ラスト・フル・メジャー 知られざる英雄の真実のレビュー・感想・評価
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(名誉勲章は)仲間の存在を尊く思う者に与えられる
映画「ラスト・フル・メジャー 知られざる英雄の真実」
(トッド・ロビンソン監督)から。
冒頭「実話を脚色」とのキャプションが目に止まり、
「ベトナム戦争で多くの兵士の命を救った実在の米空軍兵
ウィリアム・H・ピッツェンバーガーの
知られざる真実を描いた社会派ドラマ」と知った。
戦地で彼に命を救われた陸軍兵が中心となって、
30年以上も請願されてきた名誉勲章授与をめぐって、
物語は展開される。
冒頭に「名誉勲章は勇気を称える最高の勲章だ。
将軍も自分の地位と引き換えに欲しがる。
なぜそうまでして欲しがるかわかるか?」「わかりません」
「そこから勉強始めろ」と言われるシーンがあり、
ラストに「地位より名誉勲章を選ぶ理由がわかったろ。
「地位では得られない至高の勲章だから。
仲間の存在を尊く思う者に与えられる」と結ぶシーン。
この間に語られるベトナム戦争帰還兵の葛藤なども含め、
「戦争」について、とても考えさせられる作品となった。
地位でもお金でも手に入らない「名誉勲章」を、
多くの仲間が「どうしても、あいつに授けたい」と動く、
本人は、ベトナム戦争の現地で命を落としたにも関わらず。
映画「ハクソー・リッジ」(メル・ギブソン監督)と同様、
守るのは、家族より戦場の仲間たち、
ここが、アメリカの戦争映画らしさだな。
風化させてはならない‼️❓正義は叶えられるべきなのだ❓‼️
【ベトナム戦争時、”最後の全力を尽くして”60人以上の兵士を救った米空軍救助隊員の尊き行いは30年経っても色褪せない。ベトナム戦争は未だ終わっていない事実を観る側に伝える強烈な反戦映画でもある。】
◆今作が遺作となってしまったピーター・フォンダ、そしてクリストファー・プラナー氏に弔意を表します。
ー 今や米国でも忘れ去られた感のある、近代米国の汚点であるベトナム戦争時、身命を賭し多くの仲間を救ったピッツェンバーガー米空軍落下傘救助隊員の行いに対し、彼に命を救われながら心に傷を負う男達が32年もの長きに亘り、名誉勲章授与を求めていた。
だが、何故かその要求は却下され続けていた。
ペンタゴン官僚の上昇志向の強いハフマン(セバスチャン・スタン)は、気乗りしないまま調査に乗り出すが・・。ー
■今作の素晴らしき点
1.ハフマンが、”アビリーン作戦”で、ピッツェンバーガーに命を救われた男達に、調査をしていく過程と、ベトナム戦争で懸命に闘った男達が抱える様々なトラウマ、後悔、ピッツェンバーガーに対する申し訳なさに30年以上も苛まれている男たちの姿が、観ている側に色々な事を訴えかけてくる。そして、ハフマン自身の態度も徐々に変わって行く過程が、哀切に、鮮やかに描かれている点。
2.ハフマンが接した”アビリーン作戦”に関わった男達
1)タリー(ウィリアム・ハート)・・ピッツェンバーガーの同僚で、死を意味する”アビリーン作戦”真っ最中、地面に下りなかった事、ピッツェンバーガーに対する敬意の元、名誉勲章授与を求め続ける。
2)タコダ(サミュエル・L・ジャクソン)・・”アビリーン作戦”時、ある過ちを犯した事に長年、苛まれている。
3)レイ(エド・ハリス)・・ピッツェンバーガーに助けられ、彼の恋人への手紙を託されるが、自分だけ生き残ってしまった・・、と言う想いがあり、手紙を渡せていない。
4)ジミー(ピーター・フォンダ)・・PTSDに悩まされ、戦後昼夜逆転の生活を続けている。
5)ケッパー(ジョン・サヴェージ)・・”アビリーン作戦”時、岩陰でピッツェンバーガーの崇高な行為を涙を流しながら見ていた。
をハフマンが訪れ、当時何があったのか、何故彼らは32年もの長きに亘り、ピッツェンバーガーへの名誉勲章授与を求め続ける理由を理解していく過程の描き方。
ー ベトナム戦争は、未だ彼らの中では終わっていない事を実感するハフマンの姿、表情の変化。又、ピーター・フォンダ、ウィリアム・ハート、サミュエル・L・ジャクソン、エド・ハリスという滔滔たるメンバーの演技にも魅入られる。ー
