竜とそばかすの姫のレビュー・感想・評価
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歌と映像美でハマって観た人勝ちな映画
公開初日に新宿バルト9のど真ん中の席で観られた。
細田守監督作品の特徴なのかも知れないが、全体の物語の作りにフィクションとしての非日常感や陶酔性が混ざっていても、なんとか日常意識に戻って来られる範囲の穏当さに抑えられていて、極端に深い狂気やいびつな綻びを感じさせないさじ加減になっている。
若い女性観客らが上映後口々に、
「久しぶりにアニメの映画観て、めっちゃ感動した」
「ね〜、めっちゃ良かったね〜」
と囁き合っているのが印象的だった。そうかあ。こういうのが女の子に効くロマンティック・ファンタジーなのか、と妙に納得。
疑いようもなくハイクオリティーな作品なので、自分的にも相当感動したが、秀逸だったのは映像美と歌、という印象。
ストーリーは総じて予定調和的な健全さの範囲で収まっていて、「女の子の夢と学園ドラマ、ホームドラマを、程よい落とし所で全部叶えます」的なドラマだったなあ、と言うのを真っ先に感じたのも事実だ。
まあ、だから、逆を言えば、歌と映像美で2時間10分引っ張っていく映画で、ストーリーはオマケ感が強い。ストーリーも「美女と野獣」をトレースして、ちょっと未来の高知県の田舎に暮らす高校生の暮らしを舞台としているなど、かなり特徴的ではあるが、細部にこだわると、一つ一つのファクターが十分には掘り下げられ切らずに煮え切らない感じがして、モヤモヤ不完全燃焼な感想を持つだろう。
でもおそらくは、感性で観て、そのまま酔っちゃえばいい映画として作られている気もする。
歌と映像美だけで引っ張っていく加減が凄いし、そこに素直にハマっちゃえば「ああ、良かった」という感じで終わるだろうし、 若い女の子が観たら、最高に感動した映画、という印象で長らく記憶に残るのではないか。
観たらぐったり疲れてしまうくらい凝ったストーリーを期待する人向きではないだろうが、この日常感をほんのちょっとファンタスティックにアップデートした加減で描くロマンティックな物語が、案外今風なのかも知れない。
音楽や映像、歌唱力は圧巻
とりあえず良かった所を先にあげておくと映画の開幕の音楽の使い方や、歌、映像の臨場感や迫力、キャラの声や演技はとても良かったです。最近のアニメ映画は映像美がとても注目されている、ということを理解した上で見ても圧巻のクオリティです。3Dが映えそうですね。
あと高校生の複雑な人間模様や恋愛模様、主人公の女の子が抱えるコンプレックスやトラウマによる自信のなさなどの描き方もさすが細田守監督だなと思わせられるものでした。
Bellの声にアーティストである中村佳穂さんを起用しているのですが、さすがの歌唱力、Bellが歌うシーンは映像も相まって圧巻でした。
それらが良かっただけに全体を通したストーリーがすごく残念でした。ひとつの映画に細かなストーリー詰め込みすぎで結局全てのストーリーが中途半端って感じです。結局何が言いたかったのかよく分からない、多分主人公の女の子の成長物語なんだろうなぁ、、とぐらいしか考える気になりません。
メインストーリーである「竜」の正体についても、「そうだったんだ、、!」みたいな驚きは全くなく「へぇ、、、誰?」みたいな感じです。
竜の正体に関する伏線も無理やりねじ込まれたもの以外特にないので、正体が明かされたあとのストーリーにも特に感情移入できなかったです。そのため、おそらく感動シーンだろうと思われるところでも特に感動出来ず、感情の上がり下がりがほぼない映画という印象でした。序盤の迫力のある音楽と映像で引き込まれていった気持ちが中盤あたりからどんどん冷めていくのを感じました。
というかそもそも竜が追われることになった理由のこじつけ感が半端ないです。映画だからと言ってしまえばそれで終わりですが、あの程度のことで追われ、アカウントの中身の人間晒されるなんてことになればネット上の治安最悪ですよ。秩序もクソもないです。
