パーム・スプリングスのレビュー・感想・評価
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未来は決まってんだよ
なかなか含蓄のあるお言葉。
拙がいる世界でも映画の中でも共有できる。
ただ大好きな「オールユーニードイズキル」ほど心躍らなかったのは
しょーがないんだけどこの世界で俺は生きていくしかないんだよ
と後ろ向きになったところでしょうか。
元に戻れるのもまーそうしな仕方ないか
ってところですかね。
60点
Tジョイ博多 20210415
無限タイムループの2人は抜け出せるのか?
妹の結婚式に行ったサラはチャラ男のナイルズに出会う。2人はお互いに好意を抱きいい感じ。そこへ謎の老人がナイルズに襲いかかる。ナイルズは負傷し近くの洞窟へと逃げる。サラも追いかけて洞窟に入ってしまう。
【以下ネタバレあります。】
それは眠ると1日前に戻ってしまう(=同じ日を繰り返す)無限ループの始まりだった。
実はナイルズは以前から無限ループを繰り返しており何をやっても全部リセットされるのでやりたい放題をしてきたという。それにも飽きたナイルズは無意味にダラダラと過ごしてきた。
サラは何とか元の世界に戻ろうとして色々試す。そのシーンは面白い。何でもありである。何でも試せる。だってその為に死んだとしてもまた11月9日に戻ってリセットだ。
その後2人は段々距離を縮め愛し合うようになるのだが、どうも違和感がありすぎて私はこの設定に乗り切れなかった。
ナイルズは以前から無限ループにいたのである。分かっていてサラを引き込んだ。サラが「どうして自分を引き入れた。」と怒らないのが不思議だ。自分に近づきこの無限ループに引きずり込んだ張本人を私なら信用できないし愛せない。
実はこの映画には無限タイムループの事を知っている人物が3人出てくる。
ナイルズとサラともう1人はナイルズに襲いかかった謎の老人ロイである。
ロイもまたサラ同様、ナイルズにこのタイムループに引きずり込まれた人間である。それ故彼はナイルズを恨んでいる。私はこっちの方が普通の反応だと思う。
この3人、無限タイムループについて三者三様の考え方をする。
①ナイルズ・・やりたい放題やって楽しむ。その後はただ無意味に過ごすだけ。タイムループから抜け出そうなんてことは考えない。
②サラ・・何とかタイムループから抜け出そうともがく。色々試してみたが全て失敗。それでも諦めずインターネットを通じて物理学を学び科学的にこの事象を解明しタイムループから抜ける方法を見つけようとする。
③ロイ・・タイムループに引きずり込んだナイルズをとにかく恨んでいる。仕返しに行ったりするがそのうちナイルズの立場を理解するようになる。
彼は毎日繰り返される11月9日、その1日を大事に生きて、家族を大切にしている。
私はロイのようには復讐しには行かないけど、家族に対するロイの気持ちはよく分かる。
もし私だったら、自分には次の日(11月10日)は来なくても家族には次の日以降もあるのだから、その1日一生懸命家族に接して愛を伝えたり、叱ったり、褒めたり…その1日で出来ることをすると思う。
そもそも現実の世界でも毎日毎日の積み重ねである。それがいつも11月9日ってだけである。それならば家族のためにしてあげられることを一生懸命にしようと思う。そしてまた私もサラ同様、決して諦め無いだろう。解決の方法を模索してコツコツ頑張ると思う。
さてサラは物理学でとうとうタイムループから抜け出す方法をみつける。爆弾を爆発させれば戻れるという結論に達する。
ナイルズはサラを心から愛するようになっていたのでとても悩む。
①サラが成功していなくなってしまう。
②失敗してサラが爆発で死んでしまう。
③成功して2人でタイムループから抜け出し幸せになる。
結局ナイルズは③の可能性にかけることにする。
①サラがいなくなり自分だけが残される事に耐えられないし
②サラが死んでしまった悲しみを抱えて生きて行くのにも耐えられない。
ナイルズは③にかけてみるしか無いのである。生きるのも死ぬのも一緒だ。
で、2人は決行する。さて結末は如何に?