3.ピッツェンバーガーの老いた両親(クリストファー・プラマー&ダイアン・ラッド)の現代パートでの存在、亡き息子に対する言葉も効果的である。
4.”アビリーン作戦”の熾烈な戦闘シーン。
飛び交う弾丸、ロケット弾の雨霰。激烈な緊張感である。
ー そんな中、ピッツェンバーガーは傷ついた戦士達を励まし、手当てし、無事に故郷へ送り返していたのである。ー
5.ハフマンが調査を進める中、ペンタゴンの一部の腐った組織が行っていた事。ハフマンの調査を妨害しようと”出世に関わるぞ・・”と脅すスタントン。
ー だが、それに屈せずに自らの出世を棒に振ってでも、真実に近づこうとするハフマンの姿。
そんな彼の姿を見て、ハフマンに対する態度を改めていく”アビリーン作戦”に関わった男達の姿。物凄く、涙腺を刺激される。ー
◆ラストのシーンは、涙無しでは観られない・・。
そして、レイが漸くピッツェンバーガーの恋人だった女性に渡せた手紙。書かれていた事・・。
<今作は、表面上はベトナム戦争の英雄に名誉勲章を授与させるために奮闘する男達の姿を描いている。
が、実は”ベトナム戦争”は未だ終わっていない・・、戦争を起こすと数十年もの長きに亘り、苦しみ、足掻く人々が多数いるのだ!という事を観る側に伝える強烈な反戦映画である。
【戦争は、いかなる大義があろうとも絶対に行ってはいけない】
という事を改めて認識した作品>
<2021年5月23日 刈谷日劇にて鑑賞>
自分にとっては4.5
名優たちの名演に涙
彩プロさん配給の戦争映画です。この前のデンジャー・クロースはダメダメやったで。今回は大丈夫でしょうか?って、全然大丈夫でした。心配無用でした。
イラク戦争終了後の2013年。アメリカでは年間3万人の自殺者があり、4人に1人は復員した兵士。勲章のグレードがどうのこうのではなく、これは復員兵と家族の心のケアの話。イラクやアフガンの事を思うと、ベトナムは過去の問題ではない訳で。
アメリカ国内では2020/1公開。いろいろと時期が悪いです。戦争を美化してるでもなく、非難しているでもなく、名優ぞろいで名演の連続で、でもでも興行収入が330万ドルそこそこだなんて...
Why are you here?
Cause you are here.
でジワジワ。
クリストファー・プラマーには、終始やられっぱなし。
この手紙を持つべき人は彼女です。
が号泣一回目。
これが一人の人間の力です。
で二回目。
名優たちの名演を眺めるだけのつもりが、気づいたら年一の号泣映画だったw
エリートが「出世より勲章」とか選挙戦に絡める隠蔽策とか、色々と無理やり感はあるけれど。ベトナム帰還兵達の言葉の重さは胸に刺さりました。
良かった。とっても。
久しぶりに思い切り泣かされたですもんw
*ピッツェンバーガーと同様の事例は他にもあります。リチャード・エッチバーガーは非公式な作戦(ベトナム戦争中にラオス国内に誘導レーダー設置)従事中に戦死したため、死後42年後に功績が公にされ名誉勲章を追贈されています。
*ホルト上院議員役のデイル・ダイは、ベトナム戦争にも参加した退役海兵隊員。リアルに元職業軍人です。
自分の出世より真実の公表を選択
1999年、空軍で出世街道を歩んでるハフマン(セバスチャン・スタン)は、30年以上も請願されてるベトナム戦争で亡くなった兵士の名誉勲章授与について調査を始めた。
1966年、空軍落下傘救助隊のピッツェンバーガーは敵の奇襲を受けて孤立した陸軍の救助に向かうが、激戦でヘリが降下できず、1人で地上へ降りて救出活動にあたった。多くの兵士たちの命を救ったが、彼自身は敵の銃弾で亡くなった。
ハフマンは当時ピッツェンバーガーに救助された退役軍人たちからの証言を集めてるうちに、彼の名誉勲章授与を阻む陰謀に気付く、という話。
実在したピッツェンバーガーの救援行動は、帰還兵から尊敬され、彼が名誉勲章を受賞する事で自分が救われると思っている人が多数いた。しかし、当たり前が通らないのには裏が有って、やはり不都合な真実と考える人が居るんだな、という感想。
もう一つ、アメリカやその支援国(韓国含む)はベトナムで多くのベトナム人を殺戮したのに、現在ではそんなに憎まれてないのだろうか?
