明日の食卓のレビュー・感想・評価
全121件中、21~40件目を表示
プロモーション次第でもっと跳ねたはず
2021年劇場(配信)鑑賞50本目 秀作 68点
重厚な人間ドラマを描く作品にメガホン持たせるならこの監督、瀬々さんの作品
64や糸、護られ〜はとりわけちゃんとヒットして上演期間も長かった印象ですが、今作や楽園は評価が割れていて、でも当方は瀬々さんの作品の中でも今作や楽園が特に好きです。
尾野真千子さんを始めとした3人の女性の子供や旦那さん、家族や職場を取り巻く環境の中での頭を抱えながら生きていくストーリーで、後半三者とその子供や旦那の怒涛の演技には痺れましたし衝撃でした。
監督も仰っていましたが、もっと評価されていいと思う
是非
三組の家族の不幸自慢‼️❓
心に刺さる作品だった
ゆうという名前の子供がいる母親。
一人は、仕事と家事をこなすキャリアウーマン。
一人は、裕福な生活をしている専業主婦。
一人は、朝から晩まで働いて生計をたてているシングルマザー。
三人は、それぞれ子供のために努力して幸せの形を作っていたが、それが少しずつ壊れていった。
壊れてしまったが、そこから何とか立ち直ったという内容だった。
前半は、忙しい母親がメインでしたが、後半は、母親を見ていた子供の気持ちが出てきて話が展開していく感じでしたね。
この作品に出てくる父親は何をやっているんだと思いました。
子育てや家事を全くしない上に何か問題がおこると他人のせいにしていた。
なんて最悪なんだと思いました。
母親は母親なりに子供のことを思っているのだが、子供は子供なりに、思っていることがあるんだと思える作品でした。
高畑充希の大阪弁が聞けただけでも良し
母は強し!
WOWOWの放送で観賞。
3組の母子がオムニバスで描かれている。
極端な印象は否めないが、母親が子供を育てるという営みを、凄まじい戦いとして描いている。
また、この映画でも男は役に立たない。
三人の母親を演じた女優がそれぞれ素晴らしい。
子役たちのキャスティングもよい。
尾野真千子は夫の実家に隣接した家に住む専業主婦で、得たいの知れない我が子に恐怖心を抱き困惑する。
菅野美穂は自分の仕事に情熱を傾けていて、やんちゃな夫と子供たちが言うことをきいてくれないことに怒りを感じる。
高畑充希はシングルマザーで、貧しさと戦いながら子供を大切に育てているが、その頑張りが子供にプレッシャーを与えている。
だが、この三人の母親たちは、間違いなく子供を愛していて、お互いの誤解やすれ違いを抱き締めることで穴埋めすることが出きるのだ。
男には真似できない。
我が子に体当たりする彼女らは、強い母だった。
そして、“4人目の母親”を演じた大島優子が、また見事だった。
繰り返すが、男は何の役にも立たない。
子役が・・・棒読みで・・・無理でした。
誰にでも起こりうる悲劇
え〜そんなぁ!
3人のユウくんのお母さん、みんなそれぞれ子育てに悪戦苦闘しながら必死に頑張っている。間違いなく子供を愛している。しかし3人のユウくんは自分は愛されていないのでは、邪魔なのではと感じている。なかなか親の想いは通じないものなのか。
それにしてもこの映画に出てくる男が情けない。るみこの夫はどうやら浮気をしているようだし、妻が仕事を始めても家事を手伝う様子もない。子供が熱を出したなら、妻が帰るの待つ前に自分で医者に連れて行けよ〜😤プールに入れなかったからって家の部屋の中でビニールプールってなに考えてんだ?留美子も怒りに任せて出てって!てダメよ!ちゃんとプール片付けさせないと。
あすみの夫も家のこと、子供の事、親のこと、全て妻に押しつけて、少しは子供のことにも関心持たないと!
加奈の夫は浮気をして家族を捨てて出て行ったようで最低だか、弟も最低。姉ちゃんがシングルマザーで必死に貯めたお金を黙って持って行ってしまうとは、屑です。鬼です。
だれがユウくんを殺してしまうのか?と思ったら、、、もう1人のユウくんが。それはないでしょう。だったら殺されたユウくんのはなしが何故出てこないの?て思ってしまうのは私だけ?殺してしまうまでに至った母親の心情とか経緯とかとても気になってしまう。
とても良い映画だったけれど、どんでん返し感(4人目のユウくんの存在)がついていけない。ってことが-0.5!
誰がユウくんを殺害したのか?そして追い込んだものとは?
