藁にもすがる獣たちのレビュー・感想・評価
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いや〜面白かった!
最初のバックをロッカーに預けたのは誰?から始まり、遡っていくおもしろさ。バラバラのように思えた人々が全て繋がっていく。最後のお金の行き先もなかなか面白い。
日本の作家さんの原作なのに、日本で作ったらこんなに面白い映画にはならなかったのでは?
パズル的な映画
一見バラバラに進行する話が少しずつ交錯し、最後にすべてが繋がる映画。韓国ノワールのグロさを含み、テンポよく展開し、この時間でまとめているので面白く見られました。お金を巡る因果応報、悪銭身に付かず?
チョン・ドヨンは薄幸の庶民から悪徳エロ社長まで体をはった演技の幅が広いですね。
日本の小説が原作
何も考えずに楽しめました😊😊
前半は断片的なストーリーで進んでいきながら、後半は、すべてが繋がりクライマックスへ!
いやぁ、良くできた話しです。時系列が上手に組み替えられて、先がどうなるか予測不能の展開でした。
原作未読ですが、なんと日本の小説が原作とのこと。
韓流スター勢ぞろいの、豪華なクライムエンタテイメントでした。
アンラッキー・ストライク
10億ウォンの大金をめぐり、時系列をいじり、金に目のくらんだメイン4人の人生が交錯する、曽根啓介の原作による作品。とてもブラック、ノワール、複雑!といったスリリングな展開と章立てによる意味深な伏線が光っていた。
あれがこれで、彼女が恋人で、誰が誰を殺したのか・・・最初からニュース音声が見事に事件を象徴していた。こうなってくると、バラバラ殺人は誰の手によるものなのか、凶器は包丁なのか、身元不明遺体は・・・と、ストーリーを追うのが楽しくなってくる。残酷でスタイリッシュなストーリーといっても過言ではない。
借金まみれの恋人のために港湾ヤクザに付きまとわれるテヨン(チョン・ウソン)が中心だと思えば理解しやすかったけど、その恋人の残忍さや悲運であるミラン、そのミランのためにDV夫を殺害しようとする中国人不法移民ジンテ。サウナで働くジュンマンとその家族の運命が悲しくもあり、最後には・・・といった展開だ。
まぁ、ヨンヒとミランという対照的な性格の二人の位置づけが印象的であり、シロワニというサメのエピソードが色々と考えさせられた。そもそも、精子と卵子のような話だと、もっとも強いものが生き残るのだろうけど、それが様々な性格を持つようになる人間の神秘と似ているんだと考えてしまった。
貧困にあえぐ庶民の生活を象徴している弱肉強食の人間関係をも表しているし、偶発的なものから計画性のあるエピソードまで、皮肉とも思える人間の内面をえぐったような内容ともとれる。大金を得ようとする人間の欲望、残酷性、「人を信用するな」という教訓など、単純なクライムサスペンスとは思えないほどだった。
そんな中、ラッキーストライクが幸運のタバコだと信じたのにまったくの不運に繋がるとか、ゾクゾクさせられたのですが、最後のコインロッカーのキーだけは納得できず。あまりにもうますぎて、殺人事件の現場捜査で発見できないという矛盾。まぁ、これが韓国警察の手抜かりだというのなら、それでいいんですけど・・・
シロワニは一匹しか残らない
ロッカーからバッグを持ち出す話
日本原作で韓国映画だと、「オールドボーイ」「納屋を焼く」など名作がある
本作は名作とまではいかないが、間違いなく面白い作品でした。
欲望にまみれた者どもが群がり、織りなす群像劇は徐々にパズルのピースが揃っていきラストで一つの画になる。
時系列がごちゃごちゃなのに置いてきぼりにもされずほぼ戸惑うことなく話についていけた。
欲の皮が突っ張った奴らの最終目的、10億ウォンは何処からきて誰の手に渡るのか。
冒頭のシーンからバッグを見つけるまでで映画メランコリックのセリフ「お風呂屋さんの仕事も結構危ないんですね」を思い出した。
ほとんど映画に風呂場出てこないけれど・・・
なんでしょうね、韓国映画は本当にサスペンスが頗る上手。
後ろめたい奴、残忍な奴、欲深い奴、蟠りの有る物語がぴったりでジトっとした雰囲気がたまりませんね。
出てくるキャラが全部濃いし面白い。それぞれの出番で濃いから映画中ずっと濃い!
背油ましましのラーメンですよ。美味いんだこれが。
各キャラクターに触れてくと大変なので、中でも気に入ったのは社長と包丁男。
港湾マフィアの社長よかったですね、突然第三者を怒ったり、ニコニコしながら恐喝したり、ジョー・ペシかよ!
包丁持ったノッポも不気味で怖かったです、喋らないし、入れ墨が気味悪いし、顔が出る度に眉をひそめてしまう。いい味出てました。韓国映画史に刻まれる悪役でしたよ。
絶対的暴力装置があると物語が締まるんですよね、一般人じゃ敵わないからどう逃げるか、どう回避するかがスリリングで楽しい。
この映画の内容はいかにババを引かずに一番乗りで上がれるかだったと思う。
命がけの面白いゲームを見せてもらいました。
日本と韓国でサスペンス映画はどう頑張っても韓国映画に軍配が上がってしまうだろう。
日本原作を日本以上に面白く作れるんだからどうにもならない。
日本の映画もいい所はあるし、お互いの映画人が刺激し合って益々の発展を遂げてほしいと思いました。
物語にほぼ関係ないけれど「ミナリ」に出てるおばあちゃん役の方がこちらの作品でもおばあちゃん役で出てましたね。
しかも、ボケる、漏らす、家が焼ける。なにこの共通点って笑っちゃいまいた。
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劇中セリフより
「運命だったと思って気楽にしてな」
最悪の事態であっても運命のせいできれば少しだけ楽になる。
信仰とはもしかしたら最大の憎まれ役なのかも知れませんね。
群像劇の見事な重なり合い。秀逸なサスペンス!!
