フラ・フラダンスのレビュー・感想・評価
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東日本大震災から10年の節目に公開、新人フラダンサーのお仕事ドラマ
東日本大震災から10年の節目に、被災3県を舞台にしたアニメを製作するプロジェクトの1作。福島県いわき市が舞台の本作のほか、「岬のマヨイガ」(岩手県大槌町ほか)、テレビアニメ「バクテン!!」(宮城県岩沼市)の3作が2021年に公開・放送され、このプロジェクト自体がとてもいいなと思いながら見ていました。3作がひとつのプロジェクトであることを強く打ちださないところにも好感をもちつつ、あまりにこのことが知られていないことが歯がゆくもあり、3作のあいだに何かしらの連携をさせてもよかったんじゃないかとも思いました。 「アイカツ!」でスーパーバイザーを務めた水島精二総監督が、同作のやぐちひろこ氏をキャラクターデザインに起用。新人フラダンサーのお仕事ドラマのなかに、アイドル要素も巧みに盛りこんだ物語にほっこりさせられます。
一度生でちゃんとフラに触れたくなる
採点3.7 フラに魅せられた少女たちの成長物語。 ハワイアンリゾートの奥深さと彼女たちの情熱を知りました。 分母的に宝塚まではいかないのだろうけど、その情熱は変わらないのでしょうね。 作画に演出も結構淡々としていたのですが、終盤からの盛り上がりは本当素晴らしかったです。 一見ミスマッチな楽曲も、終わってみるとすごいフラとマッチしてました。 一度生でちゃんとフラに触れたくなる、そんな作品です。
思った以上に素敵な話でした
ところどころ話の起伏が少ないかなと思う部分もありますが、思いっきり重くしたり、逆に思いっきり喜んだりって見ていて疲れるし創作作品だなあと思ってしまうのでこの作品のような雰囲気のほうがリアル感があって自分は好きです
しゃべるぬいぐるみ(姉)が物語の主軸になっていたらまた別のファンタジー作品になっていたでしょうがそうではなく「少し不思議」な要素にとどめたのも良かった。自分の死後の妹を見守って、言えなかったお別れの言葉を伝えるっていう、シンプルな話なんだけど涙腺に来ます。名前もなにも考えていなったので「ひわ」と「まり」でひまわりというのもとても素敵でした
また主人公1人だけの成長、活躍を描くのではなく、かといって同期5人でなにかすごいことを成し遂げたわけでもない。5人それぞれのどこにでもあるような悩みを通して、ちょっとづつみんなで成長したという小さな部分を描いているのも、これまたほんとにどこか日常でありそうで共感できる作品でした
ダンスのアニメーションもとてもきれいで見やすく、なんとなくで見たのですが総じてとてもいい作品で温かい気持ちになる作品でした
王道アニメな物語
脚本が吉田玲子さん、水島精二さんが取りまとめるということで鑑賞。 ・主人公、夏凪日羽を中心にしたストーリー展開なので、各キャラの背景は薄めだけれども、変に物語が拡散しないので物語に集中できました。王道の青春モノ、ダメな子の成長物語でしたね。 ・常磐興産、いわき市関係がかなり協力したんだろうな、と伺える背景に、いわきに行ったころを思い出しました。 ・声優陣は良かった。福原遥はアイ歌に続いて感情表現がとても上手く、キャラの顔しか見えてこない。そして何より早見沙織の破壊力が卑怯なまでに凄まじい。ただ、ディーン・フジオカだけはどうにかならんかったのか・・・・。 ・画像、特にキャラのモーションは好みの分かれるところじゃないかなあと思う。フラの指先の動きとか丁寧だったのだけれど、ひきになるとちょっと残念感というかリカちゃん人形でのマリオネット的な印象。 ・風の音、雨音だったり細かい音が丁寧に表現され、映画に没入できる作り。 結構、手間暇かけたんじゃないかなあ。 いろいろと喜怒哀楽があり老若男女に刺さる良い作品だと思います。
やっぱり本職の声優さんって、実力あるんですよね。
スパリゾート・ハワイアンにフラガールとして入社した少女の成長を描く物語。
フラダンスと言う地味な題材。でも、蒼井優を世に出した秀作「フラガール」という先駆がある為に、意外性どころか二番煎を感じてしまい、非常に不安に思いながらの鑑賞でした。