また、あとから良く考えれば「え、最初からそれしてたらそのシーン全く必要ないよね?」って簡単に気づいてしまうようなシーンがクライマックスで1番の大場面のように使われているのが残念です、スッキリしません。正直言ってストーリーの持っていき方が雑です。
キャラの反応に関しても違和感を感じるほどにオーバーな表現が使われており(細田守監督特有の、と言ってしまえばそれまでですが)、共感できる場面があってもこちら側とのあまりの温度差に冷めてしまうということが多かったです...。
まだまだ細かい不満があり、今までのもまとめて以下箇条書きにすると
・ストーリー展開が雑
・伏線が無理やりねじ込まれたものが多い
・無理やりねじ込まれたものですら回収されていないものがある
・普通に考えれば必要のないシーンが大場面とされている
・竜の正体を知った時の驚きが全くない
・キャラの反応がオーバーでこちらとこの温度差がすごい、冷める
・アニメーションでの状況説明が分かりにくい
・キャラの掘り下げ浅い
・そもそも竜がなんで追われているのか、納得いかない
・クライマックスでの置いていかれた感半端ない
Uという未来的なアプリを舞台にしているだけあって世界観はサマーウォーズに似ています、というか私たちが求めていたものを見せようと意図的に似せられているというのに近いような気がします。
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(以下ネタバレ含みます)
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結末についてなのですが、細田守監督特有のクライマックスのスケールを大規模にするというのがここでも使われていて、結局竜の正体を50億アカウントから探すことになるという圧倒的なスケールの展開をUの中で繰り広げた後、現実世界では高知県から東京まで電車と夜間バス乗り継いで主人公が単身で走って「竜」を探しに行くという展開のスケールの落差にはさすがに笑ってしまいました。
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総じてストーリーには不満に思うところが多いです、是非見てほしい!とはならないですが、音楽や映像を映画館の音響と大スクリーンで楽しむために見に行くのは十分価値があると思います。
ここまで長々したものを呼んでくれてありがとうございます
細田守監督のサマーウォーズが大好きで期待値が大きかったというのもありますが、私個人の意見として、音楽、声、映像は良かったがストーリーは残念といった評価です。
私が再鑑賞するとしたら単に映像を楽しむためと個人的に中村佳穂さんもMillenniumparadeも好きなのでアーティストさんの壮大なMV(ストーリーおまけ)的な感じで見に行きます!
睡魔に…
襲われてしまいました。つまり、期待したほどではなかった、ということかと。
番宣とか予告では面白そうだったのだけど。
ベルとして人気が出るのがめっちゃ早い。ま、それはいいとして。そこは面白いから。
でも、いきなりの竜。そしてあなたは誰?誰?攻撃がしつこい。なぜ最初からそんなに気にする?
そこからなぜかつまらなく感じ、睡魔の第1波…。
細田作品特有の学校の風景とかは好きだし、バーチャルワールドはきれいで圧巻なのだが、竜が追われたり戦ったりするシーンは別物のようで。正義の味方軍団のセリフなどはこっぱずかしい。昔のアニメに見えてしまった。
あなたは誰誰攻撃はずっと続き、執拗に追いかける。なにがそこまで固執させるのか、竜だけ特別なのも最後までわからず。「美女と野獣」を彷彿させるシーンでは笑ってしまったな。睡魔第2波。
そして家探し。防災無線?タワマン2棟?田舎の一軒家じゃないんだからさ、そんなにすぐに見つからんよ、と言いたくなるが、すぐに見つかるし、会えちゃうんだな。緊急事態なのに高知から長距離バスでの移動…開いた口が(笑)
合唱グループのおばさま方、鈴がベルだとなぜわかってた?アザってマントの模様のこと?
