劇場公開日 2021年1月29日

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「明らかだ!汚い穴の世界へようこそ」プラットフォーム とぽとぽさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0明らかだ!汚い穴の世界へようこそ

2021年6月30日
Androidアプリから投稿

本作が新鮮なのは"明らか"だ。重要なのは伝言、メッセージ。問題は何を食うか、上の層の者の食べ残し。生き残りたければ食べろ!皆に食べ物を配ることはできるのか、無事に行き渡るのか?食事たべものが大事な作品にも関わらず、食事中の鑑賞はオススメしない汚い世界。
《目》覚めるとそこは初めて見る、知らない場所。オリジナリティ溢れるSFソリッドシチュエーションスリラーでディストピアを描く本作は、例えば非ハリウッドから出てきたアイデア勝ち密室モノという意味で『CUBE』などと重なる。また、縦という高さを生かしたビジュアル・見せ方は例えば『パラサイト』『スノーピアサー』(位置)といったポン・ジュノ作品も思い出した。掴まれるものがある。
クソまみれの連帯感に、上がるために下りる。醜い人間のエゴが剥き出しになる場所で、人として正しいことはできるのか?そこには運しか介在しないという意味である種平等なのかもしれないが、やはり不条理極まりない世界。運営側の意図が最後まで明確に描かれることなく参加者側に徹している点や、終わり方は好きだった。

とぽとぽ