孤狼の血 LEVEL2のレビュー・感想・評価
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やっかいなんは、自分が正しいゆうて正義面して悪さしよんのが、めんどくさいんじゃ。
やはりこの手の当代随一は白石和彌監督ですね。たしかに第1作目のほうがビリビリと痺れたけど、これはこれで良かった。抗争を抑え込み、死人が出ないことで治安を守ることを正義と決め込んで、泥を被ることを厭わない日岡。1作目の品行方正な刑事からじゃ見事な化けっぷり。相対する敵役上林の躊躇なき外道ぶりもすごい。1作目の流れが頭をかすめるので、日岡のことが心配でしょうがなくなるのは、巧妙なトラップか。
務所帰りの中堅(?)に、あそこまで掻き回されるヤクザの一家っていうのもどうかとも思うが、ま、昭和のヤクザ映画だと思って楽しみましょ。それだけ。
正義の難しさ
■ [一回目] 2021年8月24日
特典ポストカードつきムビチケも発売開始日に購入し、
私事ながら誕生日の前日に公開初日ということで、
勝手にプレゼントだと解釈し、楽しみにしておりましたが、
いろいろなバージョンの予告が公開される度、
上林の怖さに心臓バクバクして、
本来、血が出たり、他人が身体的に痛い思いをするシーンが非常に苦手で、
これは、私に観れるのか?!と不安になり、
原作から読んでおけば、薄らぐから大丈夫だろう!とチャレンジしたが、
そもそも、文字だと自分の想像力が裏目に出て、
痛いシーンは益々痛くなり、残虐なシーンや
日岡がピンチなのが耐えられなくなり、
結局、ラストだけ先に読むという邪道を敢行し、
(未だ完読できておらず…)
映画鑑賞日の当日まで、上林の怖さに耐えられるかとドキドキしながらも、
白石組を信じて観てきましたよ…。
日岡は日岡という実在する人物で、上林も同様に。
チンタも真緒も、全てスクリーンに映っている人々は、
現実に生きているその人そのもののようで…。
「フィクション」ですが、白石監督の作品は、松坂桃李や鈴木亮平というような役者としての名前を消し去る演出力をいつも感じます。
だから、一層入り込んで集中して、顎が痛くなるほど奥歯噛み締めて、
後ろの人に迷惑にならない程度の前のめりでスクリーンを凝視のドライアイMAXです。
それにしても、今回の主役は「上林」でした。
クレイジー第一級の怖さだけど、彼の信じる正義に則って動くから、
そして彼の過去を知った今、狂気の中のなんとも言えない悲しみが滲んだ、
あの眼で見らると苦しいです。
そんな彼の眼が頭から離れないのです。
だけども、日岡との死闘の結果は、あれで良かったと思う。
やはり、彼の正義は間違っているから。
とにかく、皆が自分の信じる正義が正しいと思って動くから、日岡ですら怖いと思ってしまった。
そんな日岡も完璧でなく、未だ未だ成長していくんだろうなぁ…。
それを、ずっと見続けたいから、
続編ありを本気で切にお願いしたい。
しかし、正義も何もなく、いちばん怖いやつは、嵯峨じゃないのか?!
一番悪人に思えて、しゃーないわっ!
ちなみに、鑑賞中、やはり、痛いシーンにはフィルターが必要で、
終始、手拭いを頭から顔に垂らして、隣の人に確実にヤバイ人と思われたかと。
ということで、エグいシーンも、日岡のピンチも、一度インプットされたので、
二回目は、手拭いフィルターなしで楽めるぞ!
でも、やはり、上林と日岡の熱を受けとるには、こちらも気力体力が必要です!!
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■ [二回目] 2021年9月1日
二回目で痛いシーンと日岡のピンチにも免疫できて、じっくり観れた!
上林登場の「ダダダダーン♪」って音響、ものすごーく怖いしー
煽ってくるしー
でも、めっちゃ合ってるしー!!