なんで?と思い始めると色々キリがないのだが、ずっとモヤモヤして仕方がなかった。
全ての唐突さがバーチャル映像にごまかされそうに。でも大丈夫。すぐに我にかえり、騙されていない自分にホッとし、またモヤモヤ。その繰り返し。素直に感動できない自分のせいなのかなぁ。
余談だけど、斜め前の男性(若い?)がベルが歌うシーンで涙を何度も拭いていて、気になってしまって仕方がなかった。先に感動されると余計にダメなのかも?ピュアじゃない自分にがっかり。
圧倒的な色彩の美しさ!にだね、おばさんは度肝を抜かれたのだよ。
ある意味、これは、「非常に日本的な美しさの情緒を濃厚に湛えている」、と言えないだろうか。
そもそも笑映画館に映画を見に行くという行為は、そこに、「感動」があるのかどうか、この一点にかかる(私の場合は)。
美しいのか、美しくないのか、迫力があるのか、迫力にかけるのか。
そりゃあ、言い出したらキリなく、アレやコレや言いたいことは随所にあるだろうが、つまり、そんなことはどうでもいいって、おばさんは、ただただ色彩の美しさに涙したのだよ・・・
で、一夜明けて、おお、あの色彩は日本の情緒にあふれていたからか・・・繊細で、やわらかで・・・と思った次第。
そいでもって、あの圧倒的な歌声も、非常に日本的な情緒に訴えるのだね。
細田守監督って、今日的な日本美の極地を(意図しないで?)出してしまっているように、おばさんは思ったのであ〜る。
映画館で映画をみよう!
映画館で美しいものに触れよう!結論はこうだ!
(0.5を差し引いたのは、あの妖精さんかな?)
新しいものを生み出すのがクリエイターなはず。
年々アニメーション技術が上がってきて、より『映像美』に着目する傾向がある。その点本作の映像と演出に関しては素晴らしいものを感じる。しかし、細田監督特有といえばそれまでだが、少しオーバーなリアクションで見せたり、大所帯にしてクライマックスを壮大にスケールアップしたりする傾向について、過去作品の焼き回しにしか感じられない。特にサマーウォーズを意識させたような導入部やクライマックスについて、それは僕たち観る側が求めているものを寄せて作っているという印象を抱いてしまう。実際はその逆で、新しいものを生み出してこそのクリエイターなのではないだろうか。今更過去作の引用など無意味と言える。他にも時をかける少女を象徴したような背景があるがそれだけではない。某ディズニー映画を思わせる演出、シナリオについても同様で細田監督の新しい部分が本当に少ない。おそらく歌を生かした演出くらいなものだろう。また、サマーウォーズでは陣内家の特性が存分に活かされていたゆえに、どれだけ大所帯にしようとも一体感があった。本作ではまるでそれがない。叔母さま連中に、クラスメイトの男女カップルも特段必要だったかというとそうではないはず。いてもいなくても変わらないならいない方が良い。シナリオの鉄則だと思う。他にも主人公が人前で歌うことが苦手だということ、あまりに説明不足のまま進み、展開と同時に情報が提供されるため、話運びが理解しにくい点があると言える。ただ、皆隠して抱えている悩み事や不安はあるといった1つの主題に対しては十分に役目を果たしていて、全体としては首尾一貫している面はあると思う。周りの方の意見を拝見してみても、『?』が浮かぶような感覚があるということだが、最も分かりやすいところで、虐待を受けている兄弟がいて、なぜその兄弟は家を飛び出していたのだろうか。話の展開としては仕方ないのかもしれないが、過剰に息子を縛り付ける父親が全国ネットで醜態を晒したのち、息子を部屋から、ましてや家から逃すなどあり得るだろうか。この作品のポテンシャルは歴代のアニメーション映画の中でもトップクラスであることは間違いない。作品の方向性や内容、主題も大いにタイムリーなはずだ。ただ、やはり100点に限りなく近い映画は映像や声優、俳優の演技の前に土台となるシナリオが如何に大切であるかということを改めて感じさせてくれる。
(989文字)
良く言えば「尖り」悪く言うと「雑」
待望の細田守作品
…といっても自分は観たことが無かったので
公開までに一通り過去作を観ておくことにしました
