劇場公開日 2021年5月12日

くれなずめのレビュー・感想・評価

4.210
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4.0愛おしいほどの時間が流れている

2021年4月29日
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牛津厚信

4.5立ち止まることの肯定。友の記憶と共同幻想

2021年4月26日
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鑑賞方法:試写会

笑える

楽しい

幸せ

古い友に限らず、家族であれパートナーであれ、大切な人と豊かな時間をともに過ごした記憶はたとえ意識の奥底に沈んでいても、何かを見聞きするなどふとした拍子に思い出されたりするものだ。あるいは、大切な人が「ふっといなくなった」後でも、夢に出てきて何の違和感もなく昔と同じように会話したり笑いあったりということだってある。誰もが経験する大切な人の記憶をめぐるそんな心の動きを、何とも鮮やかな手法で作品化したのが松居大悟監督の「くれなずめ」だ。

友人の結婚披露宴で余興の「赤ふんダンス」を披露するため久しぶりに集まった高校時代の仲間たち。高校当時は帰宅部でさえない彼らだったが、文化祭の出し物を一緒にやったことで意気投合し、卒業後も毎年のように集まっていた。だが5年前にある重大なことが起き、それ以来会っていなかった彼らが久々の再会を果たしたのが、映画冒頭の披露宴会場での打ち合わせだ。

「老けたなあ」「全然変わらないっすね」という再会場面でありがちな言葉のやり取り。あるいは、飯豊まりえが演じる会場スタッフの言動。冒頭のシークエンスからさりげなく伏線がいくつもはられている。ただし、始まってからものの十数分で、この映画の仕掛けに関する種明かし――とまではいかないにしても、かなり明白な示唆――が吉尾(成田凌)の口から告げられる。

「暮れなずむ」からの造語であるタイトルは、昼から夜に移る狭間の時間である夕暮れ時に、先へ進まず敢えて立ち止まることを肯定する言葉として受け止めた。劇中で描かれることの大半は、披露宴と二次会の間にぽっかりと空いてしまった狭間の時間であると同時に、彼ら一人一人の回想を通じて次第に明らかになる、5年前の出来事にうまく折り合いをつけられずにいる人生の停滞期とも呼ぶべき現状だ。

彼らが過去と折り合いをつけられるように本作が用意した仕掛けは、ある種の共同幻想だ。現実の事象に寄せて解釈するなら、集団幻覚に近いだろうか。本作は松居監督によるオリジナル舞台劇の映画化だが、演劇にせよ映画にせよ、劇中の虚構を観客が真実であると信じるという意味で、劇や映画を観る行為もまた共同幻想のようなものかもしれない。

過去の悲劇を克服して前へ進めというポジティブな励ましは世にあふれている。だが無理して進まなくていい、人生に立ち止まる時期があっても、会えなくなった大切な人をゆっくり想う時間があってもいいじゃないか。「くれなずめ」はそんな別の選択肢を示してくれたように思う。

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高森 郁哉

4.0赤フンダンスは最後までお預け。

Gugu*さん
2021年4月20日
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鑑賞方法:試写会

笑える

悲しい

楽しい

普通に演出していたら、悲しくなるような場面も、独特な笑いで描かれていて、うるっとしかけたのに思わずクスッと笑ってしまいます。

まさか、吉尾の高校時代の文化祭コスプレ姿が、あんな形でラストに繋がるとは…衝撃!笑

ちなみに監督は余興で赤フンハンドベルをしたそうです。
イタすぎて面白い。
そんなシュールな笑いが終始楽しめます。

見終わったら皆さんもきっと、ウルフルズを聞いて余韻に浸りたくなるはず!

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Gugu*

4.5なかなか

2021年4月19日
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なかなか面白い作りになってる。
ラスト辺りは、クスッと笑える感じでもある。

短期間の中で、亡くなった吉尾が永遠と付き纏う。
学生時代の思い出も交えながら、仲間内の間で、今現時点でまるで吉尾が生きているかのように、今現時点でそこに吉尾が存在するかのように振る舞われ、、。
親しかった友人が亡くなった現実を受け入れるというのは非常に辛いことだということが上手く描かれてる。

ここまで皆に思われているというのは、吉尾は幸せ者だったなあと思う。

(ちょい役で、かなり色々な人が出演している。)

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ナガグツ

4.0お菓子もらうために来たわけじゃないのに、お菓子もらうために来たみたいになっちゃって

Miyuさん
2021年4月19日
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鑑賞方法:試写会
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Miyu

3.5独特な世界観ながらもなんだか泣けて良い作品だった。 亡き友人への想...

