劇場版 ルパンの娘のレビュー・感想・評価
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ドラマ版を見ていなくても楽しめる武内英樹監督ワールドが炸裂の、妥協のないコメディ映画。
見る前はドラマ版を全く見ていなかったので、ついていけるのかなと少しだけ心配しましたが、そこはやはり武内英樹監督。
ちゃんと冒頭の約1分間の「オモシロ紹介」だけでドラマ版にキャッチアップできました。
そして「復習」の後から怒涛のように繰り広げられる「小ネタの応酬」によって、すぐに作品の世界観に入り込めるのは流石の作り込みだと思います。
しかも、今回の作品は本当に「分野」が幅広く、コメディ、ホームドラマ、アクション、ミステリー、SF、ラブストーリー、さらにはミュージカルまで自然に取り入れた作りになっています。
「ミッション:インポッシブル」シリーズのようなオープニングなど、カッコイイ映像の一方で、SF的なものは逆にアナログ風な映像だったりと、まさに「カオス」な雰囲気は武内英樹監督作品の醍醐味とも言えます。
これらは、これまでの「翔んで埼玉」「テルマエ・ロマエ」「のだめカンタービレ」のように、かなり計算もされていて、緩急のバランスは非常に良いと思います。
「場所への移動のシーン」等、時間のロスになりそうな部分は削ったりと相当にテンポを考え尽くしています。
連ドラの象徴的なシーンが映画で効果的に使われていて、これらは少しの映像やセリフだけですぐに理解ができ、映画に「深み」を与えることに成功もしていました。
ゆるく楽しみたい、という欲求を満たす“武内英樹監督ワールド”は、本作でも健在でした。
満足しました!!!
年末に家族がコロナ感染、自宅待機となったため撮り貯めていたドラマ版のシーズン1、2をイッキ見して劇場版に突入。
ドラマ版の最後に前フリと謎を残して映画へ導く手法に対しては「悔い改めな!!!」って感じですが、ドラマ版を観たからこそわかる映画版のセリフの妙などクスリとできる部分は多かった印象です。
最初に説明があるのでドラマ版を観てなくても大まかにはわかりますが、時間がある方はぜひドラマ版を観てから映画を観ていただきたいし、ドラマ版を全部観ている方で映画未見という方には絶対オススメします。(いずれにしても制作側の思う壺になっちゃいますが笑)
ご都合優先の非現実的便利アイテム、深キョンの変わらぬ美貌、環奈ちゃんの可愛さ、脇を固める役者さんの豪華さ、その人達ならではの味(特にどんぐりさん)、そして最後にはちょっと涙を誘う家族の絆など満足感は高い作品です。
なんかスッキリできました。
サービス過剰
深田恭子ちゃんならルパンの娘よりドロンジョ様の方がお気に入り、フジTVのシリーズも観ていないので奇妙な家族キャラには翻弄されっぱなし。
ルパンの娘と言うことですがそもそもルパンの末裔って言ってるだけの泥棒一家、ストーリーは歪んだ血脈の内輪もめでした。
日本では怪盗鼠小僧が貧しい人を助ける義賊で有名だがアルセーヌ・ルパンも貴族のお宝ばかりを狙う、ある種義賊だから日本人受けの良いのも頷けます、変装の名人だったところなどは江戸川乱歩の怪人二十面相などにもインスパイアされたのでしょう、ただ日本での人気が高まったのは本家よりモンキーパンチさんのルパン三世からでしょう、ルパンを取り巻く、仲間の五右衛門や次元、お色気担当の不二子ちゃん、宿敵銭形警部など脇役のキャラも秀逸でしたね。
本作も負けじと奇妙なキャラのてんこ盛り、暗黒舞踏集団の麿赤兒さんやカメ止めのどんぐりさんなど灰汁の強い俳優さんを使ってます、必然性の無い藤岡弘さんの剣術シーンはルパン三世の五右衛門へのオマージュでしょうね。
映画のほぼ三分の一はミュージカル仕立て、市村正親さんやダンサーの大貫勇輔さんはノリノリでした。北条美雲役の橋本環奈さんは「お風呂でちゅぱちゅぱしよう」とお色気担当かと引きましたがシャーロック・ホームズの扮装、北条一族は三雲のL一族に滅ぼされたと探っているらしい。
原作の売りは泥棒一家の娘と警察一家の息子の禁断の恋愛ものというロメオとジュリエットをなぞったところでしょう。この映画、やたらと一族郎党が出てきます、敵役も逆恨みする華の実の母ですから、ドロドロですね。
