劇場公開日 2021年8月20日

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「エログロ満載の娯楽映画」孤狼の血 LEVEL2 山の手ロックさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0エログロ満載の娯楽映画

2021年8月30日
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鑑賞方法:映画館

前作から3年後、大上亡きあと、日岡が取り仕切るようになった呉原を舞台としたオリジナルストーリー。
前作が、実録モノをなぞらえながら、暴力と正義、さらには男の成長を描いていたのに対し、今作は凶暴なモンスターに焦点をあてたアクションエンターテイメント。肌あいは「仁義なき戦い」より「アウトレイジ」に近い感じ。
前作の豚、真珠ほどのインパクトはないが、今作でも、近年の娯楽映画では見られないような、目潰し、監禁、焼き殺しなど、エログロさが満載。松坂桃李と鈴木亮平という旬の役者の顔合わせから、結構お客さんが入っていたが、どう見えたのだろうか…
役者陣では、村上虹郎が、繊細さと切実さを出していて、良かった。西野七瀬はまだ力不足。前作でほのめかす程度だった在日朝鮮人の問題を前面に出してきたのは、興味深い。
松坂、鈴木も頑張っていたが、ラストのカーチェイスと1対1の対決は、迫力が今ひとつ。そもそも、松坂はあれだけやられているのに、えらく回復が早いような…
レベル3はあるだろうか。時代が下れば下るほど、ヤクザの活躍は描きづらくなるけど。

山の手ロック