劇場公開日 2021年10月1日

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「LEARN HOW TO BE DEAF リズ・アーメッドの熱演が...」サウンド・オブ・メタル 聞こえるということ よしさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0LEARN HOW TO BE DEAF リズ・アーメッドの熱演が...

2020年12月8日
Androidアプリから投稿

LEARN HOW TO BE DEAF リズ・アーメッドの熱演が否応なしに胸に突き刺さり、魂を激しく揺さぶる。表現として微塵も嘘偽りのない問答無用さが人々に考えさせる。そして見終わった後も、こだまし続ける。残響が消えないんだ、今もすぐそこで聞こえるみたいに。時に聴覚障害者の感じている世界を観客にも感じさせるよう。突如聞こえなくなることへの不安、恐怖……。そして、そこからの静かな再起。ひどく辛い状況に置かれた主人公がそれでも自分を奮い立たせ前を向こうとしていた理由/頑張る希望。そういったものもすべて失った後に彼が見る世界とは?そこに音はあるのか?必要なのか --- ・・・
"I'm fucking deaf!" 眉毛金色なオリヴィア・クック演じる彼女のルーとメタルバンドをしているドラマーのルーベンはある日突然耳が聞こえなく(聞こえにくく)なる。静寂が包むメタルとの対照性。それは常に動き続け誰も気に留めもしない冷たく残酷な世の中でもあるけど、同時に誰も拒まない場所でもある。難聴はハンデではなく、治すものでもないという信念の下、運営されている施設・自助グループに入るルーベン。そこの仲間と打ち解けていっているように見えるのだが、彼は聞こえることも愛する彼女のことも諦められない。そして、身の回りの物を売って遂に手術を受け、彼女に会いに行くのだが…。

いいよ、いいんだ。俺を救ってくれた。俺に幸せをくれた。十分だ

とぽとぽ