「生き方考え方を教わる。」サウンド・オブ・メタル 聞こえるということ 奥嶋ひろまささんの映画レビュー(感想・評価)
生き方考え方を教わる。
ろう者の状態が分かって、
自分には関係ないものではなく身近なものとして感じられる
映画でした。
どんどん耳が聞こえなくなる主人公と、
その状況に合わした音で辛さが理解出来る。
とても不快で不便でイライラが手に取る様に分かった。
そこから、ろう者のコミュニティに入り、
最初は馴染めずにいた主人公が、
どんどん、真人間というかイライラがなくなってる
のを感じられるが、彼女のために手術を決断する。
手術は成功なんだろうけど、
その音がとても不快で金属を通して伝わるような
ノイズ混じりで主人公は絶望する。
コミュニティの人が静けさを得ただろ?
ろう者にはろう者の生き方があるんだよ。と諭すシーンが
印象的。
物語を通して、
序盤は耳が聞こえて良かった。耳大切にしよと思うのだけど
ラストには、それって幸せか?と思う不思議。
蔑んだり比べたりするではなく、
人には人の生き方があって、
哀れんだりする自分の心の醜さを知ってしまう映画でも
ありました。
あの後の主人公がどうなりどこへ行くのかはとても気に
なります。
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