韓国が日本を異常に憎むのが改めて理解出来ないと思った。
死者が望むのではなく生者が望む勲章
戦場に舞い降りた天使の話
単館系の映画な割にめちゃくちゃ豪華な俳優陣なので見ごたえは十分。
アベンジャーズシリーズのウィンターソルジャーことバッキーバーンズ役のセバスチャン・スタンが主人公なのだが、脇役が大物過ぎてちょっと食われてしまってましたね。
セバスチャンをアベンジャーズ以外で見たのは「アイトーニャー」のクズ男役だったけどあんまり印象にない。
ウィンターソルジャー役は影もあっていい感じなのだがほかの作品で爪痕残して無いのはあんまり特徴的な顔じゃないからかな?
本作は育ちのいいエリート公務員役なので彼のまったく見たことのない演技でしたね。
スーツ似合ってましたよ、アクションより背広を着る系の役の方がしっくりくる人物だと感じました。
空軍の救助隊員に勲章を授与してもらうために証言を聞きまとめ、当時なにがあったのかを紐解いていく実話ベースのフィクション。
チラシ&予告編では陰謀めいた事が関わってると謳っていたけれどそこはやや薄め。
「英雄の条件」「戦火の勇気」ほどのサスペンスは無いのでその辺を期待してると肩透かしを食らうかも。
当時の生き残り兵士の証言と遺族の話を収集しているうちに、主人公は出世とかよりも大事なものに気が付いていく・・・のが本筋です。
証言者がサミュエル・L・ジャクソン、ウイリアム・ハート、エド・ハリス、ピーター・フォンダ、メンツが濃すぎるでしょいくらなんでも。これだけで見る価値あり。
かつて主役級の俳優が退役軍人役をやってるんだから説得力と安定感が抜群です。
ベトナム戦争自体が賞賛されるような戦争じゃない、いや戦争自体が賞賛されるべきではないけれど、戦場下で命がけで戦っている兵士の行動を見ていると複雑な心境になる。
一方で敵の命を奪い、一方で仲間の命を救う、異常な状態で英雄とは何なのかを考えらせられた。
回想や証言で救助隊員ピッツェンバーガーの行動が素晴らしいことはわかったが、私は感動までにはいたらなかった。
しかし最後の授与式での演説は心に響きました。
一人の人間がこれほどの人々の心を動かせる、人生を変えることができる。英雄とは命を奪うことでは無くて、命を繋げる人物にこそふさわしい呼び名かも知れませんね。
映画全体の印象として傑作とまではいかない、豪華俳優の見応えはあったけれどいかんせん地味な映画でしたね。
決してつまらなくはないのだが・・・
劇中「極限着弾(デンジャー・クロース)」を要請するシーンがあるので映画「デンジャー・クロース 極限着弾」を見るとどれだけ危険な行為かがさらに理解できていいかも知れません。
それにしてもデンジャークロースの味方側犠牲者って歴史上どれぐらい居るんですかね?
想像以上に多いのではなかろうか、味方の援護とは言え気の毒な話だ。
本作は史実を元にしているので、ベトナム戦争に参加したとある一兵士の成したこと知りたい人は見てもいいのではないだろうか。
彼の行動を後世に残したいと思った人々によって戦後数十年して映画になったのだから凄い事だ。
人は行動によって死後でも他人の心を動かせる。この映画を見た私もピッツェンバーグに心を動かされた一人なのは間違いない。
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劇中セリフより
「地獄と楽園が一緒の場所にある」
トラウマの場所や状況を維持し守り続ける事は大事。
忘れないためにも克服するためにも必要な事ですよね。
忘れたい事、見たくない事に向き合う強さを身につけたいものです。
正しいこと
なんで、どーして上映館少ないの?
久しぶりのベトナム戦争関連作品。
この戦争関連作はどれも重いです。その重みを定期的にでも味合わなくちゃダメなんでしょうね。人間は、当事者じゃない人間はすぐに忘れますから。
かと言って本作は大上段に反戦、ベトナム戦争反省!なものではありません。沢山心に傷を負った帰還兵の気持ちに寄り添うような作品に見えました。
本作は実話ベースですが、きっと調査の過程は脚色なんだろうなと推測します。あの調査を任命された人は擬似「ベトナム戦争は終わった過去の出来事と考える今」なのではないでしょうか?
