劇場公開日 2021年4月9日

  • 予告編を見る

BLUE ブルーのレビュー・感想・評価

全114件中、101~114件目を表示

タイトルマッチ以外、赤も青も同じ挑戦者

2021年4月9日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

ブルーコーナーに立つ人々の物語

昨今の日本ボクシング映画と言えば「ああ荒野」「アンダードッグ」がありますね。
どちらも前後編の2部構成でとても見ごたえのあるの作品でした。

本作は一本分の尺しかありませんが、上記の作品とどの様に勝負してくれるのか興味がありました。

吉田恵輔監督は「ヒメアノ~ル」「犬猿」は好きなのですが「愛しのアイリーン」が面白くなかったので今作には期待半分、不安半分。

面白かったけれど物足りないそんな作品でした。
鑑賞後に思ったのはボリューム不足。「ああ荒野」「アンダードッグ」ほどにドラマパートに時間を割けないのはわかりますが、それでも物足りない感が否めない。
松山、東出、柄本の三人がそれぞれ生活、ボクシング、2つのパーとがありそれを1時間40分で描くには尺が足りないとしか言いようがない。
描きたい事はわかるし最低限の出来事と感情の機微はあったけれど、それがラストで昇華された所で熱量と積み重ねが足りないので感動までにいたらない。
作品のバランスや流れなど全体的に面白かったけれど、2時間くらいにして、もう少しそれぞれのエピソードが見たかった、そうすれば愛着や共感が生まれ感動できたかもしれない。
あと残念なのは予告編がほぼすべてを物語っていて、見せ場がほとんど予告で見てしまっているのであまり驚きがない。予告編での場面を鑑賞中は消化していくだけっだった。

3人の中では松山ケンイチが一番体ができてなかったでね、そんな体じゃ勝てる試合も勝てないですよ。まあ勝てない男役なのでいいのかも知らないけど。
柄本時生はよかったですね、うっすらですが筋肉あった、腕も案外太い。いっつもヒョロガリ役ばかりなので彼の意義な一面が見れてよかったです。
東出昌大はいつも通り、スタイルいいし天才感ありありでしたね。

個人的に今作で一番よかったのは木村文乃です、いつもよりメイクが薄めで近所の美人さん風でいい感じ。
東出を心配しながらも支えるいいパートナー役でした。おバカなギャル役がおおい印象でしたがこんな地味で芯の有る姿が見れたのは新鮮でした。
3人の男の物語ではありますが、紅一点の木村佳乃はこの作品に清涼感というか癒し?をもたらしました。
例えるなら焼肉屋のウーロン茶。肉ばかりで口の中ギトギトでもウーロン茶飲めばすっきり、また肉が美味しく食べれる!
変な例えですみません。

演出的によかったと思ったのは
自転車で二人が並走するシーン
軽くぶつかっていちゃツイてるのかと思いきや・・・いい伏線でしたね。

柄本時生がどんどん成長していき、ボクシングが生活の中心になっていく過程。
ダメダメ野郎だし見栄っ張り、ボクシングを始めた理由も不順なのにどんどん成長していき、生き生きしてくる姿はかっこよかった。

あとは終わり方が個人的にかなり好きです。
当然の事ですが、我々には明日が有る。劇中の彼等にも我々と同じような明日が待っている。
登場人物たちと自分が同じなんだと気づかせるラストは感動よりも清々しい気持ちにさせてくれました。

日常の合間にも体が動く、動きが体に染みついている。
ボクシングを接点に交差した彼らの人生はそれぞれの道へ別々に進んでいく。
しかし、それぞれに闘志を忘れず、挑戦を続ける。

私も挑戦し続けられるようになりたいです、今は逃げてる場面が多々あるので・・・

ちょっと面白かったところ、赤髪の男の両親がまさかの「ミセスノイジー」の夫婦でしたね、いや~まさかの再開に思わずニヤリとしてしまった。

----------------------------------------------------------------------
劇中セリフより

「本当に強いよ、あの人」

自分が成りたい目標にとどかないと知っても、腐らずに同じ目標を目指す誰かの背中を押せる人。
他人の為に動ける人になり、真の強さを手に入れたいですね。

コメントする 1件)
共感した! 30件)
フリント

3.0仲間っていいなぁ〜 「類は友を呼ぶ」のか?側にいる人に影響されるの...

