Q&A

劇場公開日:

解説・あらすじ

「十二人の怒れる男」「ネットワーク」などの名匠シドニー・ルメットが、警察や司法機関の腐敗を題材に撮りあげた社会派サスペンス。ニューヨーク市警のベテラン刑事ブレナンが麻薬の売人を射殺する事件が発生。事件を担当することになった元警官の新人検事補ライリーは、正当防衛を主張するブレナンの証言に疑問を抱くが……。ブレナン役に「48時間」のニック・ノルティ、ライリー役に「普通の人々」のティモシー・ハットン。

1990年製作/132分/アメリカ
原題または英題:Q&A
劇場公開日:1990年11月

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映画レビュー

3.5シドニー.ルメットの真骨頂

2025年1月20日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

興奮

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映爺

3.5あらゆる要素がてんこ盛り。熱量高めの強烈な犯罪サスペンスだ。

2024年9月19日
PCから投稿

タイトルは原題も同じ「Q&A」なのだが、検察の尋問調書という意味だそうだ。

警察内部の腐敗を暴くクライム・サスペンス。とにかく数多くの登場人物が出てくるし、いろいろな要素を詰め込んでいて、鑑賞中は飽きることが無い。

NYのベテラン刑事ブレナン(ニック・ノルティ)が、麻薬の売人を殺害。ブレナンは正当防衛を主張。検察の課長ケヴィン・クイン(パトリック・オニール)は、若手検事アル(ティモシー・ハットン)に、本件の担当を命じた。

アルは、目撃者の1人で麻薬ディーラー、ボビー・テックス(アーマンド・アサンテ)の証言が食い違うことに気づく。ブレナンには裏の顔がある一方、彼の有罪を決定づける、ロジャーというおかまの存在が浮上する、、、。

ニック・ノルティが、悪の権化のような、野蛮で卑劣極まりない悪役を怪演。ものすごい存在感で、正義の側のティモシー・ハットンを凌駕するかのような、強烈な印象を残す。

ボビーの内縁の妻ナンシー(シドニー・ルメット監督の娘で、後に脚本家として成功するジェニー・ルメットが演じている)がアルの元恋人で、アルと別れた原因が人種差別絡みだったりする。

人種差別や同性愛への差別、暴力的で侮蔑的な、これでもか、これでもかというくらい、下品な台詞や表現が出てくる。こうした描写を、不快に思うかもしれない方もいるだろう。

熱量高めの犯罪サスペンスで、アルとブレナンが対決するクライマックスも良い。あの結末も、賛否両論あることも含めて、なかなかこれは、凄い作品だと思った次第だ。

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岡崎仁

2.0ニック・ノルディが若い!

2020年10月12日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

刑事が麻薬売人を射殺した事件を捜査する、新米検事補の物語。

警察組織、上司、麻薬組織を相手に、検事補の必死の捜査が描かれます。しかし、「巨大な敵」というにはプレッシャーが中途半端な印象を受け、緊迫感を感じません。

ラストも、私には「無理やり」に小難しくしてしまった印象です。普通のラストに導いた方が、映画自体の面白さは増したように思います。
1990年代初頭のハリウッド映画に有り勝ちな、古臭さと安っぽさも目立ち、映画自体の評価は低めです。

悪徳刑事を演じたニック・ノルディは、流石の迫力でしたが、それだけでした。

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よし

3.0警察官の射殺事件

2019年8月17日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 ブレナン(ノルティ)が悪徳警官だということは冒頭シーンから明らか。これをどう処理するのかが新人検事補アル・ライリー(ハットン)の腕にかかってる。アルの父親は殉死した刑事だったが、彼にとっては模範刑事という認識しかない、正義感の中で育った若者といった雰囲気。証人を何人か取調室に呼んで尋問調書(Q&A)を取るとき、彼の顔見知りがいた。麻薬ディーラーのボビー・テキサドール(アサンテ)の妻ナンシー(ジェニー・ルメット:シドニー・ルメットの娘))・・・彼女はアルの元恋人だったのだ。事件の要となるのは、射殺事件になる前、殺された男の件をブレナンにタレこんだというロジャーというオカマの行方。そのためブレナンは新たな殺人を犯さなければならなかった・・・

 人種差別問題がかなり大きく食い込んでいて、黒人、イタリア人、プエルトリコ系。そこに黒幕の姿が見え隠れするのだ。「ブラックよりもブルー(=制服)を選ぶ」などといった台詞も聞ける。ナンシーがプエルトリコ系だったためか、バレンタイン刑事(ルイス・ガスマン)をかなり信頼していたアル。黒人のチャップマン刑事(チャールズ・ダットン)に対してはブレナンと繋がってると疑ったりした。

 結局はアルの直接の上司となるケヴィン・クイン(パトリック・オニール)が黒幕だったわけだが、州知事にも立候補しようとする悪そうなヤツ。過去には無表情の殺し屋だったりもしたのだ。汚職と賄賂にまみれた警察や検察の世界をサスペンスタッチで描いてはいるが、どうも社会派としてはインパクトが弱い。悪すぎるからだろうか?それとも恋に溺れそうなティモシー・ハットンのキャラが弱っちいからなのか・・・

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kossy