凄いスピードで進む現代。今、近い将来を考える事が大事で重要度も優先度も高い。仕方ないかな、、、と思いますが、忘れちゃういけない過去ってあると思うのです。
調査員の目を通して、僕は、世の中は再認識するのでしょう。戦争の悲惨さ、その後の人生に暗くつきまとう爪痕を。それに悩まされている人々の存在を。
それはどうしてそうなってしまったのか?改めて考えることを促してくれます。このあたりは脚本の妙だと思います。良くできています。
本作は本国ではあまり評価されていないとのこと。
なんでも、勲章が何故授与されなかったのか?の核心に触れられなかったとのこと。
僕は、どうでもよいのでは?と思います。本作は社会派ドラマでもサスペンスでもありませんから。
事実を知られること、国のために最後の全力を尽くした若者達がいた事を知らせ、感謝され讃えられる事こそ、本作の意義だと思いますし、もっと大事なのは哀しいことは繰り返しちゃいけないと胸に刻むことだと思うからです。
静かに、見事にテーマを描き切ってると思います。
また、俳優陣が素晴らしいです。作品に厚みをあたえています。イージーライダーのP・フォンダの遺作と言うのも何か縁を感じます。
合掌。
秀作です。
予備知識なく飛び込みで観た映画だった 個人的な感想は可でもなく不可...
地味だがいい話
聞き取り捜査によって、30年以上前に何があったかを明らかにしていく会話劇。
一種のミステリー仕立てで、画面としては地味ではあるが、いい話。
仲間の命のために、自らを捧げた男の生き様と、生き残った人々には戦争は終わらないことを描く快作でした。
最後の演説が、物語的に最大の盛り上がり。
若干の愛国心を刺激するプロパガンダ風味はありつつも、それまでに至る「帰還兵たちのPTSD」を逃げずにきちんと描き、アメリカの良いところも悪いところも表現していたことを評価したい。
ミリタリー系映画のファンとしては、欲を言えばもうちょい戦闘シーンが(くどいくらい)あって欲しかった。
名誉が救うは本人のみにあらず
俳優の演技を堪能出来る作品
実の所、主演のスタンくんの出演作アクション(マーベル)しか観てない。
ので、アクション以外はこの作品が初めて。
始まってしばらくは違和感があったが時間が経つにつれて演技に見入ってしまってた。
それは、そーいえばもう70代になっていたのねの俳優さん方も素晴らしく良い演技であった。
そうそう…奥さん役、なんかフツーだなと思ってて検索したら、ファンタビ俳優さんでした。
アメリカの病巣はどこまでも深い
いつも思うことだが、先進国の外国人は話が上手だ。政治家はたいていスピーチが上手いし、一般人の街頭インタビューでもきちんと自分の考えを話す。いきなりマイクを向けられても、自分の考えをまとめながら率直に意見を言う。日本人はどうかというと、当たり障りのないことを言う人が多い気がする。もしかしたら本当は本質を突くような鋭い意見を述べている人もいるのにテレビ局がボツにしているのかもしれない。接待漬けらしい総務省に牛耳られた日本のテレビ局なら不思議ではない。
本作品では官僚は上手に話をしたりスピーチをするが、ベトナム戦争の帰還兵たちは、他のことは別にして、こと戦争の話となると上手に話せない。あの戦争は何だったのかという包括的な考えや、地獄のようだった戦場における個々の戦闘の意味は何だったのかという各論が、いずれもまとめきれないまま情緒不安定に陥る。
アメリカの将軍というと軍服に数多くの勲章を付けた人を思い浮かべるが、アメリカの兵士というと偽装網のついたヘルメットをかぶってジャングルを進んだり、ハマーで走りながら機関銃を連射したり、沖に停泊した輸送船から浜辺に向かって走っていったりするイメージで、いずれも泥や埃にまみれながら死と隣り合わせの戦場にいる感じである。本部や本国にいて命令を下す将軍と、戦場で命がけで任務を遂行する兵士。勲章をもらうのはいつも後方の本部にいる高級将校たちである。
名誉勲章と言われても、アメリカ人ではないのでピンとこないが、軍功よりも他の兵士たちや将校から推薦され、多くの人間から信頼され尊敬される行動をした軍人に贈られる勲章らしく、陸海空のそれぞれにあるそうだ。授与の決定にあたっては、本来の基準よりも政治的な力関係によって決まるところが多分にあり、誰が見ても授与されるべき人物が授与されず、大したことのない将軍が授与されることがあると、本作品は指摘している。
将校でない一兵卒でも、一緒に戦った兵士たちの尊敬を受けながらも戦死した戦友が名誉勲章を受勲することがあれば、ベトナム戦争のPTSDに悩む戦友たちの魂が少しは救われるかもしれない。主人公である軍官僚のハフマンは考えた。
アメリカ映画らしく予定調和のラストではあるが、ベトナム帰還兵たちが想い出す戦場のシーンは恐ろしくリアルで、戦争がいかに理不尽な場所に若者を追いやったかを思い知らされる。ベトナム戦争の反省をすれば、アメリカ軍は店じまいするはずだ。しかしアメリカは未だに世界各地に軍を派遣し続けている。
本土が戦争による被害を受けていないアメリカは、軍需産業が政治を動かしている。はじめてのアメリカ本土攻撃となった9.11同時多発テロ以降は、ブッシュの政治的な人気取りの活動も加わって、イラク戦争へと突き進んだ。またしても兵士が地獄のような戦場に送り込まれ、PTSDを量産したのだ。アメリカは殺人国である。刃物にされた兵士は心を病んで帰還する。こんなことをいつまで続けるのか。しかしアメリカ軍はいまだに多くの国に兵士を駐留させている。そして軍服を着た我が子を「誇りに思う」親がたくさんいる。アメリカの病巣はどこまでも深い。
もったいない
ええ話や。
感動すると分かってて感動して泣きました
レビュー見て、感動する作品なんだと予備知識があったのにそれでも泣きました!