この映画はラストをはっきりとは描いていない。所謂、観客の想像に任すというやつである。
このラストを少し考察してみよう。
ラストは家主のいないプールに2人が浮かんでいる。そうポスターのあのシーンだ。
①今までとは違う光景にナイルズは言う。「これが11月10日かあ。」(実験成功)
➡同じ時間軸上の11月10日を迎えて完全に元に戻ったパターン
②2人は死んでいる。(実験失敗)
③2人は別の次元すなわちマルチバース(並行世界)に飛ばされた。(実験失敗)
➡同じ時間軸線上には戻れていない。当初の11月10日には戻れていないので実験成功とは言えないが幸せに暮らしましたとさ。
ラストもまた3パターン、皆さんはどれだと思いましたか?
①の成功や③のマルチバースだと捉えた人は概ね高得点を付けているように思う。
ちなみに私はこの観客に任すという終わり方が嫌いである。ハッピーエンドでもバッドエンドでも白黒はっきりしている方が好み。
投げるだけ投げておいて伏線が回収されず投げっぱなしになる映画が大嫌いだ。最初にラストまできちっとプロットを組み立ててから製作しないからこうなるのである。伏線は全て回収してスッキリ終わらせて欲しい。
だから結末を観客に任せる映画の点数は低めになる。
その映画がたとえ中盤まで面白くても、回収できてない箇所があれば減点している。
話を戻そう。私の結論は「元には戻れなかった。」である。つまり②の死か、③のマルチバースか、④である。
「えっ?④?」と思った方の為にヒント。
ラストカットの荒野のシーンに映画中盤で観た恐竜が遠くにいる。この恐竜が何なのか描かれていないので謎ではあるがこれがいるということは同じ時間軸なのではないか?
そしてエンドロールでロイがナイルズに話しかけるシーン。この時のナイルズはロイを知らない。
このエンドロールのシーンがもしも何度も無限タイムループを繰り返していた時のナイルズとロイならナイルズはロイを知っていたはず。
以上の観点から導き出すともう一つの④番目のパターンが見えてくる。
④同じ時間軸に戻ったが爆発により未来が変わってしまった。
➡サラとナイルズは元と同じ時間軸線上には戻れたものの当初の未来(11月10日)はもう無くて、そこから先の未来は変わってしまっているのである。④は③のマルチバース(並行世界)と似ているがマルチバースとは異なる。③のマルチバースは別の時間軸上にある並行世界であり、④は同じ時間軸上にある世界である。
私は④のパターンのような気がする。
毎日が結婚式?
ゴールデングローブ賞にもノミネートされたし興業的にも成功した話題作、毎日が結婚式というタイムループから抜け出せなくなったバカップルのラブ・コメディ。
ところが個人的には全く合わない恋愛映画、先ず下ネタの多い下世話なセリフ、役者もJ・K・シモンズ以外は馴染みが無いし、酒とセックスと馬鹿騒ぎの繰り返しが鼻につきます。
戻る日付は同じだが記憶も持続し自由行動できる好都合なタイムループ、ループからの脱出に量子力学を持ち出すのは奇抜だが爆死と何がつながるのか意味不明。
作家性が強すぎて馴染めない映画でした。
無意味な繰り返しの中で気付き始める人生で大切な事
タイムループしながら育む新しい恋の形
タイムループに巻き込まれた男女の恋愛模様を描く。寝てしまうとまた同じ一日を繰り返してしまうので、何とか寝ずに過ごそうとしたり、開き直って不法侵入したり色々と羽目を外す二人が面白い。しかし二人には互いに内緒にしていた秘密があって・・・。同じ時間軸でも、どちらの視点で描くかで物語が異なり、観ていて飽きない。
【セッション】のJ・K・シモンズが、タイムループに巻き込まれた男を好演。主人公を恨み殺そうと執拗に追い回すも、最後は家族との一日を永遠に過ごせることに喜びを見出す。
ボーッとして観るにはとても楽しめる
タラとエイブの結婚式を軸にした、11月10日を迎えるまでのラブコメディ。
思っていたのと全然違ってました。
特にボーガンが登場してからは想像の上の展開の連続で、酒をやりながら観ていたものだから最高に面白かったです。
それと、クリスティン・ミリオリティの目のクリクリした顔が凄いキュート。
あとやたらに飲みまくるビール、「Akupara」が気になって気になってしょうがなかったんですが、架空の銘柄みたいですね。
タランティーノとロバートロドリゲスの、ビッグカフナバーガーみたいなものみたいです。
抜け出せない毎日なのに、次第に楽しめる様になっている二人が小気味よい。
それと“出たい、出たくない”その二つの気持ちが痛すぎるほど伝わるのが上手かった。
ボーッとして観るにはとても楽しめる作品でした。
2022/12/7 @アマプラ ほかにもタイムリープしてる人がいる...
