「普通にドタバタジタバタしながら生きるゴミとクズに捧げる物語。」ボクたちはみんな大人になれなかった bloodtrailさんの映画レビュー(感想・評価)
普通にドタバタジタバタしながら生きるゴミとクズに捧げる物語。
今日は「画がキレイな映画」に当たる日みたいで。「恋する寄生虫」も良かったけど、これも良いわぁ。特に「伊藤沙莉ちゃんパート」の1990年代は秀逸。4:3に画面設定も切り替わります。廊下の奥に座って電話している森山未來に少しづつ近付いて行くカメラ。ベタですけどね。地味に長尺な、この場面に、ものすごく合ってて好き。
TV画面から、ラブホのベッドに腰掛ける2人の背中にピントが移る場面。この映像表現が、2人への煽りですから。TVに逃げるな。そろそろ行けよ君達。みたいな。上手いよなぁ。
でですよ。
コレも配信、Netflix映画なわけですが。製作者と配給者の取り分の問題。と言うか、上がりの配分を何とかしなけりゃ、この先、全部配信になっちゃうんじゃない?なんて危惧も本気でチラホラ。
僕たちはみんな「特別な人間」にはなれなかった。けれど。僕たちはみんな、普通の人間として自分の人生を生きて行く。的な。
時間を遡って行く構成も面白かったし、各時代のエピソードも魅力的だったし、時系列を遡って行くことで登場人物への共感が深まる仕掛けも、全部好き。
伊藤沙莉パートは、まぁ、なんか、若い頃を思い出してしまったりして切なくなるし。と言うか、伊藤沙莉ちゃん最高。最近になって、今更ながらですが、映像研、見ましたw
良かった。普通に。
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