スプートニク
劇場公開日:2021年3月26日
解説
冷戦時代のソ連を舞台に、宇宙飛行士の体内に潜んだ未知の生物が巻き起こす恐怖を描いたSFホラー。1980年代、全体主義で固められたソビエト。宇宙船スプートニク号で謎の事故が発生し、ほぼ全ての乗組員が死亡した。唯一生還したコンスタンチンは、カザフスタンのソビエト秘密軍事施設に監禁される。政府や学会から疎まれる女性医師タチアナは、軍の命令によりこの施設へ送り込まれる。そこで彼女が目にしたのは、コンスタンチンの体内に生息する“何か”だった。タチアナ役に「リリア 4-ever」のオクサナ・アキンシナ。「アトラクション」シリーズのオレグ・マロビチュコ&アンドレイ・ゾロタレフが脚本を手がけ、同シリーズで監督を務めたフョードル・ボンダルチュクが出演。ヒューマントラストシネマ渋谷&シネ・リーブル梅田で開催の「未体験ゾーンの映画たち2021」上映作品。
2020年製作/114分/ロシア
原題:Sputnik
配給:AMGエンタテインメント
スタッフ・キャスト
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2022年12月18日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD
出るとこより入るとこ見たかった(笑)
分かる人には分かる(笑)
ロシア産SFホラー。
大作ではないが、映像も脚本も音楽も手堅い作りで最後まで楽しめた。
「宇宙飛行士が地球に連れ帰ったエイリアン」という目新しさはない作品だが、エイリアンの設定や造形が良い。
ストーリー自体は、アクション主体ではなくエイリアンの研究主体なので、派手さもなく重苦しいトーンで話が進む。
日本製のフライヤーに「サバイバルアクション」と書いてあるが、サバイバル要素は皆無でアクションもほとんどないので、そっちに期待すると肩透かしを食らうと思う。
2022年7月21日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD
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エイリアンが主役だと思ったらとんだ脇役、主人公は脳医学の医師タチアナ(オクサナ・アキンシナ)とエイリアンに寄生された宇宙飛行士コンスタンチン(ピョートル・フョードロフ)、前半はSFホラー風だが後半は使命感に燃える二人の葛藤のメロドラマでした。
本家以来、この手の映画は侵略者エイリアンと人類の戦いが相場だったが、怖いのはロシアの軍部、エイリアンを手なづけて生物兵器にする魂胆、その為の医師がタチアナでした。
エイリアンも毎夜、コンスタンチンの口から出入りするから至って小型、一応牙は見えるが怖さは本家には遠く及ばない。ところが火器ですぐ倒せそうに見せながら何故か不死身の不可解さ。
なんとかエイリアンを分離してコンスタンチンを助けたいタチアナ医師、解明が進むと寄生ではなく共生関係、コンスタンチンは自ら決着をつけるのでした。
訳あって孤児院にいるコンスタンチンの息子リョーシャを引き取るタチアナなのでしたが、劇中、度々映る施設の子はリョーシャでなく子供の頃のタチアナだったという意味深のようでよく分からないひねり方、タチアナの不屈の精神の原点はここにありということなんでしょう。
冒頭から、お堅いはずの宇宙飛行士が鼻歌交じりに軽口をたたくシーンは違和感ありでしたが、劇中でもたびたび出てくる「百万本のバラ」、加藤登紀子さんの唄でヒットしましたが元はラトビアの歌謡曲とは知りませんでした。ハリウッドのクリーチャをどうロシア風にローカライズするのかが見どころなのでしょうが妙に生真面目な湿っぽい別物になってしまいましたね。
2022年5月27日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル