孤狼の血 LEVEL2のレビュー・感想・評価
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羊の皮を被った孤狼達
前作はバディムービーであったが、今作は闇に堕ちた日岡の1人負け戦(前作も)全員が羊の皮を被った。孤狼ばかり特に今作は!上林を演じた鈴木亮平の圧倒的な悪の存在感と暴力、残虐非道と自分が悪だと気付いていない最もドス黒い悪人の姿に惹き付けられるばかりであった。そんな日岡とのラストの演技には鬼気迫るものを感じた。脇を固める俳優陣も熱い演技とどんでん返しの連続に手に汗握り!前作は仁義なき戦いのオマージュ等も感じられ、孤狼の血は引き継がれると思いきや!完全に違うベクトルの世界観と誘われ、己の正義を信じる者達のぶつかり合いが織り成す物語に最後まで目が離せなかった。
昭和のしっとり感、払拭!
松坂桃李はかなり体重を落としたようでそれでいいのかな、と思っていたがそれで良かった。意味が分かった。権力側の悪はどんどん深まり、一方でヤクザは義理や手打ちという約束が通じないビジネス世界に潜行していき、日岡は孤独の中で研ぎ澄まされていかなければならないから。
チンタ役の村上虹郎くんは適役でとっても良かった。上林は背景があり悪のモンスターではないと思った。モンスターを生み出すのは社会で権力組織でそのオモテを演じる滝藤賢一が嫌らしければ嫌らしい程、日岡の怒りのトリガーになる。滝藤はすごく適役です。
日岡くんはまだウブで若くて素直過ぎました。大上を継ぎつつ日岡ならではの優しさと知性と空手力が垣間見られて良かった。日岡が孤狼になるのはこれからなんですね。考えてみたらこの映画の孤狼は上林なのかも知れない。
音響はリアルで立体感があって良かったのですが、役者の台詞が聞き取りにくかった箇所が気になった。アクションのせいか役者の滑舌のせいかはわかりません。
おまけ
エンディング・クレジットで有働由美子さんの名前発見!またしても「記憶にありません!」テレビニュースの中に居たのかな~。
そうきたか
孤狼の血が好きでLEVEL2も期待して観に行きました。
日岡が、大上を彷彿させる2作目。
139分を満喫させていただきました。
昭和から平成へと時代が移り変わっていくなかで、やくざ自身の本質も変化していく。しかし、刑務所から出てくる上林だけは、時間が昭和のままで止まっているような感じでした。
1つだけ注文をつけると、上林の生い立ちで仕方がないと思うのですが、同じ殺害の仕方に固執したのが、やくざと言うよりサイコパスに感じてしまいました。
少し内容とは離れますが、元広島仁正会の吉田を演じている音尾さんが、良い味出してました。まるで、竹中直人さんのようでした。
ネタバレしては、これから観る人に申し訳ないので、内容は書きませんが、最後のエンドロールは必見かも。どの役をされてる方か分かりませんが、面白い芸名の方がいらっしゃいますので、探してみてください。
最後に、また改めて孤狼の血や日本で一番悪い奴らを観たくなりました。
そうきたか。と思わす映画でした。
すべてが中途半端な作品😭
せごどん、怖すぎ
生き様
エンタメ感抜群!細かい事抜きにして。
初日初回鑑賞。抗争の構図はパート1と比べてシンプル、作を観ていない人でも楽しめるように仕上がっています。
松阪桃季はオールジャンル俳優だと証明し、鈴木亮平はにじみ出てしまう人のよさを封印して背中で凄みを出していました。
Sのチン太の最後は予測できました。大上さん(パート1の役所さん)なら途中で引き揚げさせただろうな。若い彼をあそこまで踏み込ませてしまったのが日岡の経験の浅さですかね。
自分勝手な役者評を。
石橋蓮司が遺影だけでも怖い。記者役の中村獅童がわかってても上手い。
吉田鋼太郎、寺島進、かたせ梨乃らベテラン人は安定です。
中村梅雀の役はやられました。そうかな、どうかな、何回思ったか。
村上虹郎は大健闘、西野七瀬は大阪の河内弁の下地があるので強いです。
1でもそうでしたが、劇中ときどき入る解説ナレーションが素晴らしいです!お名前がわからない!!
斎藤工、早乙女太一が人物像が弱い、ただ吠えてるヤクザという印象を受けました(前作の江口洋介みたい)。斎藤工は出演を熱望したとのことで、やっぱりそうだったかと。ヤクザ側じゃなくて警察側の一癖ある役のほうがよかったかも。
毎熊克哉、不思議な俳優さんです。セリフもほとんどないのに印象に残ります。
目立とう、足跡を残そうとしない引いた演技に今後も期待です。
パート1はたまたまテレビで途中から見たのに引き付けられました。
今作は、1の人物とのつながりがもう少しほしかった気もしますが、
コロナ禍の状況でよくこれだけのものが撮れたなと感心します。
余談ですが白石監督は映画界初のリスペクト・トレーニング(パワハラ・セクハラ防止研修)を実施しての撮影だったのも関心がありました。
本編が真逆を行く内容なのに、です。
大上が居ないのは痛い
時代外れと分かっていたが、東映のやくざモノということでハードルを上げて観に行った結果、個人的には期待外れ。
まず何を魅せたいのか分からない。"仁義なき"の世代ではないが、昭和世代なので断片的には知っている。抗争の迫力を魅せたいのであれば、頑張ってはいるが松坂桃李では弱い。やはり前作の大上役の役所広司は偉大で、大上らが居ないのが痛い。上林役の鈴木亮平の猟奇性だけが目立つ結果となった。役柄もあろうが、チンタ役の村上虹郎がいい味を出していたのは救いだが、平成となり、やくざがビジネスマン化して、上林や前作で死んだ五十子の妻役のかたせ梨乃がいうように“骨抜き”になっている設定のせいなのか、あの焼け付くような“匂い”が伝わって来ない。“昭和は遠くなりにけり”を痛感させられた。
白石和彌全開!
期待を裏切らない
仁義なき戦いシリーズと同じ広島を舞台にして、
それと同じくらいエネルギーに満ちた素晴らしいシリーズ
だと思う。
公開が告知されて鈴木亮平さんのビジュアルと
日岡の新ビジュアルを見て間違いないと思った期待を
裏切らなかった。
なんと言っても上林。
出所して来る時は、あれ?と拍子抜けしたら
その次のカットで本性を見せてくれて震えました。
やはり敵が魅力的だと作品の面白さが増す。
コイツには絶対敵わないと思わせてくれるキャラクター
でした。
鈴木亮平さんには仁義なき〜みたいにまた違うキャラで
続編があれば再登場して欲しい。
日岡がガミさんにはなり切れないところも良かったなぁ。
ヤクザの抗争とマル暴が絡んでくるので、
上林の暴力描写をもっと観たかったとも思う。
しかし、新たに加ったキャラクターもみんな個性があって
素晴らしくワクワクさせてくれた。
中村獅童、中村梅雀も良かったし
吉田鋼太郎の会長は金子信雄みたいでとても良かった。
日本にも韓国ノワールみたいな濃厚なバイオレンス映画誕生
しないかなと思ってたので、
見終わってなんだかとても嬉しかったです。
犬?狼?
俳優陣天才多し
前作に比べたら若干脚本のアラというか、とってつけた感ある部分とかありましたが、鈴木亮平さんの加速する狂気の演技に全部引っ張られて話としてはそこまで気にならず面白楽しく最後まで集中して見れました!
役者さんたちがとにかくすごかった!
前作を経て凄みの増した松坂さんの飢えた顔、鈴木亮平さんの圧倒的なき ちがいっぷり、柔和な梅雀さん、斎藤さん早乙女さんの色気、吉田さん音尾さん毎熊さんは可愛いし、滝藤さんは光のない真っ黒な目で急にキレるの最高だし、虹郎くんの迷いも不器用で純粋な感じも天才だし、とにかく役者さん達の見せ場満載で圧倒されました!
ただ正直一人だけ...抑揚のない、ゆとり感抜けない西野七瀬ちゃんは早々にころされる役とかで十分だったのではないかと思わずにいられなかったのが残念な所。
虹郎君の凄すぎるチンタに対してのお姉も、スナックのママも、ハマってないというかまだ早い感が気に障るしこの役に起用されたのがかわいそう。
個人的には嫌いではないですが、周りが凄いせいで小娘感が半端ないのでもう少し重厚感ある女優さんで見たかった...
上林怖いよ~!!
連鎖する暴力から滾る熱量と迸る正義感に打ちひしがれよ!
LEVEL2という言葉の通り、これまでの白石和彌監督作品の良いところをさらにレベルアップさせたような、ある意味集大成的な傑作。この映画は日本映画の威信にかけて絶対にヒットして欲しいと思った。
「凶悪」や「日本で一番悪い奴ら」「孤狼の血」で見せてきたバイオレンス描写は今回も炸裂。思わず目を背けたくなるシーンも幾度となく出てくるし、演出的にこのタイミングでこう来るかーと思わせる工夫も満遍なくなされている。「凪待ち」で見せた信念決めたら迷うことなく突き進むキャラクター描写もレベルアップしている。「ひとよ」で見せたカーチェイス描写もレベルアップしている。
松坂桃李が凄いのはもう日本映画ファンでは当たり前になっているわけですが、前作をフリに使うかのような進化した日岡を見せてくれた。鈴木亮平のこれぞ極悪という演技も最高。西野七瀬は顔が小さくやや声量もドスの効いた男性陣に比べたら小さいんだけど、声のボリュームの使い分けが上手いから、ある意味作品の中でアクセントになっている。あとは滝藤賢一さんですね。この演技を貶したら許さんぞタコ!
ややネタバレですが唯一の不満点があるとしたら、日岡に関するオチをナレーションで言わなくても映像だけで伝わるように工夫できたんじゃ…ってことと、別に轢き殺されなくていいキャラクターがいたってことくらい。
今回は西野七瀬さんと白石和彌監督の大阪での舞台挨拶付きで鑑賞しました。もし西野七瀬さんがアイドルをやるようなことがあれば握手会に行きたいですね()
連鎖する暴力から滾る熱量と迸る正義感に打ちひしがれよ。繰り返すが傑作。最高でした。
上林ムカつく
前作にあった緊張感が足らず、野蛮な抗争のみに写る
前作があまりにも良かったこともあり、まさしく"ぶっ壊れりゃええんじゃ"を作品でも体現した印象。前作を引き継いだ感じも薄くてなんとも…。
前作と比べて決定的に欠けているのは、"緊張感"。ヤクザの頭中心にニューキャストが集ったが、役者たちの受けに緊張の糸が張り詰めてないため、殺されたりしても何か締まらない。それで前半タラタラと行ってしまった為に、鈴木亮平の怪演も野蛮な感じのみに写った。前回には感じられた人情や仁義が滲まないのは痛い。後半のどんでん返しは胸を掴まれたものの、ミステリーに似た香りが強かったのも事実で、ベクトルが逸れたことによる物足りなさがある。
日岡が継いだ血がまだ未熟なのは百も承知。その上で一匹狼の足掻きと返り血を堪能する。しかし、前作が回想のみに留まってしまったことで、日岡の変化が感じられなかった。故に力強さが足りない画の弱さが露呈している。たしかに面白いがアラも目立ち、前回より薄い味付けになっている。
前作が傑作名高いだけに超えるのは難しいことなど分かっていた。しかし、原作にはない事をやろうとして牙を抜かれたと言ったところ。続編をやる難しさが垣間見えた。
こうきましたか・・・
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