劇場公開日 2021年8月20日

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「狼たちの挽歌」孤狼の血 LEVEL2 柴左近さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0狼たちの挽歌

2021年8月29日
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鑑賞方法:映画館

怖い

興奮

「日本に狼が居なくなった。狼は強くなり過ぎて、人間たちに根絶やしにされた」
みたいなことを劇中で吉田鋼太郎が口にしていたが、正にこの一言がこのシリーズのテーマであり、この孤狼の血シリーズは、現代にはいないギラギラした男たち(狼たち)の終焉を描いている。
映画の作りも、最近あまり作られなくなった任侠もので、昭和の香りを強く残した絶滅危惧種の様なスタイルだ。義理や人情というと鼻で笑われる現代において、それが当たり前だった時代を感じることができるのはとても嬉しい。

時代と共に失われたものが恋しくなる時がある。終盤の松坂桃李の様に、居なくなってしまった狼を現代の我々も探している。

柴左近