【賛否両論チェック】
賛:登場人物それぞれの思惑が見事に交錯し合い、思いもよらぬ伏線や重なり合いを生んでいくのが魅力的。人間の欲深さや浅ましさも、身につまされるよう。
否:グロシーンがかなり多いので、苦手な人には不向き。
お金に困り、追い込まれてしまった者が織り成す、どちらかといえば群像劇チックなお話です。そしてそれ故に、それぞれの思惑や行動が巧みに重なり合い、思いもよらないところで繋がっていくという、群像劇ならではの見事なストーリーが光ります。伏線の回収という意味でも秀逸です。
難点をいえば、直接的な描写こそ少なめですが、それでもグロテスクなシーンはかなり多いので、苦手な人には向かないところかと。
とはいうものの、
「大金を手にした奴は、人を信じない。当然だろ?」
という言葉が身に染みるような、騙し騙され、裏切り裏切られの人間模様が交錯する、濃厚なサスペンスです。是非ご堪能下さい。
エンタメ性は高く、ノアール性は低い
意外なほどに笑いどころは多く、重苦しい話バイオレンス映画かと思うと肩透かしをくらう。
大金をめぐる群像劇で、最後までテンションが落ちない。また誰もが、クズな部分を持ち合わせ、この人に大金が渡って欲しいと思える人がいない。
だから、最後まで展開が読めない。エンタメ性に優れた良作でした。
曲者×曲者=曲者過ぎ。
この手の曲者(糞野郎という言い方もあり)達の群像劇って
タランティーノ、ガイ・リッチー、
ダニー・ボイルなどの料理人のやり方に
アジア残酷風味
をぶち込んだ韓国映画の料理の美味しさは
今や世界的なものとなった。
(日本に配給されるものは)まず美味しい。
もちろんこの作品も満足。
激辛好きにはちょい物足りないが
美味しかった。
ん??
じゃ、何が物足りない??
多分、曲者×曲者なので
一般人まで曲者に見えて来て
もう
意外な展開
が、無く
びっくりしないバイオレンス
だったからではないだろうか?
よく出来た作品。
しかし
意外性なし。
ラストも読めてたし。
でもお勧めです(どっちだよ)
ホームラン。
いつもいう「満塁ホームラン」とはいかなかったけど、この韓国作品もホームランだなぁ。
まず展開がよくできてる。
途中でこいつが〜!とかこの場面と繋がるのかぁ!とか考えられてる。
しかもみんな揃いも揃って追い込まれてるどうにもダメ。
俳優陣もけっこうメジャーところだし、かなり力の入った作品だと思った。
ただせっかくの日本の原作なのに韓国で映像化されているのはちょっぴり残念かな。
日本で映像化したらあの俳優さんで〜とか日本の俳優陣で撮っても面白いと思うんだけど。
味方は皆無…人間不信に陥りそう
生き残るために、ついに一線を超えてしまった輩たち。
各々がストーリーを抱え、キャラクターも立っていて、よく出来た作品だった。
10億ウォンという大金が、巡り巡っていく様が面白く、スッポンのように食らい付いていく悪人共も、どこかコミカルで愛らしい面も。
日本人作家の原作を韓国で映画化って、あまり聞いたことないけど、今回は上手く映像化したなぁという感じかな
案外やさしめの韓国映画
どぎつい感じの韓国映画が多いので、この映画はその上を行くのだろう・・・
と思いきや、(韓国映画にしては)案外抑えた感じ。
後から知ったのですが、原作は日本、そのためかと
どうなるのか?どうなっているのか?
映画を観ている間、引き込まれます
案外コミカル的なところもあり良かったのですが、期待外れもあったので減点
まくられ、ちぎられ、おいてけぼり
日本の漫画が原作で、韓流のクライムサスペンス。こう聞いただけでゾクゾクしたものですが、お見事!期待通りの韓流ノワールでした。これが、日本で今流行りの面子揃えてやりましたよ♪みたいな作りだったら、ションボリだったんだろうなぁ。いつからそうなってしまったのだろう。
作り手も役者も幾らでも良さげな方々は思い付くけれども、日本のエンタメ界の構造なんですかねぇ、求める所には辿り着かない感じは。残念でならない。
まぁ、とにもかくにも「どーしようもねぇ奴ら」の足掻きをエグ綺麗に描ききっていますので、何かパンチが足りないなぁ、なんて時にオススメです。
どぎつい
全員、金に切羽詰まった人間たちが、金の詰まったバッグで連環していくブラック・コメディ。どぎつい殺人をいとも簡単に繰り返すのが僕の好みではないが、芸達者な俳優陣と飽きさせないストーリーで楽しめる作品ではある。
#17 日本の小説が原作と思えないほど
実に韓国っぽい。
あんなに狭い範囲に借金だらけの人たちが沢山いる?
あんなに人を簡単に殺す人たちが身近にいる?
原作ではホテルの中にあるチムジルバンは何だったんだろう?サウナ?
色んな意味で人の物は取っちゃダメだね。
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