最後、いつの間にかスタンディングオベーションになるところがもう。。
どなたか、立とうとした人がいた、という書き込みの意味が分かりました。。!(涙)
何度も鬼滅の刃見たので例えてすみません、「俺は俺の責務を全うする!」と言ったリアル煉獄さんが存在したんだ。。!!!と感動しました。
途中まででも仕事はちゃんと果たしていたし、逃げられるタイミングで上司が戻れと命令してくれたんだから、あそこで帰還しても良かったのに、帰れたのにあの場から正当に離れることが出来たのに、負傷してた仲間を見捨てられなかった、でもそれはこうして後世に語り継いでくれる人がいなければ、
それを検証して公表し、名誉を授与する人がいなければ他の人達には分からない。
彼のことも、彼の功績のために奔走した人達も凄いと思いました。
概ね泣ける話だと知っていて、感動する話らしいと知っていてなお本当に泣いてしまった映画は久しぶりでした。上映館が少なめのようですが、これは多くの劇場で上映し、多くの人に見てもらいたいと心から願う作品でした。
クリストファー・プラマー最後の作品
別方向から描いたベトナム戦争
老人がいっぱい出てくるので、正直見分けが…な序盤。
戦争映画ではあるが戦いのシーンは少ない。それでもやはり、恐怖や混乱、凄惨さは十分伝わる。戦闘シーンやちょっとしか見せてないグロシーンも気分が悪くなった。多くが証言を集めるシーンだが何一つ同じものはない。傷ついて諦観する者、怒りを抱える者、沈黙する者、怯える者など様々。ただ共通するのは、根底にある生き残った罪悪感と救い(赦し)なのかなと思います。また、生存を脅かす元から(死ぬのは最悪だが)生き残ることは更に地獄なのね。それは戦争でも震災でも同じなんだと改めて思いました。
エンドロールのインタビューで、”彼の遺体を見つけた時…”から次の言葉が発せられるまでの沈黙がリアル。映画での演技・演出は素晴らしかったがリアルには勝てないななぁ。もう少しインタビューの続きを聴いてみたい。
シルバー世代にちょうど良い映画
あまり期待していなかったが、久しぶりに涙腺が緩んだ。
ベトナム戦争を題材にした過去の作品と比較すると、「地獄の黙示録」(駄作)、「7月4日に生まれて」(凡作)よりはるかに上質、「ディア・ハンター」(佳作)とは判断の分かれるところ。
題材、脚本、ストーリー展開そして作り方も少し以前の時代の感覚を覚える。
随所に泣かせるセリフが散りばめられている。
特にビルの父親が食前に神に感謝を捧げる言葉、勲章授与式で出席者全員を讃える言葉などは胸に突き刺さる。
ウィリアム・ハート、エド・ハリス、サミュエル・L・ジャクソン、 脇役陣がオールスターでうれしい。
クリストファー・プラマーとピーター・フォンダの二人にとってはこれが遺作だそうです。
C・プラマーは90歳を超えてもこの演技! 「終着駅 トルストイ最後の旅」ではヘレン・ミレンの圧倒的な演技に押されっぱなしで影が薄かったけど今回は立派でした。
P・フォンダは父親ヘンリー・フォンダに比べるとあまり作品に恵まれなかったが、ヘンリーの遺作「黄昏」On Golden Pond(1981駄作)だけと比較すると良い作品で終わって良かった。
合掌
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