しかし、脚本はヒットメーカーの実力者「吉田玲子」、そして「鋼の錬金術師」の監督を務めた水島氏が総監督の作品ということもあって、とても良くまとまった作品でした。
作品は主人公日羽を含めた新人5人の成長譚。個性が強く、その分だけ欠点も大きい少女達。その5人それぞれを映しながら、個人として・チームとしての緩やかに成長する姿がとても上手に描かれています。
亡くなった姉の存在、キャプテンあやめとの関係、仄かな恋心。前半にあったアイドルコンサートもしっかりと伏線にする抜け目のなさ。見事だと思います。
ただ、それだけに幾つか残念なところが目に付き・・・「勿体ない」と思ってしまいます。
まず『前向きな』残念なところを二つ。
一つ目は、作品全体に芯がないこと。例えば、フラ選手権参加をもっと前に明示されていれば、芯になり得たように思います。
もっと言えば、『姉妹で同じ舞台に立つ』が姉妹の共通の夢・・・という設定をつくり、それをしっかりと明示していれば、エンディングのあやめとの共演迄が見事に繋がったように思えます。
二つ目は、上述のフラ選手権。後輩たちの掛け声の応援は見事でしたが、もっとメリハリを付けて欲しかった。アイドルソングに戸惑う人たち、失笑や笑い声。それでも、徐々に楽しみだす観客、最後は会場一体の声援に・・・そんなボルテージの上昇を魅せてくれた方が、より感動的なシーンになったように思います。
次に『批判』としての残念なところ。
一つ目はダンスシーンのレベル。フラダンスを題材にしている映画なのにチープ過ぎます。『アイカツ』のスタッフが多く係わっているそうですが、良くも悪くもTVアニメレベルに感じます。
例えば、映画『境界の彼方』。冒頭のダンスシーンと比較してどうでしょう。例えば、映画『甲鉄城のカバネリ』。エンディングシーンのダンスと比較してどうでしょう。共に、本編と関係がないプラスアルファのお遊び部分でしたが、素晴らしいクォリティを魅せてくれました。そんな映画を観ているだけに、映画のメインコンセプトのダンスシーンがこれでは、失望を感じてしまいます。
二つ目は声優です。オリジナル映画での俳優女優の抜擢は珍しくありませんが、それなりに力量のある方を抜擢して欲しいと強く希望します。この作品で言えば、特に鈴懸涼太を演じたディーン・フジオカのレベルが低く、聞くたびに物語から気持ちが離れて行きました。
厳しい批判もしましたが、映画全体を観れば上述の通り完成度の高い映画だと思います。私的評価は普通にしました。
知らない世界を知れる
高校生の日羽は亡き姉の跡を追うようにダンサーとして就職を決めるが…。 実在のリゾート施設を題材としたアニメ映画。友情努力成長と言う王道すぎるお仕事映画だが、CMでしか知らないハワイアンズのダンサーの世界と震災が与えた影響を知れると言う点で貴重な作品でした。
新人フラガールの奮闘と成長の物語、よかった。 気分転換にアイドルの...
新人フラガールの奮闘と成長の物語、よかった。 気分転換にアイドルのコンサートに行くシーンがあるが、あれも後の曲選びの前振りになっていたとは。 全国大会で安易に入賞しなかったのもリアルでいい。 ただ、お姉さんの霊が乗り移ったぬいぐるみがしゃべり出すのはちょっとやり過ぎだったかも。
ひまわりの笑顔
スパリゾートハワイアンズが舞台で、フラダンスに奮闘する女の子たち…と聞くと、某映画のアニメ版かと思う所だが、似て非なる。
あちらは実話を基に、スパリゾートハワイアンズ(当時・常磐ハワイアンセンター)やフラガールの誕生物語だが、こちらはフィクションで、新人フラガールの物語。
地元・福島が舞台なので、ずっと気になって見たかった作品(可愛い女の子たちの奮闘劇なのも理由ちょいプラス)。県内の主要市や町では公開してたのに、何故か我が郡○市では公開しなかったんだよね…。
話は本当に王道オーソドックス。
フラガール“だった”姉に憧れ、衝動的に試験に応募。合格し、“フラガール一年生”となった日羽。
…って、ここの展開がびっくりするほど早い。フラガールに私はなる!…と思い立った次のシーン、もうなりました。まあ、フラガールになるまでじゃなく、フラガールになってからが話のメイン。
フラダンス経験は姉の見様見真似でやってみたくらいで、全くのド素人の日羽。
同期が4人。
環奈。神奈川出身。フラダンス全国大会優勝経験の実力者で、真面目な性格。
蘭子。秋田出身。ぽっちゃり体型のムードメーカー。
オハナ。本場ハワイからやって来た。語尾に“にゃ~”を付けるフレンドリーな性格。
しおん。山形出身。人前に出たり喋る事が苦手な内気な性格だが、踊る事が好き。
皆それぞれフラ経験はあるが、日羽だけが未経験。練習でも遅れを取り、なかなか上達せず…。
性格的にもちと控え目で、打たれ弱い所も。何故フラガールになろうと思い、何故合格したんだろう…と、後悔。自問自答。
落ち込み、へこみ、挫折は一度や二度じゃない。
それでも遂にやって来たデビューの日。ところが、珍ハプニングを起こしてしまい、ある意味彼女たちは注目の的。“今までで一番残念な新人フラガール”として…。
練習や経験を重ねる内、日羽の秘められた才能が開花し始めて…っていうのじゃなく、本当に終始不器用な女の子。
同期4人も個性やクセがあって、褒められるほど才能ありって訳じゃない。
そんな彼女たちが、各々頑張る。
最初は全く足並み揃わなかったが、同じ釜の飯を食べる内、同期として仲間として、確固たるものを次第に育んでいく。
一人前のフラガールになっていくというより、彼女たちの友情、少しずつの成長や自信を得ていく様が描かれている。
なので、見ている側も自分と重ねたり、共感し易い視点になっている。
スパリゾートハワイアンズに行った事あるのはまだ子供の頃で(それこそ常磐ハワイアンセンター時代)、現在のハワイアンズをこの眼で見た訳ではないが、TVの映像などで見るハワイアンズを完璧に再現。
劇中“アクアマリンふくしま”も登場し、こちらは何年か前に行った事あるので、再現ぶりに感嘆。
他にも県民なら分かるネタ(駅や大型スーパー)にニヤリ。
可愛らしくて、笑えて、感動も出来て、後味も爽やか。フラも魅力。好編だが、色々詰め込み過ぎた感は否めない。
日羽たちの奮闘劇だけで一本の作品になれる。そこに、
福島の魅力、フラの極意、同期各々のドラマだけでも一つのエピソード出来る。先輩ダンサーのあやめも然り。先輩社員・鈴懸への淡い恋。デビューの汚名返上として出場したフラ全国大会への挑戦。
中盤、アイドルグループのショー。何故一曲丸々見せる?…と思ったら、一応クライマックスの全国大会への伏線…?
…などなどなど、これらの要素を織り込んでいるものの、今一つ巧みとは言えず、それぞれ並べ立てたようで、描き足りなさや物足りない点もあった。
そんな中で、もう一つの軸と言えるのが、姉との関係。
姉・真理。フラガールとして活躍し、日羽が幼い頃から憧れていた存在。もうお姉ちゃんLOVEってくらい。
見てすぐ察しが付いた。姉は故人。その死の原因は、あの未曾有の大震災…。
以来両親の顔から笑顔が消えたが、ある時フラを踊ったら、久々に両親が笑顔を見せた。
フラを踊ると、皆が幸せになる。元気になる。笑顔になる。
それこそ、日羽がフラガールになろうと決心した理由。
フラで皆を笑顔にしたいから。
実力はまだまだだが、入社試験で志望動機を聞かれ、そう答えた気持ちと魅せた笑顔に偽りはない。
実際、たくさんの辛い事や苦しい事をフラフラ経て、その中で見つけた尊いもの、幸せや楽しさ。それを一杯表現して一生懸命踊る彼女の姿は、見る人を幸せにさせる。元気にさせる。笑顔にさせる。
劇中、突然動き、喋り出すハワイアンズマスコットキャラクター、CoCoネェさん。
何と!亡き姉の魂が中に入って…というファンタジー要素はさておき、
先輩ダンサーのあやめが付けている芸名“プアラ”。
元々亡き姉の芸名であり、同期だったあやめが引き継いだ。
“プアラ”には意味がある。
“太陽の花”。つまり、“ひまわり”。
姉妹の名前にも意味が。
“日羽”と“真理”。これを並べ入れ替えると…
踊っている時はいつも一緒。
ひまわりの笑顔で。
またスパリゾートハワイアンズに行きたくなった。
今年は行きたい、今年こそ行きたい…と思いつつ、なかなか行けない。地元福島とは言え、そうそうちょくちょく行けるもんでは…。
正直全体的には採点3・5ってところだが、そんな気分に浸らせ、地元贔屓も加味して、大おまけの採点4としました。
イマイチ盛り上がりが少ない気が・・
