「脚本が…」竜とそばかすの姫 しおたんさんの映画レビュー(感想・評価)
脚本が…
脚本が奥寺さんだった、サマーウォーズと時をかける少女はとても大好きな作品です。
今回も脚本は細田監督だということで期待半分、不安半分で観ました。
良かった点
・お母さんとの思い出、お父さんとのLINEでのやりとりのシーンは感動した
・圧倒的な音楽、映像美…これは素晴らしかったです
・声も違和感なく観ることができました
違和感を感じた点
・50億人の前で顔を晒すことになったすず。今後の彼女は平穏な生活は送れないでしょう…
・竜の正体…CMや序盤ネットに貼られている画像、ちょくちょく映ってます。正体がわかった時は、あーこの子ね…となるけど、現実のすずとの繋がりが無さすぎてあまり感情移入できない…
・竜と家の特定の仕方雑くない??
特に家の特定…アバウトすぎ。ばったり会えて良かったね…リアルじゃありえん
・Uで散々暴れた竜とジャスティンのオリジンはどうなる?なんのお咎めもなし?
・しのぶ君がすずにしてくれたことってある?50億人の前で顔を晒せってのも無責任に感じてしまった。せめてDV男に出会すのがわかってるんだから、すずについていって東京行けよって思った。
ベル=すずってわかっているなら、しのぶ君もせめてUの世界で助けてくれても良いのに(ルカちゃんはUで、ちょっと助けてるぞ!)
・しのぶ君とすずの過去のシーンはもっとちゃんと描写して欲しかった。思い出の割に、さらっとしてる。
・DV男が根本的に解決していない。あの感じだとDV繰り返すのでは?(動画が拡散して、あの2人が保護されることを祈る)
色々と違和感をもってしまった点が色々あったのと、終盤の失速もあって観終わったあとは、もやもやっとしてしまった。
細田監督は、なんでもできる宮崎駿監督を意識しているんだろうなと思う。けれど、ここ数年の作品を観て脚本は細田監督はやらない方がいいのではと思う。脚本は奥寺さんに戻して欲しいというのが映画を観た感想です。