時をかける少女から未来のミライまで観て
細田作品には共通した世界観があり
そこを知りながら観ていかないとテーマが
わからない部分もある印象でした
個人的に一番良かったのは
「おおかみこどもの雨と雪」
いきなり狼男というファンタジー要素を提示
したおかげで世界観がつかみやすくメッセージ性も
明確でわかやすかった
「サマーウォーズ」は後半のスパコンや池に漁船を
運んでくる展開でなんか白けてしまいました
人類の危機だから急にそういうなんでもあり展開に
なっちゃったのだとすれば
この監督そんなデカいテーマは向いてないと
いう気がしました
バケモノの子は渋谷にまたがる2つの世界を
九太が普通に行き来し始めてから白けたし
未来のミライは30分くらいで
エピソードが区切れており
必然的に4歳児が有能にならざるを得ず
奇妙な作品に見えました
で今作の感想は
ネットの仮想空間などこれまでの細田作品
のエッセンスを踏襲した
ビジュアルは素晴らしくスタジオ地図の
底力を存分に感じることが出来ましたが
そういう過去作からの世界観からの応用
なしではキャラクターの行動が突飛で
つかみづらい部分もあり見終わって
よくよく考えるとチグハグさが残る
感じでした
高知の片田舎で暮らすそばかすの少女すずは
幼い頃大好きだった母が洪水で川の中洲に
取り残された子供を助けるために死亡
無謀だと批判する意見も多く
なぜ母が他人の子供を助け自分を置いて
死んでしまったのかを理解できぬまま
塞ぎ込んで父との関係もうまくいかず
コミュ障一直線の毎日を過ごしていました
細田作品ではお馴染みの超遠隔地から
通う高校は田舎とは思えない全く普通の高校
には幼馴染みで人気のある忍や
陽キャのカミシンに学校一の美人のルカ
などにコンプレックスを抱く日々
そんなある日親友のヒロに進められた
もひとりの自分になってなんでも自由だ
と謳うSNSアプリ「U」をすすめられ加入
UはサマーウォーズのOZにだいぶ似てますが
アバターを任意で作れず本人の容姿から
自動的に生成されるシステムのようで
いきなり思い通りにならないんですけどと
実在したらその時点で非難囂々だろと
思っちゃいますがまあいいとして
すずはUだとそばかすのある絶世の歌姫「ベル」
そこで現実世界では出来なかった歌を
思う存分歌うとたちまち話題が拡がり
50億人のフォロワーを付ける事になります
これにより自信を付けたすずは現実世界でも
元気が出てきて生活に張り合いが出てきます
そしてネットワーク内でのコンサートの日に
迷い込んできたお尋ね者の「竜」がコンサートを
台無しにしますがベルはその竜に惹かれる所が
ありネットワーク内を探し求め会うところから
すずとベルを巡る運命は急転していきます
Uの世界は現実のSNSの世界の現実を示しており
ひたすらリア充を装う者や特定ユーザーへの信者やアンチ
秩序を振りかざし取締りに躍起になる自治厨など
あるあると感じられるところに
OZの頃より現実のネット世界が浸透して
状況が変わったんだなと思わされました
仮想空間の自分は現実世界と別人になれると
システムは謳いますが結局行動原理は一緒で
中身は一緒という事のように感じましたが
あんまりこの映画はそのUの世界と現実の
登場人物がみんな仮想世界で繋がってるわけでは
ないのでどうも印象が薄くなっている印象です
世界的アプリらしいですが結局
すずとヒロしかやってないっぽいのは
物語としてどうなのか
竜の正体に会いに行くシーンも取って付けたように
場所を特定し急がなきゃと言ってるのに
深夜バスだったりお金どうしたのかとか現実世界の
現実性をすっ飛ばした展開に置いてけぼり
細田作品は後半にシナリオがだだくさになりますが
今作もそうなっちゃってる感じでした
別に大阪とかで良かったんじゃないかなぁ
リアリティとファンタジーの境目が曖昧なことで
観ている側はどこに視点を置いていいのか戸惑うところに
描写とことん引いたカメラで客観的と
ちぐはぐな感じになってしまうのは今作も変わらず
悩ましいところでしたが
未来のミライやバケモノの子よりは
まとまってたかなという気だけしました