ストーリー的には問題無いと思うのですが、イマイチ盛り上がりが少なくような気がします。 平均点的な感じです。 東日本大震災の話も、先輩たちの当時の活動を伝えるのでなく、主人公たちが受けたようなストーリーにした方が良いと思いますが、まだ震災を映像化するには早いのかな。 個人的には、「残念すぎる新人」を最後まで通して欲しかったですね。 まあ、それだと、成長しない人たちの話になるので、それはそれでダメですね。
ストレート これはこれで好き
展開の面白さは感じなかったが、フラダンスを通じて成長する姿は見ていて気持ちが良かった。 主人公は特に応援したくなるようなキャラクターだったと思う。 内容は関係ないがマーケティングを工夫してたらもっと伸びても良い映画だったと思う。フラダンスというテーマが独特だったから難しかったのかな? 映画館に自分一人しかいなかったのでフラダンスをした。
少女5人がフラダンサーとして成長していく物語。 5人それぞれの見ど...
少女5人がフラダンサーとして成長していく物語。 5人それぞれの見どころがあり、特に主人公日羽の過去の話、恋愛のお話は見どころ。 フィナーレもきれいに纏まっていた。 アニメの1クールが出来そうな内容だ。 間に東日本大震災と、その後のリゾート復興の話も出てくるので、その辺りは事実に基づいているのだろう。 ストーリもおもしろいしかわいいし、ハワイアンズという日本のハワイリゾートの裏舞台も知れるので見てほしい。
黄色の世界。
とにかく画がかわいく綺麗。 そして黄色の世界。黄色好き、向日葵好きにはたまらない。 ただ声は、福原さんは興奮するとまんま福原さん。 山田くんもまんま山田くん。 ディーンさんもまんま。 各々個性が強いからだろうか、役に馴染んでいなく本人達を安易に想像できてしまった。 この作品で感じたのはしなやかさと強さ。 不思議と泣けてくるのは東日本大震災の背景があるからなのかもしれない。 話の飛び感はあったけれど楽しくみれました。 終了ギリギリになってしまったけどみて良かった。
向日葵と夕日としなやかなフラの動き
最近若い女の子が一生懸命頑張ってるとどうも涙もろいのよ。 アイドルのダンスシーンも、全国大会のフラのシーンもうるうるしてしまう。 向日葵にちなんだ姉妹の名前、日羽と真理。 姉妹のフラへの思いが詰まったひまわり畑が美しい。 また、夕日の中のフラは後ろ姿のアングルがとても良い。 アニメで表現するフラダンスってどんな動きになるのだろうと思っていたけど、しなやかな女らしい動きがとても素敵でした。
楽しめるけど所々で違和感多数
公開初日に観たものを今更ながら。
観る人によって評価と好みがはっきりと分かれる作品だと。
ストーリーとしては通して観てればクスッとなってしまう所もあり楽しめます。
割とファンタジーな部分(人形が前置きなく喋り出す等)もあるので親子で楽しめる作品かと。
しかし、複数のテーマを無理矢理2時間に詰め込んだ結果各テーマがかなり薄くなってしまっている印象が強いです。
特に主人公と同期になる4人の心情は描くならもう少し深掘りしてくれても良かった気が。
主人公の色恋沙汰のシーンは間違い無くいらなかったですが、それでも出演されてる俳優さんが好きで観に行かれる方には良いのかなと。
アニメが好きで脚本や声優に食いついて観に行かれる方には少し注意が必要です。
違和感がかなり仕事をしますので、予め予防線を張って観ることをおすすめします。
メイン所の男性陣をきっちりと声優を起用してくれればもう少し満足度もあったのですが、どうしても観てて気になってしまったので。
ただ、3.11からの節目でこういった作品が出るのは良いことだと思いますし、福島に縁がある者としてはもっと盛り上がって欲しい気持ちです。
間違いなく面白かったが、粗も目立つ。
評価が高かったので鑑賞。
予告映像を観た程度の事前知識です。
結論から言えば、「面白かったけど不満点も結構ある」って感じです。観て良かったとは思うので、観るかどうか迷ってる方は観るべきだと思います。
フラダンサーとして活躍していた亡き姉への憧れから、初心者ながらダンサーとして働き始めた主人公と、その仲間たちとの友情モノ・大会やステージを目指して練習に励むスポ根モノとしてはかなりクオリティ高くて面白かったです。