とか、
梅雀さんの表情とこのセリフ意味しーんとか、
一回目と違う視点での発見が、楽しい~⤴️
観れば観るほど、味が出るやつ。
また、リアルな部分は、よりリアルに、非リアルな部分は、ガッツリとエンタメに寄せる、そのさじ加減が素晴らしい‼️
そして、
怖くて完読出来ていなかった原作も、やっと読みきれた!
原作の真緒とチンタのやり取りに泣けた…。
ヤクザも警察組織も怖い
一作目は未見。
ひぇー、ヤクザって怖〜い。刑を終えて出所したら、一応 社会は、偏見を持たずにそのひとの中身を見て接するべきだ—と思うよ😮💨建前では。
でも、上林の様な、ヒトをヒトと思わず、自分の意に沿わないヒトを まるで殺人ロボットの様に平気でいたぶって行く様を見せられると、その存在自体が恐ろしく、脳に障害があるのだろうかと思ってしまうし、近寄りたく無い。同時にそんなヤクザ社会にスパイを放つ刑事日岡も怖い。
役者としたら、虹郎、毎熊は体の使い方が上手かった。事にチンタ役、自分の誠意を見せる為、指を詰めろと言われて決心した様に刃物を振り上げるシーンは凄まじくて震えた。
スナックのママ役の西野は、いかんせん人物像が薄っぺらい。 「鳩の撃退法」に出ていた店員役は、パリピーの感じでピッタリだったのに、この複雑な過去を持つ役割はちと合わなかったと思えた。
で、そんな人を恋人?にする日岡ってなんなん?ただ哀れみの間柄なの?たまたまくっついただけなのか?と、一作目を見てないワタシは疑問が残った。
やくざは昭和の残像
前日にTBS情熱大陸に西野七瀬が出て、乃木坂46卒業後、女優としての道を歩む姿を見て、急遽映画を見ることにしました。ほんとは、この手の映画は苦手なんです。なるほど、R15指定、暴力シーン、残酷な描写が多くてまいりました。
結局、何が残ったと言えば、俳優陣の役作りと広島らしき映像、そして七瀬が扮するスナックバーのママの怒り。昭和の時代は狼ではなく、狂犬のようなサイコパスヤクザが幅を利かしていたのでしょう。
本編最後のほうで、七瀬が復讐らしき行動のシーンと、桃李が山で狼と出会うシーンは謎です。さらに、宮崎美子の微妙な役作りが謎過ぎて面白い(笑)。
あめふらし
パンフレットを買っていないので正確な事は言えないんですけど、エンドロールを見ていたら、雨ふらしのチームは七人くらいいるんですね。
映画の中の雨、まるで本物みたいでしたが、それだけ人手がかかってるんですね。
それから、来場特典がトレカなのは面白いですね。
これ、出演者が多いからこそですね。
これがもし、私の好きな映画の『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』なら、美大で上山と一緒に食事に行く女の子、ビーフシチューの食材を買った店の人、ゾウやキリン、ポメラニアンくらいまでカードにしないと足りなそう。
想像してたら、『ぼく明日』トレカ欲しくなっちゃいましたよ。
あっ、高寿のお母さんだけ宮崎美子さんだから、この映画ので代用できそう。
宮崎さんのカード出なかったんですけどね。
「確信犯」
「それが正しくないとわかっていて行われた悪い行為」という意味で「確信犯」を誤用している人に対して、「本当は違うのになぁ」と感じることが多いのですが、本作では本来の意味の「確信犯」しか出てこないなという印象を受けました。
この世はエゴのぶつかり合いで、正義というのは相対的なものだということを、鈴木亮平さん演じる上林が強烈にわからせてくる感じがとても気持ちよかったです。それぞれの「狼」たちにとっての「人間様」が誰なのかを考えるととても深められる作品でした。
人と人が互いの理想をかけてぶつかり合うエネルギーをいやでも感じさせられてしまうこの映画を見て、「ディスタンス」によってぶつかり合いが出来なくなりつつある現代において、そのエネルギーをどうやって生み出すか、考えなければならないと思います。
レベル2....ねぇ...