個人的には細田守作品で過去最高
評価が低い方が沢山いたことに驚いたのでレビュー書きます。
この映画はどういう話なの?と聞かれた場合、簡単に説明することが難しいくらい、情報量は多めかもしれません。
間違いなく言えるのは、主人公の成長物語です。
主人公の生活が中心になっており、U(インターネット)と高校生活(現実)が両方描かれています。
ネットの中の歌姫で輝く主人公と、陰キャ高校生の主人公の対比からも主人公の成長が感じ取れると思います。
終盤に進むにつれて私は主人公の頑張り、成長に感動して泣いてしまいました。
なぜそこまで頑張れたのか、成長できたのかという設定を考えるととても響くと思います。
予告を見たときは竜ってなんだ?と思っていましたが、それは主人公も同じでしたので、物語に集中できました。
他のUのキャラについて何だったのかという意見も見ましたが、そりゃネットですから主人公の世界とは程遠い誰かなのでしょう。
細田監督は、インターネットが好きなんだろうなぁというのと、人の嫌な部分を描くのが好き(得意?)なのかなぁと感じました。
「いるよなぁこういう人」と共感しました。
個人的にはUの創始者の名前は出るのに一切出てこない点は感心しました。
導入部分でUの説明がある割には、その他設定の説明が足りないと感じる部分はあるかもですが、それはむしろ後で考えたり人と話し合って楽しめる範囲かなと思います。
最初に書いたとおり、これは主人公の成長の物語ですので、主人公中心と考えれば説明不足は感じませんでした。
映像・音楽は無論良かったです。
物語は設定からしてちょっと大人向けかなぁと感じました。
これから細田守の代表作としてはこちらが言われるようになるのではないかと思います。
イマイチ
細田守といえばネット世界の描写と甘酸っぱい青春の描写、そして家族愛だと思っています。
ネット世界のデザインは綺麗で良かった。
主人公以外のアバターは可愛くて、細田守!って感じでした。
(人生はやり直せないけど、usなら〜というコンセプトは少し疑問が残りましたが)
主人公は青春の香りがしないのですが、カミシンが超絶青春します。(ものの5分とかですが)
甘酸っぱくて可愛くて最高です。
改札のシーンはニヤニヤが止まりませんでした。
時かけとサマーウォーズを思い起こす良い表現でした。
(2人がなぜお互いを好きなのか描写がなかったですが、脇役ですしご都合主義は仕方ない…かなぁ)
家族愛はイマイチ書ききれていなかったかなと。
お父さんとうまくいっていない所はもう少し丁寧に描いて欲しかった。
一方、他の方の意見にもありますが、内容を詰め込みすぎててとっ散らかってます。解釈の余地を残し、見る側に解釈を委ねる、とかそうゆうんじゃない。
投げっぱなし。
小説の描写を拾いきれなかったのでしょうか。
見てる側が置いてきぼりになります。
各キャラも掘り下げが薄く、何かと半端。
メッセージ性はあるけれど、どれも中途半端で伝わりにくかったかなと思います。
美女と野獣のオマージュは本当に寒かった。
前後と噛み合わせがチグハグ過ぎて共感ができない。
アナ雪と美女の野獣のキメラ作品が突然混ざり込んできたな、という印象。竜なんて悪役な設定どこいった?実は深い理由があって致し方なく…って感じもない。
ベルのキャラデザは世界観に合わなくて最悪、主人公の心理描写も雑で、とにかく主人公の魅力がない。あの主人公に共感できる人は稀じゃないでしょうか。陰キャっぽく仕立てたかったのかもしれませんが、ただの厨二要素を詰めたつまらんキャラでした。
厨二、なろう主人公は流行りと言えば流行りですが、それにしてもすず、もう少し丁寧に描いてあげて欲しかった。
過去作が好きな懐古厨にはオススメできません。
細田守の初期作品を期待していくと外れます。
ディズニーが見たいんじゃないんですわ、細田守監督の作品を見に行ってるんです。
カミシンのシーンは懐古厨ホイホイでした。
とっても穏やかな、やさしい気持ちになった。
テレビで見た「サマーウォーズ」の仮想世界が楽しかったので、今回は映画館で体感してみたいと心待ちにしていた映画です。序盤からその世界にどっぷりと浸り、大満足~!