子育てにおける母親たちの葛藤を描いた社会派作品。
3つの家族が登場するが、それぞれ住む地域や境遇が三者三様でバラバラだ。
ただ、共通しているのはそれぞれが石橋ユウ君という同姓同名の10歳の男の子を育てているという点。
3人の母親はそれぞれに抱えているものがある。
旦那の浮気と仕事の忙しさからつい子どもにきつくあたってしまう母親もいれば、
シングルゆえに働き詰めでなかなか子どもと一緒に過ごせず、何でもさせてあげたいからこそ、お金にシビアになっている母親もいたり、
一見裕福で何の問題も抱えてなさそうに見えても、自分の子に限ってというバイアスがかかっているせいで子どもが人知れず悩んでいることに気づいてあげられない母親もいたり。
家庭をもつ者にとっては喫緊の問題だ。
現実的に、離婚率の高さ・機能不全家族の顕在化と増加・少子化・晩婚化のひとつの遠因などなど現代に蔓延るあらゆる社会問題に通ずる。
母親は強いというのは、幻想だ。
強いとされる者に何もかもを押し付け、放っておくのはもはやそれ自体が犯罪だ。
パートナーは追い込んだこと、愛想を尽かされたことに一生恥じるべきだ。
作品なんか見なくていい、必要なのは
己の家族を省みることただ一択。
古い価値観をもつ野郎どもが気づかなくては
かろうじて残る家制度は形骸化し、廃る一方だ。
そんな世の中で子供は育ちたいとさえ思えない。
お母さん達は頑張っている。
騙された気分
CMで一人の優が殺されたと見ました。
てっきり3人のうちの誰かが殺されたと思い込みました。
しかし本編を見たら後から全く関係ない4人目の優が殺されたとなり何だこりゃ?って感じ。はじめは引き込まれたけど段々展開とかも無理が生じて来て途中で帰ろうかと思いました。後で調べたら監督自体があまり評価の高い方では無かったです、調べてから見るべきだった。
評価の通りの映画ばかり作ってます。沢山悪く言ってごめんなさい。
緊急事態宣言下だが…2本立て1本目。底なしの不幸。 同姓同名の子を...
熱演
女優さんの演技だけでも価値ある一作
かなり重いテーマです。
僕の知人を誘ったら
「自分の家庭と同じような状況を描いてる。
辛くなりそうだからやめる」と言われました。
僕は子育てをしたことがないので、完全に
共感できるか?というと自信なんてありません。
ですが、三人の女優さんたちの説得力ある演技
を見れば否応なしに理解できる作品です。
もちろん、三人以外の演者さんたちも見事です。
重くて、演技により厚くなったまさに重厚な一作と
なったのではないでしょうか?
親の心子知らず。とは言いますが、その逆もしかり。
子供は親(大人)をよく見てるってことがよくわかります。
親の態度、対応がどれだけ子供に影響を与えるか?
が手にとるようにわかります。
僕が親だったら最後まで観れたかな?って思います。
観続けていると恥ずかしいやら恐ろしいやら。
感情の微細な揺れも見逃さないのでしょうし、
他愛もないと思っての発言も子供にとっては
重要だったり。
そして親子と言えども別の人間。
わかって欲しくてもわかってもらえない。
伝わっていると思ってもそうではない。場合によっては
全く異なる解釈をされてしまうとか・・・。
これが毎日顔を合わせる家族間であるわけですからね。
本当にお子さんがいらっしゃる方々のご苦労は
想像を絶しますね。
これほど親子関係のインサイドワーク(で良い?)
をクローズアップした作品は初めてでは?
描かれる話はどこにでもある話だと思います。
前述した誘いを断った友人の家庭状況は
菅野さんの家庭と全く同じ状況なんです。
旦那さんの家庭への参加具合とか、不倫の疑い、
菅野さん演じる女性のような家+仕事も含め全部。
そして起こっている事件も発言もまるで一緒、
気持ちも一緒。友人と話をしていて、怖くなりました。
「愛情」って安易な言葉では説明できないのが
家族なんだろうなぁって思いました。
「家族」だからうまくいくなんてこともないのですね。
明日の食卓がどうなっているのか?どんな料理が
並ぶのか、誰と食卓を囲んでいるのか?
希望と理想があり、それを目指しても
うまくいくことも、行かないこともある。
なんと不安な世界なんでしょう。
でも、食卓の景色を作り続けていくしかないんですね、
家族ですから。
この作品は、なかなか見ることができない
「他人の家族」を見て、自浄するような作品なのかも
しれません。
三人の女優さんの圧倒的な演技でぐいぐい魅せて
くれる作品です。また、親子の事件の使い方が
とても効果的に使っており、より話に深みを与えて
くれますし、それが物語に引き込んでもくれます。
ただ、尾野真千子さん宅の終わり方が
僕としては消化不良だったかな?
秀作です。
全121件中、21~40件目を表示