コメディとして気楽に見れば楽しめるのかなぁ
ずっと同じ11月9日を生きてるマイルズと、そこについてきてしまったサラ。
前向きにこのままこの世界を生きようよ〜♪と楽観視してるマイルズ。
ビールあおって、殴られようが殺されようがどうせリセットだし〜と、この世界に一生いるつもり。
サラは毎日同じ日を繰り返すことに絶望的、、
寝ないで過ごそうと試みたり、自殺してみても結局同じ日に戻ってしまう、、
ならばとサラは独学で勉強していってタイムループの仕組みを探っていって2人でこの世界から抜け出す道を見つけてくっと。
結局、親族の結婚式で昼間はプールでダラダラ、ただ酒を1日中飲んでるだけでいい、極楽みたいな生活でも
人間はやっぱり変わり映えを好むってことなのかな、
面白い展開
後味の良い王道設定もの、だが一味違うスパイス。
なんだかなぁ‥
同じ日のループ。
煉獄ですよね。
でも本人達だけはループしてるけど、
それ以外の時間軸は進んで11/10は来るわけで、
その場合の時間軸の2人もまた存在してるわけで‥。
ループにハマった時間軸の2人が、ループを繰り返せば繰り返すほど、
ループの記憶を持ったまま翌日に進めた時間軸の2人も無限に存在するって事で‥
そうなると前日に2人がやらかした事は、
その延長上の時間軸の2人がキッチリ負わされるわけで‥
嗚呼、もう、
この手のパラレルワールド系は考え出すと訳分からんくなる。
とりあえず、
自分はループするからってあんまり無茶苦茶すると、
そっから分岐した延長上の時間軸の自分に迷惑かかるから、ほどほどにね。
ロイだけ取り残された感じで可哀想‥。
知らんけど。
愛する人がいれば、明日を一緒に迎えたい
平和な時間を堪能したい時に観ると最高に気分が良くなれる
スタートが嫌です
恋愛コメディSF
タイムリープ系の恋愛コメディで「アバウトアタイム」系譜な作品でした。
同じ日に閉じ込められる絶望、という視点は面白いと思いました。明日が来ないことが幸せか、地獄か、という問いには考えさせられましたね。
映像もキレイで、タイムリープの性質上同じ様なシーンが多くなってしまうんですが、色々なシチュエーションをいれたりしながら上手く演出されてました。
結構SFよりな設定でしたので、ストーリーはもうひと捻り欲しかったですね。
理論無視の超能力ではなく、現代物理学の一つの現象として描いてました。
主人公がどれくらい幽閉されていて、いかに悟ったかは、もっと深堀できそうと思いました。千回はやったという話がありましたが、どちらかというと尻軽女として見てたというカミングアウトでしたが、実はもう10000日以上いるとか、そういった驚きも欲しかったかなと。もしくはスピーチを褒めるあのおばあちゃん以外にもタイムリープしている人をにおわすとかですかね。
全体的には面白かったと思います。
凝ったストーリーのロマンティックコメディー
笑えたけど、ちょっと退屈したかな
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