2021年4月9日
iPhoneアプリから投稿

仲間っていいなぁ〜 「類は友を呼ぶ」のか?側にいる人に影響されるのか?
 そんなことはどうでもいい、自分に正しく生きて良いんだと思った。細やかな視線。思いやり。がここちよかった。

コメントする (0件)
共感した! 9件)
忠広

2.5諦めの悪い男達

2021年4月9日
Androidアプリから投稿

ストーリーは単純、淡々と進む。三人の男達を中心にボクサーを描く。よく東出の事を棒読みだの大根だの言う人がいるけど、いやあの長身であのマスクだったら役者を続けるのが当たり前。演技の上手い下手だのなんて小さい問題。最後の、松ケンのシャドウシーンが美しい。

コメントする (0件)
共感した! 24件)
sanojapan

3.0この作品にオチは…

2021年4月7日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:試写会

私達はスポーツ、ボクシングなどを題材にした作品に、結果勝利することが大前提で観てしまっていますが、この作品はそうじゃないんです。
ここに出てくる男達は本当にボクシングが好きでしょうがない奴ら。
途中までは病を患っている友人のために、ボクシングの試合で初めて勝つのを見せてあげる感動作かと思ったりしたんだけど、全然そうじゃない。
ただ、ボクシングが好きなんです。本当にそれだけ。実際に監督がボクシングをやってきて、ジムにいた人をモデルにしたそうなんだけど、まぁ勝てない笑

だけど、鍛え上げた肉体で必死に戦ってる姿は、御三方とも見応えありました。
そういう奴らの話で、若干の男女の三角関係もありますが、そこは話広げてこないので、オチのないボクシング映画といいましょうか。

コメントする (0件)
共感した! 29件)
さくらん

2.0面白さは、まあまあ。

2021年4月1日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:試写会

悲しい

先行オンライン試写会で視聴。
淡々と、それぞれのボクシング人生が描かれている。
人間ドラマが好きな方に向いてます。
展開の速いもの、恋愛ものが好きな方にはイマイチかもです。
ラストはちょっと切なかったです。

コメントする (0件)
共感した! 38件)
ノブ様

4.0努力、才能、運命

2021年4月1日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:試写会

2021年3月31日
映画 #BLUEブルー (2020年)鑑賞
好きと才能は異なる
努力は才能には勝てない
才能も運命には勝てない
努力は必ずしも報われない

そんなことを感じさせてくれるボクシング映画の名作誕生です
#松山ケンイチ #東出昌大 #柄本時生

コメントする (0件)
共感した! 27件)
とし

3.53.2ぐらい

2021年4月1日
PCから投稿

オンライン試写会にて観賞。パソコンの小さい画面観ていたせいか、テレビドラマのように感じてしまし、映画館で観るほどじゃないかなと感じた。
内容はボクシングを中心に描かれた人間ドラマ。大きく起伏があるものではないが割とお面白かった。柄本さんの演技が良かった。

コメントする (0件)
共感した! 18件)
maru

3.5タイトルなし

2021年4月1日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:試写会

リアリティ溢れる描写で人間の光と影を表現し続けてきた吉田恵輔監督
監督自身が30年以上続けてきたボクシングを題材に
挑戦者を象徴する”ブルーコーナー”で戦い続ける若者たちを描き出す
「流した涙や汗、すべての報われなかった努力に花束を渡したい気持ちで作った」 という作品

才能があっても努力をしても
成功するのにはとても厳しい世界
そのボクシングに賭ける若者たち
そんな彼らの人生の一時を映し出し
映画を見終わっても続く人生の余韻に浸れる作品

コメントする (0件)
共感した! 7件)
lily

3.5単なるボクシング映画ではない。優しさと強さの物語

2021年3月31日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:試写会

一生「青(ブルー)コーナー」=挑戦者でありながら、ボクシングに打ち込み続けた男の生き様に胸を熱くする。

ボクシングが中心ではあるが、試合にも恋にも勝てない男の内に秘めた深い情、勝ち続ける男の止められない熱い思い、強くなろうとする男の変わっていく心、大切な人を想う女の愛情、誰もが誰かのために生きる優しさと強さが滲み出る作品。

どこか淡々と進むのに、どんどん惹き込まれていく展開。
BGMを敢えてなくしていることがボディーブローのように効いてくる。脳に損傷を抱えた小川が朦朧としていく視覚効果も相まって、いつその時が来てしまうのかドキドキが止まらない。
ただ最後まで引っ張った結末の余韻に浸れるか、もの足りなさを感じるかは賛否両論分かれるところだろう。