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フラダンサーの姉を東日本大震災で亡くした夏凪日羽(福原遥)は、姉への憧れから高校卒業後の進路として地元福島県にあるハワイを模したリゾート施設「スパリゾートハワイアンズ」でダンサーとして働くことを決意する。無事に試験に合格して就職した日羽だったが、完全にダンス初心者だった彼女は日々の練習で悪戦苦闘。そして、初ステージに挑むことになるのだが……。
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全体的に見れば普通に楽しめました。レビュー調べてみると結構酷評もありますしお客さんも少ないし「予算少なかったんだろうな」ってのがスクリーン越しに伝わってくるくらい作画の粗さとCGの多用が目立ちますが、私は本作が酷評されていたら擁護してあげたくなるくらいには楽しめました。不満点もあるけど、同じくらい良かった点もある作品だと思います。
まず不満点から列挙します。
前半は結構観ててキツかったですね。主人公のキャラクターがドジっ子属性で頻繁に転んだり変なこと呟いたりステージでとんでもない失敗したり、共感性羞恥が発動して観てるのが辛い。
「もうちょっと自然な言い回し無かったのか」ってくらい序盤の脚本にも違和感あるんですよね。主人公の日羽と両親の会話がやたらとよそよそしくて、凄い違和感ありました。同じ家の中なのに「じゃあね」とか言って手を振って別れる描写とか、違和感しかありません。
更に作画。後半は気にならなかったんですけど、前半の日常シーンの作画がところどころ酷い。軽トラが走るシーンとか、背景と全然合ってなくて笑っちゃいました。主人公が運転する車はCG使って描いているんだから、序盤の軽トラもCG使えば良かったのに。
全体的にテーマが多くてごちゃごちゃしている印象もあります。
仲間との絆・年上の先輩との恋愛・被災地の復興・姉との関係性などなど、描きたいテーマが多すぎて結局どれも中途半端になってしまっている印象ですね。100分という短い尺でそれらを全て詰め込むのは無理があります。ぶっちゃけディーンフジオカ演じる鈴懸さんと日羽の恋愛シーンは全部カットしてしまっても問題なかったように感じます。何なら、鈴懸さんは最初から登場させる必要性がありません。日羽に震災の時の話を語るのも姉の墓参りに行ったら遭遇するのも、鈴懸さんじゃなくて先輩ダンサーのプアラあやめでもストーリー上は全く問題ないです。
正直、上記のような悪いところは目立ちます。しかし良いところも結構あるんです。
まずは仲間たちとの絆を深める描写。最初はバラバラだった新人たちが苦難を乗り越えて団結していく様子や、大変な練習を積み重ねる様子は、まるでスポ根モノのような面白さがあります。
そしてそのキャラクターたちが非常に魅力的である点。個性豊かなキャラクターで、それぞれに魅力があって可愛らしい。主人公たちに厳しい指導を行う先輩も美人でカッコいい女性という感じで良かったですね。
そして声優の素晴らしさ。本作はメインキャラのほとんどはプロの声優さんではありません。そのため鑑賞前は俳優が演じる声の演技に不安がありましたが、ほとんどのキャラクターの声は全く違和感なく鑑賞することができました。ただ、ディーンフジオカだけは最後まで違和感ありましたね。端的に言えば演技が下手。そういう意味でも鈴懸さんは不要なキャラだった気がするなぁ……。
上記のような不満点はありつつも、全体で見れば十分に楽しめる作品になっているように感じました。未鑑賞の方はぜひオススメです。
ほろ酔い
フラダンスを通して少女が成長する話。 フラダンス×アイドルの歌唱というのは斬新だが、フラダンスでなければならないことの説得力がやや乏しい。 見せ場のはずのダンスはCG。フラフラダンスというほど酩酊はしていないが。 良い点 ・ありがちの、アイドルが歌ってそうなアップテンポな曲 ・ありがちの、きれいめのストーリー 悪い点 ・歌っているのか? ・EDの謎の実写写真
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