ユニークなアバター達がうようよ歩いてるし、空にはスピーカーを積んだクジラも飛んでるし、なんだかハッピ~!
ストーリーは「サマー」よりも重いテーマがあるものの基本はかなりベタ。でも、それがいいんです。ベタな方が心に響きます。考えて感動するわけじゃないから。
現実世界では多少不可解な展開もあるので、そこに注目するとしらけちゃう人もいるかも。私はアニメでは特に、現実的じゃないほうが好きなようで、マイナスには感じませんでした。
非現実的なのを気にしないという意味では、感覚的に観られる子供の方が合っているかもしれません。複雑な話は断片的にしか理解できないと思うけど、それでもきっと心に残るものがあるんじゃないかな。
誰もが善悪の心を持っている。でも、誰かの優しい心は、他の誰かの心に明かりを灯すことができる。子供たちの心に、そんな希望の種を植え付けてくれると思います。
私はこの映画大好きです!素直に感動し、なんだか穏やかな、やさしい気持ちになりました。制作スタッフさん、ありがとー!
面白い作品でした。
母親がなぜ全く知らない子どもの為に命を落としたか理解できなかった鈴が、自らを顧みず竜たちを助けた時に理解し成長したのだなと思った。
音楽も映像も素晴らしいし、今のネット社会もよく描いていると感じました。
レビューを見ているとやたらリアリティがないだのと言っている方がいらっしゃいますが、映画という作品(ましてやアニメーション)にリアリティばかり求めて面白い作品になるのでしょうか?(もちろんリアルであることにより面白い作品もあります)多少、リアリティがなくともそれは映画を面白くする演出なのではないでしょうか?
分かりやすい例を出すと、「高校生1人で東京まで助けに行かせるのはありえない」とかですかね。みんなでズカズカ助けに行ってたら面白いのでしょうか?
個人の感想ではありますが、1人で行って最初にも書いた通り、母親の行動を理解して助けるほうが良いと私は感じます。
感動するほどの歌唱力と映像美
映像が素晴らしく綺麗。とても見やすく美しいネット空間が描かれている。
そして途中途中で流れる歌が素晴らしく良かった。
残念に感じたところは、なぜ主人公が竜にあれだけ惹かれたのか(気になったのか)ほとんど触れられていないところ。
それが気になってしまい、中盤から主人公に共感が薄れていってしまった‥
そして、話の無理矢理感は否めない。
だが、それを吹き消すほどに最後の歌が圧巻で自然と感動していた。
歌の力ってすごいんだなと心から感じられた。
現実とネット空間、竜と主人公、母親と主人公、父親と父親・・・
それぞれの繋がりや関係性、対比が描かれていて分かるととても面白かった。
ところどころで今までに見たことあるようなアニメのシーンがよぎったのはわたしだけですかね‥?
