「そこに希望がある限り」サウンド・オブ・メタル 聞こえるということ MARさんの映画レビュー(感想・評価)
そこに希望がある限り
恋人と2人、メタルミュージシャンとして活動する主人公ルーベン。しかしある時、急に両耳の聴力が落ちてしまい、すべてが変わってしまう所から始まる物語。
初めは自棄をおこすルーベンだが、難聴者のコミュニティに入ってからは、少しずつだが変わっていく。
大きな絶望と少しの希望の狭間に揺れながらも、諦めないルーベンの姿と、笑顔で過ごすコミュニティの皆には本当に勇気をもらえる。
父親は嫌な奴だった。対して、たとえ聴力を失ってもルーベンの事を思い続けた彼女。やはり、心から大切な人がいるというのは良いものですね・・・。
決して望んだ通りの結末ではなかったが、厳しさと物悲しさ、そして僅かな平穏を感じられるストーリーに胸をうたれた作品だった。
私自身、ルーベンとは比べ物にならないが、耳に問題を抱えており、途絶えることのない耳鳴りと生きています。
突発性難聴と言うお医者さんもいれば、メンタル的な問題と言うお医者さんも。中には、魔法じゃなきゃ治んないよ、と揚々と言うのもいました。
今でも不安になることはありますが、本作を観て、現実を受け入れつつも希望を求め続ける大切さを学びました。
ルーベンのような、素直さと強さを持った男なら、きっと大丈夫ですよね!
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