正直、期待してたより何かねぇ...レベルダウンって感。前作にあったドライ感や繊細さか薄くなってる。残虐暴力やアクションは増えてるが、正直ストーリーが薄っぺらい。前作の仁義なき戦いの匂いが良かったが、本作はアウトレイジの方に行ってるなって。
本作、役所広司がいないのが影響大きいね。彼の前作で見せた存在感や凄みの演技が、狐狼の血という作品を成功させた大要因。暴対警官は優男ではどうもね。佐藤浩一くらい持って来て重厚感出さないとね。
あと、ラストの狼探しのくだりは要らないな。
一作目を超えられず
虎狼の血、一作目があまりに良かったので観に行ったが、ハッキリ言って一作目を超えられなかった。
一作目の、序盤から引き込まれるようなリアリティがなく、東映のオハコのヤクザ映画というより、Netflixのドラマを観ている感じ。オリジナル脚本のせいなのか、ストーリーが作り込みすぎだと思う。もっとシンプルで良く、地に足のついたものにして欲しかった。殺しの時に目をくりぬく等、やりすぎの感があった。
役者は頑張っていたが、西野七瀬はよかったものの、鈴木亮平はいい人のイメージが強すぎて、残念ながら悪役として見ることができず、松坂桃李も身体の線が細すぎ、やさぐれ感とセクシーさが足りなかった。演技力というより、キャスティングの問題なのでは。
脇役にうまい役者がたくさん出ていただけに、とても残念だった。主役二人以外は落ちついて観ることができた。
早乙女太一さん、キラリと存在感あり、特に良かったと思う。
カメラや演出はうまかったので、もう少し時間をかけて細部を練って欲しかった。
もっと渋い、ホンモノのヤクザ映画を期待していた。
松坂鈴木の二人三脚で役所の穴を埋めれたかな
2021年映画館鑑賞81作品目
9月5日(日)イオンシネマ石巻
原作未読
前作はDVDなどですでに鑑賞
前作のラストから3年後
前作で殺された大上の跡を継いで広島の暴力団を仕切って治安を見事に守っている呉原警察のマル暴•日岡
しかし役所広司の跡を継ぐのはたとえ松坂桃李でも荷が重い
いや松坂桃李はよくやったよ
むしろいい方
特にヤクザの口の中に拳銃を突っ込んだときの気迫が良い
でもやっぱり役所広司と比べると物足りない
そこで敵対するヤクザ上林役の鈴木亮平ですよ
出所した上林はやりたい放題
いきなりカタギである看守の妹の目をくりぬき強淫惨殺する暴挙
ブロッケンマンやラーメンマンなど残虐超人でもここまで惨いエグいことはやらない
両親さえも殺しているから殺人なんて蚊を殺す程度にしか思っていない超危険人物
殺された五十子正平をオヤジとして尊敬しているが気に食わないなら組織の上役の仁成会理事長も五十子会二代目会長も五十子正平の未亡人も殺してしまうハチャメチャぶり
事前情報が不足だったため近田真緒を演じたのが元乃木坂46の西野七瀬だとは最後まで気づかなかった
どうでもいいけど筧美和子オッパイ無駄にデカすぎ
アメリカのポルノじゃないんだから興醒めするよ
そういえば真木よう子もかたせ梨乃も無駄にデカかったな
あとタバコ吸わないけど狼のジッポ欲しいな
和製アクションとしては上出来
今作の主人公である松坂桃李。前作では、ヤクザと通じる不良警官(役所広司)に振り回される品行方正な真面目な警官役でしたが、今作ではすっかり不良警官になってしまいました。松坂桃李は言うまでもなくキレイに整ったイケメンですから、果たして荒々しい不良警官役が務まるのかと不安でしたが、始まってみれば違和感なく観ることができました。一方で敵役である鈴木亮平は圧巻の悪者でした。単純に大声で怒鳴りつけて睨みを利かせるだけでなく、静かなトーンでも表情の変化で「ヤバいやつ」を演じています。割と優しい顔立ちだと思うんですが大したものですね。体もでかくて迫力があります。他の俳優陣も実力派がそろっているので画面の密度が濃い。ただ、早口の広島弁で怒鳴るシーンが多いのでセリフが聞き取れない箇所がちらほらあったのは残念でした。