ボクシングシーンは迫力があるというより生々しく手に汗握る。スパーリングや試合のシーンの割合が多いため、そのリアリティさは重要な部分。

無音を効果的に使い、手ブレの撮影技法を巧みに操るのは『ヒメアノ〜ル』の吉田恵輔監督らしい演出だ。

コメントする (0件)
共感した! 11件)
もの語りたがり屋

3.0ひと握りになれなかった者たちのドラマ

2021年3月31日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:試写会

なんの分野でも、成功するには才能と努力と運(タイミング)が求められる。そのどれかが欠けているだけで、うまくはいかない。
努力をしても才能がない瓜田のような人間が一番多くの割合を占めているのだろうけど、小川のように才能があっても身体の不調という運のなさに苦しまされる人間もいる。
それを言い訳にせずに、前だけを向き続ける人間のドラマ。美しいけど、ドラマチックな展開は期待できない。

コメントする (0件)
共感した! 30件)
ちかし

4.0anotherアオイホノオ

2021年3月31日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

瓜田、楢崎、小川のブリー・スリー、皆良かった。中でも主人公を演じる松山ケンイチの抑えた演技に感動。表面的に感情が高ぶることはないけれど、彼の魂こそ灼熱を帯びている🔥

コメントする (0件)
共感した! 10件)
tomnwork

4.0明日も

2021年3月27日
iPhoneアプリから投稿

人生、叶わぬことや諦めることの連続.
それでも、生きていこうと思わせてくれる。

コメントする (0件)
共感した! 29件)
tyz

2.5東出さん頑張ってます!

2021年3月25日
Androidアプリから投稿

弱さこそ強さでもあると再認識させてくれる作品。とはいえ病気の描写と周りの登場人物の軽さが気になって…

コメントする (0件)
共感した! 7件)
わたろー

3.5ボクシングジムに流れる青春の汗、挫折と努力を知っている人への讃歌

2021年3月17日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:試写会

泣ける

笑える

楽しい

想像以上に大人向けというか、挫折と努力を知っている人こそ観て欲しい作品。負け続けても戦う男が、何故に挑み続けるのか…爽やかに汗が飛び散る、これまでにないようなボクシング映画だった。この作品を観た後に、監督からの話も聞けたので、そこを含めながら考えていく。

はじめに、瓜田という人間について。監督は30年もボクシングを続けており、ジムも転々としていたらしいのだが、モデルがいたそう。前座で戦っては負けて、祝勝会でニコニコしているような人。実はそういう人は、努力と挫折を強いのではないか。そういうところから始まっている。実際、瓜田が活躍するようなシーンは少ない。リングで戦う仲間に声を掛け続ける方が上手く、自分が戦えばすぐに負ける。よって、主人公と呼んでいいのかと思うくらい。後輩の小川や樽崎の方が道を走っているので、スポットがあまり当たってなかったように思える。彼自身の心情を内々に描きすぎたのか、監督の意図を聞いて納得するところも多かった。そこが少し残念。
次に、ボクシングシーンについて。これがとにかくスゴい。監督自身が殺陣を指導しているので、本物の試合を観ているかの臨場感とテンポに圧倒される。それだけではない。監督が「ボクシングジム版『トキワ荘の青春』」を目指したと言うように、ジムの魅せる表情が面白い。瓜田がトレーナーとして入る昼のムードと、選手が精を出す夜のムードではまるで違う。そこで生まれるドラマは、決してリングの上だけでは生まれない重厚感を持っている。その過程がリングにのぼる時までに繋がっているため、応援に熱が入る。
最後に、キャストについて。松山ケンイチの真っ直ぐで勝てない役どころは、背中が最もカッコいい。表にしないからこそ、秘めた何かと常に戦い続け、ボクシングに誇りを持っている。ただ、それ以上にカッコいいのが、柄本時生演じる樽崎。気になる子を振り向かせたい一心で始めたボクシングだが、次第に覚悟を持って成長していく姿はグッとくる。同時に、瓜田が戦い続けた意味をもたらすので、なかなかカッコいい。若干食っている気すらする。それくらい、スポットも当たっていたように思う。

ボクシング映画に吹く青い風は、諦めの悪い人や挫折を知っている人への人生讃歌となる。故に、私の人生経験はまだまだ。大人になっても、いい年してもずっと続けられる姿は、誰が言おうと無敵なのだ。そして戦い続ければいい。自分自身に。

コメントする 4件)
共感した! 58件)
たいよーさん。