「うん、まあ。邦画。」キャラクター M1911A1さんの映画レビュー(感想・評価)
うん、まあ。邦画。
採点は★2個。何も感じず最後まで観ました。
よくあるサイコパス連続◯人映画。気になる点が多すぎて、ああ邦画だなと感じました。
1,警察が無能すぎる
どの事件も相当証拠が残っているはず。指紋、足跡、血液、防犯カメラ映像。
ところが漫画家の情報提供がなければ全く犯人を特定できていない。
あれだけの人数の警察官を動員して何をやってるのか?
最終回の原稿を読んでもいい加減に押し返そうとする。本当に無能すぎる。
前科のあるヘンミなら指紋も取れてるはずだし再犯を疑って当然。
なぜそれを釈放して泳がせる?登場人物全体的に偏差値35くらい。
2,事件と漫画の一致に、作者・警官の2名しか気づいていない。
んなことあるかい。漫画が人気で豪邸に住めるくらい読まれてる。
十万単位で読まれてる漫画なら、読者の一人くらい気付いて連絡してくるだろう。
3,漫画家・犯人共に壁一面に地図や写真を貼っているが、その執着の強さをほのめかすエピソードが全くない。1分でもあれば表現できるでしょ、執着の方向性を。
二人の執着の方向を変化させても違いが際立って面白いのに。
あと漫画家の方の壁は明らかに手が届かないところにも貼ってある。踏み台使ってでも貼る、その執着を描こうよ。
4,自動車事故の現場で自動車の部品を剥がすなんてするかい。
現場の保全が大前提なのに、その場で証拠品の変更をもたらす動きをするかいな。
5,漫画のヒットから豪邸に引っ越すまでが早すぎる。連載漫画家の生活がひっくり返るのはもっと時間がかかるだろうし、いきなりタワマンの豪邸はムリがある。
(時間の経過を決定づける「妻の妊娠」がなければ疑問には思わなかった)
6,豪邸に住む一家なら絶対監視カメラなり警備会社なりを付けてるのが自然。
スッと侵入できる家があるかい。お金持ちの家は絶対入ってるよ。
あとなぜ4人対1人でロープを巻けるのか?意味不明。
7,漫画家の子どもが双子だとなぜ分かった?赤の他人は知り得ない情報だよ。
8,マンション入り口のセキュリティパネルのシーン。手を包丁で刺してるけど、深さから考えて手は貫通している。なのに「ズビュッ」はおかしい。金属音で「ガチィン!」の方がヤバさが伝わると思う。
9,ラストシーンに至る描写、警察は何をすべきか分かっているのに相変わらず動きが鈍い。
漫画家の部屋の中でワチャワチャやってる間どこで何してんだ(笑)警備員待ってたか(笑)
で、入ってくるのは刑事一人。警視庁バカにしてる?
10,犯人の身長のバランス感がおかしい(笑)頭デカすぎ、足短すぎ。ホント滑稽。
11,警察は安直に拳銃使わない。それも犯人(容疑者)以外の人に向けて撃つなどあり得ない。
12,救急隊が到着して現場を荒らしまくってるのに、警察は刑事1人だけ。んなわけあるかい。
13,ヘンミは何だったのか最後に明らかにしようよ。犯人との関わりは何なのか明確にならずモヤって終わり。
14,裁判で、裁判長「あなたは誰として裁かれていると思っていますか?」 ハァ?裁判長がそんな事を質問するかい。聞いてどうすんだ。Aとは違うBですと答えたら判決に影響するんか?
15,全体的に人物の描写が浅すぎて、誰が何の目的で動いているのか、何が異常なのかが分かりにくい。
マイナスポイントを挙げましたが、細かいところを描写する・疑問を残さないのが映画として「面白い」「没入する」ということだと考えています。
気になる点が多すぎて全く没入感がありません。登場人物全員ア・ホな作品です。
一言でまとめると、「サツ人事件を起こすために細かい描写を全て省略した」映画です。
邦画は改めてダメだなと、海外では売れないなと感じた作品でした。