細田守渾身の最高傑作
本作では細田監督が今までに手掛けた自らの作品のみならず、さまざまな作品のオマージュが多数見受けられ「君の名は」の時の新海誠の様にもう本気で売りにきているという気概をひしひしと感じる。主人公役の中村佳穂の圧倒的な歌唱力も魅力の一つだ。プロモーションでの歌のシーンに魅かれて視聴する人も多いだろう。
さて、肝心の映画の内容だが薄っぺらいにも程があると言ったところだ。それもそのはず脚本を担当し原作を書き上げたのは今回も絶望の細田守監督自らなのだ。これだけの素晴らしい映画ルック、効果的な演出、圧倒的作画技術をもってしても1mmも隠せてないしょうも無さ。しかしこれはある意味芸術の域、もう天才のそれと言えるレベルだろう。新海誠の様にプライドを捨て全力で売りにきた結果がこれなのかと思うと悲しくもなるが同時にまた狂おしくもたまらなく笑えるのだ。
はっきり言おう。本作を何か中身のあるものとして見てはいけない。けっして宮崎アニメなんかと比べてはいけないのだ。そういう視点で見てしまうと本作は怒りしか生み出してはくれない。しかし第一線で長年活躍してきた監督がまじめに売れる映画を作ろうとしたけどめちゃくちゃ駄作になりました、という事を踏まえてみるともう最高に笑える作品へと生まれ変わるのだ。
そしてヒロインの歌声との対比も大きな見どころだ。映画の内容自体は駄作中の駄作だが一度ヒロインが歌い出せばそのしょうも無さを理不尽なまでに蹴散らす圧倒的歌唱力と楽曲の魅力。そこに映像美も相まってその対比が本作をギャグアニメとして芸術の域にまで押し上げている。こんな角度から感動する事があるのかとある意味衝撃を与えてくれる紛れも無い傑作映画である。
抜け切れない感じ
陰キャに見えて陰キャではない主人公とハイスペック友人達
曲はむちゃくちゃいいです。
サントラがあるなら間違いなく買いです。
8/18発売のようですね。
買います。
ただですね。
内容が結構一本調子なんですね。
まず、主人公。
四国の山奥に住む陰キャ寄りの女子です。
歌がうまいのがほぼ唯一の取り柄ですが、いろいろあって歌えなくなってます。
彼女が友人の(知能指数的に)ぶっ飛んでるメガネの女子に唆され、
『U』というアプリに手を出したことからこの物語は始まります。
『U』の中では超絶歌のうまい美女の『Belle』として君臨する主人公。
VTuberっていうよりはアバターに似た存在のようですね。
50億のアカウントの頂点に君臨するという、なろう小説でもそうそうねえわって展開ですが、
そんな彼女のライブ中に『竜』が乱入。彼女のステージをぶち壊しにしたことから、
彼女のファンの大半が「『竜』の正体を晒せ!」と声を上げることになる訳です。
正直、ストーリー的にはあんまり起伏は無いです。
あらすじを伝えるとそれだけで先の展開が分かるような内容なので、敢えて何も語りません。
まあ、感動はします。
オチ的には良かった、良かったです。
ただ、ガチ陰キャのキャラを主人公に求めると、肩透かしを喰らうと思います。
このそばかす主人公、一見して陰キャのようですが、周囲にいる連中が
①天才メガネ
②幼馴染のハイスペックイケメン
③校内一のハイスペック美少女
④カヌーの陽キャ
あと⑤PTAも味方につけているので、基本的に属しているコミュニティとしては圧倒的勝者です。
なお、これは別にネタバレしても大丈夫と思いますが、②は主人公のことが好きです。
この時点で、主人公がただの陰キャではないことがお分かり頂けると思います。
なお、個人的に『竜』の正体だけは、映画公開まで黙っていてほしかった。
完成報告会見で中の人がバラされたので、それだけはマジファ〇ックでした。
いや、それで大体の内容想像出来るじゃん。
ほんとやめて。
…てなわけで。
ほぼ音楽に対する評価の3.5点です。
共感して感動したテーマも歌も音楽もIMAXも最高
ヒロインのすずの生い立ちや幼い頃に負った心の傷など私にとってはとても共感できる部分が多くて一々ああこれは自分自身のことだと思えた。
多く人たちが抱えているであろう癒やされざるインナーチャイルドが本人が自分と向き合い本当の自分になるろうとすることでインナーチャイルドが癒やされて成長して本当の意味で自立して生きていくことが出来るようになるという物語なんだと理解した。そしてすずが竜のことが気になった理由の描写ががやや分かり難かったけれど心や体に自分と同じように傷持つ者なのだということを竜の振る舞いや雰囲気などから直感的に理解したということなんでしょうね。それができたのも歌を歌えるようになって自分の軸を確かにしたすずだからこそだったのでしょう。そして亡き母の影響が大きく人一倍優しく利他主義な彼女故に竜のことをあそこまで気にかけて助けることができたのだと思う。