物語全体としては、前作よりもアクション色が強めの印象です。前作がヤクザ間の抗争に介入する主人公たちの立ち回りに主眼が置かれていたのに対し、今作は、主人公(松坂)VS悪役(鈴木)という構図で描かれるため、悪役の狂暴性を印象付けるシーンや二人の対決シーンもあったりと、ドンパチはけっこう激しめ。クライマックスは完全にアクション映画です。これはこれで面白いですが、前作の雰囲気が気に入っている人には好き嫌いが分かれるかもしれません。私は前作の方が好きです。
それにしても、前作の主人公である役所広司が、回想シーンにすら登場しなかった(見逃してなければ)のは何か理由があるんでしょうか。今作は原作にはないオリジナル脚本らしいので、もしかすると正当な続編というより、一種のスピンオフとして楽しむのが正解かもしれません。
もう少しリアリティが欲しい
グロい映像は目をつむりたくなるが、あれだけ残酷さを表現しないとヤクザの残酷さを印象付けられないのかとも思う。悪いやつは徹底的に悪く描くのは鉄則でもあるので。
昭和のヤクザの無鉄砲さが目立ち、ただ、チンピラみたく襲撃の連続で品のなさ、もともとヤクザに品もありはしないが、直線的なストーリーで、ものたりない。警察との癒着も描いていて、だましだまされのサスペンス要素もちらっとある。
鈴木亮平の演技はたしかに熱いが、根がすごくいいひとなので、その育ちの良さみたいなものがなんとなく見えてしまって、キャスティングがそれでいいのかとも思うけれど、それ以外でできる役者がいるのか?といわれると答えられない。
松坂桃李は初作に比べて、短髪になって、髭もありワイルドさが出た。あれだけ殴打されてもあれだけ動けるのかってのが少しリアリティに欠く。手錠つけたまんまであれだけ自由に銃は打てないはず。そのあたり、途中で手錠を切るとは外すとかのリアリティが欲しかった。演技はさすがに、熱演でなりきっている感あり、よかった。
西野七瀬がハマり役。健気な色っぽさがあって、視線がゾクッとする。広島弁を流暢に、広島出身じゃないかと思えるほど。大阪出身とのことで関西寄りの言葉で育ったので西言葉のベースはできていたのかもしれないけれど、かなり演技もよかった。
狂ってる
公権力って、どこまで対抗出来るんだろう?って、素朴な疑問がわいた。
正義とか仁義の解釈すら、良く分からなくなるぐらい狂った登場人物が多かった。
お話だけの世界であることを前提にすると、狂ってて面白かった。
そして、みんながみんな、どこかで隙があるんだな…と、その隙と、その隙に対する猜疑心を上手く描けていて面白かった。
続編?
あるかもね。
絶対観ると思う。
ただ、今度は狡猾なヤクザとの対決が観たいがな…。
前作からそうだが、決して漢気満載の気持ちのいい映画ではない。 今回...
前作からそうだが、決して漢気満載の気持ちのいい映画ではない。
今回はより一層"グロさ"に磨きがかかってる。
一度でも血の味を覚えた狼は絶滅するまで食い合うのか。
狼で表現するのはカッコつけ過ぎで、ただただ人間のどうしようもなさが‥
女を連れて行かずに、一人で観に来てよかった。
途中で席を立ってしまった
人生リタイアした夫婦が観に行きました、
毎日平和にそして呑気に生きている夫婦には刺激が強すぎて途中で「もうかえろうか、、、」と意見一致。
こんな世界を観たくたかったです。ごめんなさい。
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