心の傷を癒すということ 劇場版のレビュー・感想・評価
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ドラマとは思えない仕上がり
安先生が自己紹介する際、不安の安ですから安心の安ですに変化するあたりが良かった。
今でこそ心のケアは当然のように受け入れられ、さして抵抗なく受診なさる方も多いと思うが、当時は未だ受け入れられていなかった…というより、このあたりから心のケアについて受け入れられ始めたと思います。
震災時、仕事が休みで朝遅くまで寝ていたのですが、早朝テレビをつけると震災のニュースが流れていました。寝ぼけていた私は映画と勘違いし、怪獣映画やってたっけ?ガメラ?ゴジラ?と思ったのを思い出します。そう勘違いするほど非現実的な壊滅した景色が流れていたのです。テレビをつけたままうつらうつらを繰り返し、目が覚める度に未だ映画やってると思っていましたが…現実と知った時、震災に遭わなかった私自身も相当なショックを受けました。
大阪のおばちゃんに”バチが当った”と言われたことを安先生に話すと、”バチが当った。悪いことをしていないからバチが当たらない、だから安全だと安心したい”と仰ってました。震災に遭っていなくとも、日本中にショックを受けストレスを感じた方がいたのだと改めて思いました。
あざといが良かった
自分とほぼ同世代、しかも同じ職業という事で、見ていた医療の景色が一緒だった。確かに、あの頃は精神科受診はハードルが高かった、精神科のクリニックもあまり無かった気がする。震災や様々な病気など、考えただけでも、ウルウルきてしまい、始終泣き通しだった。本当に素晴らしい先生がいたものだ。
「東京物語」のシーンが良かった。
やらない理由がたくさんあるならないのと同じ
2021年映画館鑑賞13作品目
2月1日アートフォーラム(盛岡市)
NHKの連ドラ未鑑賞
49分×4話を116分にうまくまとめた
そのあおりをくらったのは紺野まひるかな
連ドラを劇場版として再編集するのが流行っている
WOWOWはともかくNHKに受信料払って映画代も払うとはいかがなものか
柄本兄弟の兄貴の代表作
今までで1番良かった
そりゃ賞をとるわね
小津安二郎の『東京物語』の件
海が見える丘でデート中にプロポーズする場面
恩師がお見舞いに来て泣きじゃくるシーン
その3つが特に良かった
自分は東日本大震災経験したがよく眠れたし精神的にまいることはなかったな
身内も職場の人間も地元の人も誰一人死んでないからだろう
地震に恐怖を感じることはなくテンションが上がってしまう
実際の精神科医とか知らんわ
映画が面白ければいいんじゃ
細かいこと気にせんと観たらいい
尾野真千子のような鼻ならマスクが下がって鼻が出て注意されることもないだろう
妬ましい
あと「俺は在日なんだ」ってカミングアウトに対して自分は「だからなに?」って答えるしかない
選挙とかならともかく普段はどうでもいい情報である
不安の安、安心の安
大阪出身、兵庫県で精神科医となった男の話。
元となった本もTV版も存じ上げす鑑賞。
小学生の頃、自分たちが在日韓国人家族だと知り、成長するにつれ苗字を偽っていることに疑問を抱き、生きづらさを感じながら、選んだ精神科医としての道。
そして1995年1月17日…34歳のときに阪神淡路大震災で被災して、非難所で人々と向き合って。
人の心を学ぶ為、そして手助けをする為に、悩める人達の話を聞き、寄り添い救って行き、そして自身の境遇と闘って、って最早悟りを開いた仙人の様な方ですね。
全4話のTVドラマの再編集というだけあって、医局長になるまでの展開が目まぐるしい感じはあったけれど、内容に物足りなさは全然無かった。
心のケアって何か、誰もひとりぼっちにさせへん、てことや
阪神淡路大震災。神戸で華やかな大学生活を送った自分も縁ある美しい街の破壊・崩壊。当時は先駆者的な精神科医として被災者の心のケアに尽くした安克昌さんを描いた物語。
有事には自ら就く職業の社会に置かれた価値を考える、今は疫病蔓延の世界空前の有事。まだ社会的価値を軽んじられていた心理学という世界を選択する主人公の葛藤を描く。
『心のケアって何か、誰もひとりぼっちにさせへん、てことや』深い言葉。
【何者かという問い】
安さんの趣味の音楽に国境はない。
だから、ジャズを演奏することに惹かれたのだろうか。
だが、民族はどうだとか、国籍はなんだとか、突き詰めると実は曖昧なことが多いのに、帰属や、こうした分類が重要だと考える人はいる。
オリンピックは、アスリートが競う祭典のはずが、国威発揚目的で過度に力を入れてる国もある。
ラグビーワールドカップのように多国籍で戦うことに異論を唱える極右派の人のコメントを聞いたことがあって、なんと的外れなことを言うものだと思った。
こんなことを言っている自分だが、実際に差別的な扱いを受けて、自分は一体何者かと自問自答している人の気持ちをちゃんと理解出来ているとは思わない。
精神科医になった友人がいて、精神科を選んだことに意外だと思ったことがあった。
ただ、どこか深いところで自身で悩みを抱えているように感じたことがあった。
安さんも、在日と括られてしまうことや、親との葛藤を抱え、そして自分の心のと向き合ったことで、精神科医療に興味を持つようになったのではないかと思う。
僕がPTSDという言葉を初めて聞いたのは、阪神淡路大震災の後だったように思う。
おそらく、安さんの尽力によるところが大きい。