ルパンぽさを出そうとディーベンブルク城の王冠を狙う設定、豪華海外ロケかと思っていましたがコロナで中止、姫路の太陽公園のドイツ・ノイシュバンシュタイン城をモチーフとした「白鳥城」で撮ったとのこと、見劣りしない優れた代替策でした。
アクション、コメディ、ミュージカルと盛りだくさんの上にタイムマシンまで出て来る驚きのSF展開、それも簡単にツッコめるタイムパラドックスをわざわざ入れる凝りよう、サービス過剰というかシッチャカメッチャカなエンターテインメント映画でした。
一族の秘密が
人気テレビドラマの映画化。
実は、Lの一族ファンです(^^ゞ
Lの一族、
代々続く、泥棒一家というと
あらら~という感じですが
その仕事は華麗でスマート。
三雲家、桜庭家
北条家と円城寺家
キャラクター
それぞれの個性が面白くて
家族愛にも溢れる物語。
特に、ヒロインの
三雲華役の
深田恭子さんの
キュートでセクシーな活躍に
心奪われます。
決め台詞もカッコいいのです。
劇場版では、
もう一人のLの一族の
謎が明かされ
至上最大のピンチ。
コロナ禍の影響で
海外ロケが国内に
変更になったそうですが
最新のCG効果もあり
スケールの大きい映像でした。
華の弟(栗原類さん)が
発明した「てんとう虫3号」は
透明人間になれたり
てんとう虫カー
タイムマシーンも大活躍🐞
洋画のオマージュ的箇所も
多かったです。
市村正親さんと
大貫勇輔さんの
ミュージカルシーンも
観られたり
いつも、ここぞという時に
助けに来てくれる存在ですね。
そして、
観月ありささん演じる
三雲玲・・の
アクションシーンも
かっこ良かったです。
オープニング曲の
『Thème de la fille de Lupin』や
サカナクションの
「モス」
テーマ音楽もステキです。
ドラマシリーズより良かった。
泣けました(≧∇≦)
ドラマや原作は見てません。
ようは過去の警察が殺人事件なのに捜査を怠り、個人でも見つけられる犯人を捕まえる事が出来無かった。カバンを盗られて騒いでいるのに周囲の人が通報もしなかった非情な人達であった。大道芸人の方も大事なものをカバンに入れて持ち歩くなよ、アパートに置いておけよ。飲み屋街の治安が悪い所でお金の管理をしっかりしろよ、酔っぱらいにからまれる事など初めてじゃないだろう?もちろん悪いのは殺人を犯した犯人達だけどね。
ドラマは観ておりません
そんな不届き者な私にとっては、あまり好きになれず…といったところですね。
前情報は予告くらいでしたが、冒頭2分くらいの導入でこれまでのあらすじや世界観、ノリは分かるようになっており、親切に感じました。
愛の不時着やBTFをはじめとするパロディ演出はチープではありますが面白かったです。
(恐らく)キモであるタイムパラドクスなど、粗を指摘すればキリがないですが、本作に関して言えばそんな細かいところをあげつらうのは野暮というものでしょう。
ただ、期待していたより、おふざけパートがマイルドだったのが気がかりです。
もっとやっちゃって全然良かったのではないでしょうか。
おふざけが引っ込んだ結果、それによって際立つ愁嘆場。
お涙頂戴風なシーンが多く、そして長いです。
体感では全体の1/3くらいは誰かしらが泣いていたのではないでしょうか。
あと笑わせようとするシーンと泣かせようとするシーンの区別がいくらなんでもファジーです。
回想の中のピエロのメイクは明らかにジョーカーのパロディだと思いますが、笑わせる感じではないので困惑してしまいましたし、
深田恭子さんがクライマックスで走るシーンあるのですが大真面目なわりに、あまりに運動音痴然とした走り方で吹き出してしまいました。
また、ドラマの「ザ•ムービー」であるので仕方ないとは言え、いくらなんでもセリフで一から十まで説明しすぎかと。
リビングで家事をしながらとか、スマホ片手ならアリですが、劇場の暗闇のなかで画面に集中している身からすると、くどいと感じます。
映画用に演出をチューニングする余地がかなりあったのではないしょうか。
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