竜とその弟を庇い暴力親に敢然と立ち向かう彼女の深い無条件の愛に根ざした腹の坐った姿に殴ろうとした親もまるでキリストや聖母マリアの前の罪人同然に逃げ出すより他なかったとのも納得できた。
そう、この作品で監督が伝えたかったメッセージのひとつが正にこの無条件の隣人愛なんだと思う。
ネットで地球上の多くの人々が簡単に繋がれる時代なったからこそすずのような存在が現れてその波動と行動に共鳴すれば世界を理想郷することも叶うのだと思えた。👏
もう一度またIMAXの映画館で歌も聴きたいし、じっくりと見てみたいと切に思った。
傑作だし今の自分と世の中に必要な作品だと思った。
個人的には細田守監督作品NO.1
音楽目当てなら◎
映画前予告で流れてた曲が好きだったので、曲を聴きに行くつもりで見に行きました。
別の予告の棒読みが凄かったのもあり、ストーリーや映像には全く期待していませんでした。
主題歌や予告の曲など、劇中で歌われた曲はどれも本当に素敵だったと思います。
映像も、歌パートなどは特に素敵で素直に感動しました。
ストーリーとセリフは全体的に酷かったなぁ…と思います。
主人公は歌に全振りで棒読み箇所が多かったし、「竜はヒーロー」という弟君がどこ見てるかわからない感じなのも相まってものすごく不気味でした。
嘔吐は妙にリアルでちょっと引きました。
ストーリーは他レビューでも散々言われていますが、詰め込み過ぎで結局作品の核になるテーマが見えない印象です。
どんどん話が進んでいくので、自分が知らぬ間に寝落ちたのではないかと心配しました。
かと思えば美女と野獣パートや告白パートで妙にテンポが悪くなったり…中間は残り時間が何分あるのかずっと気にしていた気がします。
流れと雰囲気で察してね!ってところが多く、最後虐待していた父親がすずにビビって逃げた理由も、見終わったときは全くわかりませんでした。
今は「自分が正体を暴き、スポンサーを取られるきっかけになった少女だったから」ってことかな…と無理やり納得しています。
あの場面で初めてすずと目が合うので…
音楽目当て&割引がある日だからある程度満足ですが、映像とストーリー目当てで観に来てたら時間を無駄にした…と感じたと思います。
あくまでライブ映像もしくはMVを見にきた、位の感覚だと楽しいんじゃないでしょうか。
もうこの映画を見ることは無いと思いますが、サントラが8月に出るとのことなので、そちらはぜひ購入させていただきたいです。
歌う事を忘れて(不描写部分の妄想が好きな人向け)
良かったけど、物凄く良かったと言うほどじゃ無く。ホロリと来るけど、ポロポロと言うほどでも無く。普通に良い話な、少女の成長物語。と言うか、母性なのか遺伝子なのかって言うオチの人間性の話。
ありがちな難癖ポイントとして、「プロの声優さんじゃ無い」「音楽が何かのボカロ曲にソックリ」「まんま美女と野獣」「まるでちびまる子」「もっと歌を聴かせろよ」「11頭身とかあり得ない」「あのオヤジの所にか弱き少女を一人で行かすなんて!」などなど予測されますが、それはさて置き。エンドクレジットに登場する「団体」が多すぎでしょ、ってのはマジで気になりますが。
映画としては、結構好きかも。
イマジネーションの勝利ですかねぇ。映像美には脱帽です。とにかく、おっっっきなスクリーンでの鑑賞を強烈にお勧めしたいです。
10年間、ずっと思い続けて来た。歌う事も忘れた。私と過ごす時間よりも、知らない子の命の方が大切なの?
気づけば自分も同じ行動を取っていた17歳のすず。
母さんが優しい子に育ててくれたと父は言うけれど。強くなれるほどの優しさが、すずの中には、確かにあった。
見ていて清々しい、若者の成長物語でした。
ルカちゃんはBelleに似てるって言われますか?
そりゃそうだわねw
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BelleがUで最初に歌った時、最初に声を掛けてくれたのが天使君。コレは、むしろ、ネタバレてた方が最初からずっと切ないw
2回目鑑賞で⭐︎も上方修正だす!
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