「とにかく最後に笑えれば」くれなずめ Masuzohさんの映画レビュー(感想・評価)
とにかく最後に笑えれば
またしても緊急事態宣言
映画館でのクラスター等は聞いたことがないものの
またもとばっちりで映画も時短営業や公開延期やら
めちゃくちゃになっています
そろそろ細分化しろよとつくづく思います
そんな中公開された今作は過去に観た
「佐々木。インマイマイン」や「あの頃。」といった
作品ともどこか共通点を感じる気がしつつ
どんな作品なのか予告からもあんまりわからない
まま観ることにしました
高校のバカやってた仲間でとある結婚式で
余興をすることになり久しぶりに集まった仲間たち
真面目なようで一番奇想天外な吉尾(成田凌)
ウェーイ系に見えて割と繊細な明石(若葉竜也)
妻子がいるのを驚かれた赤フン好きのソース(浜野謙太)
仕事熱心に見えて愚痴も多い大成(藤原季節)
一番世話焼き?でせっかちなネジ(目次立樹)
演出家でしっかりしてそうで抜けてる欽一(高良健吾)
などなどクセぞろい
物語はその余興が本番でさんざんに終わったところから
始まるユニークなつくり
久しぶりに集まった仲間たちは当時のノリを思い出し
ながら今とのギャップを感じていきます
そして吉尾に隠された事実も明らかになっていきます
この仲間達の雰囲気が非常によく出来ていて
本当に俳優達が旧知の仲だったのではないかと
つい錯覚してしまうような描写
ドキュメンタリックな長回し
役者の演じ方もあり惹きこまれるところ
高校生役は外見的にはかなりしんどいんですが
あえて大げさに演じている感を出すことで
高校生に見えてくるから不思議です
城田優なんかこんなやついたなぁ感
凄く感じました
話の内容は自分も学生時代の仲間を
久しぶりに会って色々喋ったと思ったら
その後まもなくそいつが心筋炎で急死した
という話を聞き全く実感がわかないまま
お通夜に行ったことを思い出しました
最近会ってない昔連んでた友人が
ずっとアタマの中で昔のまんま生き続けてる
感じってすごくわかります
会えなくなるなら
もっとあの時こうすればよかった
こうしとけばよかった
そんな後悔もこの映画は少し救いの道を
示してくれます
おすすめしたいです