ズーム 見えない参加者

劇場公開日:

ズーム 見えない参加者

解説

2020年、新型コロナウイルスのパンデミックによる外出自粛などで世界的に一気に広まったWEB会議ツール「Zoom(ズーム)」を題材にした新感覚ホラー。ロックダウンされたイギリスを舞台に、Zoomを介して死者と交信を行う「Zoom交霊会」をはじめた男女6人が、次々と不可解な現象に見舞われる姿を描いた。新型コロナウイルスのパンデミックのためにロックダウン中のイギリスに暮らすヘイリーらは、仲間たちと週に一度はZoomで顔を合わせていた。ある時、ヘイリーが霊媒師をゲストに招き、みんなで「Zoom交霊会」をしようと提案する。仲間たちも賛同し、いつもの飲み会のノリで和気あいあいと交霊の儀式が始められるが、そのうちそれぞれの部屋で異変が起こりはじめる。ヘイリーらは恐怖から逃れようにもロックダウンのため屋外へ逃げ出すことができず……。

2020年製作/68分/G/イギリス
原題:Host
配給:ツイン
劇場公開日:2021年1月15日

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(C)Shadowhouse Films and Boo-Urns 2020

映画レビュー

3.0怖すぎることなく、気軽に楽しめる

2021年1月21日
PCから投稿

コロナによる外出制限の中、「最小規模の映画」がいくつも生まれた。どれも似たり寄ったりだとする意見もあるだろうし、アイディア先行で「やったもん勝ち」なところもあるとは思うが、この特殊な状況下と、最新のオンライン・ツールと、古来のホラー手法とを掛け合わせ、70分弱の長編にまとめあげたところは評価したい。画面上の男女6人の身に「パラノーマル」を思わせる展開が次々と起こる単純な内容だが、全編がデバイス画面で完結している点や、ホラー見本市のような、お手軽かつ効果的な演出のつぶて、さらには分断された領域を越境して親友を助けに向かう場面などに「おっ」と思わされた。この手の作品はアイディアが豊富にあっても、それらを一つにまとめる折に平坦になりがち。その点、なんとか構成上の緩急を生み出そうとする努力の後が見て取れる。でもいちばん怖いのは、画面がフリーズしたり、参加者が急に落ちることだよな、とつくづく感じた。

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牛津厚信

3.0コロナ禍の映画

2024年2月9日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD
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ゆかした

2.5ホラー映画あるある

2023年11月4日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

怖い

ホラー映画あるあるの、「緊急事態なのに何でそんな行動してんの」が満載でした。
後半はもう何が起きてもアリな感じなっちゃってましたね。

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ジンクス

3.5Shudderオリジナル

2023年7月17日
PCから投稿

アメリカのストリーミングサービスでShudderというのがある。ホラー専門のNetflixみたいなものだと思うが、英語圏へ事業拡大しているものの、多言語へのローカライズはない。VPNを介さずにshudder.comへ行くとSorry, we are not available in your countryとでてくる。

というわけで見られないが、ときどきおりてくるshudderオリジナルもshudderで配信している旧作もすごくそそる。

さいきん聞くようになったしょうばいでキュレーターというのがある。
日本語でいうと学芸員。美術館でなにを展示するか組み合わせとかを考えながら選んで企画立案する人だ。博覧強記とセンスが必要なしょうばいだろう。美術館のランクによってぴんきりだろうし母体のちゃんとした美術館の企画展なんか案出できるのは一握りしかいないだろう。

この学芸員の解釈を広義にしたのがキュレーターである。(多分、だいたい。)
Netflix、Disney+、AppleTV+、Hulu・・・などのストリーミングサービスで数知れない旧作からなにを置いておくかがキュレーターの博識とセンスの見せどころ──ということになる。
今やSteamにもキュレーターがいるし、観光案内も一種のキュレーターといえる。いわば「おすすめを教えてくれる人」であり司書もバーテンダーもいろんな専門家がキュレーターの側面をもっている──と言えるんじゃなかろうか。(わかんないけど。)

どんな分野であれ、それをやりつけている人が見たら選者が解ってんのか解ってないのかがすぐわかる。だからキュレーターは好事家の上をいかなきゃならない。

その点Shudderのキュレーターはいいところを突いてくるしオリジナルも変わり種があるし、ローカライズまでいかなくても日本でも見られたらいいな──とたびたび思ってしまう憧れのホラーサイトなのだった。

本作ズーム/見えない参加者(原題:Host)もShudderオリジナル。小品だがぴりりと辛い仕上がりだった。
Unfriended(2014)と比較されているがじぶんも見る前からUnfriendedが頭にあった。が、両者のもっともクリティカルな相違はCOVID19があったか、なかったか──だと思う。

外的条件の違いとはいえコロナ禍下がHostのオンラインセッションを迫真に変えている。ホラーへ至る要因も自然で作為がなく、出演者は巧みな演技で状況へ落ちていく。

以前Unfriendedのレビューで『役者たちは台本と設定だけで、恐怖に震えたり、泣き叫んだりしているのであり、それを考えると、役者とはいえ彼らの没入度には尊敬を感じる。』と書いているが、本作でもそれに感心した。

パソコン画面を見つめた状態で、監督から「はい泣いて下さい」とか「はい怖がってください」とか「はい取り憑かれた演技をしてください」とか「はい上辺では思いやっているけれど内心はそうではないという演技をしてください」とか・・・言われてやるわけである。

それで見る者を感興せしめなければならずかつ怖がらせなければならない。たいへんなことだと思う。

『撮影は、COVID19のパンデミックによる検疫規制が敷かれている間に行われ、俳優たちは自分でカメラ、照明、スタントをセットアップし、サヴェージ(監督)は遠隔でかれらを演出指導した。サヴェージによれば、特殊効果には「昔ながらの」技術("old school" technology)が使われることが多く、俳優たちの家に釣り糸が送られ、棚から物を引き抜く練習がなされた。実践的なエフェクトを俳優たちが担当し、ドアを動かしたり、棚から物を飛ばしたりといったエフェクトのセットアップ方法について、ワークショップを通じて詰めていった。サヴェージは、構想からShudderへの納品まで、映画の完成には12週間を要したと述べている。』(Wikipedia、Host (film)より)

各位じぶんの家に撮影環境をセットし釣り糸をつかってモノを落としたりずらしたりの怪奇現象をじぶんでやりながら演技もやった──というのである。

苦労のかいあってUnfriendedを上回る評価になった。Imdb6.5、RottenTomatoes99%と71%。Rob Savage監督は2020年の撮影時若干28歳だった。

ところでPOVの宿命だが有名な俳優ではリアリティが著しく損なわれる。見知った顔だとVogueのセレブインタビューみたいになっちまうわけ。
よって低予算だから無名役者を使っているのではなく、POVだから無名役者を使わざるを得ない──という理屈はあるていど合理になる。
でもだからこそ逆に有名人だらけの大予算なPOVが見てみたい。というのはあるな。アカデミーかカンヌを想定した有名どころ総出の授賞式会場でゾンビ化しちゃうみたいな。w。

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津次郎

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