劇場公開日 2021年5月28日

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「母は強し!」明日の食卓 kazzさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0母は強し!

2021年10月8日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

WOWOWの放送で観賞。

3組の母子がオムニバスで描かれている。
極端な印象は否めないが、母親が子供を育てるという営みを、凄まじい戦いとして描いている。
また、この映画でも男は役に立たない。

三人の母親を演じた女優がそれぞれ素晴らしい。
子役たちのキャスティングもよい。
尾野真千子は夫の実家に隣接した家に住む専業主婦で、得たいの知れない我が子に恐怖心を抱き困惑する。
菅野美穂は自分の仕事に情熱を傾けていて、やんちゃな夫と子供たちが言うことをきいてくれないことに怒りを感じる。
高畑充希はシングルマザーで、貧しさと戦いながら子供を大切に育てているが、その頑張りが子供にプレッシャーを与えている。
だが、この三人の母親たちは、間違いなく子供を愛していて、お互いの誤解やすれ違いを抱き締めることで穴埋めすることが出きるのだ。
男には真似できない。
我が子に体当たりする彼女らは、強い母だった。

そして、“4人目の母親”を演じた大島優子が、また見事だった。

繰り返すが、男は何の役にも立たない。

kazz
NOBUさんのコメント
2021年10月8日

今晩は。
 えーっと、何も役に立たない男代表のNOBUです・・。
 今作の3家族の夫の(一人離婚で登場せず・・)駄目さ加減には、(あと一人駄目な弟)、観客席の周囲のご婦人たちに”ホント、申し訳ありません・・”と心中思ってしまいました。
 今作は、ここ数年多発するDV及び家庭への無関心で、何かあれば絶対に口してはイケナイ”家庭は君が守るモノだろう・・”を多発して、奧さんを心の病に陥らせる、家庭を持つ資格の無い男に観させるべき映画だと思いました。
 この世は、”菩薩のごとき女性があってこそ、成り立っているのである”という当たり前のことが認知されていない、後進国の日本の男性に観て欲しいのではなく、”観ろ!”と言うべき問題提起作品だと思います。では。

NOBU