おれさん
2021年4月17日
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独特な世界観ながらもなんだか泣けて良い作品だった。
亡き友人への想いみたいなものが、ストレートではないまでもしっかり伝わってきて個人的には好きな作品だった。

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おれ

4.0感動した……泣いた?って笑ってんのかい〜

2021年4月15日
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過去なんて書き換えてやる --- "それ"が答えだ♪感動した……泣いた?って笑ってんのかい〜(そうです!そうなんです!)!!!!!!
ちんちんに失礼じゃない映画。男ダチの内輪ノリだけじゃなくさまよう幽霊・天国もタイムトラベルもめちゃくちゃ監督らしい松居大悟作品、その頂点!いつまでも子供みたいにくだらないことでハシャぐ内輪ノリ盛りだくさんに、男ってバカだ(から良いんだよ)な〜となる毎度の松居監督節が、今回も驚異の長回しの中なんかでいつも以上に炸裂していて、ズルいくらいノリがリアル。だから「あ〜あるある!分かる分かる!」とすごく共感(ex. 友達ん家に泊まるときの寝るってなって電気消してからのしばらくの空気)。
色々なキャストの高校生コスプレも見られる。ファーストカットの長回しから引き込まれる。最初の方はスベり倒してもしてたけど、それも結果的には観客をこの仲間の一員にする導入部みたい。カラオケのシーンもすごかった。しょうもないこともいいじゃない、どんと来い。この監督作品に対して今まで少し抱いていた苦手意識みたいなものもどこへやら、しっかりと愛おしかった。本作に関してはプロットや時系列入り乱れる語り口なんかもすごく好きで、なんならちょっと嫉妬したりなんかもしそうなくらい。
くれなずんでんな〜作品が後半に差し掛かるほど笑いも涙も感情がしっかりと揺さぶられる。余韻の沁み入るエンドロールまで最高だった。心臓のように血が通っている。突然の終盤自由奔放すぎて「あれ、これ『THIS IS THE END』とか『ソーセージ・パーティー』のセス・ローゲン作品か?」となったけど、そんなところなんかもこの監督らしい。"男ってバカね"ノリ。後悔が創造力の源?いや、あの最高な日々が!いつかまた会える友達へ、またね。また明日会おう。
もしかして俺ってさ、死んで……ヘイ!ヘイ!ヘイ!ヘイ!ヘイ!ヘイ!みんなよかった。今年もう4本目の成田凌。正直、『まともじゃないのは君も一緒』ほど"変"ではないけど、本作のキャラクターも結構クセ強めの非モテ男子役で、やっぱりあの見た目では難しいなとは思った。けど、(助演の)イケメン役だけじゃなく、主演でそういう役柄をしっかりとできるだけの演技力・経験をモノにしているということ。今年3本目の若葉竜也は、例えば『あの頃』で仲野太賀が最高だったみたいに、自分の中で忘れがたい存在にしっかりとなってくれた。藤原季節も。ワンシーンとかしか出ない脇キャラも豪華、まさしくバイプレイヤーズ。個人的にウルッと来たのは「すげーお菓子もらって。お菓子もらいにきたわけじゃないのに…」と「今度は絶対電話出てやるから!」

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とぽとぽ

4.0アクセルワークの上手い松居大悟監督が描く、ちょっと男臭くて大人な映画

2021年4月14日
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鑑賞方法:試写会

やっぱり僕は松居大悟作品が好きみたい。結構傑作なつもりでいたけど、終盤のモヤはそれなりにあるのであえてこの評価。元々舞台なだけあって、その違いも気になる作品。

松居大悟の脚本は、アクセルとブレーキの加減が上手いと思っている。基本的にパラレルワールドに観客を引き連れて作っていくような作風。今作もそんな感じ。違和感なく見せておいて、落とすところで落とす。その加減が上手いから、かなり泣いた。ただ、ネタバレレビューを書きたくないので伏せておくが、ちょっとパラレルのさじ加減が強かった印象。あいつららしくもあるんだけど、それではちょっと消化不良で、こっちが置いてかれてしまった。その辺は観てくれると分かると思う。ん?となる人もいるはず。
なので、観た直後は作品にしみじみ来ていたが、ここに来てキャストの方が印象的に。特に6人は皆好きなキャストなので文句なしとして、格段際立っていたのは前田敦子。高校生から大人になるまでのブランクを上手く体現。ある種この作品のヒロインのような存在ということもあって、なかなか際立っていた。あと、脇役の使い方も豪華。キャストがバーッと書いているクセ、あんまり出てこない。ほぼワンカットみたいな出方なのも、時系列を感じさせて面白い。
また、長回しだったのも良かった。挨拶代わりに6人のダラダラした空気が映し出されるが、それをそのままパッケージにしているので、グイグイ引き込まれる。

また同窓会や結婚式に呼ばれた時に観たい作品。全編に漂う哀愁と優しさが堪らない。ちょっとアホな男子をあのイケメンたちにやらせるのもなかなか憎い。舞台版も観てみたい。

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たいよーさん

4.5涙、酸欠笑い

tyzさん
2021年4月14日
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身に覚えがある学生時代の馬鹿騒ぎに笑い、
事情がわかってきた中盤から涙。
そして、あまりのバカらしさに呆れながらも、
笑いと涙が同時に襲い酸欠になった。
今はコロナで我慢だが、
アイツらに無性に会いたくなった。
ラグビー部、ゼミの悪友達に。

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tyz

5.0東京の逢魔が時。

t2law0131さん
2021年1月28日
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t2law0131
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