その後、オウムのテロや、アメリカで起こったテロでも、多くの人がPTSDを発症していたと聞いたし、古いところでは、ベトナム戦争の米兵にも多くあったと読んだ記憶がある。
僕には、ニューヨークの世界貿易センタービルにあるオフィスで働いていたアメリカ人の友人がいる。
彼は少し遅刻気味に出勤する傾向があって、911のテロが発生した時は、地下鉄に乗っていて難を逃れたが、帰宅を促され、ハドソン川を船で渡っている時に、ビルが崩壊するのを目の当たりにしていた。
その後、彼は人が変わった。
笑うことがひどく少なくなった。
僕は、彼が無事で安堵したが、彼は、前日まで働いていたビルが消失し、何人かの友人を亡くしていた。
今はずいぶん経って落ち着いているが、おそらくトラウマのような感じだったのだと思う。
僕は東北出身で、実家は内陸の山側の方にあって、東日本大震災で親戚や友人、知人に亡くなった人はいない。
ただ、仙台に住んでいる友人や知人は、その友人を亡くしたり、家が全壊したり、親戚が運良く助かったものの、逃れたトラックの荷台ごと内陸まで津波で流されたという人がいる。
被災して大丈夫な人もいれば、トラウマを抱えている人はいる。
東日本大震災で友人を亡くした僕の友人のショックの受け方が、アメリカ人の友人と同じで、とても辛そうだった。
寄り添うことは大事だ。
ただ、忘れるというより、「より時間をかけて」受け入れさせてあげられるような環境作りは、もっと大切だと思う。
頑張れと声をかけるより、向き合う時間をあげる方が、今は大切だと感じる。
阪神淡路大震災は、衝撃だった。
火災も恐ろしいほど広がって、こんな災害があるのかと恐ろしくなった。
そして、今のコロナは大災害と同じだと思う。
大丈夫な人もいれば、そうじゃない人もいる。
肉親や友人など大切な人が、手を差し伸べてあげることができないまま亡くなったら、どう感じるだろうか。
安さんが、阪神淡路大震災で心に傷を負った人々に向き合った時に、相手の民族や社会的地位を考えたことがあるだろうか。
東日本大震災の後も、大きな地震災害は多いし、豪雨による災害も毎年のように、それも複数起こっている。
安さんの姿勢や生涯は、僕達に重要なヒントを与えてはいないか。
社会的地位を得た人でも心に傷を負うことがある。
手を差し伸べてもらうことだってあるだろう。
地球上で唯一、想像力を得たのはヒトなのだから、僕は想像力を可能な限り働かせて生きてみたいと思う。
そして、ヒトは、良い意味で、何者でもないと思う。
ヒトはヒトであるだけだ。
良い人だと思うし、尊敬するが、実際の精神医療の視点からは?【恒例のiPadの故障で支離滅裂です。すいません】
NHKのドラマの編集したもの。テーマと使い古しの映像からいって、ついに公開初日に事実上の貸し切りか?と妙な期待したが、結局自分以外に3名の合計4名で大スクリーンで鑑賞。でもこの作品、あんまり大スクリーンの利点はない。ただコレから観る人、特に平日貸し切りの可能性ありますねぇ。初日にこの入りだと。
実在した主人公の在日の安医師は、阪神大震災の時、パンフレットによると「全国から集まった精神科ボランティアをコーディネート」とある。立派な人だ。39歳で妻子を残してガンで早逝はさぞや無念だったろう。
ただねぇ、医学部の中で優秀なのが精神科いくとは聞いたことあるけど、臨床心理士、カウンセラー、看護師、薬剤師、医師の中で一番偉くて、本当は一番全く役に立っていないのが精神科医。じっくり話聞くでもなく、結局は薬の処方だけ。問題患者を縛り付けとくのも基本看護師。医者は野球で言えば監督というよりGM。
映画でも被災時も含め、患者の診療シーンは実は少ない。掘り下げが無い。皇族じゃ無いんだから体育館で膝ついて、被災者に話しかけてもあんまり意味ないような気がする。実際は
掘り下げられなかったのが事実ではと勘ぐりたくなる。
あと安先生の次女が制作現場で学生アルバイトしたとのことだが、映画では灯「あかり」と言うなだけど、実際は違う名前じゃんか。変にフィクション入れるなよ邪道だよNHKさん。
でも精神科医って微妙だよなぁ(後段に続く、3行空けて)
あんまり関係ないけどガード下か何かの映画館、小津安二郎の「東京物語」。昔の映画はみんなそうだが、不自然な日本語で、モノクロちっとも面白く無い。私も世代近いが絶対リバイバルでも見に行かなかったよ。ここが夫婦の出会いの場と言うことだが普通、知らない他人に話しかけるかなぁ?
そりゃそうだ悩みならカウンセラーの人の方が良いし、実際は薬剤師が知識あるのに、日本医師会がバックの処方箋制度で医師が処方せん書かないとどうにもならない。
安先生の妻子との触れ合い映画と考えれば良い作品である。命の大切さ、心のケアの大切さもわかる。
実際にどうやって被災者の診療に取り組んだかが見えてこない。俺が知ってる限り、精神科医は1人に1分くらいしか時間割かない。初診は別として。やっつけ仕事の処方箋屋さんが殆ど。
あの日は戸隠でスキーしてたなぁ…
偶然リフトに乗り合わせた方が神戸の方で「ここまで来たら滑って帰るも急いで帰るも変わらないから滑って帰る』って明るく話していたのを思い出す。
凄く纏まっていて劇場版用に編集された好例だと思った。
高校生から描くのにはちょっと無理?あったけどそこさえクリアしたら明暗がはっきりしていて観やすい。
TV版見とくんだったなぁと。
佑くんはイケメン?役もやれて良いなぁ(笑)
ラスト直太朗のEDはすこぶるいい!(演技は悲し)
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