観客はどこまで楽しめてるのか? という疑問がでてくるくらい システマチックに構成された作品。 何をやっているのか? 目的はなんなのか? その◯◯◯の意味とは? 不可思議な箇所が多く 理解するには哲学を勉強したくなる作品なのだが シチュエーションホラーとはそういうのが多いので “内容分析迷宮入り”を楽しむ感じですね。 それにしても一番のキーワードとして ネタバレじゃないので書きますが 主人公は何故「ドン・キホーテ」を持ってきたのか? ここら辺に答えがある気が! 読んでみよっと\(´ω`)/
ワンアイデアでは映画はできない
プラットフォームに乗った豪勢な食卓が上の階から降りてくる。上の階の人がさきに美味しいところを食べるので、下の人たちは食べかすをあさるしかない――誰が見ても、現代社会批評だというのは分かるのですが、その仕掛けを作ったところで作り手たちの意欲はなくなり、あとは単調に(予想の範囲内で)進んでいくのでだんだん退屈に。要するに先が見えるのである。
で、最後まで眠気と戦いつつ見たのだが、何のひねりもなく、観念的な終わり方でラスト。もっとこの施設そのものをぶっ壊すとか、施設から外に出るとか、そういうふうな展開がないのにはがっかりした。これでは「戦い」にもなっていない。主人公たちの自己満足で終わる物語になってしまった。
映像に圧倒された。がしかしグロい…
こんなにグロいとは思ってなかった… 累計1.2分は目瞑ってました笑 ご飯は食べられる分だけ、残さない。ということの大切さを改めて痛感しました…。 最後の、「この少女が伝言」という意味が分からなかったのですが、誰かわかる方がいたら教えて頂きたいです!(;o;) パンナコッタが伝言になるというのは分かりますが…
薄目で一気に見入って仕舞う垂直世界に救いは必要か🙀
経済格差を歴史的にも、世界的に見ても、映画の設定されている様な状況は何時でも何処でもあることだ。 この状況を一瞬に一時点で垂直に圧縮され、この問題解決が提起されたが、解決できたであろうか。 一度では無理だ。 何度でも継続的に粘り強く連帯することが必要であろう。 そしてそれは世界的規模で行う累進課税かもしれないと 思った。
グロい、が深く面白い!
罰ゲームみたいな世界観ですが、寓話のような、文明批判のような、食糧問題のような、サバイバル、サイコホラー、社会変革、伝言とは? 連帯とは? 色々考えさせられました。 とてもシンプルな穴は舞台装置のようでした。 脚本は舞台の人が書いたようです。 前半はセリフも舞台劇のようで面白かったのですが、後半どんどん映画的に上下に展開していく、最後は僅かな希望? ラストシーンはまさに舞台でした。 最近グロい映画を割と見ているせいか、そこは気にならない。暴力シーンはそもそも苦手で大概バシバシやっている間は目を閉じてます。 なので見ていない部分も少しありますが、それでもこれは深く面白い映画でした。
過激な切り口で伝える、人類へのメッセージ
人類の現状を模した穴で繰り広げられる、上の者と下の者、窮地に立たされた人間の本性。 異質な穴だが、繰り広げる内容は人類がやっきた事、やってる事でしかない。 こんな世の中で追い込まれてもなんとか生き延び、そして血の味も知ってしまった。 罪にはならないが、生きるためにしてしまった数々の事柄。 まだ生きてる、じゃあ次にあなたは何をする? そう問いかけられている様に感じた。 直接的な映像の雰囲気から特別な嗜好の方々を刺激するのかもしれないが、厳密には飢餓、生存の為の人食はカニバリズムに含まれないらしい。 最近なら真っ先に浮かぶのはRAW、まさにそれの高揚感を上手く表現した作品だった。
🔪 人 類 獣 性 空 前 見 證 🥩
香港仕様の宣伝文句の字面が、 映画の内容を的確に表現しているような 気がしつつの『プラットフォーム』! 上層から下層へと謎の移動プラットフォームで 運ばれてくる料理(の残飯)、 という絵面はかなりのキャッチーさではあったものの、 特殊設定で持つ者と持たざる者= 社会の縮図をメタファー的に描く先人といえばの ポン・ジュノ御大の作品とやはり比べてしまうワケで、 その辺イマイチ面白に繋がっていなかったかなと。 特に日本公開版に関しては、 割と重要なショッキングシーンにがっつり ボカシが入っているという不粋かつ 興醒め感MAXなのもいただけなかったですね〜。 ※切れ味バツグン包丁=サムライ・プラスを 駆使するクチャラー全開の爺さんは、 見た目もキャラも良かったと思います👴🏻
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